傾向線

傾向線

Zoho Analyticsでは、グラフ内のデータの傾向を表す線(傾向線)を追加することができます。日付または数値のデータにおいて、過去/今後のデータの傾向をグラフ上に表示することが可能です。  また、傾向線を算出するにあたって、5種類のモデルから算出方法を選択できます。 





1.傾向線とは?

傾向線とは、グラフ内のデータの傾向を表す線のことです。傾向線を用いることで、日付または数値のデータにおいて、過去/今後のデータの傾向をグラフ上に表示することが可能です。


2.傾向線の算出方法は? 

傾向線は、算出モデルによる演算処理をもとに算出されます。Zoho Analyticsでは、傾向線を算出するためのモデルを選択できます。算出モデルは、線形、対数、指数、累乗、多項式の5種類から選択可能です。傾向線の算出方法の主な流れは、以下のとおりです。 

  • 選択した算出モデルをもとにグラフ内の既存のデータが分析され、分析結果をもとに最適な傾向線が算出されます。
  • 具体的には、グラフ内の既存のY軸の値と算出された傾向線のY軸の値の差分を2乗し、計算結果をもとに誤差の値が算出されます。 
  • すべてのデータポイントにおいて上記の処理を繰り返しながら、誤差の値が増減しているかどうか識別されます。 
  • 誤差の最も少ない予測値をもとに、傾向線が表示されます。

3.傾向線を算出するにあたって、選択可能な算出モデルは?

傾向線を算出するにあたって、5種類の算出モデルから選択できます。選択可能な算出モデルは以下のとおりです。

  • 線形 - 線形モデルが適用されます。
  • 対数 - 対数モデルが適用されます。データポイントにマイナスの値がある場合は適していません。
  • 指数 - 指数モデルが適用されます。
  • 累乗 - 累乗モデルが適用されます。このモデルは、指数モデルの一種です。指数を適用するにあたって、因数に自然対数が適用されます。
  • 多項式 - 多項式モデルが適用されます。次数に指定した値をもとに、多項式の傾向線が算出されます。
  • 自動 - 対象のデータポイントに応じて、最適な算出モデルが自動で適用されます。

4.傾向線を追加できるグラフの種類は?

傾向線を追加できるグラフの種類は、以下のとおりです。

  • 折れ線グラフ
  • 棒グラフ
  • 積み上げ棒グラフ
  • 散布図
  • 面グラフ
  • 積み上げ面グラフ
  • バブルチャート(バブルチャート(円グラフ)および軸なしバブルチャートを除く)
  • 複合グラフ 

  5.グラフ内に傾向線を追加できるユーザーは?

グラフ内に傾向線を追加できるのは、グラフを作成する権限を持つユーザーです。 

また、無料プランを含むZoho Analyticsのすべてのプランで傾向線を追加できます。 


6.グラフ内に傾向線を追加するための条件は?

傾向線は、一定の条件を満たしている場合にのみグラフ内に追加できます。主な条件は以下のとおりです。 

  • X軸に、データの種類が日時または数値の列を配置する。
  • Y軸に、数値の列を配置する。または、Y軸の値に、集計関数を適用する。

7.グラフ内に傾向線を追加するには?



8.適用されている算出モデルの詳細情報を確認できますか?

はい。適用されている算出モデルの詳細情報を確認できます。詳細情報を表示するには、 傾向線の凡例 に表示されている 情報 アイコンをクリックします。 



また、グラフの 設定 画面から算出モデルの詳細情報を表示することもできます。設定画面から表示するには、 [傾向線] タブに移動し、対象の傾向線にカーソルを合わせて 情報 アイコンをクリックします。 



傾向線の詳細情報の画面には、以下の情報が表示されます。



数式 

こちらの欄には、傾向線を算出するにあたってグラフ内のデータに適用されている数式が表示されます。  



概要

こちらの欄には、算出モデルの概要情報が表示されます。 

  • RMSE (Root Mean Square Error、平均平方二乗誤差) - 傾向線と実際のデータの差分(誤差)を表します。傾向値と実際のデータの標準偏差における平方根の値を出力します。傾向線と実際のデータの標準偏差を算出するには、すべてのデータポイントにおいて実際のデータの値と傾向値の差分を算出し、算出した各値を二乗してすべて合計した値を差分(誤差)の平均値で除算します。  
  • Corrected degrees of freedom (調整済み自由度) - 係数の合計から1を減算した値を出力します。多項式以外の算出モデルでは、この値は1です。 
  • Degrees of freedom for error (誤差の自由度) - 傾向線の計算に使用したデータポイントの件数から係数の合計を減算した値を出力します。
  • Total corrected degrees of freedom (調整済み自由度の合計) - 傾向線の計算に使用したデータポイントの件数から1を減算した値を出力します。 
  • Removed data points (除外されたデータポイントの件数) - 傾向線の計算に使用されなかったデータポイントの件数を出力します。対象のデータに無効なデータポイントが含まれていないにもかかわらずこの値が大きい場合は、他の算出モデルを選択することをおすすめします。 
  • Residual standard error (標準誤差) - 傾向値と実際のデータの標準偏差を調整済み自由度の値で除算した値を出力します(標準偏差の算出方法は上記の説明をご参照ください)。 
  • R squared (決定係数) - この値は、算出モデルによって算出された傾向値が実際のデータとどの程度一致しているかを表します。上記の平均平方二乗誤差を傾向値と実際のデータの分散で除算し、算出された値を1から減算して出力します。なお、傾向値と実際のデータの分散を算出するには、すべてのデータポイントにおいて実際のデータの値と傾向値の差分を算出し、算出した各値を二乗してすべて合計した値を値の件数で除算します。出力値が1に近いほど、算出モデルによって算出された傾向値が正確であることを表します。 
  • Adjusted R squared (自由度調整済み決定係数) - この値は、自由度を考慮した上で、算出モデルによって算出された傾向値が実際のデータとどの程度一致しているかを表します。通常の決定係数に比べて、データの一致する度合いをより正確に把握することができます。  上記の決定係数の算出方法において、平均平方二乗誤差を傾向値と実際のデータの分散で除算して算出された値に調整済み自由度を乗算し、算出された値を1から減算して出力します。出力値が1に近いほど、算出モデルによって算出された傾向値が正確であることを表します。 
  • F-Statistic (F統計量) - この値は、傾向線に対する実際のX軸の値の影響度を表します。値が大きいほど、影響度が高いことを表します。 
  • P-Value (P値) - 実際のデータが正しいと仮定した場合において、正しくない傾向値が算出される割合を表します。算出された傾向値が、実際のデータと矛盾していないかどうかを示す値です。P値が小さいほど、算出された傾向値に矛盾がない(傾向値が正しい)ことを表します。

係数

こちらの欄には、傾向線を算出するための係数の有意性(実際のデータと矛盾していないかどうか)に関する情報が表示されます。

  • Name (名前) - 要素の名前です。
  • Estimate (予測値) - 対象の要素における係数の予測値です。
  • Standard Error (標準誤差) - 係数の誤差を表します。
  • T-Value (T値) - 上記の予測値を標準誤差で除算した値を出力します。  値が大きいほど、算出モデルが適切であることを表します。 
  • P-Value (P値) - 対象の要素が正しいと仮定した場合において、正しくない係数が算出される割合を表します。

9.予測データの傾向線を追加することはできますか?

はい。予測データの傾向線をグラフ上に追加できます。予測データの傾向線を追加するには、グラフの設定画面から[傾向線]のタブに移動し、対象の傾向線の [データ予測] の切り替えボタンを [表示する] に切り替えます。

以下の画像は、予測データの傾向線を追加したグラフの例です。     



10.信頼区間とは?

信頼区間 とは、算出する傾向線の精度(信頼区間)の割合を表します。 信頼区間 の割合は 70%から95% の範囲で選択できます。  



以下の画像は、信頼区間を 90% に設定したグラフの例です。グラフの作成方法は同じままでグラフの元データを変更した場合でも、信頼区間で設定した90%以内の範囲に傾向線が表示されます。



11.複数のY軸を持つグラフで傾向線を設定できますか?

はい。傾向線は複数のY軸を持つグラフでも設定できます。傾向線をグラフに追加するにあたって、Y軸に配置可能な列の上限は5件までです。

 



12. 凡例のあるグラフで傾向線を設定できますか?

はい。傾向線は、凡例のあるグラフでも設定できます。 



13.グラフの設定画面に[傾向線]タブが表示されません。なぜですか?

傾向線は、一定の条件を満たしている場合にのみ設定できます。

その他の主な条件は以下のとおりです:

  • 傾向線を設定するにあたって、対応しているグラフは次のとおりです。その他の種類のグラフで傾向線を設定することはできません:
    • 折れ線グラフ、棒グラフ、積み上げ棒グラフ、散布図、面グラフ、積み上げ面グラフ、バブルチャート(バブルチャート(円グラフ)および軸なしバブルチャートを除く)、複合グラフ
  • X軸には、日時または数値の列を配置する必要があります。
  • Y軸には、数値の列を配置する必要があります。または、Y軸の値に集計関数を適用する必要があります。


14.共有ユーザーに対して傾向線は表示されますか? 

はい。傾向線は共有ユーザーに対しても表示されます。共有ユーザーは、算出モデルの詳細情報を表示することもできます。詳細情報を表示するには、傾向線の 凡例 に表示されている 情報 アイコンをクリックします。ただし、共有ユーザーは傾向線を編集することはできません。 


15.傾向線のデータをエクスポートできますか?

はい。グラフのデータとともに、傾向線のデータをエクスポートできます。 



CSV、Excel、Zoho Sheetなどの表形式でエクスポートする場合、傾向線のデータは個別の列に記載されてエクスポートされます。