標準の電話連携の管理

標準の電話連携の管理

営業担当者は、多くの時間を電話業務に費やしています。顧客にとって電話は簡単に問い合わせをしたり、すぐに対応が必要な問題を解決したりするための便利なツールです。営業担当者にとっても役立ちますが、誰からかかってきたのかを把握したり、通話のメモを書き留めたりするのには手間がかかります。こうした作業を支援してくれる仕組みがあると便利です。Zoho CRMでは、標準機能の範囲内でこのような仕組み(電話連携機能)が用意されています。
 
Zoho CRMの標準の電話連携機能では、CRMに登録されている見込み客や連絡先の電話番号に、ワンクリックで電話をかけることができます。また、通話が対応待ちの間に音楽や音声を再生するよう設定したり、通話の録音や通話履歴を確認したりすることもできます。通話後には、通話の種類、通話の担当者、通話時間といった通話データをCRMで確認することも可能です。 

利用条件
必要な権限
管理者権限 を持つユーザーが、この連携を設定できます。

標準の電話連携の料金の概要

  1. 電話連携の設定では、複数の電話番号を購入できます。電話番号ごとの基本料や使用料の支払いは、クレジットと呼ばれる使用単位を通じて行われます(電話連携を利用するためのポイントのようなものです)。
  1. 1クレジットは1USドルです 。クレジットの料金は、利用者の地域の通貨に換算され、基本料や使用料に使用されます。
  2. クレジットは以下に使用されます:
    1. 基本料: 番号の種類や利用する国によって毎月の基本料が請求されます。
    2. 録音容量 :各組織には、1,000分(16時間40分)の録音データの容量が無料で提供されます。1,000分を超えると、新しい録音は保存されません。録音データの容量を増やすには、電話連携のプランをアップグレードしてください。
アップグレード可能なデータ容量のプラン:
25,000分:100クレジット/月
50,000分:175クレジット/月
100,000分:300クレジット/月
  1. 通話 :発着信両方の通話に対して、使用料分のクレジットが引き落とされます。標準の電話連携の通話料金については、 こちら で確認できます。
この通話操作の料金は毎月一定額が引き落とされるわけではありません。通話使用量に応じた料金が引き落とされます。なお、クレジットの残高が少なくなった場合に、クレジットを自動でチャージするような設定も可能です。

標準の電話連携の管理

番号の管理

標準の電話連携では、同時に複数の電話番号を購入できます。購入できる電話番号には、  地域、携帯電話、フリーダイヤル の3種類があり、これらを組み合わせることもできます。たとえば、発信用の電話番号や、製品またはサービスに関するお問い合わせの受け付けに使用する着信用の電話番号など、さまざまな用途に使用することができます。 
追加の電話番号を購入するには
  1. [設定] [チャネル] [電話連携] [インストール済み] [標準-詳細] に移動します。
  2. [Zoho電話連携]のページ で、 [管理] [番号を管理する] をクリックします。 



    [番号を管理する]
    ページで、購入済みの番号の詳細を表示するか、 [番号を購入する] をクリックします。 



  3. 利用する国、電話番号の種類、地域を選択し、使用可能な電話番号のリストから番号を選択します。
  4. [次へ] をクリックします。 



  5. 購入情報を確認し、 [電話番号を購入する]をクリックします。



メモ :購入可能な電話番号の数に制限はありません。

電話番号を削除するには
  1. [設定][チャネル][電話連携][インストール済み][標準 - 詳細]に移動します。
  2. 電話連携のホーム画面で、[管理][番号の管理]をクリックします。

  3. 番号の管理画面に、購入済の番号がすべて表示されます。
  4. 削除したい番号の欄にある削除アイコンをクリックします。

  5. 番号を完全に削除するかどうかを尋ねる確認画面が表示されます。[電話番号を削除する]をクリックします。

クレジットの自動チャージ

複数の電話番号を使用する場合、自動チャージ機能を有効にすると、ひとつひとつの電話番号のクレジット残高を気にする必要がなくなるため、便利です。設定した最小残高になるとすぐに、あらかじめ指定したクレジット数がチャージされます。
クレジットの自動チャージを有効にするには
  1. Zohoの標準電話連携 のページで、[自動チャージ]をクリックします。
  2. [自動チャージを有効にしますか?] のスイッチをオン にします。
  3. [残高が下限を下回ったときに追加するクレジット] に、追加するクレジット数を入力します。
  4. [残高の下限]の項目 に自動チャージする基準のクレジット数を入力します。
  5. [保存する] をクリックします。


 対応待ちの通話の管理 

対応待ちの通話機能を使用すると、電話がかかってきたときに対応可能なユーザーに通話を自動的に割り当てることで、着信通話を効率的に管理できます。発信者が通話につながるまでの待機中に、音楽やアナウンス音声を再生できます。  
  1. 音楽の再生: 発信者が通話につながるまでの待機中は、システムで用意されている音楽を再生するか、独自の音楽/音声ファイルを再生するかを選択できます。再生する音楽/音声は、ファイルまたはURLで追加できます。
  2. アナウンスの再生 :音楽の再生以外にもメッセージ等のアナウンスを再生することもできます。たとえば、製品について紹介したり、営業時間をお知らせしたり、「ただいま電話が混み合っております」といった状況をアナウンスしたりすることができます。再生するメッセージは、CRMにあらかじめ用意されているものから選択するか、独自のアナウンスの音声ファイル/URLを指定することが可能です。

対応待ちの通話を管理するには
  1. [設定]→[チャネル]→[電話連携]→[インストール済み]→[標準 - 詳細] に移動します。
  2. [着信]ページ で、 [対応待ちの通話] を選択します。
  3. [対応待ちの発信者の上限] の項目で、対応待ち(順番待ちの保留状態)として受け付け可能な発信者の上限数を選択します。
  4. [対応待ちの待機時間の上限] の項目で、対応待ち(順番待ちの保留状態)として受け付け可能な待機時間の上限を選択します。
  5. [待機中の音楽] 項目で、 [初期設定の音楽] または [音楽をカスタマイズする] を選択します。
  6. [音楽をカスタマイズする]を選択した場合、 [音声ファイル] または [音声URL] を選択します。 
  7. [待機中のアナウンス] 一覧からアナウンスを選択するか、 [アナウンスをカスタマイズする] をクリックします。
     

メモ: 
対応待ち(順番待ちの保留状態)として受け付け可能な発信者は、 一度に25人 までです。また、各発信者に対して、 最大25分の待機時間 を設定できます。

通話の録音の管理

通話の録音は、顧客が抱えている問題点を理解したり、通話品質を確認したりするのに役立ちます。また、従業員の対応を評価したり、顧客が期待していることを把握したり、会社のガイドラインが遵守されているかなどを確認したりできます。 
着信と発信の両方の通話の録音が、Zohoのファイルシステムに保存されます。各組織には、1,000分(16時間40分)の録音データの容量が無料で提供されます。1,000分を超えると、管理者に通知され、新しい録音は保存されません。
管理者が組織の容量の使用状況を一目で確認できるよう、録音データの容量の使用状況はグラフで表示されます。管理者は、次の方法で録音データを削除したり、データ容量の上限を増やしたりすることが可能です。 
  1. 録音データの自動削除 :録音日から3か月または6か月後に自動で削除するように設定できます。
  2. アップグレード :データ容量のプラン(上限)を以下に変更できます。 
  1. 25,000分:100クレジット/月 
  2. 50,000分:175クレジット/月
  3. 100,000分:300クレジット/月


録音データ容量を管理するには 
  1. Zoho電話連携ページで、 [管理]→[録音データ容量の管理] をクリックします。
  2. 録音データの容量ページで: 
    1. [録音データの保持期間(削除までの期間)] を選択します(3か月または6か月)。
    2. 録音データ容量をアップグレードするには、 [容量のプランを変更する] をクリックします。
  1. プランを選択し、 [次へ] をクリックします。



  2. 購入情報を確認し、 [容量を購入する] をクリックします。



通話履歴の表示

通話履歴のレポートを表示し、ダウンロードすることができます。レポートには、通話の担当者、通話の種類(発信/着信)、発信元、発信先、日時、通話時間、録音時間、使用されたクレジットなどの情報が表示され、録音を再生することもできます。また、通話の種類、通話の担当者、通話時間に基づいて通話データを抽出することができます。
通話のレポートを表示してダウンロードするには
  1. Zoho電話連携ページで、 [通話履歴を表示する] をクリックします。
  2. [通話のレポート] ページで: 
    1. 通話の種類、通話の担当者、通話時間に基づいて通話データを抽出するには フィルター のアイコンをクリックします。
    2. 通話履歴をダウンロードするには、 [ダウンロードする] をクリックします。
  3. [完了する] をクリックします。





    Zoho CRM 管理者向けトレーニング

    「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。

    日々の営業活動を効率的に管理し、導入効果を高めるための方法を学びましょう。

    Zoho CRM Training



              Zoho Desk Resources

              • Desk Community Learning Series


              • Digest


              • Functions


              • Meetups


              • Kbase


              • Resources


              • Glossary


              • Desk Marketplace


              • MVP Corner


              • Word of the Day









                                • Related Articles

                                • 電話連携の概要

                                  組織において、営業担当者の通話による対応業務は必要不可欠です。 日々の業務で発生する通話による対応業務の主な例は、以下のとおりです。 インサイドセールス担当者による、新規見込み客の選別と育成 営業担当者による、有望な見込み客の要件確認と商談対応 法人営業担当者による、既存の主要顧客のサポート対応と関係維持 ...
                                • Zoho CRMにおける標準の電話連携の設定

                                  このページは、主に管理者向けのヘルプです。Zoho CRMの標準の電話連携機能の設定方法について説明します。 Zoho CRMには、標準の電話連携機能が用意されています。簡単に設定して、すぐに通話の発着信、履歴情報の管理、通話の録音など、さまざまな機能を利用することができます。 以下では、Zoho CRMの標準の電話連携機能の設定方法について説明します。 利用条件 管理者権限を持つユーザーが、この連携機能を設定できます。 各プランの機能と制限を確認する 標準の電話連携機能の設定 Zoho ...

                                Resources

                                Videos

                                Watch comprehensive videos on features and other important topics that will help you master Zoho CRM.



                                eBooks

                                Download free eBooks and access a range of topics to get deeper insight on successfully using Zoho CRM.



                                Webinars

                                Sign up for our webinars and learn the Zoho CRM basics, from customization to sales force automation and more.



                                CRM Tips

                                Make the most of Zoho CRM with these useful tips.