トレンドラインは、時系列または数値系列のデータ傾向を特定するために使用します。線形、対数、指数、べき乗、多項式の5つの数理モデルのいずれかに基づいて導出されます。対応しているモデルの詳細については、こちらをクリックしてください。
Zoho Analyticsでトレンドラインが描画される仕組みは、次のとおりです。
選択した数理モデルとグラフの基になるデータに基づいて、Zoho Analyticsが考えられる各トレンド値を予測します。
実際のY値と予測トレンドY値の差を2乗して、誤差平方値を算出します。パラメーターを変更しながらこの処理を繰り返し、誤差平方値が小さくなるかどうかを確認します。
その後、誤差が最小になる実際のY値と予測トレンドY値を使用して、トレンドラインを描画します。
Zoho Analyticsでは、データ傾向の予測に次の数理モデルを使用できます。
線形:線形モデルを使用してトレンドラインを導出できます。
対数:対数モデルを使用してデータ傾向を描画するには、このオプションを選択します。負の値を含むデータポイントには、このモデルは推奨されません。
指数:指数モデルを使用してデータ傾向を予測できます。
べき乗:べき乗モデルは指数モデルの一種で、各因子の指数値を計算する前に自然対数を適用します。
多項式:多項式モデルに基づいてデータ傾向を描画できます。導出する多項式系列の次数を指定できます。
自動:グラフ内のデータに最適な数理モデルがZoho Analyticsによって自動的に選択されます。
トレンドラインを描画できるのは、次の前提条件を満たすグラフのみです。
X軸の値は、単一の時刻、日付、または数値系列である必要があります。
Y軸には、1つ以上の集計列、または1つのメジャー列が必要です。
[色]項目に値を設定しないでください。つまり、グラフを色に基づいて分類しないでください。
Zoho Analyticsでトレンドラインを描画するには、次の手順を実行します。
対象のグラフに移動し、[デザインを編集]ボタンをクリックして、グラフを編集モードで開きます。
[分析]ボタンをクリックし、[トレンドライン]を選択します。
表示されたポップアップで、[トレンドラインを追加]ボタンをクリックし、必要な値を選択します。
次のオプションを使用して、トレンドラインをカスタマイズします。
[種類]:トレンドラインの描画に使用する数理モデルをドロップダウンから選択できます。
[信頼線]:選択した確率に基づいてデータ傾向を予測できます。たとえば、90%の信頼範囲を選択した場合、基になるデータが前提条件を満たす範囲で変更されても、更新後のトレンドラインが描画された信頼線の範囲内に収まる確率は90%です。
[予測データ]:予測値をトレンドラインの計算に含めるか除外するかを指定します。
[書式]:トレンドラインと信頼線を必要に応じてカスタマイズできます。
[適用]をクリックします。
対象のトレンドラインがグラフ上に描画されます。
Zoho Analyticsでは、次の種類のグラフにトレンドラインを描画できます。
この情報は、次の2つの方法で確認できます。
トレンドラインが描画されているグラフを開きます。左側の凡例に移動し、マウスカーソルを合わせると表示される[情報]アイコンをクリックします。
グラフの設定ページから詳細を表示することもできます。[トレンドライン]タブに移動し、一覧のトレンドラインにマウスカーソルを合わせると表示されるトレンドライン[情報]アイコンをクリックします。
トレンドラインモデルの概要として、次の情報が表示されます。
[数式]:グラフの基になるデータに適用してトレンドラインを導出する数式が表示されます。
[概要]:選択した数理モデルの詳細情報が表示されます。
[RMSE]:二乗平均平方根誤差(RMSE)の値は、データがトレンドラインの周囲にどの程度集中しているかを示します。RMSE値は、誤差の2乗を平均値で割り、その値の平方根を求めて算出します。
[補正済み自由度]:係数の数から1を引いて算出します。多項式を除くすべての数理モデルで、補正済み自由度は1になります。
[誤差の自由度]:トレンドラインの導出に使用したデータポイントの総数から係数の数を引いて算出します。
[補正済み自由度の合計]:トレンドラインの導出に使用したデータポイントの総数から1を引いて算出します。
[除外されたデータポイント]:トレンドラインの計算時に除外されたデータポイントの数が表示されます。除外されるデータポイントが最も少ない数理モデルを選択してください。
[残差標準誤差]:誤差の2乗を補正済み自由度で割って算出します。
[決定係数]:決定係数を使用すると、選択した数理モデルが対象のデータセットに最適かどうかを判断できます。この値は、データの平均値を示す線を描画し、それを誤差値の2乗で割って算出します。結果が約1の場合、選択した数理モデルはグラフの基になるデータに適合しています。
[自由度調整済み決定係数]:入力変数が複数ある場合、この指標を使用して、選択した数理モデルが対象のデータに最適かどうかを判断できます。決定係数と同様に、自由度調整済み決定係数が約1の場合、選択した数理モデルはグラフの基になるデータに適合しています。
[F統計量]:X軸の値がトレンドラインに与える影響の度合いを示します。この値が高いほど、X軸の値がデータ傾向に与える影響が大きくなります。
[P値]:トレンドラインの描画に使用される係数の有意性を示します。この値が低いほど、モデルと係数の有意性が高くなります。
[係数]:トレンドラインの導出に使用される係数の詳細情報が表示されます。
はい。[予測データ]切り替えボタンを使用して、予測データにトレンドラインを描画できます。このオプションは、グラフの設定ページにある[トレンドライン]タブから利用できます。
トレンドラインの作成時に、予測データを含めることもできます。トレンドラインの作成方法については、こちらをクリックしてください。
次の画像は、予測データにトレンドラインを描画した四半期別の売上レポートです。
Zoho Analyticsでは、Y軸の最大5つの集計列にトレンドラインを描画できます。トレンドラインのダイアログで[トレンドラインを追加]ボタンをクリックし、対象のY軸の値を選択します。
次の画像は、複数の集計列にトレンドラインを描画したレポートです。
共有ユーザーは、描画されたトレンドラインを表示し、設定ページからトレンドラインモデルの詳細を確認できます。(トレンドラインモデルの詳細については、こちらをクリックしてください。)ただし、共有ユーザーは描画されたトレンドラインを編集できません。
Zoho Analyticsでは、トレンドラインのデータをグラフのデータと一緒にエクスポートできます。グラフを表形式(CSV、Excel)でエクスポートすると、トレンドラインのデータは個別の列としてエクスポートされます。