Zoho Campaignsでは、SPFとDKIMによってドメイン認証を行うことを推奨しています。この記事では、CloudflareでのSPF/DKIM用レコードの設定方法を解説します。
SPF(送信ドメイン認証)
SPF(Sender Policy Framework、送信ドメイン認証)は、メールの送信元が詐称されていないかどうかを確認するための認証技術です。配信用メールアドレスをなりすましから守ったり、配信メールが迷惑メールとして分類されるのを防いだりするのに役立ちます。
SPF認証に関する詳細は、
こちらをご参照ください。
DKIM
DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、なりすましや改ざんを検知するためのメール認証の仕組みです。配信メールに付けられた電子署名を、受信側が公開鍵によって検証することにより認証が行われます。
DKIM認証に関する詳細は、
こちらをご参照ください。
配信元ドメインを認証するには、SPFとDKIM用のTXTレコードを設定する必要があります。配信元ドメインの認証は、以下の4つの簡単な手順からなります。
- Zoho Campaignsのアカウントに配信元ドメインを追加します。
- Zoho Campaignsのアカウントから、SPFとDKIM用のTXTレコードの値をコピーします。
- コピーしたSPFとDKIM用のTXTレコードをDNSサーバーに追加します。
- DNSサーバーにSPFとDKIM用のTXTレコードを追加したら、Zoho Campaignsの画面でドメインを認証します。
SPFとDKIM用のTXTレコードを設定する方法の詳細
Zoho Campaignsのアカウントに配信元ドメインを追加します。
- Zoho Campaignsアカウントにログインします。
- メニューから、[設定]を選択します。
- [配信設定]の下の[配信元の管理]を選択します。
- 画面右上の[配信元の追加]ボタンをクリックします。
- 配信元のアドレスは、必要に応じて、最大5件まで入力できます。
- [認証メールの送信]ボタンをクリックして、指定したメールアドレスで認証メールを受信します。
- 自分のアドレスを認証するには、メールクライアントにログインして、Zoho Campaignsから送信された認証メールを開封します。
- メールの[メールアドレスを認証する]ボタンをクリックして、認証を完了します。
- 認証を完了すると、[配信元アドレス]タブに送信者アドレス(例:patrica.b@zylker.com)が、[ドメイン認証]タブにドメイン(zylker.com)が表示されます。
Zoho CampaignsからのSPF/DKIM用のレコード値のコピー
ドメイン認証の設定にアクセス権限があるのは、組織の管理者のみです。管理者以外の場合は、組織の管理者に配信元ドメインの認証を依頼する必要があります。
- メニューから、[設定]を選択します。
- [配信設定]の下の[ドメイン認証]を選択します。
- 対象のドメインの右端に表示されている[設定]をクリックします。
- [設定]ページで、TXTレコードの横にある[コピー]ボタンをクリックします。
CloudflareでSPF/DKIM用のレコードを登録する方法
CloudflareにSPF用のTXTレコードを追加するには、次の手順を実行します。
- Cloudflareアカウントにログインします。
- レコードを追加したいドメインが登録されているCloudflareアカウントをクリックします。
- [DNS]アプリをクリックします。
- [レコードの追加]をクリックします。
- 次の情報を入力します:
- タイプ:TXT
- 名前:「@」を入力します。
- IPv4アドレス:Zoho Campaignsの画面からコピーしたSPF用のTXTレコードを貼り付けます。
- TTL:サーバーで情報をキャッシュとして保持する時間を入力します
- [保存]をクリックします。
例:v=spf1 include:zcsend.net include:sender.zohobooks.com~ all
メモ:配信元ドメインに対して登録できるSPF用のTXTレコードは、1件のみです。レコードがすでに登録されている場合、新しいレコードをさらに追加することは推奨されていません。SPF用の既存のTXTレコードがある場合:
- 編集したいドメインを選択します。
- 編集したいレコードの[IPv4アドレス]の項目をクリックします。
- 既存のレコード情報で、「v=spf1」の後に「include:zcsend.net」を追加します。(例:v=spf1 include:zcsend.net include:spf.zylker.com ~all)
- [保存]をクリックします。
次の地域でZoho Campaignsを使用している場合は、レコード情報で「include:zcsend.net」の代わりに、以下のそれぞれの値を追加します。
- EU地域 - include:eu.zcsend.net
- インド - include:zcsend.in
- 中国 - include:zcsend.net.cn
CloudflareにDKIM用のTXTレコードを追加するには、次の手順を実行します。
- Cloudflareアカウントにログインします。
- レコードを追加したいドメインが登録されているCloudflareアカウントをクリックします。
- [DNS]アプリをクリックします。
- [レコードの追加]をクリックします。
- 次の情報を入力します:
- タイプ:TXT
- 名前:Zoho Campaignsの画面からコピーしたDKIM用のホスト名を貼り付けます。(例:2232._domainkey)
- IPv4アドレス:Zoho Campaignsの画面からコピーしたDKIM用のTXTレコードを貼り付けます。
- TTL:サーバーで情報をキャッシュとして保持する時間を入力します。
- [保存]をクリックします。
メモ:
- DNSにおいてドメイン名がすでに指定されている場合、ホスト名にはドメインキーのみを入力します。
- サブドメインが「mail.zylker.com」の場合、ドメインキーは「2232._domainkey.mail」とします。
配信元ドメインの認証
ドメインのSPF用レコードとDKIM用レコードをDNSサーバーに追加できたら、Zoho Campaignsで次の手順を実行して、ドメインを認証します。
- メニューから、[設定]をクリックし、[ドメイン認証]を選択します。
- ドメインの右端にある、[設定]ボタンをクリックします。
- [ドメインの認証]をクリックします。
レコードがDNSサーバーで公開されていない場合は、原因と修正方法を同じ画面で確認できます。