メール配信停止リンクの設定

メール配信停止リンクは、受信者がメール配信の停止を希望する場合の対応に役立ちます。Zoho CRMのメール配信停止リンクの機能を利用すると、メールやWebページから、顧客が直接メールの配信停止の手続きを行えるようにすることができます。設定では、あらかじめ用意されている標準のリンクをそのまま利用することも、独自のリンクを作成することもできます。標準リンクは、すべてのユーザーが利用できます（設定の変更はできません）。独自のリンクでは、設置URLや配信停止後の処理内容を設定できます。

利用条件

必要な権限

メール配信停止リンクの権限を持つユーザーが、この機能を利用できます。

各プランの機能と制限を確認する

メール配信停止リンクの作成

主な設定項目は、次の2つです。

設置URL

メール配信停止リンクを追加するWebページのURLです。設置URLとして［標準ページ］を選択すると、Zoho CRMであらかじめ用意されているページを使用できます。別途Webページを用意しなくても配信停止を受け付けることができます。

または、設置URLとして［カスタムページ］を選択すると、自社のWebサイトやブログなどの任意のページのURLを指定できます。［カスタムページ］を選択した場合、コードを生成して、メール配信停止リンクを表示するWebページに設置する必要があります。

［カスタムページ］を選択した場合は、メール配信停止リンクをプレビューできませんのでご注意ください。顧客に共有する前に、メール配信停止リンク（ボタン）のテストやプレビューをしたい場合、Webページでリンクを確認するのではなく、メールテンプレートにリンクを追加してテストメールを送信して確認することをお勧めします。確認が完了した後に顧客へのメール配信やWebページの公開を進めることで、より安心して運用を開始できます。

メール配信停止時の処理

顧客がメール配信停止の操作を行った際に、次のいずれかの処理を実行するように設定できます。

別のURLに移動する：特定のWebページを表示します。
メッセージを表示する：下図のように完了メッセージを表示できます。

メール配信停止リンクを作成するには

［設定］ → ［チャネル］ → ［メール］ → ［メール配信停止リンク］ の順に移動します。
画面の右上にある ［新しい メール配信停止 リンク］ をクリックします。
［リンク 名］を入力します。
［設置URL］ では、 ［標準ページ］ または ［カスタムページ］ のいずれかを選択します。
カスタムページを選択した場合は、 URLを入力します。
［標準ページ］の表記の右横にある 目の形の（プレビュー） アイコンをクリックすると、標準のメール配信停止ページの表示内容を確認できます。
［メール配信停止時の処理］ の設定では、次のいずれかを選択します。

メッセージを表示する： プレビューアイコンをクリックすると、標準のメッセージの表示内容を確認できます。
別のURLに移動する ：次に表示するWebページのURLを入力します。

［保存してコードを取得する］ → ［完了する］ の順にクリックし、対象のWebページのHTMLコード内に貼り付けます（関連情報：設置URL ）。

［コードを生成する］ボタンは、［設置URL］で［カスタムページ］を選択した場合にのみ、表示されます。
Webページ上でどのようにメール配信停止リンクが表示されるのかを確認するには、リンクをメールで送信し、メールに記載されたリンクをクリックして確認する必要があります。リンクをクリックすると、メール配信停止リンクが設置されているWebページが表示されます。

配信停止リンクのメッセージをカスタマイズするには：

設定アイコン→［チャネル］→［メール］の順に移動し、［メール配信停止リンク］タブをクリックします。メール配信停止リンクの一覧で、編集したいリンクの上にカーソルを重ねます。［…］（その他）メニューをクリックし、［編集する］をクリックします。
配信停止リンクの編集画面で標準ページの隣に表示されているプレビューアイコンをクリックします（プレビューアイコンは［標準ページ］が選択されている場合にのみ表示されます）。
配信停止ページの編集画面で、フォーム内をクリックすると、内容を編集できます。
書式ツールを利用してテキストのスタイルを編集できます（フォントのサイズ、太字、斜体、下線、取り消し線、横方向の配置、色、背景色、箇条書き、段落番号、リンク、書式のクリア）。
差し込み項目を挿入して、ページの訪問者に対して組織名や配信停止対象のメールアドレスを個別に表示する場合は、挿入したい場所をクリックして「#」記号を入力します。
メッセージに挿入できる差し込み項目は、配信停止対象のメールアドレスと組織名のみです。
「#」記号の入力後、挿入したい差し込み項目を選択します（以下の画像をご参照ください）。

差し込み項目の挿入方法についての説明は、配信停止リンクの編集画面の右下にも表示されます。
画面左下に表示されている［初期設定にリセットする］をクリックすると、既存の変更内容を破棄し、メッセージを初期設定の状態に戻すことができます。

メール配信停止時の処理
［メール配信停止時の処理］の設定欄で［メッセージを表示する］を選択し、プレビューアイコンをクリックすると、配信停止処理の完了メッセージをカスタマイズできます。なお、編集画面は以下のように表示されます。

メール配信停止リンクのメールへの追加

メール配信停止リンクは、メールの作成時に本文に挿入することができます。また、一括メール送信をする場合はメールテンプレートに挿入することが可能です。

メールの作成画面で本文にメール配信停止リンクを挿入するには

任意のタブに移動し、対象のデータを選択して ［メールを送信する］ をクリックします。
メールの作成画面 で、［リンクを追加する］をクリックし、メール配信停止アイコンを選択します。
表示された画面で、ドロップダウンからメール配信停止リンクを選択します。
［保存する］ をクリックします。

メール配信停止リンクをメールテンプレートに追加するには

1. ［設定］ → ［カスタマイズ］ → ［テンプレート］ → ［メール］ の順に移動します。

2. メールテンプレートの作成画面で、上部メニューから［リンクの作成］アイコンをクリックします。

3. リンクの追加 ページで、リンクの種類として ［メール配信停止リンク］ を選択します。

4. メール配信停止リンク を選択し、 ［保存する］ をクリックします。

メール配信停止済みのデータの表示

［見込み客］／［連絡先］タブやカスタムタブでは、メール配信停止済みのデータの一覧を確認できます（一覧に該当するデータ数を確認することも可能です）。

さまざまな配信停止方法

顧客は、次の4通りの方法でメールの配信停止を行えます。

メール配信停止リンクのクリック： 顧客は、受信したメールに記載されたメール配信停止リンクをクリックすることで、メールの配信停止を行えます。
手動でのメール配信停止の処理： 顧客は、担当者（Zoho CRMのユーザー）にメール配信停止の処理を依頼して、自身に対応するデータの［メール対象外（オプトアウト）］項目を手動で有効にしてもらうことで、メールの配信停止を行えます。この場合、メール配信停止の方法は［手動］として記録されます。
同意フォームの送信： 顧客は、同意フォームを送信する際に、許可する連絡方法としてメールの選択を外しておくことで、自身に対応するデータの［メール対象外（オプトアウト）］項目を有効にし、メールの配信停止を行えます（同意フォームは、GDPRコンプライアンス設定が有効な場合に使用します）。この場合、メール配信停止の方法は［同意フォーム］として記録されます。
Zoho Campaignsを通じた配信停止： Zoho Campaignsを通じて配信されたメールに記載されたリンクから、顧客はメール配信停止を行うことができます。この場合、メール配信停止の方法は［Zoho Campaigns］として記録されます。

メールアドレスが配信停止として処理され、Zoho CRMからのメール送信が制限された場合でも、該当のデータの［メール対象外（オプトアウト）］項目が有効になるまで1時間程度かかる場合がありますのでご注意ください。

メール配信停止が行われた方法の表示

データの詳細ページで、［メール］項目と［メール対象外（オプトアウト）］項目の横に表示されている［i］（情報）アイコンをクリックすると、メール配信停止が行われた日時とその方法が表示されます。

留意事項

顧客がメールの配信停止の操作を行うと、次の処理が実行されます。

メールの配信停止の処理が実行されたメールアドレスが、該当の顧客データ以外のデータのメールアドレス項目に登録されているかどうかが確認されます。該当のメールアドレスが登録されているデータはすべて、自動的にメール配信停止の処理が実行されます。
メインのメールアドレス（［メール］の項目）、サブのメールアドレス（［サブのメールアドレス］の項目）のいずれかを対象にしてメールの配信停止の処理が実行された場合、該当のデータ全体に対してメール配信停止の処理が実行されます。
顧客が、メールアドレス用の標準項目（［メール］と［サブのメールアドレス］の項目）に登録されているものとは異なるメールアドレスを使用してメール配信停止を行った場合、該当の顧客データの［メール対象外（オプトアウト）］項目は有効になりません。たとえば、顧客の会社の代表メールアドレスを登録するためのカスタム項目があり、その項目のメールアドレスを顧客が使用した場合は、該当の顧客データの［メール対象外（オプトアウト）］項目は有効になりません。ただし、該当のメールアドレスについてはメール配信停止済みとして処理され、項目の横の情報アイコンをクリックすると、メール配信停止の方法と日時が表示されます。あわせて、メールの配信停止の処理が実行されたメールアドレスが、該当の顧客データ以外のデータのメールアドレス項目に登録されているかどうかも確認されます。登録されている場合は同様に、メール配信停止済みとして処理され、メール配信停止の方法と日時が表示されます。メールの配信停止の処理が実行されたメールアドレスが、メールアドレス用の標準項目（［メール］と［サブのメールアドレス］の項目）に登録されているデータがある場合は、該当の顧客データの［メール対象外（オプトアウト）］項目が有効になり、該当のデータ全体に対してメール配信停止の処理が実行されます。
［メール対象外（オプトアウト）］項目が有効から無効に変更された場合、該当のメールアドレスが登録されているデータのすべてでメール配信停止の処理が解除されます。