Zoho Analyticsには、データのフィルター機能が用意されています。列のデータにフィルターを適用し、抽出したデータをもとにレポートを作成できます。また、表示中のレポートにフィルターを適用し、フィルター条件に一致するレポートのデータを表示することも可能です。フィルター機能は、グラフ、ピボットテーブル、要約レポートなどのすべての種類のレポートで使用できます。
特定の数値の範囲、日付の範囲、個別の値、上位/下位10件など、さまざまなフィルター条件を適用することが可能です。適用できるフィルター条件は、列のデータの種類によって異なります。また、複数の列のデータにフィルターを適用してレポートを作成することもできます。このセクションでは、レポートの作成/編集時に設計の編集画面で使用できるフィルター機能について説明します。レポートの表示画面で使用できる動的なフィルター機能(ユーザーフィルター)については、次のセクションをご参照ください。
以下では、グラフの作成後にフィルターを適用する手順を説明します。フィルターを適用するには、以下の手順を実施します:
(または)
[フィルター]の欄に列を配置すると、上記の画像のように中央の2番目の欄に適用可能なフィルター条件が表示されます。適用できるフィルター条件は、列のデータの種類によって異なります。
以下の表は、データの種類が数値/通貨の列に対して適用できるフィルター条件の一覧です。
| 条件 | 説明 |
| 個別の値 | 選択した数値の列内にある個別の値をもとに、フィルターを適用します。[フィルター]の欄に配置した列内の値のうち、重複を除くすべての値が表示されます。これらの値を選択し、列のデータを抽出できます。 |
| 範囲 | 数値の範囲をもとに、フィルターを適用します。初期設定では、数値の範囲の候補が自動で表示されます(例:0~100、101~200など)。これらの範囲を選択し、列のデータを抽出できます。独自の範囲を追加し、フィルターを適用することも可能です。 |
| 上位/下位N件 | 列のデータの件数をもとに、特定の件数における上位/下位の値を抽出します。このフィルター条件を適用すると、順位を表すために値が昇順/降順で並べ替えられます。 たとえば、[上位10件]でフィルターを適用すると、列の値から上位10件の値が抽出され、レポートに表示されます。[下位10件]でフィルターを適用すると、列の値から下位10件の値が抽出され、レポートに表示されます。抽出される上位/下位の値は、列に適用されている集計関数をもとに算出されます。複数の列に対してこのフィルター条件を適用し、レポートを作成することもできます。 |
| 上位/下位N% | 列のデータの割合をもとに、特定の割合における上位/下位の値を抽出します。たとえば、[上位5%]と設定すると、列の値から上位5%に該当する値が抽出され、レポートに表示されます。 |
範囲、上位/下位N件、上位/下位N%のフィルター条件では、独自の範囲や割合を指定してフィルターを適用することもできます。独自の範囲や割合を追加するには、フィルター条件の選択欄で[新しい範囲を追加する]をクリックます。
データの種類がテキストの列に対して適用できるフィルター条件は、以下のとおりです。
選択したテキストの列内にある個別の値をもとに、フィルターを適用します。[フィルター]の欄に配置した列内の値のうち、重複を除くすべての値が表示されます。各値に表示されるチェックボックスにチェックを入れると、対象の値を抽出できます。[Shift]キーを押しながらチェックボックスにチェックを入れると、複数の値を選択できます。検索欄から値を検索することも可能です。
指定した条件に該当する値を抽出します。以下の表は、ワイルドカードで指定可能な条件の一覧です。
| 条件 | 説明 |
| 次の値と一致する(完全一致) | 入力した値に一致する値をすべて抽出します。 |
| 次の値と一致しない | 入力した値に一致しない値をすべて抽出します。 |
| 次の値を含む | 入力した値を含む値をすべて抽出します。 |
| 次の値を含まない | 入力した値を含まない値をすべて抽出します。 |
| 次の値で始まる | 入力した値から始まる値をすべて抽出します。 |
| 次の値で始まらない | 入力した値から始まらない値をすべて抽出します。 |
| 次の値で終わる | 入力した値で終わる値をすべて抽出します。 |
| 次の値で終わらない | 入力した値で終わらない値をすべて抽出します。 |
[条件式]の欄では、[AND]や[OR]を使用して複数のフィルター条件を設定できます。フィルター条件の隣に表示されている[AND]をクリックすると、[OR]に切り替えることができます(逆も同様です)。
以下の各表は、データの種類が日付の列に対して適用できるフィルター条件の一覧です。
[フィルター]の欄に配置した日付の列で、[実際の値]の関数を選択した場合に適用可能なフィルター条件は以下のとおりです。
| 条件 | 説明 |
| 年 | 日付の列のデータから、指定した年の値を抽出します。 |
| 四半期 | 日付の列のデータから、指定した四半期の値を抽出します。 |
| 月 | 日付の列のデータから、指定した月の値を抽出します。 |
| 週 | 日付の列のデータから、指定した週の値を抽出します。 |
| 日付 | 日付の列のデータから、指定した日付の値を抽出します。 |
| 日時 | 日付の列のデータから、指定した日時の値を抽出します。 |
| 範囲 | 日付の列のデータから、指定した日付の範囲の値を抽出します。 |
独自の日付の範囲を指定するには、[範囲]の欄で[新しい範囲を追加する]をクリックします。範囲の追加画面で、ドロップダウンから[範囲]を選択し、開始日と終了日を入力します。カレンダーアイコンをクリックして、カレンダーから開始日/終了日を選択することもできます。また、ドロップダウンから[開始]を選択すると、指定した日付より後の日付の値を抽出できます。[終了]を選択すると、指定した日付より前の日付の値を抽出可能です。日付の範囲を指定した後、[追加する]をクリックします。
[フィルター]の欄に配置した日付の列で、[周期]の関数を選択した場合に適用可能なフィルター条件は以下のとおりです。
| 条件 | 説明 |
| 四半期 | 列のすべての日付の値から、四半期の値を抽出します。例:Q1、Q2 |
| 月 | 列のすべての日付の値から、月の値を抽出します。例:Jan、Feb |
| 週 | 列のすべての日付の値から、週の値を抽出します。例:Week 1、Week 2 |
| 曜日 | 列のすべての日付の値から、曜日の値を抽出します。例:Sun、Mon |
| 月の日 | 列のすべての日付の値から、月の中の何日目に当たるかを表す値(1、2、……、31)を抽出します。例:1から31 |
| 時間 | 列のすべての日時の値から、時間の値を抽出します。例:0から23 |
[フィルター]の欄に配置した日付の列で、[相対]の関数を選択した場合に適用可能なフィルター条件は以下のとおりです。
| 条件 | 説明 |
| 共通 | 現在の日付を起点とした、相対的な期間の値を抽出します。例:過去1時間、今日、今月など |
| 四半期 | 現在の日付を起点とした、四半期単位での相対的な期間の値を抽出します。例:今四半期、前四半期、次の四半期など |
| 月 | 現在の日付を起点とした、月単位での相対的な期間の値を抽出します。例:先月、今後6か月など |
| 週 | 現在の日付を起点とした、週単位での相対的な期間の値を抽出します。例:今週、過去3週間など |
| 日 | 現在の日付を起点とした、日単位での相対的な期間の値を抽出します。例:今日、今後5日間など |
| 時間 | 現在の日時を起点とした、時間単位での相対的な期間の値を抽出します。例:過去1時間、過去12時間など |
左側の1番目の欄にフィルターを適用する列を配置し、中央の2番目の欄でフィルター条件を選択すると、適用するフィルター内容が右側の3番目の欄に表示されます。右側の3番目の欄に表示されている[表示する値]、[除外する値]を切り替えると、フィルターを適用して抽出した値のみをレポートに表示したり、抽出した値をレポートから除外したりできます。
フィルター条件の選択後、[クリックしてグラフを表示する]、または画面右上の[表示モード]をクリックします。フィルター条件に該当するデータのみがレポートに表示されます。
メモ:
Zoho Analyticsでは、レポートの表示画面で表示中のレポートに対してフィルターを動的に適用できます。この機能は、[ユーザーフィルター]と呼ばれます。ユーザーフィルターを設定すると、レポートの表示画面にユーザーフィルターの欄が追加されます。レポートにアクセスしたユーザーは、ユーザーフィルターの欄から自身でフィルター条件を選択し、レポートにフィルターを適用することが可能です。レポートの設定を編集しなくても、レポートを見ながら必要に応じてすぐにフィルターを適用できます。ドロップダウン、スライダー、日付選択用のカレンダーなど、要件に合わせてユーザーフィルターの表示方法をカスタマイズすることもできます。
このセクションでは、ユーザーフィルターの設定方法や、各データの種類における設定内容について説明します。
データの種類がテキスト(カテゴリー)の列をもとにユーザーフィルターを設定するには、以下の手順を実施します:
[編集する]アイコンをクリックすると、以下の画像のようにユーザーフィルターの編集画面が表示されます。こちらでは、ユーザーフィルターの表示名を設定したり、項目の種類の選択欄からユーザーフィルターの適用方法を指定したりできます。
初期設定では、配置した列名がユーザーフィルターの表示名として設定されます。ユーザーフィルターの表示名を変更するには、[フィルターの表示名]の欄に新しい名前を入力します。
[項目の種類の選択]の欄では、ユーザーフィルターの適用方法を選択できます。テキストの列の場合、[単一選択ボックス]または[複数選択ボックス]のいずれかを選択できます。
次に、[値の選択]の欄からユーザーフィルターで表示する値を選択します。
以下の画像は、テキストの列のユーザーフィルターにおける[単一選択ボックス]と[複数選択ボックス]のドロップダウンの例です。
ユーザーフィルターで選択した値のみを表示するには、以下の手順を実施します:
その他:[値の選択]の欄で[選択した値を表示する]を選択した場合に、選択した値以外の値をまとめて[その他]としてユーザーフィルターのドロップダウンメニューに追加します。レポートの表示画面でユーザーフィルターのドロップダウンから[その他]を選択すると、ドロップダウンに表示されていないすべての値のデータが表示されます。
ユーザーフィルターの編集画面で内容を選択した後、[OK]をクリックします。
画面右上から[表示モード]をクリックしてレポートを表示すると、以下の画像のようにユーザーフィルターの欄がレポートの上部に表示されます。
データの種類が数値/通貨の列をもとにユーザーフィルターを設定するには、以下の手順を実施します:
[編集する]アイコンをクリックすると、以下の画像のようにユーザーフィルターの編集画面が表示されます。こちらでは、ユーザーフィルターの表示名を設定したり、項目の種類の選択欄からユーザーフィルターの適用方法を指定したりできます。
初期設定では、配置した列名がユーザーフィルターの表示名として設定されます。ユーザーフィルターの表示名を変更するには、[フィルターの表示名]の欄に新しい名前を入力します。データの種類が数値/通貨の列のユーザーフィルターの編集画面では、ユーザーフィルターで表示する値に対して集計関数を適用できます。集計関数を適用するには、[適用する関数]の欄で適用する関数を選択します。合計、最大、最小、平均など、さまざまな関数を適用することが可能です。[項目の種類の選択]の欄では、ユーザーフィルターの適用方法を選択できます。数値/通貨の列の場合、選択可能な内容は以下のとおりです。
スライダー:列の値に対してユーザーフィルターを適用する際に、スライダーのバーを操作して数値の範囲を選択できます。[スライダー]は、データの種類が数値/通貨の列における初期設定のユーザーフィルターの適用方法です。
以下の手順は、[項目の種類の選択]の欄で[複数選択ボックス]を選択した場合の手順です。[値の選択]の欄で、ユーザーフィルターのドロップダウン内に表示する値を選択します。
値を選択するにあたって、[値の選択]の欄の各タブから値の選択方法を指定することができます。以下の表は、指定可能な値の選択方法の説明です。
| 選択方法 | 説明 |
| 個別の値 | 対象の列の値から重複を除くすべての値が表示され、一覧から値を選択できます。こちらで選択した値が、ユーザーフィルターのドロップダウン内に表示されます。ユーザーは、これらの値を選択してフィルターを適用することが可能です。 |
| 範囲 | 数値の範囲の候補が自動で表示され、一覧から値の範囲を選択できます(例:0~100、101~200など)。こちらで選択した範囲が、ユーザーフィルターのドロップダウン内に表示されます。ユーザーは、これらの範囲を選択してフィルターを適用することが可能です。独自の範囲を追加することもできます。 |
| 上位/下位N件 | 列のデータの件数をもとに、特定の件数における上位/下位の値を選択できます。たとえば、[値の選択]の欄の[上位/下位N件]タブで[上位10件]を選択すると、ユーザーフィルターのドロップダウン内に[上位10件]と表示されます。レポートの表示画面から[上位10件]を選択してユーザーフィルターを適用すると、列の値から上位10件の値が抽出され、レポートに表示されます。 |
| 上位/下位N% | 列のデータの割合をもとに、特定の割合における上位/下位の値を選択できます。たとえば、[値の選択]の欄の[上位/下位N%]タブで[上位5%]を選択すると、ユーザーフィルターのドロップダウン内に[上位5%]と表示されます。レポートの表示画面から[上位5%]を選択してユーザーフィルターを適用すると、列の値から上位5%に該当する値が抽出され、レポートに表示されます。 |
各値の隣にあるチェックボックスにチェックを入れて、表示する値を選択します。[その他]のチェックボックスにチェックを入れると、選択した値以外の値がまとめて[その他]としてユーザーフィルターのドロップダウンメニューに追加されます。レポートの表示画面でユーザーフィルターのドロップダウンから[その他]を選択すると、ドロップダウンに表示されていないすべての値のデータが表示されます。[フィルター適用時の動作]の欄では、すでに他のユーザーフィルターが適用されている状態での、ユーザーフィルターの適用方法を設定します。[関連する値のみ表示する]を選択すると、ユーザーフィルターを段階的に適用します。ユーザーフィルターが複数あり、他のユーザーフィルターが適用されている場合、適用中のフィルター条件によって表示される値が変化します(その他の選択可能な内容については、上記の説明をご参照ください)。
ユーザーフィルターの編集画面で内容を選択した後、[OK]をクリックします。
画面右上から[表示モード]をクリックしてレポートを表示すると、以下の画像のようにユーザーフィルターの欄(スライダーまたはドロップダウン)がレポートの上部に表示されます。ユーザーは、こちらから値を選択してフィルターを適用できます。
データの種類が日付の列をもとにユーザーフィルターを設定するには、以下の手順を実施します。
[編集する]アイコンをクリックすると、以下の画像のようにユーザーフィルターの編集画面が表示されます。こちらでは、ユーザーフィルターの表示名を設定したり、項目の種類の選択欄からユーザーフィルターの適用方法を指定したりできます。
初期設定では、配置した列名がユーザーフィルターの表示名として設定されます。ユーザーフィルターの表示名を変更するには、[フィルターの表示名]の欄に新しい名前を入力します。[項目の種類の選択]の欄では、ユーザーフィルターの適用方法を選択できます。日付の列の場合、選択可能な内容は以下のとおりです:
[値の選択]の欄に表示される内容は、[項目の種類の選択]の欄で選択した内容によって異なります。以下の表は、指定可能な値の選択方法の説明です。
| 項目の種類の選択内容 | 値の選択内容 |
| 日付の範囲の選択 | すべての日付:対象の列の値から、重複を除くすべての値がユーザーフィルターのドロップダウンに表示されます。 特定の日付の範囲:対象の列の値から、選択した日付の範囲のみがユーザーフィルターのドロップダウンに表示されます。ユーザーは、この日付の範囲内でのみフィルターを適用できます。 時間を含める:日付に加えて、時間の値を表示します。 |
| 実際の期間 | 値の選択:対象の列の値から、日付の列のデータから指定した単位(例:年、年と四半期、年と月、年と週、日付、日時)の値がユーザーフィルターのドロップダウンに表示されます。 フィルターの初期値:ユーザーフィルターの初期値を設定します。レポートを開くと、こちらで設定した初期値をもとにフィルターが自動で適用されます。 フィルター適用時の動作:他のユーザーフィルターが適用されている状態での、ユーザーフィルターの適用方法を設定します。[関連する値のみ表示する]を選択すると、ユーザーフィルターを段階的に適用します。ユーザーフィルターが複数あり、他のユーザーフィルターが適用されている場合、適用中のフィルター条件によって表示される値が変化します(その他の選択可能な内容については、上記の説明をご参照ください)。 |
| 相対的な期間 | 値の選択:対象の列の値から、現在の日時を起点とした相対的な期間の値(例:今四半期、過去3か月、来週、今日など)の値がユーザーフィルターのドロップダウンに表示されます。 フィルターの初期値:ユーザーフィルターの初期値を設定します。レポートを開くと、こちらで設定した初期値をもとにフィルターが自動で適用されます。 |
| 周期 | 値の選択:対象の列の値から、日付の列のデータから指定した周期/時期(例:列内のすべての第1四半期、列内のすべての1月など)の値がユーザーフィルターのドロップダウンに表示されます。 フィルターの初期値:ユーザーフィルターの初期値を設定します。レポートを開くと、こちらで設定した初期値をもとにフィルターが自動で適用されます。 フィルター適用時の動作:他のユーザーフィルターがすでに適用されている状態での、ユーザーフィルターの適用方法を設定します。[関連する値のみ表示する]を選択すると、ユーザーフィルターを段階的に適用します。ユーザーフィルターが複数あり、他のユーザーフィルターが適用されている場合、適用中のフィルター条件によって表示される値が変化します(その他の選択可能な内容については、上記の説明をご参照ください)。 |
画面右上から[表示モード]をクリックしてレポートを表示すると、以下の画像のようにユーザーフィルターの欄がレポートの上部に表示されます。以下の画像は、日付の列について、[項目の種類の選択]で[日付の範囲の選択]を指定したユーザーフィルターの例です。
Zoho Analyticsでは、1件のレポートに対して複数のユーザーフィルターを設定できます。レポートにアクセスしたユーザーは、ユーザーフィルターの欄からフィルター条件をいくつでも選択し、レポートにフィルターを適用することが可能です。複数のフィルター条件を適用すると、すべての条件に一致するデータのみが抽出され、レポートに表示されます。