詳細フィルター

詳細フィルター

Notes現在、関連タブのデータによるフィルターの適用サブフォームのデータによるフィルターの適用などの一部の機能については、特定のユーザーのアカウントでのみ利用できます。今後、他のユーザーのアカウントでも段階的に利用できるようになります。
Zoho CRMの詳細フィルター機能では、条件を柔軟に設定して、必要な情報をすばやく抽出できます。フィルターを適用したデータに関して、メールの送信、タグの追加、データの担当者の変更、データの一括更新など、さまざまな操作を行うことが可能です。また、フィルター条件を保存することも可能です。同じフィルター条件を使用する頻度が高い場合に役立ちます。なお、保存したフィルター条件を使用できるのは、該当のフィルター条件を保存したユーザーのみです。


詳細フィルターは、Zoho CRMのすべてのタブで使用できます。以下では、各タブでの詳細フィルターの使用例について説明します。タブ名をクリックすると、該当のタブにおける使用例が表示されます。
[見込み客]タブ
  1. 特定の地域において更新がない見込み客のデータ

  2. 今後2週間においてタスクが登録されていない見込み客

  3. 添付ファイルとして追加されているファイルがある見込み客




[連絡先]タブ
  1. 先月通話が行われなかった連絡先

  2. 商談担当者として設定されている連絡先

  3. 特定の種類商品を特定の数量分購入した連絡先

[取引先]タブ
  1. 特定の商談のステージにおいて商談額が高い取引先

[商談]タブ
  1. 特定の商品に関連付けられている商談

各種書類タブ
  1. 特定の商品に関連する受注書

  2. 評価の高い商品

カスタムタブ
  1. 特定の学部分野生徒を担当する教師

  2. 今週予約されているデータ

  3. 配偶者のいる特定の年齢保険対象者

  4. 3年以上の職務経験を持つ求人応募者

詳細フィルターとは

詳細フィルターとは、Zoho CRMのタブ内で必要な情報をすばやく抽出するための機能です。

以下の動画のように、フィルターアイコンをクリックすると、詳細フィルターの欄を開いたり閉じたりすることができます。


詳細フィルターを使用するにあたって、次の内容に基づいてデータにフィルターを適用することが可能です。
タブの項目
関連タブ
サブフォーム
最新のメールや活動のステータス
データのステータス
タブの項目


関連タブ
関連タブのデータの有無をもとにフィルターを適用できます。また、フィルター条件として関連タブの項目を追加し、データを詳細に抽出することも可能です(例:メモ、添付ファイル、タスク、予定など)。


サブフォーム
サブフォームのデータの有無をもとにフィルターを適用できます。また、フィルター条件としてサブフォームの項目を追加し、データを詳細に抽出することも可能です。


最新のメールや活動のステータス


データのステータス
データの更新の有無やロックの有無など、データのステータスをもとにフィルターを適用できます。


 また、フィルター条件を複数指定することで、データを詳細に抽出することも可能です。

詳細フィルターを使用したデータの抽出

詳細フィルターを使用してデータを抽出するには

  1. 対象のタブに移動します。
  2. 対象のデータ一覧を選択します。
  3. 画面左側の[(タブ名)のフィルター]の欄で項目を選択し、データの抽出条件を設定します。
  4. [フィルターを適用する]をクリックします。条件に一致するデータが表示されます。

  5. 抽出したデータに対して一括更新などの処理を行うこともできます。また、[見込み客]や[連絡先]などのタブの場合、抽出したデータを選択した後にフォローアップ用の処理を行うことも可能です(例:タスクの追加、メールの送信)。
Idea
ヒント:フィルター条件に使用する項目は、キーワード(項目名)で検索することもできます。条件に使用する項目を指定する際に、一覧からひとつずつ見て探さなくても、すぐに必要な項目を見つけることが可能です。

フィルター条件を保存するには

  1. 対象のタブに移動します。
  2. 対象のデータ一覧を選択します。
  3. 画面左側の[(タブ名)のフィルター]の欄で項目を選択し、データの抽出条件を設定します。
  4. [フィルターを適用する]をクリックします。
  5. [フィルターを保存する]をクリックし、再度使用できるようにフィルター条件を保存します。
    [フィルターを保存する]ボタンは、フィルターを適用した後に表示されます。



Idea
ヒント:
  1. 保存しているフィルター条件が2件以上ある場合、フィルター条件を並べ替えることができます。  並べ替えるには、[保存したフィルター]の欄で対象のフィルター条件をドラッグ&ドロップします。

  2. フィルター条件を保存すると、該当のフィルター条件に一致するデータ数リアルタイムで表示/更新されます。
    たとえば、[売上金額の高い商談]というフィルター条件が保存されているとします。フィルターの条件に一致するデータの件数に変化があると、フィルター名の横に表示される件数が更新されます。
    フィルター条件に一致するデータ数を簡単に確認できるため、優先度をもとに対応を進めることができます。
各種制限
  • 保存可能なフィルター条件の件数は、利用中のプランによって異なります。
  • エンタープライズプラン以上のプランでのフィルター条件の上限:10件(1件のデータ一覧につき)
  • 無料プラン、スタンダードプラン、プロフェッショナルプランでのフィルター条件の上限:5件(1件のデータ一覧につき)

  • 保存したフィルター条件を使用できるのは、フィルター条件を保存したユーザーのみです。
  • 選択可能なサブフォームまたは関連タブの上限は、3件です。
  • 選択可能なサブフォームまたは関連タブの項目の上限は、5件です。

詳細フィルターの使用例

以下では、詳細フィルターの使用例について説明します。なお、検索条件の組み合わせによって、他にもさまざまな例が考えられます。以下の使用例の見出し文をクリックすると、該当の使用例に対応するフィルター条件の詳細が表示されます。

一定期間におけるデータの更新の有無によるフィルターの適用

詳細フィルターでは、データの更新有無を条件としてデータを抽出できます。これにより、一定期間内に動きのあったデータや、逆に動きのなかったデータを簡単に抽出することが可能です。


たとえば、6か月間更新がない見込み客のデータを抽出できます。更新の有無については、関連データの更新有無も含めて識別するかどうかを選択することも可能です。具体的には、[見込み客]タブの詳細フィルターで、[更新がないデータ(関連データも含む)]を選択し、[過去6か月間]を指定することで、該当の見込み客のデータを抽出できます。

更新有無に関するフィルターの詳細は、以下のとおりです。

  • [更新があるデータ(関連データも含む)]特定の期間に更新されたデータが表示されます。関連付けられている子データが更新された場合も、対象となります。
    たとえば、[連絡先]タブの詳細フィルターで[更新があるデータ(関連データを含む)]を選択していて、関連付けられている商談が対象の期間内に更新されたとします。この場合、該当の連絡先については、連絡先自体が更新されていなくても[更新があるデータ(関連データも含む)]と見なされ、表示されます。
  • [更新がないデータ(関連データも含む)]:特定の期間にまったく更新されていないデータが表示されます。
    たとえば、[連絡先]タブの詳細フィルターで[更新がないデータ(関連データを含む)]を選択すると、対象の期間内において関連データも含めてまったく更新されていない連絡先のデータが表示されます。
  • [該当データの更新有無]特定の期間に更新されたデータを抽出できます。更新有無は、該当のデータ内のいずれかの項目が更新されたかどうかによって識別されます。関連付けられている子データが更新された場合は、対象にはなりません
    たとえば、[連絡先]タブの詳細フィルターで[該当データの更新有無]を選択して[更新あり]を指定した場合、連絡先のデータ内の項目が更新されたデータのみが表示されます。関連付けられている商談だけが更新された場合、該当の連絡先は表示されません。
  • [関連データの更新有無]関連付けられている子データが更新されたデータを抽出できます。
    たとえば、[連絡先]タブの詳細フィルターで[関連データの更新有無]を選択して[更新あり]を指定した場合、関連付けられている商談が更新された連絡先が表示されます。連絡先のデータのみが更新された場合、該当の連絡先は表示されません。

つまり、[更新があるデータ(関連データも含む)] = [該当データの更新有無]が[更新あり] + [関連データの更新有無]が[更新あり]という対応関係です。

各フィルター条件では、更新の[実行者]として以下のいずれかを選択できます。

  1. ユーザーおよびシステム:ユーザーおよびシステムの両方によって更新されたデータを抽出できます。
  2. ユーザーまたはシステム:ユーザーまたはシステムのいずれかによって更新されたデータを抽出できます。
  3. ユーザーユーザーによって更新されたデータを抽出できます。抽出されるデータは、[ユーザーおよびシステム]と[ユーザーのみ]のそれぞれの条件で抽出されるデータを合わせたものになります。
  4. システムシステムによって更新されたデータを抽出できます。抽出されるデータは、[ユーザーおよびシステム]と[システムのみ]のそれぞれの条件で抽出されるデータを合わせたものになります。
  5. ユーザーのみ:ユーザーのみによって更新されたデータを抽出できます。システムによって更新されたデータは含まれません
  6. システムのみ:システムのみによって更新されたデータを抽出できます。ユーザーによって更新されたデータは含まれません

特定の商品を含む受注書の抽出
複数の商品を販売する組織では、特定の商品に関する受注書を抽出して確認したい場合があります。Zoho CRMでは、商品はサブフォームに追加され、管理されます。詳細フィルターでは、サブフォームの項目をもとにフィルターを適用できます。サブフォームの商品をもとにフィルターを適用することで、該当の商品を含む受注書を抽出することが可能です。
特定の商品を含む受注書を抽出するには
  1. [受注書]タブに移動します。
  2. 対象のデータ一覧を選択します。
  3. [受注書のフィルター]の欄で、サブフォームのフィルターの欄に移動します。
  4. [受注商品]を選択します。
  5. 標準では、受注商品を含む受注書が選択されています。内容を変更せずに、次に進みます。
  6. [項目を追加する]をクリックし、対象の商品名を指定します。必要に応じて項目をさらに追加します。
  7. [フィルターを適用する]をクリックします。

未対応の見込み客の抽出

新しい見込み客に対して営業活動を定常的に行っているとします。営業活動が進むにつれ、反応のある見込み客への対応に集中してしまい、反応のない見込み客に対応するのが難しくなってきます。このように反応のない見込み客に関しては、継続したフォローアップ対応をきっかけに商談につながる場合もあります。詳細フィルターを使用することで、この例のように一定期間対応が行われていない見込み客のデータをすばやく抽出することができます。

未対応の見込み客を抽出するには
  1. [見込み客]タブに移動します。
  2. 対象のデータ一覧を選択します。
  3. [見込み客のフィルター]の欄で、以下の条件の組み合わせを選択します(以下の例では、今年何も対応ができていない見込み客を抽出します)。
    1. [活動]→[活動がない]の順に選択し、一覧から[今年]を選択します。
    2. [メモ]→[メモがない]の順に選択し、一覧から[今年]を選択します。
      必要に応じて他の条件を選択します。
  4. [フィルターを適用する]をクリックします。条件に一致するデータが表示されます。
  5. 抽出したデータに対して一括更新などの処理を行うこともできます。抽出したデータを選択した後にフォローアップ用の処理を行うことも可能です(例:タスクの追加、メールの送信)。

商談化する可能性が高まっている見込み客の抽出

Ziaによる商談化予測をもとに、見込み客が商談化する可能性を把握することができます。これにより、商談化の可能性が高い見込み客を優先して対応することが可能です。また、商談化の可能性が低いと評価されていたにもかかわらず、その可能性が上昇してきた見込み客を見つけることもできます。詳細フィルターを使用することで、最近商談化の可能性が高くなった見込み客を抽出して、商機を逃さず対応することが可能です。

抽出するには、次の手順を実施します。 

  1. 対象のデータ一覧を選択します。
  2. 画面左側にある[見込み客のフィルター]の欄で、以下の条件の組み合わせを選択します。
    • [予測][見込み客の予測]の順に選択します。
    • [見込み客スコア]を選択し、[>](次の値より大きい)を選択して、次の欄に「10」を入力します。
    • [かつ]の次の一覧で、[上昇傾向]を選択します。
  3. また、下降傾向にある見込み客を抽出したり、必要な数だけ検索条件を組み合わせて設定したりすることも可能です。
  4. 同様に、商談タブにおいて、受注の可能性が高いと予測される商談を抽出することも可能です。

対応漏れの商談の抽出

自分と部下の営業活動の効果を高めたいとします。詳細フィルターを使用すると、今後1か月間の活動が関連付けられていない商談を抽出できます。これにより、商談の完了予定日が今月であるにもかかわらず、何も活動が予定されていない商談を確認し、必要な対応を行うことが可能です。さらに条件を追加して、検索結果をさらに絞り込むことも可能です。データを抽出するには、以下の手順を実施します。

  1. [商談]タブに移動します。
  2. 対象のデータ一覧を選択します。
  3. [商談のフィルター]の欄で、以下の条件の組み合わせを選択します。
    1. [活動]→[遅延]の順に選択し、一覧から[タスク]を選択します。
    2. [完了予定日]を選択し、一覧から[今月]を選択します。

      必要に応じて、その他の検索条件をさらに選択します。
  4. [フィルターを適用する]をクリックします。条件に一致するデータが表示されます。
  5. データを選択して、タスクを追加したり、メールを送信したりできます。
さらに、商談の総額をもとにした条件を追加することで、検索結果をさらに絞り込むことも可能です。たとえば、今月完了予定で総額が500万以上、かつ遅延した活動が関連付けられている商談データの一覧を表示し、確認と対応を進めることができます。

他にも、次のような商談データを抽出することが可能です。
  1. 今月完了予定で、活動/メモ/メールが関連付けられていない商談(対応が行われていない商談)
  2. 展示会からの失注商談で、再度フォローアップしたいもの

詳細フィルターを使用することで、営業マネージャーや営業担当者は必要なデータをすぐに抽出して、対応を進めることができます。

商談のステージに基づく連絡先の抽出
たとえば、関連付けられている商談のステージが[提案]になっている連絡先に対してのみ、メールやその他の関連資料を送信するとします。特定のステージにある連絡先をそれぞれ手作業で検索するには時間がかかります。このような場合に詳細フィルターを使用することで、[連絡先]タブから対象の連絡先をすばやく抽出することができます。抽出するには、以下の手順を実施します。
  1. [連絡先]タブに移動します。
  2. [連絡先のフィルター]の欄で、[商談]を選択し、いずれかの商談が関連付けられている連絡先を対象とするように指定します。
  3. [項目を追加する]をクリックします。
  4. [ステージ]を選択し、一覧から[次の値と等しい][提案]を選択します。
  5. [フィルターを適用する]をクリックします。
設定した条件に一致する連絡先のデータが表示されます。これらすべての連絡先を選択して、メールを一括送信したり、データを更新したり、その他の一括処理を実行したりできます。

キャンペーンへの反応に基づくデータの抽出
特定のキャンペーンで配信したメールに対する反応に基づいて受信者のデータを抽出し、反応に応じたメッセージを配信することが可能です。見込み客の反応に応じて適切にアプローチできます。
 
[キャンペーン]タブでは、マーケティング/販促施策の情報を管理できます。セミナーやイベントなどのオフラインの活動の他に、Google 広告などのオンラインマーケティングに関する情報を管理することが可能です。また、マーケティング活動を支援するさまざまなサービスとの連携を設定できます(例:Zoho Campaigns、Zoho Survey、Zoho Meeting(Webinar)、Zoho Backstage)。これにより、オフラインとオンラインのマーケティング施策(キャンペーン)における顧客の反応を、Zoho CRMでまとめて確認することが可能です。たとえば、メールの開封やクリックを行った見込み客や連絡先を抽出できます。
 
キャンペーンにおける顧客の反応に関するデータは、[反応ステータス]と[サービス用ステータス]という2種類の項目で管理できます。
  1. [反応ステータス]は、標準で用意されているステータスです。[反応ステータス]には、システムであらかじめ設定された選択肢、または管理者が設定した選択肢が表示されます。キャンペーンに関連付けられている見込み客や連絡先のデータのそれぞれについて、反応ステータスを手動で選択して更新できます。したがって、[反応ステータス]項目の値は手動で更新する必要があります。適切に更新されていない場合、実際の顧客の反応とは異なっていたり、最新の情報が反映されていなかったりすることもあります。
  2. [サービス用ステータス]は、他のサービスとの連携を設定したときに使用するステータスです。[サービス用ステータス]には、連携サービスを通じて実行したキャンペーンから同期された値が表示されます。この値には、キャンペーンに対する顧客の反応が自動で反映されます。ユーザーは値を編集できません。
たとえば、最近のキャンペーンで対象となったメール受信者のうち、12人がメールを開封してメール内のリンクをクリックし、8人がWebセミナーに登録したとします。この場合、詳細フィルターを使用することで、[反応ステータス]と[サービス用ステータス]の値に基づいて、対象の受信者を抽出し、適切なアプローチを実施できます。
Info
メモ
  1. [反応ステータス]の項目は、オフラインオンラインのキャンペーンのどちらの場合でも表示されます。
  2. [サービス用ステータス]の項目は、オンラインのキャンペーンの場合のみ表示されます。
キャンペーンのステータスに基づいて、見込み客や連絡先を抽出するには
  1. [見込み客]タブまたは[連絡先]タブに移動します。
  2. 画面左側の[見込み客のフィルター]または[連絡先のフィルター]の欄で、以下の条件の組み合わせを設定します。
    1. [キャンペーン]のチェックボックスにチェックを入れます。
    2. [キャンペーン名]で最初の2文字を入力し、候補の一覧から対象のキャンペーンを選択します。一度に選択できるキャンペーンの上限は、5件です。
    3. なお、キャンペーンのステータスを選択して、対象のキャンペーンを絞り込むこともできます。
    4. キャンペーン名がオフラインキャンペーンに関連付けられている場合、[反応ステータス]には[招待済み]や[参加]などを選択します。
    5. Zoho Webinar(Meeting)、Zoho Campaigns、Zoho Backstage、Zoho Surveyとの連携に関連するキャンペーン名を選択した場合、追加のフィルター基準として[サービス用ステータス]が有効になります。
    6. 対象の選択肢を選択します。例:開封、クリック
    7. [フィルターを適用する]をクリックします。

Zoho Campaignsの詳細フィルター
上記のようにフィルターを活用することで、たとえば、メールを開封した見込み客/連絡先、かつメールを開封してリンクをクリックした見込み客/連絡先のデータを抽出できます。該当の見込み客/連絡先は、商談化する可能性の高い、有望な潜在顧客として優先的に対応できます。

Webサイトへのアクセス(訪問者の追跡)情報を使用したデータの抽出

Webサイトにアクセスした訪問者を、見込み客や商談につなげるには、訪問者の情報やアクセス状況を把握することが重要です。

詳細フィルターを使用すると、Webサイトへのアクセス(訪問者の追跡)情報をもとに、見込み客や連絡先を抽出できます。Webサイトでの平均滞在時間や訪問ページ数などのアクセス状況に加え、やりとりしたチャットなどの情報をもとに、見込み客や連絡先を抽出することが可能です。データの抽出方法の詳細については、以下の内容をご参照ください。


商談情報とチャット情報の組み合わせによる連絡先の抽出

商談の情報に加えて、Webサイトでやりとりしたチャットの情報を用いて、連絡先を抽出する例を説明します。まず、商談の総額を用いて連絡先を抽出します(例:総額が50,000以上)。次に、商談のステージを用いて対象を絞り込みます(例:ステージが[提案])。さらに、上記の商談の情報に加え、チャットの情報を用いて対象を絞り込みます(例:過去1か月間にチャットを受信したが未対応)。これにより、一定金額以上でステージが進んでいる商談が関連付けられていて、Webサイト上でチャットを通じて問い合わせがあったがまだ対応できていない、優先度が高い連絡先を洗い出すことが可能です。詳細フィルターを使用すると、このような連絡先をすぐに抽出できます。抽出するには、以下の手順を実施します。

  1. [連絡先]タブに移動します。
  2. [連絡先のフィルター]の欄で、以下の条件の組み合わせを選択します。
    1. [商談 総額]を選択し、一覧から[>=][50,000]を選択します。
    2. [商談 ステージ]を選択し、一覧から[次の値と等しい][提案]を選択します。
    3. [Webサイトの活動]の一覧に移動し、[チャット]を選択して、[不在着信]と[過去][1][か月]を選択します。
  3. [フィルターを適用する]をクリックします。 
  • 上記の他にも条件を組み合わせて、重要なデータを抽出することが可能です。


Webサイトでの平均滞在時間に基づく見込み客の抽出

Webサイトでの平均滞在時間に基づき見込み客を抽出することで、有望な潜在顧客を特定できます。Webサイトでより多くの時間を費やしている場合は、より興味が高いことが分かり、優先度を高くできます。該当の見込み客を抽出するには、以下の手順を実施します(以下の例では、平均滞在時間が1分以上の見込み客を抽出します)。

  1. [見込み客]タブに移動します。
  2. 詳細フィルターの[Webサイトの活動]の一覧に移動します。
  3. [平均滞在時間(分)]を選択します。
  4. 一覧から[>=][1]を選択します。
  5. [フィルターを適用する]をクリックします。

チャットに対応した担当者に基づく見込み客の抽出

Webサイトでチャットを受け付けて対応した際に、その対応を行った担当者の情報を用いて見込み客や連絡先を抽出できます。たとえば、特定の営業担当者のメールアドレスを入力することで、その営業担当者が対応した見込み客や連絡先を把握することが可能です。以下の手順では、特定の営業担当者が対応した見込み客を抽出します。抽出するには、以下の手順を実施します。

  1. 詳細フィルターの[Webサイトの活動]の一覧に移動します。
  2. [対応者]を選択し、[次の値と等しい]を選択します。
  3. 営業担当者のメールアドレスを入力します(例:charles.stone@zylker.com
  4. [フィルターを適用する]をクリックします。 

該当の担当者が対応した見込み客が抽出されます。


見込み客に合わせたWebサイトの改善
見込み客によるアクセス情報を、Webサイトの改善の参考にできます。たとえば、見込み客の多くがWebサイトを閲覧する際に、Google Chromeのブラウザーが利用されているとします。このような場合、該当のブラウザーにおいて適切に表示されるように、Webサイトのデザインを調整することで、成果につながる確率を向上させることができます。

抽出したデータに対するフォローアップ

詳細フィルターを使用すると、条件に一致するデータをすぐに表示できるだけでなく、抽出したデータに対してフォローアップできます。たとえば、詳細フィルターを用いて、今まで気がつかないでいた潜在的な見込み客を見つけたとします。または、優先対応すべき商談を抽出したとします。このような場合に、フォローアップの活動をすぐに行うことが可能です。

詳細フィルターを使用してデータを抽出した後、該当のデータに対してそのまま対応を進めることができます。具体的には、タスクの追加、メールの送信、担当者の変更、項目値の一括更新などの処理を、データに対して簡単に実行できます。検索結果の表示ページから、データに対してフォローアップ活動をすぐに実行することが可能です。実行するには、以下の手順を実施します。

  1. 対象のタブに移動します。
  2. 対象のデータ一覧を選択します。
  3. 画面左側の[(タブ名)のフィルター]の欄で項目を選択し、データの抽出条件を設定します。
    組み合わせる検索条件の数に制限はありません。
    複数の条件を組み合わせて設定することも可能です。
  4. [フィルターを適用する]をクリックします。
    条件に一致するデータが表示されます。
  5. 以下の画像のように、抽出したデータに対して一括更新などの処理を行うことができます。抽出したデータを選択した後にフォローアップ用の処理を行うことも可能です(例:タスクの追加、メールの送信)。

    Zoho CRM 管理者向けトレーニング

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    Zoho CRM Training



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                                    [売上の期待値]はどのように計算されますか? [売上の期待値]は、商談データの[ステージ]項目の値に関連付けられた[確度](%)と、[総額]項目の値に基づいて自動的に計算されます。そのため、[売上の期待値]項目には手動で値を入力/編集することはできません。ただし、売上の期待値の計算に使用される、商談のステージと確度の関連付けについては、[商談]タブの設定でカスタマイズできます。 商談のステージの履歴の表示方法はカスタマイズできますか? いいえ、できません。ステージの履歴は、時系列で表示されます。 ...
                                  • データの管理と操作

                                    Zoho CRMには、管理者が日常的に行うデータ処理に役立つさまざまな機能が用意されています。これらの機能は、Zoho CRM内のデータの品質を維持しながらデータを管理するのに役立ちます。管理者が日常的に行う処理の例は次のとおりです。 外部システムからZoho CRMにデータをインポートする(取り込む) Zoho CRMからデータをエクスポートする(出力する) データの重複を解消する(名寄せする) データを抽出する データの一覧や詳細を確認する データの一括処理を実行する Zoho ...
                                  • データの検索

                                    データの検索機能を使用すると、データの一覧をすべて確認する手間をかけなくても、対象のデータをすばやく見つけられます。Zoho CRMでは、次の方法でデータを検索できます。 検索語による検索(全体検索) 条件による検索(詳細フィルター) 検索語による検索(全体検索) 画面上部の検索欄に情報を入力すると、すべてのタブから一致するデータを検索できます。この方法では、すべてのタブ内のデータを対象として一括で検索が行われます。検索結果はタブごとに分類されて、表示されます。 ...
                                  • 取引先データの管理

                                    Zoho CRMの [取引先] タブでは、取引を行っているかこれから取引を行おうとしている相手先の企業や組織(またはその中の一部門/部署)に関するデータを管理します。[取引先]タブは、主に、B2B(企業間)の形態のビジネスで使用します。[取引先]タブには、取引先名、電話番号、住所、従業員数、業界など、よく使われる項目はあらかじめ用意されています。必要に応じて、独自の項目(カスタム項目)を追加することも可能です。 ...

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