配信元の識別

配信元の識別

メールキャンペーンを成功させるには、配信元を識別してもらう必要があります。受信者が、どこからメールが来ているのかを識別できなければ、開封する可能性は低くなります。信頼性はブランドの価値を決める重要な要素で、注意深く管理する必要があります。「どうしたら人目を引くメッセージでアプローチできるか?」を考えてください。

多くの受信者は、次のような点を確認します:

  • 配信元名、メールアドレス、ドメインに疑わしい点がないかどうか
  • いつも受信しているメールのフォーマットとは変わった点がないかどうか
  • 件名や本文に迷惑メールと疑われる語句がないかどうか
  • フッターの情報がすべて揃っているかどうか

これらの点を念頭に置いて、迷惑メールとみなされるような内容を含まないようにしてください。このガイドでは、受信者に識別してもらえるメッセージを作成することで、連絡先との信頼関係を築くプロセスについて紹介します。

考慮する必要がある、主な要素は次のとおりです:

  • 配信元名

  • 配信元アドレス

  • テンプレート

  • メールの件名

  • 本文

配信元名

  • 配信元名は、メールの受信者が最初に気付くものですので、識別しやすい名前にします。たとえば、会社名が「Zylker」で、あなたの名前が「Tom」であれば、Tom | Zylker.comが分かりやすいでしょう。
  • 句読点は、配信元名には使わないようにします。迷惑メールフィルターや受信者は、句読点を多く含むメールを避けます。
    例:「P@_t_r_i_c_i^a」は、奇妙で悪質なものに見えます。一方、「Patricia」は正当に見えます。 
  • スペルチェックを利用します。ささいな誤字(スペルミス)でも、連絡先を失う原因になります。
  • それぞれのメールで、同じ配信元名を使います。
  • メールアドレスは、配信元名には使わないようにします。これは、一般的な迷惑メールの方法で、メールが迷惑メールフォルダーに振り分けられやすくなります。
    例:配信元名が「Jim」の場合、「jim@zylker.com」より「Jim@zylker.com」を使う方が良いでしょう。

配信元メールアドレス

  • 組織のドメインまたはサブドメインから、メールアドレスを選択します。例:patricia@zylker.compatricia@admin.zylker.com
  • Gmail、Yahoo!、AOLのようなフリーメールのESPからの配信元アドレスは使わないようにします。 
  • 配信元アドレスは、受信者がメッセージに返信できるよう、明確にする必要があります。「no-reply@yourdomain.com」のようなアドレスから配信すると、メールが迷惑メールフォルダーに振り分けられる可能性がより高くなります。 
  • 新しいドメインがある場合、連絡先のセグメント化(ターゲットマーケティング)、バウンス(不達)への対処、役割アドレス、苦情、登録解除の回避などを通じて、徐々にドメインの信頼性を築いていく必要があります。ドメインの信頼性を向上させる方法についての詳細はこちらを参照してください。
  • サブのドメインを使用したい場合は、メールのフッターに次の情報を含めるようにします:
    「yourdomain.comでご登録いただいたため、本メールマガジンをお送りしています。」

テンプレート

メールの識別において、慣れ親しんだメールフォーマットは重要な要素です。件名、配信元ロゴ、メッセージ、画像、フッターなどを含む、独自のスタイルテンプレートを作成すると、連絡先がパターンを記憶し、あなたのテンプレートのスタイルのメールを見たときにはすぐに、簡単に識別できるようになります。参考までに、いくつかのサンプルテンプレートを用意しました。

最初のテンプレートでは、ロゴと会社名はメールの最上部に置き、メッセージは真ん中に中央揃えで配置しています。CTA(行動喚起)は本文のすぐ下に、フッターは最下部に置いて、登録解除オプションやポリシーを含めています。


次のテンプレートでは、ロゴと会社名は、下部のフッターのすぐ上に配置しています。メールのメッセージは最上部に入れています。

メモ:テキストに対する画像の比率は、40:60以下にします。


テンプレートの設定を標準化することで、受信者がメッセージを簡単に識別できるようにします。突然設定を変更すると、受信者のメールに対する反応が小さくなる可能性があります。 


このテンプレートでは、テキストが上にあり、画像が下にあり、窓口情報がそのすぐ下にあります。これらの要素は一貫して、メールの識別において重要な役割を果たします。


メールの件名

  • 件名は、明確で理解しやすくします。受信者は、メールアドレスではなく、名前で呼びかけます。$[LNAME]$と$[FNAME]$の差し込み用タグを使用して、姓と名を件名に含めます。
  • 個人情報は、件名に入れるべきではありません。

本文

メールの本文とは、ロゴ、メッセージ本文、フッターのことです。これはメールにおいて不可欠な部分です。

配信元ロゴ

ロゴは最もブランドを識別できる要素です。組織には、ロゴの配置についての標準フォーマットガイドがある場合もあります。ロゴの配置が、公式Webサイトと一致しているかどうかを確認してください。

メールメッセージ

本文のレイアウトを標準化します。次の要素について検討します:

           ✔ 配置 

           ✔ フォントスタイル

           ✔ フォントの色

           ✔ サイズ

           ✔ テキストの間隔

最良な方法は、Webサイトで使用しているレイアウトに従うことです。   

目立つ場所に、CTA(行動喚起)を1つ配置します。CTA(行動喚起)のリダイレクトリンクが正しいことを確認します。

画像

  • メールの本文で、画像とテキストの割合40:60を超えないようにします。 
  • 画像1件のみの本文にはしないようにします。デフォルトでは、受信者がメールを開いた際に、画像は表示されません。受信者が画像を見るには、画像の表示を選択しなければならないため、メールの本文が画像1件のみの場合、受信者には空白のメッセージに見えます。
  • 適切な解像度の画像を使用します。解像度が低すぎると画像が見づらくなり、高すぎると読み込みに時間がかかります。

フッター

 ビジネスに関するやり取りには、法律上の表示を含めなければなりません。この情報は、メール本文に含めるか、リンクを追加します。法律上の表示には、次の情報を含む必要があります。この情報は、簡単に識別でき、直接アクセスできなければなりません:

  • 配信元名または組織名
  • 正式代表者名
  • 配信元または組織の住所 
  • 電話番号、FAX番号、問い合わせフォーム
  • 配信元アドレス
  • 商業、共同組合、団体、パートナーの登録番号
  • メールの本文の発行者名
  • 納税者番号

免責事項がある場合、一貫した位置に挿入します。登録解除オプションは、配信する各メールキャンペーンに含める必要があります。

フッターには次の情報を含めます:

  • abcdomain.comでご登録いただいた方に、このメールマガジンをお送りしています。」 
  • 配信を希望されない場合は、登録解除をお願いいたします。
  • このメールを迷惑メールフォルダーで見つけられた場合、定期的にやり取りをさせていただくために、お手数ですが連絡先にこのアドレスを追加してください。

次にすべきこととは?

識別できるメールスタイルを準備できたら、メールに対するより良い反応を期待してください。最終的に、ドメインの信頼性が迷惑メールフィルターに識別され、より多くのメールが受信トレイに届くようになります。キャンペーン配信をお楽しみください!


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