Zoho Campaignsでは、ユーザーが安心してメールの配信を行えるようにするため、迷惑メール対策の仕組みが用意されています。配信するすべてのメールの内容と配信方法について、迷惑メールとみなされる可能性があるかどうかが検証されます。問題が見つかった場合、該当のメールの配信は停止されます。このページでは、メールの配信が停止される原因について詳しく説明します。
配信元ドメインやIPアドレスがブラックリストに登録されている
Zoho Campaignsにおいて、ブラックリストに登録された配信元ドメインやIPアドレスを使用してメールを配信した場合、該当のメールの配信は停止されます。メールの配信にあたっては、配信元ドメインやIPアドレスの信頼性を高め、受信者のメールサービスや迷惑メール対策サービスから良い評価を得られるようにする必要があるためです。したがって、Zoho Campaignsで使用する配信元ドメインやIPアドレスがブラックリストに登録されていないかどうかを定期的に確認し、その結果に応じて必要な対応を行うようにしてください。
メールの内容に問題がある
ブラックリストに登録されているURL
メールサービスや迷惑メール対策サービスでは、メールに使用されているURLが確認されます。ブラックリストに登録されているURLであることが判明した場合、該当のメールは受信トレイへの配信が拒否されることがあります。Zoho Campaignsにおいて、ブラックリストに登録されているURLを含むメールを配信しようとした場合、該当のユーザーのアカウントにおけるメールの配信は一時的に停止されます。
短縮URL、移動先のページでさらに転送されるURL
メールサービスや迷惑メール対策サービスでは、メールに使用されているURLが確認されます。短縮URLや、移動先のページでさらに転送されるように設定されたURLであることが判明した場合、該当のメールは不審なメールとみなされ、迷惑メールに分類されたり、隔離されたりします。これを防ぐため、Zoho Campaignsにおいて、短縮URLや、移動先のページでさらに転送されるURLを含むメールを配信しようとした場合、該当のメールの配信は停止されます。
リンク切れのURL
リンク切れのURLとは、アクセスできないページのURLを指します。このようなURLのリンクをクリックすると、404エラー(ページが見つからないエラー)が表示される場合があります。メールサービスの受信サーバーでは、リンク切れのURLを含むメールは迷惑メールとして処理されます。
直接ダウンロード用リンク
直接ダウンロード用リンクは、クリックするとWebサイトに訪問せずに直接ファイルがダウンロードされるURLです。迷惑メールでは、多くの場合、悪意のあるソフトウェアをダウンロードさせるために直接ダウンロード用リンクが使用されます。そのため、Zoho Campaignsにおいて、直接ダウンロード用リンクを使用したメールを配信しようとすると、該当のメールの配信は停止されます。
不適切または不審なコンテンツ
Zoho Campaignsの迷惑メール対策の仕組みでは、ユーザーが配信したすべてのメールの内容が確認されます。迷惑メールによく使用される用語、ポルノコンテンツ、利用規約で制限されているコンテンツなどがメール内にあるかどうかが重点的に精査されます。メールにこのようなコンテンツが含まれていた場合、メールの配信は停止され、該当のメールを配信したユーザーのアカウントはブロックされます。
配信リストに問題がある
配信リストに含まれる受信者情報の取得経路や取得方法に不審な点がある
Zoho Campaignsでは、配信するメールに関するすべての要素が確認された上で、メールの配信が承認されます。確認対象には、配信リストも含まれます。配信リストの受信者情報の取得経路や取得方法に不審な点があると判断された場合は、該当のメールの配信は一時停止され、受信者情報の取得に関して詳細な情報の提供を求められることがあります。
配信リストの品質が低い
配信したメールに対して多くの受信者が否定的な反応を示した場合、配信リストの品質に問題がある可能性があります。このような場合、メールの配信は一時的に停止されます。そのため、配信リストの見直しを行う必要があります。無効な連絡先や登録解除した受信者を配信リストから削除しない限り、メールの配信は承認されません。これは、配信元ドメインとIPアドレスの評価がさらに下がるのを防ぐためです。Zoho Campaignsにおいて、配信リストを見直し、有効な受信者に対してのみメールを配信する場合に、メールの配信が承認されます。
迷惑メールトラップにかかった
迷惑メールトラップとは、メールサービスや迷惑メール対策サービスで、迷惑メールの配信元を特定してブロックするための仕組みです。実際には使用されていないメールアドレスがトラップ(罠、おとり)として使用され、該当のメールアドレス宛てに配信されたメールが迷惑メールとみなされます。配信したメールが迷惑メールトラップにかかった場合、配信元ドメインとIPアドレスの信頼性が低下します。そのため、Zoho Campaignsでは、配信したメールが迷惑メールトラップにかかった場合、該当のユーザーのアカウントにおけるメールの配信は一時的に停止されます。
迷惑メール報告率が高い
Zoho Campaignsでは、配信したメールが受信者によって迷惑メールとして報告された場合は、細心の注意を払って対処し、可能な限り早く解決するよう努めています。Zoho Campaignsにおいて配信したメールが受信者によって迷惑メールとして報告されると、Zoho Campaignsの配信元ドメインとIPアドレス、Zoho Campaignsを利用している他のユーザーのメール配信にも影響が及びます。また、メールサービスや迷惑メール対策サービスからのZoho Campaignsに対する評価も低下します。
Zoho Campaignsでは、迷惑メールとして報告される割合(迷惑メール報告率)に関する基準値が定義されており、
利用規約に記載されています。Zoho Campaignsを通じて配信したメールの迷惑メール報告率が基準値を超えた場合、該当のメールの配信は一時的に停止されます。
不達率が高い
不達は、配信したメールが受信者の受信トレイに到達できない場合に発生します。不達率が高い場合、配信元ドメインやIPアドレスの信頼性が低下します。これにより、Zoho Campaignsの配信元ドメインやIPアドレスを利用している他のユーザーの配信にも影響が及びます。また、メールサービスや迷惑メール対策サービスからのZoho Campaignsへの信頼性も低下します。Zoho Campaignsでは、恒常的な不達(ハードバウンス)となる割合に関する基準値が定義されており、
利用規約に記載されています。Zoho Campaignsを通じて配信したメールの恒常的な不達(ハードバウンス)率が基準値を超えた場合、該当のユーザーのアカウントにおけるメールの配信は一時的に停止されます。
登録解除率が高い
メールサービスでは、受信者によるメールの開封やクリックの状況が確認され、受信トレイへの配信可否が判断されています。受信者がメール配信の登録を解除すると、配信元ドメインやIPアドレスの信頼性が低下します。これにより、そのIPアドレスを使用している他のユーザーにも深刻な影響が及びます。Zoho Campaignsでは、登録解除率に関する基準として、登録解除数がクリック率を超えてはならないと定義されており、
利用規約に記載されています。Zoho Campaignsを通じて配信したメールにより大量の登録解除が発生した場合、該当のユーザーのアカウントにおけるメールの配信は一時的に停止されます。
Zoho Campaignsでは、安心してメールの配信が行えるように、迷惑メール対策の仕組みが用意されています。これにより、迷惑メールが識別されブロックされています。また、メール配信とコンバージョンの効率を向上させるため、メール配信方法の機能や仕組みが継続的に改善されています。これらを活用することで、メールを適切に配信することが可能です。