Zoho Analyticsでは、変数機能を活用することでWhat-If分析を行うことができます。What-If分析とは、データ内のある項目の値を変化させたときに、他の項目の値や全体にどのような影響を与えるかを検証する分析方法です。具体的には、レポート内のユーザーフィルター(レポートの表示中に動的に値を変更できるフィルター)で変数を使用し、フィルターの値を変更することで、レポート内のデータがどのように変化するか確認することが可能です。特定の項目の値の変化による影響度を把握するのに役立ちます。
手順1:変数を作成し、What-If分析において動的に変化する値を設定します。
手順2:指標データを出力するための集計数式を作成し、その中で変数を使用します。これにより、変数の値の変化に応じて指標データがどのように変化するかを確認することができるようになります。
手順3:作成した集計数式を使用してレポートを作成します。
手順4:作成したレポートで、対象の変数をもとにユーザーフィルターを追加します。レポート上では、ユーザーフィルターの値を変更することで、データがどのように変化するか確認することができます。
変数の作成
What-If分析では、特定の項目の値が変化したときに、他の項目の値や全体に与える影響を分析することができます。Zoho AnalyticsでWhat-If分析を行うにあたって、変数を作成する必要があります。作成する際には、[変数の値]を[リスト]または[範囲]に設定します。以下の画像は、割引率の変数の例です。この変数では、[変数の値]が[リスト]に設定されています(段階的に変化させる割引率の値がリスト形式で設定されています)。
対象の指標データが出力されるように、変数を使用して集計数式を作成します。上記の手順1で作成した変数を使用することで、対象の値の変化に応じた指標データの変化を確認することができます。なお、数式内で複数の変数を使用することも可能です。
以下の数式は、割引率の変数(${割引率})を使用して割引後の金額を算出する数式の例です。これにより、割引率を変化させたときに割引後の金額がどのように変化するかを確認できます。
sum ( "店舗売上"."料金" )-( ${割引率} / 100 )* sum( "店舗売上"."料金" )
レポートの作成
上記の手順2で作成した集計数式をもとに、レポートを作成します。なお、レポート上に最初に表示される値は、変数で設定されている初期値をもとに出力されます。
以下のレポートは、商品カテゴリー、商品、金額、割引後の金額に関するレポートの例です。変数の初期値に基づいた割引率(10%)が適用され、割引後の金額が出力されています。
変数をもとにしたユーザーフィルターの追加
上記の手順の完了後、レポート内の集計数式で使用されている変数をユーザーフィルターとして追加します。なお、集計数式で使用されている変数は、ユーザーフィルターの作成画面にすべて表示されます。変数をもとにしてユーザーフィルターを追加することで、数式の出力値を動的に変更することが可能になります。
以下の画像は、割引率の変数をもとにユーザーフィルターを追加した例です。
以下のレポートは、ユーザーフィルターで割引率を10%から15%に変更し、15%の割引率を適用した後の金額が出力された例です。
レポートの共有対象のユーザーごとに異なる値を変数に適用する設定
必要に応じて、共有ユーザーに対して異なる値が適用されるように変数を設定することもできます。
以下の画像は、特定のユーザーやグループに対して、異なる割引率が適用されるように設定した例です(変数の設定で、ユーザーやグループごとに値を関連付けます)。
共有ユーザーがレポートにアクセスすると、対象のユーザーに対して関連付けられている変数の値がユーザーフィルターに表示されます。共有ユーザーは、表示される値をもとにフィルターを適用し、What-If分析を行うことができます。