Webサイトにフォームを設置したものの、期待通りの成果をあげていないこともあります。
そのような場合は見直しが必要です。成果(送信される割合)を向上させるためのポイントはたくさんあります。項目を減らしたり、送信ボタンの色やテキストを変更したりするような単純な変更でも、成果を改善できる可能性があります。このような変更の有効性を確認したい場合、A/Bテストが役立ちます。
WebフォームのA/Bテスト機能を利用すると、フォームの要素をどのように変更すると効果的かを実験できます。具体的には、フォームの要素の一部を変更したバリエーションを作成して、元のフォームを表示したときとどちらが効果的かを比較します。実際にフォームを出し分けてみた結果のデータにもとづいてフォームを効果的に見直し、成果を向上させることが可能になります。
WebフォームのA/Bテストの手順
WebフォームのA/Bテストには主に3つの手順があります。各手順で行えることは以下のとおりです。
- A/Bテストの開始
A/Bテストを実行するフォームを選択して、バリエーション(異なるバージョン)を作成します。次に、対象者とテストの実行期間を指定することで設定を完了し、A/Bテストを開始できます。
- A/Bテスト結果の確認
A/Bテストが完了すると、元のフォームとバリエーションのフォームのそれぞれの成果に関する統計を確認できます。
- 勝者の決定と適用
A/Bテストの実行後、コンバージョン率(フォームを送信した訪問者の割合)が最も高かったフォームを決定できます。テスト結果に基づき、Webページ上で公開している元のフォームを、勝者のフォームで置き換えることが可能です(元のフォームの方が成果が高いと判定された場合はそのままになります)。
WebフォームのA/Bテストに関する用語
- 元のフォーム:A/Bテストを実行するフォームです。
- バリエーション:元のフォームの一部の要素を変更した、異なるバージョンのフォームです。
- 訪問者:フォームを設置したページに訪問した人の数です。
- 送信(重複を除く):各訪問者による最初のフォーム送信の回数です。送信が複数回行われても、訪問者1人あたり1回のみが集計されます(重複した送信は除外されます)。
- コンバージョン率:フォームを送信した訪問者の割合(%)です。
- 離脱率:フォームの入力を開始したが、送信を完了せずにページを離れた訪問者の割合(%)です。
- 完全な送信:フォームのすべての項目に入力して送信した訪問者の人数です。
- 部分的な送信:フォームのすべての項目には入力せず、未入力項目を残したままで送信した訪問者の人数です。
- 改善率:元のフォームと比較した、バリエーションの送信率(%)の増加率です。
- 優勢:A/Bテストの実行中にコンバージョン率が最も高いバリエーションです。
- 勝者:A/Bテストの終了時にコンバージョン率が最も高いバリエーションです。
A/Bテストの開始
元のフォームのバリエーションの作成
元のフォームの要素を変更して、さまざまなバリエーションを作成できます(例:項目の追加、項目情報の変更、ボタンの表示名の変更、フォントの変更、フォームの背景色の変更)。元のフォームからの変更内容は、変更一覧から確認できます。必要に応じて、変更内容を元に戻すこともできます。
A/Bテストの設定
A/Bテストの設定では、A/Bテストの対象とする訪問者の割合(%)を設定します。さらに、元のフォームを表示する訪問者と、バリエーションのフォームを表示する訪問者の割合(%)をそれぞれ設定します。A/Bテストの終了日時、または、終了までの訪問者数を設定することで、A/Bテストの期間を設定できます。A/Bテストの設定を下書きとして保存することも可能です。
A/Bテストのステータス
A/Bテストの開始後、テストのステータスは次のように分類されます。
- 実行中:A/Bテストが進行中
- 実行予定:A/Bテストの実行予定を設定済み
- 完了:A/Bテストが終了
- 一時停止:A/Bテストが一時的に停止中
- 適用済み:A/Bテストの勝者のバリエーションを適用済み(元のフォームを置換済み)
メモ:コンバージョン率が最も高いバリエーションが他にある場合でも、適用対象のバリエーションは個別に選択可能です。つまり、テストの勝者に関わらず、選択したバリエーションを適用することができます。
- 下書き:A/Bテストが設定完了後に未実行
メモ:
- 一度に実行できるA/Bテストは1件のみです(複数のA/Bテストを同時に[実行中]のステータスにすることはできません)。
- Webサイト作成サービス「Zoho Sites」を使用して公開しているフォームに対してA/Bテストを実行する場合は、手動でコードを設置したフォームのみが対象となります。標準要素の一覧から追加したフォームではA/Bテストを実行できません。
A/Bテストの作成
A/Bテストを作成するには
- [設定]→[チャネル]→[Webフォーム]→[A/Bテスト]タブの順に移動します。
- A/Bテストの一覧ページで、画面の右上にある[A/Bテストを作成する]をクリックします。

Webフォームの一覧ページから[A/Bテストを作成する]ボタンをクリックするか、既存のWebフォームにカーソルを合わせると表示される[…](その他の操作)アイコンをクリックして、メニューから[A/Bテストを作成する]を選択することでも、A/Bテストを作成できます。

-
A/Bテストの作成画面で、次の設定項目を入力します。
- A/Bテスト名:テスト名を入力します。
- フォーム名:一覧から、テスト対象のフォームを選択します。
- [作成する]をクリックします。
表示されたフォームの作成画面で、元のフォームのバリエーションを作成します。

-
必要に応じて、バリエーションをカスタマイズします。以下の方法でカスタマイズできます。
- [バリエーション]タブで[︙](その他の操作)アイコンをクリックし、[複製する]/[削除する]をクリックすると、バリエーションを複製/削除できます。

- [バリエーション]タブの右側にある[+](追加する)アイコンをクリックすると、新しいバリエーションを追加できます。
- [変更点を表示する]リンクをクリックすると、元のフォームに対して行った変更内容(元のフォームとバリエーションの相違点)の一覧を表示できます。
- 画面の右側の[変更の一覧]画面で、対象の変更内容にカーソルを合わせると表示される[元に戻す]リンクをクリックすると、バリエーションの変更内容を元に戻せます。

- [プレビュー]をクリックすると、バリエーションの表示内容を確認できます。
- [次へ]をクリックします。
-
A/Bテストの設定画面で、次の手順を実行します。
- [テスト対象の割合]設定で、A/Bテストの対象とする訪問者の割合(%)を入力します。
- [訪問者の分割]設定で、目印(ハンドル)を左右にドラッグして、元のフォームとバリエーションのフォームに対して訪問者を分割する割合を設定します。
- [テストの終了条件]設定で、テストの終了条件/実行期間を設定します。
- [A/Bテストの結果をメールで通知する]のチェックボックスを選択すると、A/Bテストの勝者についてメールで通知できます。また、[テスト終了後、成果の高い方を自動的に適用する]のチェックボックスを選択すると、勝者のフォームを自動で適用できます。
- [A/Bテストを開始する]をクリックします。
- [下書きとして保存する]をクリックすると、A/Bテストをすぐに開始せず、設定内容を下書きとして保存できます。

メモ:
- A/Bテストを実行できるのは、Webフォームの設置において埋め込み/iframe形式のコードを使用した場合のみです。
- A/Bテストの実行を予約して、後の日付で開始することも可能です。
- A/Bテストの開始後は、設定内容やバリエーションを編集できません。
- A/Bテストの完了後、バリエーションのフォームが適用されるまでは、訪問者には元のフォームのみが表示されます。
A/Bテストの結果の確認
A/Bテストの一覧ページで、対象のA/Bテスト名にカーソルを合わせると表示される[結果を表示する]リンクをクリックすると、A/Bテストの結果を確認できます。結果の表示画面には、[プレビュー]と[アナリティクス]の2種類のタブがあります。

- A/Bテストの完了後、勝者が決まるまでに10分程度かかります。
- [アナリティクス]タブに表示される情報は、リアルタイムには更新されません。最新の情報を表示するには、ページを再読み込みする必要があります。
[プレビュー]タブ
[プレビュー]タブでは、元のフォームと、テスト用に作成したバリエーションのフォームの表示内容を同時に確認できます。画面の右上にある全画面表示(矢印)アイコンをクリックすると、全画面でプレビューできます。また、バリエーションのフォームの下部にある[変更点を表示する]リンクをクリックすると、元のフォームに対して行った変更内容(元のフォームとバリエーションのフォームとの相違点)を確認できます。

[アナリティクス]タブ
[アナリティクス]タブでは、A/Bテストの結果に関する以下の詳細を確認できます。
A/Bテストの詳細
- A/Bテストの期間
- A/Bテストの日/週/月数、訪問者数
- A/Bテストを開始したユーザー
- A/Bテストのステータス

A/Bテストの統計
- 比較対象:元のフォームとバリエーションのフォームの名前
- 送信(重複を除く)/訪問者
- コンバージョン率、改善状況(元のフォームと比較したときのコンバージョン率の改善状況)
- 訪問者の割合(%)(元のフォームとバリエーションのフォームを表示する訪問者の分割割合)

- 優勢:A/Bテストの実行中にコンバージョン率が最も高いバリエーション
- 勝者:A/Bテスト完了時にコンバージョン率が最も高いバリエーション
グラフには、元のフォームとバリエーションのフォームとの比較情報が表示されます。次の内容を確認できます。
- コンバージョン率
このグラフでは、コンバージョン率や改善率に関して、元のフォームと各バリエーションのフォームの値を比較して確認できます。


- Webフォームで入力された項目
このグラフでは、項目の入力率に関して、元のフォームと各バリエーションの値を比較して確認できます。

A/Bテストの一時停止
A/Bテストを一時停止した場合、一時停止中はすべての訪問者に対して元のフォームが表示されます。テストを再開すると、バリエーションのフォームが再び表示されるようになります。
A/Bテストを一時停止するには
- [設定]→[チャネル]→[Webフォーム]→[A/Bテスト]タブの順に移動します。
- 一覧の[ステータス]列にある[一時停止する]ボタンをクリックします。


代わりに、一覧から対象のA/Bテスト名をクリックし、[アナリティクス]タブの[A/Bテストの詳細]セクションで[ステータス]の横にある[一時停止する]ボタンをクリックすることでも一時停止できます。
[フィルター]ボタンを使用して、ステータスに基づいて一覧を抽出することもできます。

- [再開する]をクリックすると、テストを継続できます。

勝者のバリエーションの適用(成果が高いフォームへの切り替え)
A/Bテストが完了して勝者が決定すると、Webサイトに勝者のバリエーションを適用して、元のフォームと置き換えることができます。勝者は、コンバージョン率(送信率)に基づいて決まります。つまり、フォームを表示したすべての訪問者数のうち、フォームを送信した訪問者数の割合が最も高いフォームが勝者となります。A/Bテストの期間が終了した後、手動または自動のいずれかで勝者のバリエーションを適用できます。
勝者のバリエーションを手動で適用するには
- [設定]→[チャネル]→[Webフォーム]→[A/Bテスト]タブの順に移動します。
- 一覧の [ステータス]列で[適用する]ボタンをクリックします。
なお、ボタンをクリックするまで、勝者のWebフォームは適用されません。
また、一覧から対象のA/Bテスト名をクリックし、[アナリティクス]タブの[A/Bテストの統計]セクションで対象のWebフォームにカーソルを合わせると表示される[適用する]をクリックすることでも適用できます。

勝者のバリエーションを自動で適用するには
A/Bテストの設定画面で、[テスト終了後、成果の高い方を自動的に適用する]のチェックボックスを選択します。
特定のコンバージョン率を達成した場合にのみ勝者のバリエーションを適用するには、[適用条件]のチェックボックスを選択し、コンバージョン率の数値を入力します。