膨大な量のデータを処理するにあたって、データの品質を保持することは必要不可欠です。しかし、データの品質は時間とともに低下する傾向にあります。データの品質が低下する原因にはさまざまありますが、主な原因は以下のとおりです:
- 複数のデータソース(ファイルやデータベースなどのデータの取得元)からデータを取得している
- 複数の人によってデータが入力されている
- データの形式が統一されていない
たとえば、組織で顧客データをデータベースに保存しているとします。また、営業担当者は複数いて、それぞれにデータを入力しているとします。組織でデータの形式が統一されていない場合、各営業担当者によって同じ内容のデータが異なる名前や形式で入力されてしまう可能性があります。たとえば、国名を入力する項目がある場合、ある担当者は「カナダ」と入力しているのに対し、別の担当者は「CA」と略式で入力してしまう可能性があります。
その結果、時間が経つにつれて、同じデータが異なる名前や形式で保存される場合が出てきて、表記のゆれや重複が発生します。データの品質が低下し、実際のデータがレポートや指標データに正しく反映されなくなってしまいます。このような課題に対応できるよう、Zoho Analyticsには、データの品質を保持するための機能がたくさん用意されています。 「検索と置換」 機能は、テーブル内のデータを整理し、データの形式を統一するのに役立つ機能です。テーブル内のデータを検索し、別の値に置き換えることができます。また、大量のデータをすばやく整理する際にとても役立ちます。
このページでは、Zoho Analyticsの 「検索と置換」 機能を使用してデータを整理する方法について説明します。
以下の画像は、世界中のさまざまな国の店舗販売データが保存されているテーブルの例です。

上記のテーブルでは、国の名前がさまざまな方法で入力されています。 「検索と置換」 機能を使用してこのテーブルのデータを整理する方法について説明します。
「検索と置換」機能を使用してデータを整理するには、以下の手順を実施します:
- 「国」 の列の見出し(ヘッダー)を右クリックして、メニューから [検索と置換] を選択します。

- 検索と置換 の画面で、 [置換前の値]と[置換後の値] の各項目に値を入力します。画像の例では、「CA」を「カナダ」に置き換えるため、[置換前の値]に「CA」、[置換後の値]に「カナダ」と入力しています。

- [一括更新] を選択すると、列のすべての値が [置換後の値] に入力した値で置き換えられます。
- [一括更新中に空の値(null値)を置き換えない] を選択すると、[置換後の値]に入力した値で一括更新を実施する際に、値が入力されておらず空(null値)のセルを除外します。
- [セルの値に完全に一致] を選択すると、 [置換前の値] に入力した値と完全一致するセルのみが[置換後の値]に入力した値で置き換えられます。
- 各項目を入力した後、 [すべて置換] をクリックします。
以下の画像は、上記の例のテーブルに対して 「検索と置換」 を実施した後のテーブルです。

「検索と置換」機能を使用する際の注意点:
- 「検索と置換」機能では、大文字/小文字は区別されます。
- [置換前の値]や[置換後の値]に空の値/null値を入力して「検索と置換」を実施できます。データが入力されていないセルの値を何らかの値で置き換える場合は、 [置換前の値] を 空 のままにし、置き換える値を [置換後の値] に入力します。その逆も同様です。
- データの種類が通貨や割合(%)場合は、[置換前の値]や[置換後の値]の各項目に記号を入力しないでください。
- テーブルにフィルターを適用している場合、フィルター適用後のデータに対して「検索と置換」機能が適用されます。
データの種類が日付の場合の検索と置換
このセクションでは、日付のデータの種類の列に対して「検索と置換」を実施する方法について説明します。

日付の列の値に対して「検索と置換」を実施するには、以下の手順を実施します:
- 日付 の列の見出し(ヘッダー)を右クリックして、メニューから [検索と置換] を選択します。

- 検索と置換 の画面で、[置換前の値]と[置換後の値]の各項目に値を入力します。 [置換前の値] には検索する日時を入力し、 [置換後の値] には置き換える日時を入力します。
例:以下の画像では、 「25 Oct 2017 00:00:00」 (2017年10月25日 00:00:00)を検索し、 「25 Nov 2017 14:00:40」 (2017年11月25日 14:00:40)に置き換えています。

メモ: 日付のデータのうち、年、月、日、時間、分などの各値のみを置き換えることができます。たとえば、「2016年」を「2017年」に変更するとします。その場合、以下の画像のように[置換前の値]と[置換後の値]の [yyyy] (年)の各項目に値を入力します。
これにより、日付の年が「2016年」から「2017年」に置き換えられます。日付の他の値についても同様です。特定の値のみを変更する場合は、上記の画像のように対象の値のみを入力し、他の値は空のままにします。
- [一括更新] を選択すると、列のすべての値が [置換後の値] に入力した値で置き換えられます。
- [一括更新中に空の値(null値)を置き換えない] を選択すると、[置換後の値]に入力した値で一括更新を実施する際に、値が入力されておらず空(null値)のセルを除外します。
- 各項目を入力した後、 [すべて置換] をクリックします。

日付のデータに対して「検索と置換」機能を使用する際の注意点:
- 時間は24時間形式(0~23)にする必要があります。
- テーブルにフィルターを適用している場合、フィルター適用後のデータに対して「検索と置換」機能が適用されます。
「検索と置換」機能は、数値やURLなどの他のデータの種類の列に対しても実行可能です。