Zoho Creator連携の設定では、Zoho Creatorで作成したアプリを表示するための連携用のタブ(カスタムアプリ用タブ)を作成します。このタブは、Zoho CRMの他のタブと並んで表示されます。該当のタブをクリックすることで、Zoho CRMから該当のアプリを利用できます。
Zoho Creator連携用のタブ(カスタムアプリ用タブ)の作成方法には、次の2通りがあります。
- 作成 :アプリを新しく作成することで、該当のアプリ用タブをあわせて作成します。また、作成したタブにおいて表示するフォームやレポート(データ一覧)を選択します。
- インポート :作成済みのアプリをZoho Creatorからインポートすることで、該当のアプリ用タブをあわせて作成します。また、作成したタブにおいて表示するフォームやレポート(データ一覧)を選択します。
利用条件
必要な権限
Zoho CRMアカウントに関連付けられているZoho Creatorアカウントの所有者としての権限
プロフェッショナルプランにおけるカスタムアプリ(またはカスタムアプリ用タブ)の作成数の上限は、5件です。
アプリの新規作成
アプリを新しく作成するには
- [設定] → [マーケットプレイス] → [Zoho] → [カスタムアプリの作成] → [管理] の順に移動します。
- カスタムアプリの設定 画面で、 [カスタムアプリの作成] をクリックします。

- カスタムアプリの作成 画面で、6つの手順に従って、カスタムアプリ用タブを作成します。
なお、Zoho CRMアカウントを使用しているユーザーが1人のみの場合は、 3つの手順のみ(手順1、2、6) が表示されます。表示された手順に従って、カスタムアプリ用タブを作成します。
カスタムアプリの作成には、次の6つの手順を実行します。
手順1:カスタムアプリ用タブの作成
最初の手順では、アプリ名、フォーム名、タブ名を入力します。また、必要に応じて、タブグループを選択します。
- [アプリ名] 欄に、作成するアプリ(カスタムアプリ)の名前を入力します。
- [フォーム名] 欄に、データ入力用のフォームの名前を入力します。
- [カスタムアプリ用タブ名] 欄に、カスタムアプリ用タブの名前を入力します。
ここで指定した名前のタブが新しく作成され、該当のタブをクリックするとフォームやデータ一覧が表示されるようになります。
-
必要に応じてチェックボックスを選択(有効化)して、カスタムアプリ用タブを関連付ける [タブグループ] を選択します。以下のいずれかの方法で指定できます。
- 既存の タブグループ名 を選択します。
- [タブグループを作成する] を選択して、新しいタブグループ名を入力します (関連情報: タググループ )。
- [次へ] をクリックします。
アプリとフォームが作成され、タブに関連付けられます。
手順2:アプリのカスタマイズ
この手順では、フォームを作成してカスタマイズします。作成したフォームの内容に応じて、対応するフォームのレポート(データ一覧)が自動的に作成され、カスタムアプリ用タブに表示されます。
- フォームのカスタマイズ 画面で、フォームの 基本項目 をドラッグ&ドロップで追加します。
-
[特殊項目] セクションから、 [連携] の項目をドラッグ&ドロップで追加します。
- 表示されたウィンドウで、[サービス]の項目で [Zoho CRM] を選択し、[接続]の項目で認証用の情報を指定します(必要に応じて認証の処理も行います)。
- 対象の [タブ] と [項目] を選択します。
- [完了する] をクリックします。
- 追加した項目の [項目名] を分かりやすい名前に変更します。
- [次へ] をクリックします。
メモ:
- Zoho Creatorの無料プラン(個人用) のアカウントでは通常、フォーム作成時に Zoho CRM用の連携項目を追加できません。ただし、Zoho CRMアカウントで Zoho Creator連携を有効にした場合、Zoho Creatorアカウントが無料プランであっても、フォーム作成時にZoho CRM用の連携項目を追加できます。
手順3:開発者の追加
Zoho Creatorにおける 開発者 とは、管理者のワークスペースで付与された権限に応じて、共有されているアプリの編集と新しいアプリの作成ができるユーザーのことです。なお、1つのアプリに複数の開発者を追加することはできません。アプリへの開発者の追加は任意です。
この手順では、作成したアプリに開発者を追加します。
- [アプリ開発者を選択] ドロップダウンから、対象のユーザーのメールアドレスを選択します。
ドロップダウンには、すべてのZoho CRMユーザーのメールアドレスが権限別に表示されます。
- [次へ] をクリックします。
手順4:タブの権限
この手順では、カスタムアプリ用タブの利用を許可する対象の権限を選択します。選択した権限を持つユーザーのみが、作成したカスタムアプリ用タブにアクセスし、アプリのフォームやデータ一覧を表示できるようになります。
- 一覧から、対象の権限のチェックボックスを選択(有効化)します。
初期設定では、管理者の権限と開発者の権限が選択されています。
- [次へ] をクリックします。
手順5:データ一覧の共有
この手順では、Zoho CRMアカウント内のユーザーに対して、Zoho Creatorで作成したアプリのデータ一覧を共有できます。
- データ一覧を共有するユーザーのチェックボックスを選択(有効化)します。選択したユーザーのみが、作成したカスタムアプリ用タブで該当のデータ一覧を表示できるようになります。共有権限は、データ一覧ごとに設定可能です。
- [保存して次へ] をクリックします。

メモ:
- データ一覧をユーザーに共有する際には、Zoho Creatorアカウントに追加可能なユーザー数の上限を超えないようにする必要があります。
- Zoho CRMのユーザーは、Zoho Creatorで設定された権限に基づき、データを追加/編集/削除できます。
手順6:関連リストの有効化
カスタムアプリのデータは、Zoho CRMの標準タブのデータに関連付けることもできます。たとえば、取引先への訪問時に発生した出張費をカスタムアプリで管理しているとします。このアプリで管理している出張費データをZoho CRMの取引先データに関連付けて、取引先の詳細ページの関連リストとして表示することが可能です。
- [関連リストを追加する] をクリックします。
- [関連リスト名] を入力します。
- 表示する [タブ] を選択します。
- 項目の関連付けを設定します。
- カスタムアプリからデータを取得して表示する項目(列)を選択します。
- [保存する] をクリックします。

メモ:
- 各タブにおける関連リスト数の上限は、アルティメットプランで10件、エンタープライズプランで5件、プロフェッショナルプランで3件です。
- カスタムアプリを削除した場合、タブから関連リストが自動的に削除されるまで時間がかかる場合があります。すぐに削除したい場合は、データの詳細ページのレイアウトの編集画面で、[詳細表示]から、手動で該当の関連リストを削除してください(関連情報: カスタムアプリ用関連リストの削除 )。
既存のアプリのインポート
既存のアプリをインポートするには
- [設定] → [マーケットプレイス] → [Zoho] → [カスタムアプリの作成] → [管理] の順に移動します。
- カスタムアプリの作成 画面で、 [Zoho Creatorからアプリをインポートする] をクリックします。
- アプリのインポート 画面で、4つの手順に従って、アプリをインポートします。
Zoho CRMアカウントを使用しているユーザーが1人のみの場合は、 2つの手順のみ(手順1、2) が表示されます。表示された手順に従って、アプリをインポートします。
アプリのインポート手順
手順1:アプリのインポート
最初の手順では、アプリ名、フォーム名、タブ名を入力します。また、必要に応じて、タブグループを選択します。
- [アプリケーション名] のドロップダウンから、対象のアプリを選択します。
こちらには、Zoho Creatorで作成した既存のアプリが一覧で表示されます。
- [フォーム名] のドロップダウンから、対象のフォームを選択します。
こちらには、該当のアプリ内で作成した既存のフォームが一覧で表示されます。
- [カスタムアプリ用タブ名] 欄に、カスタムアプリ用タブの名前を入力します。
ここで指定した名前のタブが新しく作成され、該当のタブをクリックするとフォームやデータ一覧が表示されるようになります。
-
必要に応じてチェックボックスを選択(有効化)して、カスタムアプリ用タブを関連付ける [タブグループ] を選択します。以下のいずれかの方法で指定できます。
- 既存の タブグループ名 を選択します。
- [タブグループを作成する] を選択して、新しいタブグループ名を入力します
- [次へ] をクリックします。
手順2:フォームのカスタマイズ
この手順では、フォームを作成してカスタマイズします。作成したフォームの内容に応じて、対応するフォームのレポート(データ一覧)が自動的に作成され、カスタムアプリ用タブに表示されます。
- フォームのカスタマイズ画面で、フォームの 基本項目 をドラッグ&ドロップで追加します。
-
[特殊項目] セクションから、 [連携] の項目をドラッグ&ドロップで追加します。
- 表示されたウィンドウで [ラベル名] を入力します。
- 対象の [タブ] と [項目] を選択します。
- [完了する] をクリックします。
- 追加した項目の [項目名] を分かりやすい名前に変更します。
- [次へ] をクリックします。
メモ:
- Zoho Creatorの無料プラン(個人用) のアカウントでは通常、フォーム作成時に Zoho CRM用の連携項目を追加できません。ただし、Zoho CRMアカウントで Zoho Creator連携を有効にした場合、Zoho Creatorアカウントが無料プランであっても、フォーム作成時にZoho CRM用の連携項目を追加できます。
手順3:タブの権限
この手順では、カスタムアプリ用タブの利用を許可する対象の権限を選択します。選択した権限を持つユーザーのみが、作成したカスタムアプリ用タブと該当のアプリのデータ一覧を表示できるようになります。
- 一覧から、対象の権限のチェックボックスを選択(有効化)します。
- [次へ] をクリックします。

手順4:データ一覧の共有
この手順では、Zoho CRMアカウント内のユーザーに対して、Zoho Creatorで作成したアプリのデータ一覧を共有できます。
- データ一覧を共有するユーザーのチェックボックスを選択(有効化)します。選択したユーザーのみが、作成したカスタムアプリ用タブで該当のデータ一覧を表示できるようになります。共有権限は、データ一覧ごとに設定可能です。
- [保存する] をクリックします。

メモ:
- データ一覧をユーザーに共有する際には、Zoho Creatorアカウントに追加可能なユーザー数の上限を超えないようにする必要があります。
- Zoho CRMのユーザーは、Zoho Creatorで設定された権限に基づき、データを追加/編集/削除できます。
手順5:関連リストの有効化
カスタムアプリのデータは、Zoho CRMの標準タブのデータに関連付けることもできます。たとえば、取引先への訪問時に発生した出張費をカスタムアプリで管理しているとします。このアプリで管理している出張費データをZoho CRMの取引先データに関連付けて、取引先の詳細ページの関連リストとして表示することが可能です。
- [関連リストを追加する] をクリックします。
- [関連リスト名] を入力します。
- 表示する [タブ] を選択します。
- 項目の関連付けを設定します。
- カスタムアプリからデータを取得して表示する項目(列)を選択します。
- [保存する] をクリックします。

メモ:
- カスタムアプリを削除した場合、タブから関連リストが自動的に削除されるまでに時間がかかる場合があります。すぐに削除したい場合は、データの詳細ページのレイアウトの編集画面で、[詳細表示]から、手動で該当の関連リストを削除してください(関連情報: カスタムアプリの関連リストの削除 )。
開発者の追加/削除
Zoho Creator連携では、Zoho CRM内で作成したアプリの開発者を追加/削除できます。
利用条件
必要な権限
Zoho CRMアカウントに関連付けられているZoho Creatorアカウントの所有者としての権限
- [設定] → [マーケットプレイス] → [Zoho] → [カスタムアプリの作成] → [管理] の順にクリックします。
- カスタムアプリの一覧 ページで、 [開発者を再設定する] をクリックします。
-
表示された画面で、次の手順を実行します。
- 作成済みのアプリを選択します。開発者の選択欄が表示されます。
なお、該当のアプリに開発者が設定されている場合は、あらかじめ選択された状態で表示されます。
- [再設定する] リンクをクリックします。
- 開発者として設定するユーザーを選択します。
- [更新する] をクリックします。
カスタムアプリ用タブの削除
管理者は、必要に応じていつでも、カスタムアプリ用タブを削除できます。カスタムアプリ用タブを削除しても、Zoho Creatorから該当のアプリそのものが削除されるわけではありません。Zoho CRM内においてカスタムアプリ用タブやデータの関連付けの設定は削除されますが、Zoho Creator内にはアプリやデータはそのまま残ります。同様に、ユーザーに設定されたアプリへのアクセス権限についてもそのまま残ります。
カスタムアプリ用タブを削除するには
- [設定] → [マーケットプレイス] → [Zoho] → [カスタムアプリの作成] → [管理] の順にクリックします。
- カスタムアプリの一覧 ページで、対象のカスタムアプリ用タブの [削除する] リンクをクリックします。

カスタムアプリのフォームのカスタマイズ
カスタムアプリのフォームは、Zoho CRMの画面からいつでも編集することが可能です。フォームの項目を追加/削除したり、データ一覧を新しく作成したりすることが可能です。
フォームをカスタマイズするには
- [設定] → [マーケットプレイス] → [Zoho] → [カスタムアプリの作成] → [管理] の順にクリックします。
- カスタムアプリの一覧 ページで、対象のフォーム名をクリックします。
- フォームのカスタマイズ 画面で、必要な変更を行います。
- [完了する] をクリックします。
カスタムアプリ用タブの設定の編集
カスタムアプリ用タブの設定は、必要に応じていつでも編集できます。次の操作が可能です。
- アプリ名、フォーム名、カスタムアプリ用タブ名の変更
- フォームのカスタマイズ
- カスタムアプリ用タブの共有
- カスタムアプリのデータ一覧の共有
カスタムアプリ用タブの設定を編集するには
- [設定] → [マーケットプレイス] → [Zoho] → [カスタムアプリの作成] → [管理] の順にクリックします。
- カスタムアプリの一覧 ページで、対象のカスタムアプリ用タブ名の横にある [編集する] リンクをクリックします。
- カスタムアプリの編集 画面で、4つの手順に従って、詳細情報を編集します。
なお、Zoho CRMアカウントを使用しているユーザーが1人のみの場合は、 2つの手順のみ(手順1、2) が表示されます。表示された手順に従って、カスタムアプリ用タブを作成します。
- [保存する] をクリックします。