【開催報告】東京 Zoho ユーザー交流会 NEXUS vol.1 ~ データドリブン経営・少人数組織のCRM活用・AIエージェントの最前線 ~

【開催報告】東京 Zoho ユーザー交流会 NEXUS vol.1 ~ データドリブン経営・少人数組織のCRM活用・AIエージェントの最前線 ~

ユーザーの皆さん、こんにちは。
コミュニティグループの中野です。

2026年3月27日(金)、東京・新橋にて「東京 Zoho ユーザー交流会 NEXUS vol.1」が開催されました。
今回は「マーケティング領域のZoho 活用法 × AI」をテーマに、ユーザーさん2名による事例セッション、Zoho 社員によるAIセッションなどを実施しました。
ご参加くださったユーザーの皆さま、ありがとうございました!
この投稿では、当日のセッションの様子や使用した資料を紹介しています。残念ながら当日お越しいただけなかった方も、ぜひチェックしてみてください。


ユーザー事例セッション ①

「船井総研が実践するデータドリブン経営への道」
― SFA・MAの定着から、CRM企業データのリッチ化・AI活用への挑戦 ―
登壇者:加藤 克典さん(株式会社船井総合研究所)

株式会社船井総合研究所でZoho ドリブンユニットのマネージャーを務める加藤さんが、
同社のZoho One ユーザーとして自社のZoho活用の全貌を語っていただきました。
船井総研は中堅・中小企業向けに150を超える業種特化型チームを持つ経営コンサルティング会社。
日本唯一のZohoプレミアムパートナーとしても知られており、自社内でもZoho を活用しています。

 

・段階的なZoho移行の歩み
2022年のZoho CRM(SFA活用)を皮切りに、他社MAツールをZoho Campaigns へ移行してコスト削減を実現。
その後もZoho Cliq、Zoho Forms などへと移行範囲を拡大し、現在はZoho One をベースに
CRM・Campaigns・SalesIQ・Analyticsを連携した統合基盤を構築しています。


・Zoho SalesIQ × チャットボットで"商談創出"に特化
「コストダウンではなく、安定した商談の獲得が目的」というスタンスのもと、サイト訪問者を
最初の選択肢で「コンサルタントへの無料相談」に誘導する設計を徹底。
業種別ナビゲーションを経たうえで商談へつなぐフローをノーコードで構築しており、デモ画面を使った
リアルな解説に参加者から多くの反応がありました。
さらに、AIエージェントによるコンサルタント相談予約機能も開発中とのことで、近日リリース予定との報告もありました。
 

・Zoho Campaignsでメルマガを"仕組み化"
100超の業種ごとにメールマガジンを配信する同社では、A/Bテストで「タイトルへの数字挿入」
「差出人の個人名+役職表示」「業種別最適配信時間」などを継続検証。成果の出るメールフォーマットを標準化し、
AIを使って原稿作成プロセスを確立しています。
さらにZoho SalesIQと連携し、セミナー申込みをしていない訪問者に締切直前のリマインドメールを自動配信することで、
年間100件の申込み上乗せを実現しているとのことでした。


・ Zoho CRMで営業の"下限品質"を底上げ
部署ごとにバラバラだったスプレッドシート管理から全社統一のCRM管理へ。
BANTCフレームワーク(Budget・Authority・Need・Timing・Competitor)の入力必須化により
受注見込み度を定量化し、マネジメントによる適切な案件フォローを実現。また、Zoho Cliqの
「受注速報チャンネル」(1,200名以上が参加)にCRMの受注ステータス連動で速報が流れる仕組みは、
組織の一体感づくりにも一役買っているといいます。
企業ごとの行動履歴・過去コンサルティング履歴・Webアクティビティを集約した「企業カルテ」(CRMキャンバス機能活用)は
社内コンサルタントから特に好評とのこと。訪問前に顧客の最新動向を把握し、タイムリーな提案につなげる運用が定着しているそうです。

 

投影資料はこちら:


AIグループワーク: AIに要約させたい顧客とのやり取り

Zoho CRM のやりとりの要約機能を例に、普段どのような情報をCRMに入力し、それらをどのように
要約したいかを参加者同士で共有しました。ここでは、当日ご参加の皆さんの共有内容の一部をご紹介します。

Idea
・提案書を用意する際に自分の視点のみだけでなくこれまでのやり取りを踏まえた内容を反映するなどして、魅力的な資料を用意したい。
・受注後のフォローを行う際、他のチームが過去のやりとりを参照し文脈に沿った形で対応する。
・商談時に上がった重要な要件をリスト化して、今後の営業活動に活かす。
 

ユーザー事例セッション②

「1-2名で管理されている方へ CRMだけじゃだめですか?」
発表者:松井 邦夫さん(Zotion)
2022〜2025年度のZoho Champion / ZCAP(ゾーホーコミュニティアンバサダープログラム)メンバーの松井さんが、
少人数組織でも無理なく運用できる「Zoho CRM単体でのメールマーケティング」手法を紹介してくださいました。


・ 少人数運用の"リアルな悩み"から出発
「Zoho Oneには50以上のアプリがあるが、1〜2名で全製品を管理するのは現実的に難しいかもしれません。」
松井さんはこうした少人数組織の課題に正直に向き合い、「まずZoho CRMだけでやってみる」という考え方もできるのではと提案。
CRMにはWebフォーム(Zoho Forms)・予約カレンダー(Zoho Calender)・見積書/請求書タブ(Zoho Books /Invoice)など、
他製品の代替機能が充実しており、一元管理によって連絡先情報の同期や棚卸し作業の工数を大幅に削減できると説明しました。


・ ケイデンス機能でステップメールを再現
今回のデモの核心はケイデンス機能の活用です。CRM内でステップメールのようなことを実現できるこの機能は、
メールの開封・リンククリックといった「受信者のアクション」をトリガーに次のステップを自動実行できます(最大5段階)。
ワークフローとの違いも丁寧に解説。「ワークフロー=CRM内部データの変化をトリガー、
ケイデンス=メール開封など外部アクションをトリガー」というシンプルな整理は、参加者にとって大きな気づきとなりました。

デモでは「イベント名刺交換者への新サービス案内メール→1週間未開封なら再送→メール不達ならタスク自動生成」という
実際のフローをライブで実演。メールテンプレートを使ったHTMLメールや、ビューを使ったターゲティングも含めて、
すべてCRM単体で始めることもできると提案。
 

・ 参加者へのメッセージ
「まずCRMで効果を確認してから、必要に応じてZoho CampaignsやMAに移行する、という段階的なアプローチも
選択肢に入れて良いかもしれません。メールマーケティングにまだ取り組んでいない方こそ、CRMでできることから始めてみては。」という言葉が印象的でした。

投影資料はこちら:


セッション③ | Zoho 社員セッション

「Zia Agents で実現するセールスアシスタント」
発表者:岸本 真史(ゾーホージャパン株式会社)
当社の岸本より、現在注目を集めている「Zia Agents(Zoho AIエージェント)」の概要とデモが行われました。


・ AIエージェントとは
「ChatGPTと何が違うの?」という疑問に答えるところからセッションはスタート。
従来のAIが「質問→回答」という形だったのに対し、AIエージェントは「実際にアプリケーションを動かす」点が最大の特徴です。
エージェントをハブとして、必要なAIを選択しながら複数のZohoサービスを横断的に自動実行できる仕組みです。
利用可能なAIはOpenAIまたはQwenで、後者はZohoサーバー上で動作するためセキュアな環境として活用できます。

・ 3つのデモシナリオ
① 商談メモ → フィールド自動更新
Zoho CRMの商談メモに営業担当者がメモを書き込むだけで、ボタン一つで「次のステップ」「総額」「詳細情報」などの
フィールドが自動更新されます。手入力の手間を削減するだけでなく、属人化の防止にも貢献します。

② セキュリティチェックシート自動回答ボット
ZohoジャパンのセキュリティページをWebスクレイピングし、セキュリティホワイトペーパーのPDFと組み合わせて、
Zoho Cliq上でキーワード入力するだけで関連回答が自動で返ってくるボットのデモ。
SaaS企業が頻繁に対応を求められるセキュリティチェックシートの記入作業を大幅に効率化できるユースケースとして、参加者の関心を集めました。

③ セールスアシスタントbot
Zoho CliqとZoho CRMを連携し、「〇〇社の商談一覧を教えて」「受注した商談だけを絞り込んで」といった自然言語での指示で
リアルタイムに商談情報を検索・表示。毎回レポートやフィルターを設定せずに必要な情報にアクセスできる
「AI営業アシスタント」として実用的な印象を与えました。

セールスアシスタントbot:


・ 日本での提供について
現時点では日本では未提供ですが、2026年4〜6月を目標に日本データセンターでの利用開始が予定されています
(スケジュールは変更の可能性あり)。「完璧なものではなく、全業務の自動化ができるわけではないが、
発想次第でZohoサービスを複数横断した業務自動化が実現できる可能性がある」という、メッセージで締めくくられました。

投影資料はこちら:

テーブルトーク・懇親会

セッション終了後は参加者同士の交流タイムへ。本日の学びを共有し合ったり、登壇者への質問や相談が続いたりと、
会話が途切れることのない賑やかな雰囲気に。Zoho活用の悩みやノウハウについて、ユーザー同士が気軽に話し合う場面が随所で見られました。
 

今後のユーザー交流会について

2026年度の開催予定は以下の通りを予定しています。詳細は本フォーラムやメールでお知らせします!

6/4 大阪 、6/5名古屋 、6/26東京(新橋)
8/7 福岡
11/19 大阪、11/20 名古屋、12/8 東京

今後とも、Zoho ユーザーコミュニティをよろしくお願いいたします!
ゾーホージャパン コミュニティチーム