配信リストに登録されている対象者の興味を引くようなメールキャンペーンを作成し、定期的に配信することは、メールキャンペーンの成果を高める上で欠かせません。また、配信リストの整理も必要不可欠です。しばらくの間使用していない配信リストや整理されていない配信リストを使用すると、反応率や到達率を低下させる可能性があります。 
配信リストの整理とは?
 
   
    配信リストの整理とは、有効で見込みのある宛先のみが登録されているように、適切な宛先のみを残して無効な宛先を削除することです。無効な連絡先や反応のない連絡先を定期的に削除することで、配信リストを適切な状況に保つことができます。 
   
  
 
整理された配信リストの重要性
 - 商品やサービスに興味を持つ見込みの高い連絡先に集中し、これらの連絡先の要件を満たすようなメールキャンペーンを作成することができます。
 
 - 不達(バウンス)、迷惑メール(スパム)判定、登録解除を避けることができます。
 
 - コンバージョン率を高めることができます。
 
 - ドメインの信頼性を高めることができます。受信者が使用するメール機能を提供するサービスによって迷惑メール(スパム)として判定される確率を低下させ、受信トレイに適切に配信できるようになります。
 
整理されていない配信リストを使用することによる影響
 通常、整理されていない配信リストには多くの連絡先が登録されているように見えます。しかし、無効なメールアドレス、入力ミス、反応のない連絡先など、不要なデータも多く含まれています。このような配信リストを使用してキャンペーンメールを配信すると、不達となったり、迷惑メール(スパム)として判定されたり、登録が解除されたりする可能性があります。これにより、他の連絡先へのキャンペーンメールの到達率にも影響を及ぼします。 
配信リストの整理方法
連絡先の特定
 配信リストを整理するには、次の種類の連絡先に注目します: 
登録後反応がない連絡先 
 メール配信への登録直後から、全く反応のない連絡先が存在する場合があります。メールアドレスが無効か、登録されているメールアドレスが正しくないかのいずれかがほとんどです。また、軽い興味を持ってキャンペーンメールに登録した後、メールをまったく確認しない見込み客も存在します。これらの連絡先ともう一度連絡を行う可能性は高くありません。そのため、Bounceless、ZeroBounce、Pabblyなどのサービスを利用して配信リストを整理し、配信リストからこれらの不要なメールアドレスを削除することをお勧めします。 
以前は反応があったが現在は反応がない連絡先 
 登録時は反応のあった連絡先や見込み客から反応がなくなることは珍しくありません。登録時の商品やサービスの印象が実際とは異なる場合や変わった場合などに起こります。また、キャンペーンメールの内容が冗長であったり、多くの画像が含まれていたりすると、迷惑メール(スパム)のように思われます。このようなキャンペーンメールを配信し続けると、連絡先や見込み客によって徐々にメールが開封されなくなり、反応がなくなっていきます。 
サブのメールアドレスや使い捨てのメールアドレス 
 商品やサービスの無料版の登録を行う際に、使い捨て可能な無料のメールアドレスを使用して配信リストに登録する人もいます。これらのメールアドレスはすぐに有効期限が切れたり、迷惑メール(スパム)となったりする場合があります。このような場合に備えて、配信するキャンペーンメールに登録情報の更新欄を追加し、登録しているメールアドレスを更新できるようにすることをお勧めします。これにより、連絡先が主に使用するメールアドレスにメールを配信することができます。 
グループメールアドレス 
 グループメールアドレスを使用して登録する連絡先もいます。グループメールアドレスには、ユーザーの役割のアドレス(hr@、manager@)、グループ名のアドレス(admin@、support@)、メールサーバーの管理用アドレス( 
postmaster@example.com)などがあります。これらのメールアドレスには、次の問題が発生する可能性があります: 
 
 - これらのメールアドレスは、チームやグループ内の複数のユーザーによって使用されています。そのため、登録状況を把握していないユーザーによって迷惑メール(スパム)に設定される可能性があります。
 
 - メールサーバーの管理用アドレスにメールを配信すると、利用した配信元ドメインがブラックリストに登録される可能性があります。
 
 - これらのメールアドレスを避け、連絡先が主に使用するメールアドレスに対してメールを配信することをお勧めします。
 
Zoho Campaignsによる対処方法
 Zoho Campaignsでは、連絡先の配信リスト内の無効な連絡先にフィルターを適用することができます。フィルターを適用して無効な連絡先を表示するには、[連絡先]→[すべての連絡先]の順に移動して、画面左上のフィルターメニューから次のいずれかの条件を選択します: 
 - 過去1か月間未開封
 
 - 過去3か月間未開封
 
 - 過去6か月間未開封
 
 - 過去1年間未開封
 
 - 過去2年間未開封
 
 - 過去3年以上未開封
 
 
   
    無効な連絡先とは、一定の期間内に配信メールを開封/表示していない連絡先を指します。たとえば、[過去1か月間未開封]のフィルターを選択すると、過去1か月間で配信メールを開封していない連絡先が一覧表示されます。
   
 スコアリングやセグメント機能を使用して、無効な連絡先を識別することも可能です。この方法で無効な連絡先を識別するには、はじめに連絡先の活動に基づいて連絡先にスコアを割り当てるように設定します。その後、スコアに基づくセグメントを作成することで、無効な連絡先を識別できるようになります。 
 
反応のない連絡先とのやりとりの再開
 無効な連絡先や見込み客を識別した後、これらのユーザーから反応を得るには、次の手順をお試しください: 
改めて反応を促すメールの配信(再エンゲージメント)
 反応のない連絡先とのやりとりを再開するための最も有効な手段は、改めての反応を促すメールを配信することです。このキャンペーンメールで、配信リストに登録することによるメリットを記載したり、特典として割引を提供したりします。このメールに反応のなかった連絡先に対して、登録解除用の確認メールを配信したり、再登録方法をメールのフッターに追加したりすることができます。 
 改めての反応(再エンゲージメント)を促すメールに関する詳細については、 
こちらをご参照ください。 
 
適切なメールコンテンツの配信
 配信するキャンペーンメールが連絡先にとって有益ではない場合、連絡先からの反応はなくなります。メールのフッターに 
トピックのリンクを追加することで、連絡先が興味のあるトピックを選択できるようになります。また、連絡先に好まれるトピックに特化したメールキャンペーンを配信することもできます。これにより、連絡先の反応率(エンゲージメント率)を高めることが可能です。 
 
メールの配信頻度の最適化
 配信したメールが連絡先によって開封されない事態が続くと、メールの到達率やドメインの信頼性が大きく低下する可能性があります。無効な連絡先に対してメールを頻繁に配信しても効果は望めません。メールを配信する頻度を最適化することで、メールの到達率やドメインの信頼性の低下を防ぐことができます。はじめに、1週間に2通程度のキャンペーンメールを配信します。メールが開封されない場合、1か月間に2、3通程度配信します。3か月間以上メールが開封されない場合、今後のメール配信を希望する同意の確認メールを送信したり、登録解除方法を案内したりします。 
メールの配信内容の絞り込み(ターゲティング)
 連絡先の興味のある内容に対象を絞ってメールを配信することは、連絡先の反応率を維持する上で効果的な方法です。連絡先によるWebサイトでの行動、メール内でクリックされたリンク、商品やサービスに関する問い合わせ、購入履歴など、連絡先の興味を引くトピックを識別するための要素は数多くあります。メールの配信内容を絞り込むことで、反応のない連絡先とやりとりを再開できるだけでなく、メールの到達率やドメインの信頼性を向上させることもできます。 
 
  メールの配信先の絞り込みに関する詳細については、 
こちらをご参照ください。 
 
 
 
 配信リストを整理すると、メールキャンペーンの成果を大幅に向上させることができます。また、反応率(エンゲージメント率)、ドメインの信頼性、費用対効果を向上させることも可能です。