Zoho Analyticsには、集計数式の作成に役立つさまざまな集計関数が用意されています。このページでは、Zoho Analyticsで使用可能な集計関数について説明します。
以下の表は、Zoho Analyticsで集計数式を作成する際に使用できる集計関数の一覧です。
| 関数 |
詳細 |
| Sum |
形式:
sum ( 列/式 )
説明:
関数「Sum」では、列/式の値の合計を出力します。 入力値:
出力値:
列/式の合計値を出力します。
例:
sum(
"売上"."価格"
-
"売上"."割引額"
) この例では、「価格」から「割引額」を減算して販売価格を算出し、販売価格の合計額を出力します。
参考:
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| Avg |
形式:
avg ( 列/式 )
説明:
関数「Avg」では、列/式の値の平均値を出力します。 入力値:
出力値:
列/式の平均値を出力します。
例:
avg(
"売上"."売上"
-
"売上"."費用"
) この例では、「売上」から「費用」を減算して利益額を算出し、利益額の平均値を出力します。
参考:
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| Min |
形式:
min ( 列/式 )
説明:
関数「Min」では、列/式の値の最小値を出力します。 入力値:
出力値:
列/式の最小値を出力します。 例: min( "売上"."金額" ) この例では、「金額」の最小値を出力します。 メモ:
参考:
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| Max |
形式:
max ( 列/式 )
説明:
関数「Max」では、列/式の値の最大値を出力します。 入力値:
出力値:
数式(列/式)の最大値を出力します。 例: max( "売上"."金額" ) この例では、「金額」の最大値を出力します。 メモ:
参考:
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| Count |
形式:
count ( 列/式 )
説明:
関数「Count」では、列(または式の計算結果)における行数(値の件数)を出力します。 入力値:
出力値:
列(または式の計算結果)における行数(値の件数)を出力します。 例: count( "売上"."顧客ID" ) この例では、「顧客ID」の行数(値の件数)の合計を出力します。 メモ:
参考:
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| Distinct Count |
形式:
distinctcount ( 列/式 )
説明:
関数「Distinct Count」では、列(または式の計算結果)における行数(値の件数)のうち、重複を除いた行数(値の件数)を出力します。 入力値:
出力値:
列(または式の計算結果)における行数(値の件数)のうち、重複を除いた行数(値の件数)を出力します。 例: count( "売上"."顧客ID" ) この例では、「顧客ID」の行数(値の件数)のうち、重複を除いた行数(値の件数)の合計を出力します。 メモ:
参考:
|
| Count_WB |
形式:
count_wb ( 列/式 )
説明:
関数「Count_WB」では、列(または式の計算結果)における行数(値の件数)について、null値(空の値)を含めた行数(値の件数)を出力します。 入力値:
出力値: 列(または式の計算結果)における行数(値の件数)のうち、null値(空の値)を含めた行数(値の件数)を出力します。 例: count_wb( "Feedback"."email_id" ) この例では、フィードバックの件数(メールアドレスが入力されている件数と入力されていない件数の両方)の合計を出力します。
参考:
|
| Stddev |
形式:
stddev ( 列/式 )
説明:
関数「Stddev」では、列(または式の計算結果)における平均値との標準的な差異(標準偏差)を出力します。 入力値:
出力値:
数式(列/式)の標準偏差を出力します。
例:
Stddev
(
"売上"."価格
"
) 「価格」の標準偏差を出力します。平均値からどのくらい値が標準的に離れているかを確認するのに役立ちます。 参考: stddev_samp()、variance()、var_samp() |
| Variance |
形式:
variance ( 列/式 )
説明:
関数「Variance」では、列(または式の計算結果)における平均値との差(分散)を出力します。 入力値:
出力値:
数式(列/式)の標準偏差を出力します。
例:
Stddev
(
"売上"."価格
"
) 「Price」(価格)の分散を出力します。平均値からどのくらい値がばらついているかを確認するのに役立ちます。 参考: stddev_samp()、stddev()、var_samp() |
| SumIf |
形式:
sumif ( 条件 , 列/式1 , 列/式2 )
説明:
関数「SumIf」では、指定した条件が満たされるかどうかに応じて列/式1または列/式2の合計を出力します。列/式1、列/式2には数値の列または計算式を指定できます。 入力値:
出力値:
条件が満たされる真(true)の場合、列/式1の合計を出力します。条件が満たされない偽(false)の場合、列/式2の合計を出力します。
例:
sumif ( "売上"."ステータス"
!=
'
キャンセル済み'
,
"売上"."金額"
,
0 ) この例では、ステータスが「キャンセル済み」ではない場合に「金額」の合計を出力します。ステータスが「キャンセル済み」の場合は「0」を出力します。
メモ:
列/式2が指定されていない場合はnull値(空の値)と見なされます。
参考:
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| AvgIf |
形式:
avgif ( 条件 , 列/式1 , 列/式2 )
説明:
関数「AvgIf」では、指定した条件が満たされるかどうかに応じて列/式1または列/式2の平均を出力します。列/式1、列/式2には数値の列または計算式を指定できます。 入力値:
出力値:
条件が満たされる真(true)の場合列/式1の平均を出力します。条件が満たされない偽(false)の場合、列/式2の平均を出力します。
例:
avgif ( "商談
"."ステージ"
=
'競合選択による失注'
、
"売上"."金額" ) この例では、競合選択によって失注した商談の平均失注額を出力します。
メモ:
列/式2が指定されていない場合はnull値と見なされます。
参考:
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| CountIf |
形式:
countif ( 条件 , 列/式1 or 列/式2 )
説明:
関数「CountIf」では、指定した条件が満たされるかどうかに応じて列/式1または列/式2の結果(または列)における行数(値の件数)を出力します。列/式1、列/式2には数値の列または計算式を指定できます。 入力値:
出力値:
条件が満たされる真(true)の場合、列/式1の結果(または列)における行数(値の件数)を出力します。条件が満たされない偽(false)の場合、列/式2の結果(または列)における行数(値の件数)を出力します。
例:
countif ( "タスク"."ステータス" = ' 遅延中 ') この例では、ステータスが「遅延中」のタスクの件数を出力します。
メモ:
列/式2が指定されていない場合はnull値(空の値)と見なされます。
参考:
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| Year to Date |
形式:
ytd ( 集計式 , 日付の列, 会計年度の開始月 (任意))
説明:
関数「Year to Date」では、現在の日付までの期間における、指定した集計式の結果を年単位で出力します。 入力値:
出力値:
指定した期間における集計式の結果を出力します。
例:
ytd ( sum ( "売上"."金額" ), "売上"."日付" ) 現在の日付までの期間における、すべての年度の売上金額の合計を出力します。
参考:
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| Quarter to Date |
形式:
qtd ( 集計式 , 日付の列, 会計年度の開始月 (任意))
説明:
関数「Quarter to Date」では、現在の日付までの期間における、指定した集計式の結果を四半期単位で出力します。 入力値:
出力値:
指定した期間における集計式の結果を出力します。
例:
qtd ( sum ( "売上"."金額" ), "売上"."日付" ) 現在の日付までの期間における、すべての四半期の売上金額の合計を出力します。
参考:
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| Month to Date |
形式:
mtd ( 集計式 , 日付の列, 会計年度の開始月 (任意))
説明:
関数「Month to Date」では、現在の日付までの期間における、指定した集計式の結果を月単位で出力します。 入力値:
出力値:
指定した期間における集計式の結果を出力します。 例: mtd ( sum ( "売上"."金額" ), "売上"."日付" ) 現在の日付までの期間における、すべての月の売上金額の合計を出力します。
参考:
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| Mean |
形式:
mean ( 列/式 )
説明:
関数「Mean」では、列/式の値の平均値を出力します。 入力値:
出力値:
列/式の平均値を出力します。
例:
mean(
"商談"."金額"
) この例では、すべての商談の金額を合計し、商談数で割って商談の平均額を出力します。
参考:
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| Median |
形式:
median ( 列/式 )
説明:
関数「Median」では、列(または式の計算結果)を昇順に並べ替えて、その中央値を出力します。 入力値:
出力値:
列(または式の計算結果)を昇順に並べ替えて、その中央値を出力します。
例:
median(
"商談"."金額
"
) この例では、商談の金額を昇順に並べ替えて、その中央値を出力します。
参考:
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| Mode |
形式:
mode ( 列/式 )
説明:
関数「Mode」では、最頻値を出力します。 入力値:
出力値:
列(または式の計算結果)から最頻値を出力します。
例:
mode(
"問い合わせ"."返信数
"
) この例では、問い合わせの返信数の最頻値を出力します。
参考:
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| Percentile |
形式:
percentile ( 列/式, 範囲 )
説明:
関数「Percentile」では、特定の範囲内において、指定した範囲の位置にあたる値を出力します。 入力値:
出力値:
対象の範囲内において、指定した範囲の位置にあたる数式(列/式)の値を出力します。
例:
percentile
(
"売上"."金額
",
90
) この例では、売上を高い順に並べたときに10%の位置に当たる値(上位10%の基準となる値)を出力します。 |
通常、集計数式の出力値は、レポート上に表示されているデータやグループをもとに算出されます。 ただし、レポート上の表示内容とは異なる条件でグループ化して集計したい場合、集計時のグループ化方法をカスタマイズすることもできます。
これにより、要件に合わせてグループ化の方法や集計範囲を指定したうえで、集計数式を適用することが可能です。Zoho Analyticsで指定可能なグループ化の方法は、以下のとおりです。
「Include Groupby」では、集計の際に、指定した列をもとにグループ化したうえで値を算出することができます。
形式
例
上記の例では、顧客1人あたりの平均売上を算出します。はじめに、売上の合計が算出されます。次に、顧客名によってグループ化されます。これにより、顧客1人あたりの合計売上が出力されます。そして、グループごとの平均値が算出され、顧客1人あたりの平均売上が算出されます。
上記のレポートの列「Avg Sales」は、各地域における製品カテゴリーの平均合計売上を表しています。集計数式「Avg Sales per Customer」(顧客1人あたりの平均売上)は、顧客1人あたりの平均売上を表しています。
「Exclude Groupby」では、集計の際に、グループ化の基準から指定した列を除外したうえで、値を算出することができます。
形式
例
この例では、グループ化されているレポートにおいて、合計売上を算出する際に、グループ化の基準から地域を除外します(地域を考慮せずに売上を合計します)。
上記のレポートの列「Regional Sales」(地域売上)は、商品カテゴリーにおける地域ごとの合計売上を表しています。「Total Sales」(合計売上)では、上記の集計数式により、地域によるグループ化は考慮されずに値が算出されています。すなわち、商品カテゴリーにおける合計売上(該当の商品カテゴリーにおけるすべての地域の合計売上)を表しています。
「Fixed Groupby」では、グループ化の基準を個別に指定したうえで集計することが可能です(レポート上に表示されていない値を用いてグループ化することが可能です)。
形式
例
この例では、レポート上に表示されているグループ化の基準とは別に、年と四半期の絶対値(absquarter)をもとに対象データがグループ化され、値が集計されます。以下のレポートでは、レポートでグループ化の基準として設定されている地域とは別に、年と四半期の絶対値(absquarter)をもとにグループ化され、値が集計されています。
上記のレポートの「Total Sales」(合計売上)は、地域ごとの売上を表しています。集計数式「Quarterly Sales」は、年と四半期の絶対値(absquarter)をもとにグループ化された、各四半期の売上を表しています。