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概要
イベント企画において、論文募集(Call for Papers)やスピーカー募集(Call for Speakers)は、最も重要なフェーズのひとつです。受け付ける投稿の質は、イベントのアジェンダや登壇者、そしてイベント全体の教育的価値を大きく左右します。しかし、投稿が何百件も集まり始めると、著者・査読者・スケジュール・公平性の管理は、すぐに手に負えないほど複雑になってしまいます。
Zoho Backstage の Abstract Management は、その複雑さを解消するために設計されています。投稿の収集から確認、採択されたアブストラクトを完成度の高いセッションへとつなげるまでの一連のワークフローを構造化し、スプレッドシートや手作業でのフォロー、バラバラなツールに頼ることなく運用できるようにします。
基盤となる要素: アブストラクトプロジェクト
Zoho Backstage でのコンテンツ募集は、まずアブストラクトプロジェクトの作成から始まります。これはアブストラクト管理全体の司令塔として機能し、最初の段階からプロセス全体に明確な構造と見通しを与えます。
プロジェクトを作成する際、主催者はプロジェクト名と説明を設定することで、コンテンツ募集の目的や範囲を定義します。これにより、著者は投稿前にイベントのテーマや期待値、目的を理解しやすくなります。
プロジェクトでは、スケジュールも正確に自動化できます。投稿の開始日と終了日を設定しておけば、アブストラクト募集を自動的に開始・終了でき、手動での操作は不要です。締切を過ぎると投稿はロックされるため、すべての著者に対して公平かつ一貫した運用が行えます。
参加のバランスを保つために、主催者はトピックごとの投稿数に上限を設けることもできます。これにより、特定の分野への投稿が集中しすぎることを防ぎ、アブストラクトをより均等に分散させることができます。
アブストラクトトピックによるコンテンツの構造化
投稿数が増えるにつれ、整理の重要性は高まります。
アブストラクトトピックを使うと、投稿を意味のあるトラックやテーマに分類でき、大量のコンテンツもはるかに管理しやすくなります。
トピックは投稿時の著者のガイドとして機能し、自分の提案に最も適したカテゴリを選択できるようにします。これにより曖昧さが減り、イベントの目的との整合性が高まり、より焦点の定まった質の高いアブストラクトが集まります。
主催者にとっては、トピックが強力な可視化をもたらします。トピック別の投稿傾向を把握しやすくなり、どのトラックに関心が集まっているか、どの分野に追加のプロモーションや働きかけが必要かを素早く見極められます。また、トピックは後の査読プロセスでも重要な役割を果たし、適切な査読者を適切な投稿に割り当てるのに役立ちます。
アブストラクトフォームで必要な情報を収集
コンテンツの収集方法はイベントごとに異なります。そのため Zoho Backstage では、イベントの要件に合わせて投稿フォームを設計できるカスタマイズ可能な
アブストラクトフォームを提供しています。
ドラッグ&ドロップ式のフォームビルダーを使えば、アブストラクトのタイトルや概要といった基本項目にとどまらず、フルペーパーやプレゼンテーション資料のファイルアップロード、投稿種別を分類するドロップダウン、技術的・運営上の要件を取得するチェックボックスなど、さまざまな項目を追加できます。
また、投稿時に著者のプロフィール情報(略歴、プロフィール画像、SNS リンクなど)をまとめて収集することもできます。これにより、後からの追加依頼が減り、アブストラクトが次のステップへ進む際にスピーカー情報をすぐに利用できる状態にしておけます。
投稿の質を維持するために、必須項目を必須フィールドとして設定できます。著者は、必要な情報をすべて入力しない限りアブストラクトを送信できないため、査読者は常に十分な情報が揃った、形式のそろった投稿を受け取ることができます。
組み込みの査読ワークフローによるレビューの効率化
査読フェーズは、アブストラクトの質が本当に磨かれる段階です。Zoho Backstage では、効率性と専門性、公平性を重視した専用の査読者ワークスペースにより、このプロセスをシンプルにします。
査読者は、特定のアブストラクトトピックに割り当てることができ、自身の専門分野に属する投稿のみを評価できます。たとえば、医療系の査読者は臨床研究に、技術系の査読者はテクノロジー関連の提案に集中するといった運用が可能です。
公平な評価を確保するために、Zoho Backstage はブラインドレビューにも対応しており、査読者から著者名や所属を非表示にできます。これにより、投稿内容そのものの価値に基づいて評価を行えます。
主催者は、独自の評価基準(独創性、関連性、明瞭さなど)を定義し、それぞれに重み付けを行えます。査読者はこれらの基準に基づいてアブストラクトを採点し、Backstage が自動的に総合スコアを算出するため、主催者は明確で一貫性のある判断基準に基づいて採否を決定できます。
自動化と権限の設定
Abstract Management は、投稿と査読だけで完結するわけではありません。追加の
アブストラクト設定セクションから、ワークフロー全体にわたる通知、権限、コンプライアンスを細かく制御できます。
自動通知を設定すれば、投稿受付の確認やステータス変更の案内、新しいアブストラクトが割り当てられた際の査読者への通知などを自動で送信できます。これにより、手動メールを送らなくても、関係者全員に最新情報を行き渡らせることができます。
大規模な投稿とコンテンツの管理
投稿が有効になると、
すべての投稿ページで、各アブストラクトとその現在のステータスをリアルタイムに確認できます。保留中、査読中、承認済み、却下済みといったステージごとの進捗を簡単に追跡でき、見落としを防げます。
Zoho Backstage では、未完了の投稿も確実にフォローできます。
途中放棄された投稿を素早く特定し、まだ投稿を完了していない著者にリマインダーを送信できます。
投稿時にアップロードされたすべてのファイルは、中央の
コンテンツライブラリに保存されます。これにより、個別の投稿を行き来することなく、原稿やプレゼンテーション資料、補足ドキュメントを簡単に閲覧・ダウンロード・管理できます。削除された投稿やファイルも安全に処理され、誤って削除した場合に確認や復元を行える設定が用意されています。
アブストラクトからアジェンダへ: 投稿をセッションに変換
アブストラクトが承認されると、Zoho Backstage では、その内容を直接セッションに変換できるため、同じ情報を何度も入力する手間を省けます。
承認済みのアブストラクトは、ワンクリックでアジェンダセッションに変換できます。タイトルや概要などの主要な情報は自動的に引き継がれるため、イベント全体のコンテンツに一貫性を持たせることができます。
変換プロセスの中で著者はスピーカーとして登録され、略歴や画像などのプロフィール情報は、イベントの Web サイトやモバイルアプリ上に即座に公開されます。これにより、投稿からセッションへの移行を、手入力なしでシームレスに行えます。
コンテンツ募集をよりスマートに運用
Zoho Backstage の Abstract Management は、単なる投稿受付ツールではなく、現代のイベント運営のために設計されたプロフェッショナルグレードのワークフローエンジンです。スケジュールの自動化、コンテンツの整理、レビューの簡素化、ファイルの一元管理を通じて、事務作業の負担を軽減し、主催者が各ステージを完全にコントロールできるようにします。
専門性の高い学術シンポジウムから大規模な国際会議まで、Zoho Backstage は、主催者・査読者・著者のすべてに対して、世界水準のコンテンツ体験を提供するための構造、透明性、完成度を備えています。