Zoho CRMの関数を使用すると、業務処理を自動化できます。処理内容は、ニーズに合わせて柔軟に設定できます。たとえば、Zoho CRMの任意のタブや外部アプリケーションのデータを更新するように設定することが可能です。また、ワークフロールールの機能を通じて関数の実行条件を指定し、特定の条件が満たされた場合にのみ実行するように設定することもできます。なお、関数の設定では、Zoho独自の「Deluge」(デリュージ)と呼ばれるプログラミング言語(スクリプト言語)を使用して、簡単なプログラム(スクリプト)を作成します(関連情報:Delugeスクリプトの参照ガイド)。
関数の設定
関数は、次の3つの手順で設定できます。
- 関数の作成
- ワークフロールールへの関数の関連付け
- 関数の動作テスト
関数を作成するには
- [設定]
→[自動化]→[処理]→[カスタム関数]タブの順に移動します。
- [関数]の画面で、右上にある[関数の設定]をクリックします。
-
[関数の設定]画面で、いずれかの作成方法を選択します(ギャラリーから関数のサンプルを選択する、組織のユーザーが作成した既存の関数を使用する、Delugeスクリプトを使用して最初から作成する)。
- [保存する]をクリックします。
関数をワークフロールールに関連付けるには
- [設定]
→[自動化]→[ワークフロールール]→[ルール]タブの順に移動します。
- [ワークフロールール]の画面で、右上にある[+ルールを作成する]をクリックします。
- 新しいルールの作成画面で、対象のタブを選択し、ルール名を入力します。必要に応じて、詳細情報も入力します。[次へ]をクリックします。
- ルールの編集画面が開きます。[日時]と[条件]を設定した後、[すぐに実行する処理]の設定で、[関数]を選択します。
- 一覧から、実行する関数を選択し、[関連付ける]をクリックします。
- [保存する]をクリックして、ワークフロールールを作成します。

関数において外部アプリケーションとの連携の動作を確認する(テストする)には
- ワークフロールールの条件に従い、Zoho CRMにテストデータを追加します。
- 連携先の外部アプリケーションで、関数を通じてZoho CRMから送信されたデータの受信状況を確認します。
- データの受信を確認できない場合、またはデータに不整合がある場合は、Zoho CRMで関数の内容(スクリプト)を修正します。
- 連携先のアプリケーションでZoho CRMから必要なデータが取得されるのを確認できるまで、テストを続けます。
重要事項
利用例
特定の取引先について、商談額の累計を算出する
概要
対象となる取引先について、商談額の累計を算出し、取引先データの[累計売上]という項目(カスタム項目)に反映します。これにより、レポートを作成しなくても、[取引先]ページですぐに累計売上を確認できます。また、累計売上に基づき、顧客の等級を分類できます(例:ランクA、ランクB、ランクC)。
この関数を設定するには、次の手順を実行します。
- Zoho CRMにログインします。
- [設定]
→[自動化]→[ワークフロールール]→[ルール]→[+ルールを作成する]の順に移動し、[商談]タブのワークフロールールを作成します。
-
[次へ]をクリックします。
-
このルールを実行する[日時]を選択します。[データの操作時]→[作成/編集]の順に選択します。
- [完了する]をクリックします。
-
このルールを実行するデータの条件を選択します。[条件に一致する(タブ名)](例:条件に一致する商談)を選択し、条件として、[ステージ][次の値と等しい][受注]と設定します。
- [次へ]をクリックします。
-
[すぐに実行する処理]で、[関数]を選択します。
-
関数の関連付け画面で、右上にある[+新しい関数]をクリックします。関数の設定画面で、[ギャラリー]を選択します。
-
ギャラリー画面で、[Roll-up Potential Amount to Accounts](商談の金額を累計して取引先に反映する)の関数を選択し、[設定する]をクリックします。
-
[関数を編集する]リンクを開き、関数の編集画面を表示します。画面上部にある[Edit Arguments](入力値を編集する)リンクをクリックし、表示された入力値の編集画面で入力値を次のように設定します。
- AccountId:取引先IDを関連付けます。入力値の欄に「#」を入力して表示された差し込み項目の追加画面で、ドロップダウンから[取引先]タブの[取引先ID]を選択し、[完了する]をクリックします。
- SumUpField:累計売上を保存する項目を関連付けます。[AccountId]設定の右側にある[+](追加)アイコンをクリックし、キーに[SumUpField]と入力します。入力値に「#」を入力し、ドロップダウンから[取引先]タブで商談の累計売上の値を保存する項目名(例:[累計売上])を選択し、[完了する]をクリックします。
- [保存する]をクリックして、入力値を保存します。

- 画面右上にある[保存して実行する]をクリックします。これで、商談を受注したときに、対象の取引先からの過去の受注額も含めた累計売上が算出され、[取引先]タブの項目の値が自動的に更新されます。
エラーコードの参照情報
Zoho CRMで関数の実行に失敗した場合に表示されるエラーメッセージとその内容は、次のとおりです。
標準的なエラーメッセージ(HTTPステータスコード)
- 400 Bad Request (不適切なリクエスト):必要な入力値(パラメーター)が不足している可能性があります。
- 401 Unauthorized (未認証):有効な認証情報(APIキーやトークンなど)が指定されていません。
- 402 Request Failed (リクエスト失敗):入力値(パラメーター)は有効でしたが、リクエストの処理に失敗しました。
- 404 Not Found (見つかりません):指定した対象が存在しません。
- 500, 502, 503, 504 Server errors (サーバーエラー):リクエスト先(連携先、APIの実行対象)のサーバーでエラーが発生しました。
- Error Code 1(エラーコード1):一時的にAPIサーバーに接続できません。Zoho CRMから送信されたリクエストを受信したAPIサーバー側のログやファイアーウォールの設定をご確認ください。
関数に特有のエラーメッセージ
- Internal process failure (内部プロセスエラー):スクリプト処理中にエラーが発生したため、関数が実行されませんでした。
- Day limit reached(1日の上限に到達):組織アカウントにおける実行回数が1日の上限に達しました。
- Deluge Script (Delugeスクリプト):Delugeスクリプトでエラーが発生したため、ワークフローが実行されませんでした。
関数の実行状況グラフの表示
Zoho CRMでは、さまざまな機能を通じて実行された関数の実行状況を統計グラフで確認できます。関数の実行状況は、[設定]→[開発者向け情報]→[関数]→[ダッシュボード]タブで表示できます。
ダッシュボードには、関数の実行や失敗の件数だけでなく、関数の分析に役立つグラフやレポートが表示されます。グラフに表示する統計データの期間を、ドロップダウンで指定できます。
