WhatsApp Business連携

WhatsApp Business連携

WhatsAppは、世界中で多くの人に利用されているインスタントメッセージサービスです。メッセージのやりとりや音声/ビデオ通話を簡単に行うことができ、さまざまな組織や企業でも利用されています。Zoho CRMには、WhatsAppとの連携機能が用意されています。顧客による商品や購入に関する問い合わせに対して、WhatsAppを通じてすばやく対応することができます。


前提条件  

Zoho CRMとWhatsApp Businessを連携するにあたって、前提条件となる内容は以下のとおりです。

  1. Facebookビジネスマネージャアカウント

  2. ビジネスの認証

  3. WhatsApp Businessアカウント

  4. WhatsApp Business APIに利用する電話番号の登録
    (電話番号を登録する際には、
    こちらに記載されている要件を満たす必要があります)

利用条件

この連携機能は、Zoho CRMの試用プランと、すべての有料プランで利用可能です。

WhatsApp BusinessとZoho CRMの連携  

WhatsApp BusinessとZoho CRMを連携することにより、Zoho CRMの操作画面内からWhatsAppを通じて顧客とやりとりを行ったり、やりとりの内容をZoho CRMに保存したりすることができます。WhatsApp BusinessとZoho CRMの連携を設定できるのは、管理者のみです。

WhatsApp BusinessとZoho CRMを連携するには

  1. [設定]→[チャネル]→[メッセンジャーアプリ]の順に移動します。

  2. [WhatsApp]の欄で、[詳細]→[連携する]の順にクリックします



  3. WhatsAppへのアクセス申請画面で、Facebookビジネスマネージャのアカウント名とIDを入力します。

  4. [利用を開始する]をクリックします。



  5. [続ける]をクリックし、アクセスを許可します。



  6. 連携するFacebookビジネスアカウントを選択します。新しいアカウントを作成することも可能です。



  7. 連携するWhatsApp Businessアカウントを選択します。新しいアカウントを作成することも可能です。



  8. [続ける]をクリックします。

  9. 連携するWhatsApp Businessプロフィールを選択します。新しいプロフィールを作成することも可能です。



  10. [続ける]をクリックします。

  11. WhatsApp Businessの電話番号を認証します。



  12. 認証後、[OK]をクリックします。

  13. Zoho CRMのWhatsApp Businessプロフィールの設定画面で以下の操作を実行します。

    1. WhatsApp Businessでメッセージを送信する際のニックネームを入力します。

    2. WhatsApp Businessプロフィールに関連付けられている電話番号を選択します。

      WhatsApp Businessプロフィールに関連付けられている電話番号がすべて一覧表示されます。「前提条件」を満たしていない電話番号を関連付けることはできません。

  14. [次へ]をクリックします。

    1. アカウントの各種設定の画面で、Zoho CRMに登録されていない相手とやりとりをした場合の情報の登録先を選択します。
      見込み客または連絡先のいずれかを選択できます。

    2. 担当者(割り当て先)の種類を選択します。ユーザー、グループ、役割のいずれかに割り当てることができます。

    3. 選択した内容に応じて、対象のユーザー、グループ、役割を選択します。



  15. [保存する]をクリックします。
WhatsApp Businessアカウントが有効になります。


メモ:

  • ビジネスの認証後、WhatsAppの利用規約WhatsAppの商取引規約に準拠しているかどうか確認が行われます。

  • ブランド情報を反映した独自ドメインを利用している場合、連携機能を利用するにはWebブラウザーでサードパーティー(外部サービス)のCookieを有効にする必要があります。

  • 他の製品/サービスで利用しているWhatsAppの電話番号を利用することはできません。WhatsApp Business連携で登録できるのは、他の製品/サービスで利用されていない電話番号のみです。

  • 現在、他の製品/サービスで利用中の電話番号を移行して利用することはできません。

WhatsApp Business連携を無効にするには
  1. [設定]→[チャネル]→[メッセンジャーアプリ]の順に移動します。
  2. WhatsApp Business連携の欄で、無効化ボタンをクリックします。

  3. 確認画面で、[はい、無効にします]をクリックし、連携を無効にします。

メッセージの料金、クレジットの購入、自動チャージ  

メッセージの送信には、利用料金が発生します。利用料金の支払いは、クレジットを通じて行われます。メッセージの送信頻度に応じてクレジットを購入しておくことで、メッセージを送信するたびに利用料金分のクレジットが自動で差し引かれます。クレジットの初回購入後、自動チャージを設定することもできます。クレジット残高の下限を指定し、クレジット残高が下限を下回った場合にクレジットを自動で購入するように設定することが可能です。クレジットの残高不足を回避するのに役立ちます。また、自動チャージするクレジット数を指定することもできます。  

クレジットを購入するには

  1. [設定]→[チャネル]→[メッセンジャーアプリ]の順に移動します。

  2. [クレジットを購入する]をクリックします。
    この手順を実行できるのは、電話番号が有効になった後でのみです。

  3. 値を入力します。

  4. [次へ]をクリックします。

  5. [決済する]をクリックします。

自動チャージを設定するには

  1. [設定]→[チャネル]→[メッセンジャーアプリ]の順に移動します。

  2. [自動チャージ]をクリックします。

  3. 切り替えボタンをクリックして、自動チャージを有効にします。

  4. 最低クレジット残高を入力します。

  5. 残高が下限を下回った場合に、自動チャージするクレジット数を入力します。

  6. [保存する]をクリックします。  

WhatsApp Businessの料金規定の変更により、各メッセージのやりとり単位で料金が課金されます(以前はメッセージを送信するごとに課金されました)。やりとりにおいて24時間セッションが設けられ、24時間以内であれば顧客はメッセージを何件でも送信できます。WhatsApp Businessの会話ベースの価格(やりとり単位の料金)やレートカード(各地域におけるメッセージの料金)については、こちらをご参照ください。

[メッセージ]タブでの操作 

1.メッセージの抽出/メッセージの表示方法の設定 

[メッセージ]タブでは、フィルターを適用してメッセージをすばやく抽出できます。指定可能なフィルター条件は以下のとおりです。

  • 指定した期間に未返信のメッセージ(期間は月/週/日のいずれかの単位で指定可能)

  • 指定した期間に返信済みのメッセージ(期間は月/週/日のいずれかの単位で指定可能)

  • 指定した期間に送受信したメッセージ(期間は月/週/日のいずれかの単位で指定可能)

  • 指定した担当者(またはログイン中のユーザー)のメッセージ

  • 指定した担当者(またはログイン中のユーザー)が返信したメッセージ 

 

また、[メッセージ]タブに表示するメッセージの表示方法を指定したり、新しい表示方法を作成したりすることもできます。




2.メッセージに関する通知   

見込み客や連絡先から、組織のWhatsAppの電話番号宛てにメッセージが送信されると、Zoho CRMの画面のセールスシグナルとポップアップに通知が表示されます。
これらの通知は、メッセージを送信した見込み客/連絡先の担当者宛てに送信されます。 



通知画面では、リマインダーを設定することもできます。数分後または数時間後に再通知するように設定することが可能です。たとえば、担当者が通知を確認したものの、すぐに返信できない場合、15分後に再通知するように設定することができます。リマインダーの設定は、アカウント全体に共通する設定ではありません。したがって、担当者が通知を受け取るたびに、再通知するタイミングを設定する必要があります。また、担当者が[無視する]をクリックした場合、通知は終了します。

複数のメッセージを受信した場合、メッセージの数だけ通知が表示されます。

また、担当者はセールスシグナルの画面からもメッセージに関する通知を確認できます。



3.メッセージへの返信 

Zoho CRMの担当者は、通知をクリックするか、[メッセージ]タブの一覧から対象のメッセージをクリックすることで、メッセージに返信できます。また、セールスシグナルの通知から[会話を表示する]をクリックすることでも返信可能です。
メッセージに返信するにあたって、メッセージを直接入力したり、定型文メッセージを挿入したりできます。
差し込み項目を使用して、関連する値を返信メッセージに挿入することも可能です。例:$[見込み客.姓]様、ご連絡ありがとうございます。担当者はメッセージを送信する前に、値が挿入されたメッセージ全体をプレビューで確認できます。

メモ:
  • Zoho CRMの担当者は、メッセージの受信後24時間以内に返信する必要があります。24時間を過ぎると、WhatsAppのメッセージ画面が終了します。

  • メッセージを送信してやりとりを開始できるのは、顧客(見込み客/連絡先)のみです。担当者は、顧客に対して、WhatsAppを通じてメッセージのやりとりを開始することはできません。


メッセージに返信するには
  1. 通知をクリックして、対象のメッセージを表示します。
    または、[メッセージ]タブに移動して、一覧から該当のメッセージをクリックして表示します。

  2. メッセージを入力するか、[定型文]をクリックして対象の定型文メッセージを選択します。

  3. [送信する]をクリックして、返信します。



4.定型文の設定と管理 

定型文を作成しておくことで、すばやくメッセージを送信できます。定型文は、以下のようなメッセージを送信する際に役立ちます。

  • よくある質問への回答(よくある質問の例:付属品の価格はいくらですか?、注文した商品の到着が遅れています。配送状況を確認できますか?)

  • あいさつ(例:$[見込み客.姓]様、ご連絡ありがとうございます。お困りの点の詳細についてお知らせください)

 

定型文を作成するには

  1. [メッセージ]タブに移動し、一覧から対象のメッセージをクリックします。

  2. 入力欄の横にある[新しい定型文]をクリックします。
    または、[管理]をクリックして、[+ 新しい定型文を追加する]をクリックします。

  3. 新しい定型文の作成画面で、定型文の名前を入力します(例:あいさつ)。

  4. メッセージの本文を入力します。
    メッセージに差し込み項目を使用することもできます。

  5. [保存する]をクリックします。

[管理]ボタンをクリックすると、定型文メッセージを編集または削除できます。すべての定型文メッセージがこちらに保存されます。担当者は、フィルター適用して対象の定型文を抽出したり、定型文を検索したりすることが可能です。

メモ:定型文に差し込み項目が使用されている場合、タブを変更するとエラーが発生します。そのため、定型文の編集中にタブを変更することはできません。


定型文を管理するには
  1. [メッセージ]タブに移動し、入力欄で[定型文]をクリックします。

  2. ドロップダウンで[管理]を選択します。

  3. 定型文の管理画面で、対象の定型文にカーソルを合わせて、編集アイコンまたは削除アイコンをクリックします。 


5.添付ファイルの送信 

Zoho CRMの担当者は、メッセージにファイルを添付して送信できます。一度に添付できるファイルは5件までです。ファイルは以下のいずれかの場所から添付できます。
  • コンピューター(ローカルドライブ)
  • 各種書類タブ([受注書]、[見積書]、[発注書]、[請求書]など)
  • Google ドライブ、One Drive、Evernote、Dropboxなどのクラウドサービス(クラウドストレージ)

見積書などのファイルを添付して送信するにあたって、該当の顧客/見込み客にすでに関連付けられているファイルを選択したり、新しい見積書を作成して添付したりできます。
メッセージのやりとりの画面には、[メッセージ]タブと[添付]タブがあります。[添付]タブでは、添付ファイルをプレビューしたり、ダウンロードしたりできます。また、[メッセージ]タブの各メッセージ内でも同様に、関連する添付ファイルをプレビュー/ダウンロードすることが可能です。


メッセージテンプレートの作成 

メッセージテンプレートとは、WhatsApp Business連携において送信するメッセージのテンプレート(ひな形)のことです。
Zoho CRMでは、WhatsApp連携用の独自のメッセージテンプレートを作成し、顧客にメッセージを送信できます。メッセージテンプレートのカテゴリーとしては、各種連絡(ユーティリティ)やマーケティングがあります。各種連絡のテンプレートは、注文/予約/決済などに関する最新情報を通知するために、マーケティングのテンプレートは、割引や特典の案内、商品やサービスに関する最新情報のお知らせなどを送信するために利用できます。なお、作成したテンプレートは、WhatsAppによってレビューされます。テンプレートが承認された場合にのみ、テンプレートを利用してメッセージを送信できます。
 
メッセージテンプレートを作成するには
  1. [設定]→[自動化]→[処理]の順にクリックします。
    [WhatsApp通知]のタブに移動します。
  2. [WhatsApp通知]→[WhatsAppテンプレート]の順にクリックします。
  3. [+ 新しいWhatsAppテンプレート]をクリックします。
  4. テンプレートの設定画面が表示されます。

    1. テンプレート名を入力します。
    2. 宛先の顧客データが登録されているタブを選択します。
    3. テンプレートの言語を選択します。
    4. テンプレートのカテゴリーとして、[各種連絡](ユーティリティ)または[マーケティング]を選択します。
    5. メッセージの本文を入力します。
      なお、「#」記号を入力すると、差し込み項目を挿入できます。
  5. [保存する]をクリックします。
メモ:
  1. 保存すると、テンプレートが、WhatsApp宛てに送信され、レビューされます。
  2. テンプレートがWhatsAppにおいて承認された場合にのみ、該当のテンプレートを利用してメッセージを送信できます。
  3. テンプレートのレビューにかかる時間は、テンプレートの内容や言語によって異なります。
  4. テンプレートのレビュー中や承認後は、テンプレートを編集できません。
  5. WhatsApp Businessのメッセージテンプレートについての詳細は、こちらをご参照ください。

メッセージの作成と送信

メッセージテンプレートが承認されると、テンプレートを利用してメッセージを送信できます。
 
メッセージを作成して送信するには
  1. [設定]→[自動化]→[処理]の順にクリックします。
    [WhatsApp通知]のタブに移動します。
  2. [WhatsApp通知]→[通知]の順にクリックします。
  3. 表示された画面で、以下の情報を入力します。

    1. メッセージの件名(管理用)を入力します。
    2. 受信者が登録されているタブを選択します。
    3. 受信者(宛先)を選択します。
    4. 承認済みのテンプレートの一覧から、テンプレートを選択します。
  4. [保存する]をクリックします。

メッセージの自動送信 

ワークフロールール、ブループリント、ジャーニー設計を利用して、WhatsAppのメッセージを自動送信できます。

ワークフロールール  

ワークフロールールの編集画面で、以下の手順を実行します。
  1. [すぐに実行する処理]をクリックし、[通知][WhatsApp経由]を選択します。
  2. テンプレートの一覧から、既存のテンプレートを選択します。または、[+ WhatsApp通知を作成する]をクリックして、新しいテンプレートを作成することもできます。
  3. 既存のテンプレートを選択した場合、[関連付ける]をクリックします。

    新しいテンプレートを作成した場合、[保存して関連付ける]をクリックします。 

ブループリント 

ブループリントでは、遷移の設定画面で、遷移後の処理として、WhatsAppのメッセージの送信を設定できます。また、状態の設定画面でも、状態における制限時間を超えた場合の処理として、WhatsAppのメッセージの送信を設定することも可能です。

ジャーニー設計 

ジャーニー設計では、遷移の設定画面で、すぐに実行する処理として、WhatsAppのメッセージの送信を設定できます。

チャットの詳細ページの[通知]タブでの自動送信メッセージの表示

上記の機能を通じて自動送信されたWhatsAppのメッセージは、Zoho CRMの[メッセージ]タブで対象のチャットをクリックし、チャットの詳細ページから確認できます。チャットの詳細ページで[メッセージ]タブに移動すると、すべてのメッセージを表示することが可能です。[通知]タブに移動すると、自動送信されたメッセージのみを確認できます。 




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