バウンス(不達)

バウンス(不達)

バウンス(不達)は、メールが配信できない場合に発生します。一般的に、メールサーバーから、バウンス(不達)の理由を記載したエラーメッセージが返されます。さらに詳しく仕組みを知るために、メール配信プロセスと、バウンス(不達)が当てはまる場合について見ていきましょう。

email-bounces

バウンス(不達)が発生する仕組み

メールの準備ができ、[配信]ボタンがクリックされると、システムによりすぐに受信者のドメインとメールサーバーが検索されます。システムによって通信が開始されると、メールサーバーでメッセージが確認され、メッセージの配信可否が決定されます。メールがメールサーバーを通過すると、これは成功したとみなされます。サーバーにより、メールアドレスが無効または存在しないことが判明すると、対応するバウンス(不達)メッセージが配信元のサーバーに返されます。これを、「ハードバウンス(不達)」といいます。

受信者のメールアドレスは存在しているが、メッセージを受信するのに十分な容量がない場合、「ソフトバウンス(不達)」として配信元に返されます。このバウンス(不達)は、受信者のシステムがビジー、またはリクエストを処理できない場合に発生します。これらのメールは、5日以内に再配信されます。

Zohoのシステムでは、受信者のシステムのレスポンス/ステータスコード/メッセージに基づいてメールの配信状況が識別され、レポートが生成されます。

バウンス(不達)率の重要性

バウンス(不達)率は、どれだけのメールが連絡先の受信トレイに到達し、どれだけのメールが到達しなかったのかを見極めるのに重要です。また、バウンス(不達)率は、ドメインの信頼性に影響するため、常にバウンス(不達)数に注目しておくことが重要です。ISP(インターネットサービスプロバイダー)やESP(メールサービスプロバイダー)は、バウンス(不達)率に一定のしきい値を設定しています。このしきい値を超えると、警告やアカウントの凍結などにつながる可能性があります。

Zoho Campaignsでは、キャンペーンの送信時にバウンス(不達)率が5%を超えると、キャンペーンの送信が一時的に停止します。キャンペーンに関する通知が届き、24時間後にキャンペーンの送信が再開されます。キャンペーン送信の再開後、メールのバウンス(不達)率が5%を超えると、キャンペーンが完全にキャンセルされます。

バウンス(不達)の種類

バウンス(不達)は、「ハードバウンス」と「ソフトバウンス」の2種類に分類されます。

ソフトバウンス(不達)

ソフトバウンス(不達)は、一時的な配信エラーです。メールアドレスが無効、またはすでに使用されていないということではないため、これらのアドレスには引き続きメールが配信されます。

ソフトバウンス(不達)には、次のような一般的な原因があります:

  • 受信者のメールボックスがいっぱいになっている。
  • メールサーバーが一時的に使用できない。
  • メールの内容のサイズが大きすぎる。
  • 迷惑メールのような内容になっている、または配信元アドレスがブラックリストに登録されている。


多くの場合、ソフトバウンス(不達)は自然に解決します。マーケティング担当者は、深刻な問題を引き起こさないよう、この一時的なエラーを最優先で対処してください。マーケティング活動を改善するには、ソフトバウンス(不達)の対策をする必要があります。

ハードバウンス(不達)が発生した連絡先を確認するには、下図のように、[連絡先]タブで[不達になった連絡先]の一覧を選択します。


また、各キャンペーンの不達は、[レポート][配信済みキャンペーン]から確認できます。下図のように、[配信済みキャンペーン]の一覧からキャンペーンを選択し、[不達と自動返信]に移動すると、不達になった連絡先と不達の理由が一覧表示されます。



つまり、「ソフトバウンス(不達) = 一時的な配信エラー」です。

ハードバウンス(不達)

ハードバウンス(不達)とは、配信エラーに恒久的な原因があることです。一般的に、受信者のアドレスは、すぐに「バウンス(不達)」リストに追加されます。ハードバウンス(不達)が頻繁に発生すると、配信元の信頼性が大幅に低下します。

メールのハードバウンス(不達)には、次のような一般的な原因があります:

  • 受信者のメールアドレスが存在しない。
  • ドメイン名が存在しない。
  • 入力ミスにより、メールアドレスが無効になっている。(例:「gmail.com」を「gnail.com」と打ち間違えた)。
  • 受信者のメールサーバーが配信をブロックしている。
  • メールアドレスが無効である。
  • メールアカウントが閉鎖されている。

ハードバウンス(不達)は、非常に深刻です。ハードバウンス(不達)率が上昇すると、ESPやISPからの配信元ドメインの信頼性が失墜し、配信元のメールアドレスがブラックリストに登録される可能性があります。


つまり、「ハードバウンス(不達) = 恒久的な配信エラー」です。


バウンス(不達)を回避するには

次の方法を実行すると、メールのバウンス(不達)を回避できます:
  • 購入した配信リストを使用しない。
  • 配信リストに無効なメールアドレスを追加することを回避するために、ダブルオプトイン(同意)の登録方法を使用する。
  • メールの検証サービスを使用して、配信リストを定期的に精査します。
  • メールの内容には、ブラックリスト登録されたURLやスパム扱いされる単語を使用しない。
  • 使用している配信元ドメインが苦情を受けないようにする。
  • 適切な量と頻度のメールを送信するようにする。
  • 使用する配信元ドメインを認証する。

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