多くの努力が、マーケティングキャンペーンの計画と構想に費やされます。さらに少しの努力で、キャンペーンが迷惑メール扱いに終わらずに、確実により高いROI （投資利益率）を上げられます。この質問に対する回答はたくさんあります。ここでは、キャンペーンが迷惑メールフォルダーに振り分けられないために、考慮が必要な情報を紹介します。

迷惑メールとは

迷惑メールとは、可能な限り多くのアドレスに無差別に配信される、未承諾で無関係の広告です。受信者が迷惑メールを危険と感じる理由は、次のとおりです：

• 迷惑メールが、マルウェアやウィルスを運ぶ可能性があります。
  
• 迷惑メールが、主にフィッシング攻撃（正当な配信元のふりをして、電話番号、銀行口座の情報などの機密情報を聞き出そうとする）に利用されます。
  
• 迷惑メールが、帯域幅を消費し、ダウンロード制限の原因となる可能性があります。
  

ISP（インターネットサービスプロバイダー）やESP（メールサービスプロバイダー）は、迷惑メールフィルターを導入して、ユーザーを迷惑メールから保護しています。残念ながら、見落とされやすい特定の事柄のために、多くの正当なメールも迷惑メールフォルダーに振り分けられることがあります。迷惑メールフォルダーの代わりに、受信者の受信トレイにメールが届くように、あらゆる手段を講じることが重要です。

迷惑メールフィルター

Yahoo、Gmail、AOLのような大手ESPでは、サービスに迷惑メールフィルターが組み込まれています。これらのフィルターは、件名に特定のフレーズがないかどうかを検索し、迷惑メールか正当なメールかを判断します。それらのフレーズには、「減量」、「無料」、「在宅ワーク」などが含まれます。

また、これらのフィルターは、ユーザーのエンゲージメントに応じてもメールに関する決定をしています。ユーザーが、開封やクリック、または配信元を連絡先リストに追加した場合、迷惑メールとして分類されにくくなります。一方で、受信者がメールをまったく開かない、または内容を読まずに削除した場合、フィルターにより迷惑メールとして分類される可能性が高くなります。

ISPのフィルター

ISPは、ESPの迷惑メールフィルターと似た仕組みで、配信元ドメインを評価しています。唯一の違いは、ISPがより強力であることです。ドメインが、常に迷惑メールを配信していると気付いた場合、そのドメインをブラックリストに登録します。これが起きると、そのドメインから配信されたメールはブロックされます。その場合、再度ホワイトリストに登録してもらうように、ブロックしたISPに連絡する必要があります。

避けるべき一般的な間違い

オプトイン（同意）していない人へのメール配信：メールに対してオプトイン（同意）していない人には、決してメールを送らないようにします。無関心の人にメッセージを配信すると、ドメインの信頼性が低下し、ブロックやブラックリスト登録を招きます。ドメインの信頼性は、多くのユーザー顧客により共有されているため、ドメインの信頼性への影響は、多くの顧客に迷惑をかけることを意味します。メッセージは、ダブルオプトイン（同意）の連絡先にのみ配信することを、強く推奨します。

購入した配信リストの使用：ドメインとビジネスのために、避けるべき行為です。一般的に、連絡先リストを売る組織は、連絡先がリストを購入する組織の商品に興味があるかどうかを確認していません。この配信リストに、迷惑メールトラップが含まれている場合さえあります。迷惑メールトラップについての詳細は、こちらをクリックしてご参照ください。

未認証のドメイン：DMARC標準に準拠し、脆弱性を回避するには、SPFやDKIMで自分のドメインを認証するのが最適です。

法律違反常習のマーケティング担当者：組織内のすべてのマーケティング担当者が、迷惑メール防止法（CAN-SPAM、GDPR、CASLなど）を忠実に守っていることを確認してください。これらの法律に従っていない場合、ドメインの信頼性が低下し落たり、法的措置を取られたりするリスクがあります。

グループ化や精査がされていない配信リスト：配信リストが古く、グループ化されていない場合、乱雑に関係のないアドレスが大量に含まれている可能性があります。不健全なリストは、迷惑メールトラップ、バウンス（不達）、ドメインへの苦情の増加を招きます。常にリストをチェックして、最新に保つようにしてください。グループ化することで、特定のグループに連絡を取りたいマーケティング担当者にとって、作業が容易になります。

連絡過剰/連絡不足：受信者の受信トレイをあふれさせても、受信者を放置しても、苦情や登録解除の増加につながります。配信リストへの登録時に意向を確認し、連絡が多すぎたり少なすぎたりしないようにします。