Zoho Directory連携

Zoho Directory連携

「Zoho Directory」(ゾーホー・ディレクトリー)は、アカウントやユーザー情報を一元管理できるツールです。Zoho Directoryでは、組織で利用するドメイン、ユーザーに対して適用するセキュリティポリシー、利用を許可するデバイスやアプリケーションなどを管理できます。セキュリティを強化しつつ、ユーザー情報やアクセス権限を一元的かつ効率的に管理することが可能になります。Zoho CRMとZoho Directoryを連携すると、管理者は組織のユーザーによるZoho CRMの利用に関して、パスワードの要件やIPアドレスによる制限などのセキュリティポリシーを設定できます。

Zoho Directory連携のメリット

パスワード管理:Zoho CRMの管理者は、パスワードに関する制限を設定できます。これにより、組織におけるパスワードの安全性を一定以上に保つことができます。
  1. 安全性の高い複雑なパスワードの使用を義務化する
  2. 有効期限を設定することで、ユーザーに定期的なパスワードの変更を促す
  3. 以前使用したパスワードの再利用を禁止する
多要素認証:ユーザー名やパスワードに加えて、追加の認証方法を必須に設定することで、アカウントの安全性を高めることができます。認証方法としては、以下のような方法が使用可能です。 
  1. OneAuthアプリ:Zohoが提供する認証用のアプリ「OneAuth」を使用する方法です。ユーザー名とパスワードに加えて、OneAuthアプリを通じて追加の要素を使用して本人確認ができます。Face IDやTouch IDを使用した認証も可能です。
  2. YubiKey:USBポートに差し込むことができるハードウェアデバイスを用いて認証する方法です。デバイスを持っている人のみが認証できるように制限できます。 
  3. 外部サービスの認証アプリ:Google 認証システム(Authenticator)やMicrosoft Authenticatorなどの認証アプリを使用して、ワンタイムパスワードやプッシュ通知による認証を行う方法です。
IPアドレスによるアクセス制限:特定のIPアドレスからのみアカウントへのアクセスを許可し、それ以外のIPアドレスからのアクセスを制限できます。許可対象のIPアドレスには、複数のIPアドレスを登録できます。 
Notes
メモ:Zoho CRM自体の機能にも、IPアドレスによるアクセス制限(許可するIPアドレスの設定)機能があります。この設定は、Zoho Directoryとの連携時も有効です。
サインインの制限(セッションの管理):管理者は、サインイン(セッション)の有効期限、非操作時のサインインの時間制限(タイムアウト)、同時サインイン数など、サインインの制限に関する詳細な設定を行うことができます。これにより、不正アクセスを防止/検知できます。設定可能な項目は、次のとおりです。
  1. サインインの有効期限: 選択した期間の経過後に、自動的にサインアウトするように設定できます。設定可能な有効期限は最大30日間です。
  2. 非操作時のサインインの時間制限(タイムアウト):一定期間、何も操作が行われなかった場合、自動的にサインアウトするように設定できます。設定可能な期間は最大24時間です。 
  3. 同時サインイン:ユーザーに対して許可する同時サインイン(セッション)数を指定できます。
Active Directoryとの同期:Active Directoryにユーザー情報を同期し、一元的に管理できます。Active Directoryによる認証の仕組みを用いて、Zoho CRMの認証を行うことが可能です。管理者が実行可能な操作は、以下のとおりです。 
  1. LDAPとの連携や実行ルールの設定:データの同期を詳細に設定できます。
  2. Active Directoryからのパスワード情報の同期:パスワードを同期することで、複数のパスワードを保存する必要はありません。
  3. 一方向の同期:Active DirectoryからZoho CRMにのみデータを同期することで、Active Directoryが上書きされないようにした状態で運用できます。
  4. 自動同期のスケジュール設定:同期のスケジュールを設定し、同期の処理を定期的に自動で行うことができます。
  5. 同期の状況に関するレポートのメール送信:データの同期についての最新情報をメールで受け取ることができます。

Zoho Directory連携の設定

Zoho Directory連携の各機能には、Zoho CRMの[設定]ページ→[セキュリティ管理]からアクセスできます。 

Info
連携の設定は、有効なZoho Directoryアカウント(Zoho DirectoryとZoho CRMの両方で管理者権限を持つアカウント)を用いて実行する必要があります。ただし、連携の設定前に、Zoho Directoryでアカウントを作成する必要はありません。Zoho CRMの設定ページから連携を設定すると、Zoho Directoryアカウントが自動で作成され、すべてのZoho CRMのユーザーの情報がZoho Directoryに同期されます(関連情報:Zoho Directoryのヘルプ)。
Zoho Directoryにサインインすると、次の機能を設定できます。
  1. シングルサインオン(SAML認証):シングルサインオン(SAML認証)を有効にすると、ユーザーはZoho CRMアカウントへのサインイン時に、すでに利用しているアカウント/ID管理サービス(またはドメイン管理サービス)を通じて本人確認ができます。これにより、複数のアカウントやパスワードを管理する必要がなく、一度の認証で複数のアカウントに手間なくサインインが可能です。たとえば、「zylkercorp.com」というドメインに対してシングルサインオン(SAML認証)が有効になっている場合、「zylkercorp.com」のドメインを用いたアカウントに持つユーザーは、Zoho CRMへのサインイン時にドメインが認証されるため、自動的にサインインできます。
  2. セキュリティポリシー:アカウントのセキュリティ強化に有効な、以下の種類のセキュリティポリシーを設定できます(関連情報:セキュリティポリシー)。
    1. パスワードポリシー :パスワードの複雑さ(文字数、文字の種類)の条件や、パスワードの有効期限、同じパスワードの再利用の条件を設定できます。
    2. 多要素認証:Zohoの認証アプリ(OneAuth)、Zoho以外の認証アプリ(Google 認証システムなど)によるワンタイムパスワード、SMSによるワンタイムパスワード、YubiKeyのいずれかの認証方法を選択して、パスワードだけでなく複数の要素による認証を有効にすることが可能です。
    3. 許可するIPアドレス:Zoho CRMアカウントへのサインインを許可するユーザーのIPアドレスを個別に指定したり、IPアドレスの範囲を設定したりできます。
    4. 詳細設定(サインイン/セッション管理):サインイン(セッション)の有効期限、非操作時のサインインの時間制限(タイムアウト)、同時サインイン数などを設定できます。 
  3. Active Directoryとの同期:Active Directoryにデータを同期することで、ユーザーの詳細情報を一元的に管理できます。なお、Active DirectoryからZoho CRMへ一方向でのみデータ同期が行われるため、Active Directory内のデータが上書きされるのを防ぎ、データを常に正しい状態に保つことができます。
  4. サインイン履歴:ユーザーのサインイン日時、サインインに使用した端末、サインイン回数、サインインに使用したアプリ(外部アプリをZoho CRMに連携している場合)などのサインイン履歴に関する詳細情報を確認できます。

よくある質問

  1. Zoho Directoryアカウントをすでに持っていますが、Zoho CRMとの連携は可能ですか?
    はい、可能です。すでにZoho Directoryアカウントを持っている場合は、Zoho CRMアカウントにサインインして[設定]→[セキュリティ管理]→[セキュリティポリシー]の順に移動し、いずれかのポリシーを選択します。Zoho Directoryアカウントのページに移動した後に、設定を行うことができます。なお、設定を完了すると、すべてのZoho CRMユーザーのデータが自動でZoho Directoryアカウントに同期されますのでご注意ください。
  2. Zoho Directoryアカウントをまだ持っていないのですが、Zoho CRMとの連携は可能ですか?
    はい、可能です。Zoho Directoryアカウントをまだ持っていなくても、連携の設定を行うことができます。連携を設定すると、Zoho Directoryアカウントが自動で作成され、Zoho CRMのユーザーのデータが同期されます。
  3. 同期可能なZoho CRMのユーザー数の上限はありますか?
    いいえ。Zoho Directoryとの同期においてZoho CRMのユーザー数の上限はありません。
  4. Zoho Directory連携を設定できるのは誰ですか?
    管理者のみです。Zoho CRMとZoho Directoryの両方の管理者権限を持つユーザーが、Zoho Directory連携を設定できます。