オブジェクト検出モデルは、デジタル写真内のあらかじめ定義されたオブジェクトを一定の精度で識別できるようにトレーニングできます。このモデルは、アップロードした画像をAI(人工知能)で解析します。
多様なオブジェクトの在庫を毎日手作業で検出する必要がある場合、作業は時間がかかり、繰り返しになりがちです。こうした場面でオブジェクト検出モデルがプロセスの自動化に役立ちます。アップロードされたユーザー入力データを、モデルが認識できるあらかじめ定義されたオブジェクトと比較して識別します。このモデルを活用することで、在庫管理や会計、その他の法人業務の自動化が可能です。
あらゆる規模の企業には、それぞれ検出したいカスタムオブジェクトがあります。例えば、建築資材を扱う場合、さまざまな種類のレンガの画像をアップロードして、モデルにそれぞれを識別させることができます。
Creatorでは、法人のニーズに合わせたカスタムオブジェクト検出モデルの作成とトレーニングが可能です。
できることは、ready-to-使用するモデルも活用し、あらかじめ定義されたオブジェクトリストからオブジェクトを検出できます。ready-to-使用するモデルでは、Microservicesセクションからアプリケーション名とフォーム名を選択すると、オブジェクト検出用の新規項目が作成されるフォームに移動します。
迅速に開始し、object detectionの可能性を探るために、サンプル画像を使ってobject detectionモデルを作成・学習させることができ、そのモデルをCreatorアプリケーションですぐに利用できます。
たとえば、Creatorを使ってZylkerの 在庫管理アプリを構築し、さまざまなオブジェクトを検出して在庫内の商品数を把握したいとします。大規模な在庫を手作業で管理するのは非常に時間がかかります。
このアプリは、3種類の建設用生データ資材、中空コンクリートブロック、AACブロック、リンテルブロックの件数を管理します。
このケースでObject Detectionモデルを使用する方法は以下の通りです。
Training data は、モデルがデータパターンを分析し、解釈を行い、検出を行うために使用される初期データセットです。object detection モデルに対象物を認識させるには、それらのオブジェクトが含まれる十分な画像を収集する必要があります。
オブジェクト検出モデルに入力する画像には、以下の要件があります。
モデルで検出したい対象物が含まれている十分な画像を収集する必要があります。画像を収集した後、オブジェクト用のフォルダを作成し、名前を指定してください。その後、必要な画像を1枚ずつ、またはまとめてアップロードできます。また、ご自身の.郵便番号フォルダに保存されている画像もアップロード可能です。この場合、.郵便番号フォルダの名前が新しく作成したオブジェクトフォルダの名前として適用されます。先ほど収集した画像は、オブジェクト検出モデルにアップロードする際に役立ちます。
トレーニングデータを追加した後、model の詳細(model 名前、種類、サイズ、model ごとに追加された画像の合計数など)を確認できます。さらに、object 詳細(object 名前、trained 画像、object sizeなど)も表示可能です。修正が必要な場合は、戻って編集できます。問題なければ、そのままモデルのトレーニングを続行してください。
アプリケーションで object detection model を使用する前に、法人のニーズに合わせて期待される結果を出せるようトレーニングが必要です。object 画像を選択・確認したら、Trainをクリックしてモデルのトレーニングを開始してください。
モデルのトレーニングが完了すると、モデル詳細、モデルのバージョン、およびデプロイメント詳細(該当する場合)を表示できます。モデルは公開済みとなり、アプリへのデプロイが可能な状態になります。
モデルは以下の方法で管理できます。
モデルのトレーニングが完了したら、アプリケーションに公開・導入する前に、動作を確認するためにテストを行うことができます。適切なテストデータ(オブジェクト画像)をアップロードし、テスト後には予測結果とともに信頼度スコアが表示されます。
オブジェクト検出モデルは、テストデータセットの検出結果に基づいて、学習済みモデルの信頼度スコアを算出します。例えば、トレーニング画像と似た画像をテストデータとしてアップロードした場合、信頼度スコアが96と高くなります。低い信頼度スコアが表示された場合は、こちらをご参照いただき、モデルのパフォーマンス向上を図ってください。
オブジェクト検出モデルのトレーニングが完了した後、モデルを公開してユーザーが利用できるようにすることができます。モデルがアプリケーションにデプロイされると、新しいオブジェクト検出項目が作成され、オブジェクトの検出を開始できます。公開方法はこちら
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