Zoho Directoryとは
Zoho Directoryは、組織のユーザー情報やアクセス情報を管理するためのソフトウェアです。ユーザーのアプリやデバイスへのアクセス権限を一元管理できます。組織の管理者は、ユーザーのアクセスを許可/却下したり、セキュリティに関する設定を適用したりすることが可能です。ユーザーやアクセス権限に関する情報の管理を効率よく行うことができます。
Zoho CRM PlusとZoho Directoryの連携を通じて利用できる主な機能
以下では、Zoho CRM PlusとZoho Directoryの連携を通じて利用できる主な機能について説明します。
Zoho CRM Plusへのアクセスの一元管理
Zoho CRM Plusには、営業やマーケティングに関する業務を円滑に行うためのタブが用意されています。Zoho CRM PlusとZoho Directoryを連携することで、Zoho CRM Plusにユーザーを効率よく追加できます。追加時に、各タブにおける役職や権限を1か所で設定することが可能です。また、必要に応じて権限を編集したり、ユーザーの操作履歴やログイン履歴を確認したりすることもできます。
シングルサインオンの有効化
日々の業務を行うにあたって、さまざまなサービスが使用されます。これらのサービスを使用するには、認証情報をもとにサービスアカウントにサインインする必要があります。しかし、使用するサービスが多岐にわたる場合、サービスごとに認証情報を管理するのはとても大変です。Zoho Directoryでは、シングルサインオンを有効にできます。共通のパスワードを使用して、業務で使用するサービスにサインインすることが可能です。Zoho CRM Plusで複数のサービスを使用している場合、同じ認証情報を使用してすべてのサービスにログインできます。セキュリティ対策を考慮しながら、サービスやアプリにログインする手間を省くことが可能です。
セキュリティポリシーの設定
アプリのセキュリティ対策を行うにあたって、Zoho Directoryでは以下の内容を設定できます。
- パスワードポリシー:組織のユーザーのパスワードの設定方法を指定できます。パスワードの文字数や使用する文字の種類を設定することが可能です。特殊文字、数字、アルファベットの大文字小文字の使用を必須にすることができます。また、パスワードの使用期限を設定することも可能です。

- 多要素認証:名前とパスワードの入力による認証方法に加えて、さらに別の認証方法を設定できます。OneAuth、YubiKey、ワンタイムパスワードなどの認証方法を組織で有効にすることが可能です。

- 許可するIPアドレス:IPアドレスに基づいて、アプリへのアクセスを制限できます。許可するIPアドレスが登録されているユーザーに対してのみ、アプリへのログインとアクセスを許可することが可能です。セキュリティを強化するのに役立ちます。

- Webセッションに関する制限を設定することもできます。セッションの期限、一定時間操作が行われなかった場合の処理、同時セッション数の上限などを指定することが可能です。また、サインインの試行回数、無効なサインイン回数の上限、ロックの期間などの内容を指定し、アカウントのロック期間を設定することもできます。

すべてのディレクトリの同期
複数のディレクトリにおいてユーザーを管理するのは大変です。Zoho Directoryでは、Google Workspace、Okta、OneLogin、greytHR、Active Directoriesなどのさまざまなディレクトリサービス間においてユーザーを同期できます。CSV形式のファイルとの同期を設定することも可能です。組織のユーザーを一元管理し、ユーザーに対してアプリへのアクセス権限を付与できます。
条件に基づくアプリの割り当て
組織のユーザーは、役職や業務内容に応じてアクセス権限が必要なアプリが異なります。たとえば、サポート担当者の場合はサービス関連のアプリのアクセス権限が必要なのに対して、営業担当者は営業関連のアプリのアクセス権限が必要です。管理者の場合、それぞれのユーザーの役割や業務内容に応じてアプリのアクセス権限を割り当てるのは手間がかかります。Zoho Directoryでは、組織のユーザーに対するアプリのアクセス権限の割り当てを自動で行うことができます。条件を設定すると、その条件に基づいてユーザーにアプリのアクセス権限が自動で割り当てられます。割り当て先には、個人、グループ、全員のいずれかを指定可能です。
詳細なレポートの確認
Zoho Directoryでは、サインインが行われた回数、サインインに失敗した回数、サインインの回数が最も多かったユーザー、サインイン関連の操作などの各種指標データに関するレポートを確認できます。また、これらの各種指標データをダッシュボード上で確認することも可能です。
メモ:
- Zoho CRM Plusのサブスクリプションに登録しているユーザーの場合、Zoho Directoryのスタンダードプランも有効になります。
- 連携を有効にすると、Zoho CRM PlusアカウントのすべてのユーザーがZoho Directoryに追加されます。Zoho CRM Plusに追加された新規ユーザーは、Zoho Directoryにも追加されます。
- Zoho Directoryで組織の所有者、組織管理者、アプリ管理者の権限を持つユーザーは、Zoho CRM Plusでユーザーを追加したり、権限を管理したりできます。
Zoho CRM PlusとZoho Directoryの連携の設定
Zoho CRM PlusとZoho Directoryの連携は、Zoho CRM Plusの設定画面から行います。Zoho Directoryにポータルがない場合は、ポータルが新たに作成されます。Zoho CRM Plusのすべてのユーザーは、Zoho Directoryに追加されます。ユーザーや権限の管理を効率よく行うことが可能です。
Zoho DirectoryからZoho CRM Plusにユーザーを追加するには
- Zoho CRM Plusの[設定]に移動し、[ディレクトリ]タブを選択します。
- [アクセスする]をクリックします。
- Zoho Directoryの[ユーザー]タブに移動して、[+ ユーザーを追加する]をクリックします。
- 必要に応じて、姓、名、メールアドレス、組織情報、場所、追加情報、カスタム項目などの詳細を入力します。
- [通知メールを送信する]のチェックボックスにチェックを入れて、[追加する]をクリックします。
- 対象のユーザーの[アプリ]タブで、[追加する]をクリックします。アプリの割り当てのポップアップ画面で、[Zoho CRM Plus]を選択します。
- 一覧から役職を選択します。
- ユーザーに対してアクセスを許可するタブを選択し、役職、権限、部門を選択します。
- [完了する]をクリックします。
指定した権限に基づいて、ユーザーがZoho CRM Plusに追加されます。