開封率、クリック率の向上

開封率、クリック率の向上

開封率とクリック率は、メールキャンペーンの成功および到達の指標です。正しいやり方でマーケティングのアプローチをすれば、キャンペーンの開封率、クリック率は適切な数値になります。

開封率、クリック率の適切な基準値は、15%です。このレベルを下回ると、到達率の低下が見られる可能性があります。開封率とクリック率を向上するためのポイントは、次のとおりです:

HTML形式で作成した本文を使用する

開封率、クリック率を上げる前に、キャンペーンからできるだけ多くの情報を得ることが重要です。テキスト形式のメールでは、開封率やクリック率を管理できないため、HTML形式で作成したメール本文を使うことをお勧めします。これにより、開封率/クリック率を追跡し、成果のあるメール/ないメールを把握できます。 

追跡の仕組み:メールキャンペーンを配信するたびに、1ピクセルの隠し画像をメールの本文に埋め込んでいます。これは、Webビーコンまたはトラッキングピクセルと呼ばれています。受信者がキャンペーンメールを開封し、メール本文内のリンクをクリックすることを、「クリックスルー」といいます。メール本文がHTMLで作成されている場合、1ピクセルの画像が初期設定で埋め込まれます。

件名

開封率は、主にどのような件名をつけるかに依存します。件名は、メール本文よりも一目で分かりやすく、配信元の意図や組織について伝えます。メールキャンペーンを成功させるためには、クリックせずにいられないような、魅力的な件名にすることが重要です。 

件名を作成する際には、次のような一般的なミスをしないことをお勧めします:

  • 句読点が多すぎる(例:ようこそ!!!!!!)
  • 件名がすべて大文字
  • 一般的な迷惑メール語句の使用(例:デート、完全無料、独身など)
  • 冗長で誤解を与える内容

CTA(行動喚起)ボタン

ターゲットのWebページに正しく誘導する、明確なCTA(行動喚起)ボタンを、メール本文に設定します。ハイパーリンクではなくボタンを使用し、クリックすると、ちょっとしたアニメーションの動作があるものが望ましいです。ボタンは、受信者がスクロールせずに見える場所(折り返し前の位置)に配置することで、受信者が容易にクリックできます。お決まりの「こちらをクリック」ではなく、「購入する」「参照する」「取得する」「配信する」など受信者に実行して欲しいアクションを表す動詞を使うことで、よりCTA(行動喚起)ボタンに関心を持ってもらえます。

受信者のタイムゾーンを考慮する

連絡先の地域のタイムゾーンを把握することが、重要です。これにより、その地域に住むユーザーが、メールを開封する傾向がある時間帯を決定できます。受信者が実際にメールを見ているときにメッセージを配信すると、開封率が上がります。メッセージ配信先の地域に応じて、受信者のメール開封や受信トレイの確認の傾向は異なります。たとえば、アジアの国では、通常メールを確認するのは、午後の遅い時間です。配信ボタンをクリックする前に、ターゲットの地域内訳を考慮します。

ターゲット内訳の要素

もちろん、性別、職業、年齢、収入レベルなどの、ターゲット内訳の要素は、キャンペーンの内容に影響します。上記の要素を分析して、ターゲットの各グループに合った特定の内容をそれぞれ組み立てることで、反応率が上がります。たとえば、高価格商品のキャンペーンは、上級顧客をターゲットにします。

セグメント化

セグメント化とは、さまざまなターゲット内訳の要素に基づき、配信リストを分類することです。これにより、最も関連のあるターゲットに対してキャンペーンを配信でき、売上の向上につながります。

言語の問題

世界中に登録者がいる場合、各地域の言語にメッセージを翻訳することが、非常に有効です。連絡先に特定の言語のメールキャンペーンを配信すると、受信者のシステムにより、迷惑メールフォルダーに振り分けられる可能性があります。

休眠状態の連絡先の削除

興味がない休眠状態の連絡先は、開封率/クリック率の低下の最大の原因です。そのような連絡先を特定し、再エンゲージメントを試みるか、配信リストから削除してください。

配信の頻度

2通の連続するメールキャンペーンの間隔は、開封率/クリック率に大きな影響を与えます。配信頻度が高すぎると、連絡先を不快にさせてしまう可能性があります。一方で、メール配信の間隔を空けすぎると、連絡先から忘れられてしまう可能性もあります。市場や登録者に応じて、メッセージの最適な頻度を見つけることが重要です。配信頻度の適切な基準値は、週に2回です。

配信前のテスト

大勢にキャンペーンを配信する前に、いくつかテストを行い、何が有効で、何が有効でないのかをより詳細に見通すことができます。A/Bテストは、メールの内容の成否を判断できる優れた方法です。こちらをクリックして、メールを活用するためのテクニックをご参照ください。

パーソナライズ(個人向けにカスタマイズ)

メールを個人宛ての内容に変えます。連絡先を名前で呼んだり、誕生日に割引価格を配信したりすることで、より興味を引くことができます。

モバイル対応のメール

多くの人は、モバイル(携帯電話)でメールを確認します。そのため、メールキャンペーンはすべてのモバイル端末に対応していなければなりません。モバイル端末上のスペースは限られているため、件名やプレヘッダーの内容は簡潔にします。オンラインサービス(次の画像を参照)を利用して、受信者のモバイル端末でどのように見えるかを確認できます。


レイアウトに一貫性を持たせる

本文のレイアウトを標準化して、読み手に対して一貫性のある、身近な雰囲気を作成します。ホームページに似せて、ロゴを含めるなどしましょう。

未開封メールの再配信

メールが未開封の場合、件名とプレヘッダーテキストを変えて、再度配信してください。すでに開封した受信者には、配信しないように気をつけます。  

リンク切れの削除 

メール内のCTA(行動喚起)とリンクが確実に機能し、受信者が意図するページに移動することを確認します。


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