Zoho CRMには、すべてのタブに共通ではない項目があります。これらの項目は、特殊な項目と呼ばれます。その機能の目的に応じて特定のタブでのみ使用でき、また特定のタブにのみ適用されます。特殊な項目は、次のとおりです:
利用条件
必要な権限
この機能にアクセスできるのは、項目レベルのアクセス権限を持つユーザーです。
取引条件のカスタマイズ
この項目には、請求書、見積書、注文書を作成する際の、取引条件の文言を策定するオプションがあります。
取引条件をカスタマイズするには
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管理者権限でZoho CRMにログインします。
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[設定] > [カスタマイズ] > [タブ&項目]
の順に移動します。
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タブリストビューから必要なタブを選択します。
レイアウトエディターが表示されます。
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[取引条件]
セクションまで下にスクロールし、
[取引条件]
項目の
[設定]
アイコンをクリックします。
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[プロパティの編集]
をクリックします。
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[複数行の詳細]
ポップアップで、
値
を入力します。
-
[保存]
をクリックします。
取引条件を作成するタブに応じて、文言が自動的にページ([請求書]/[見積書]/[注文書])に表示されます。
メモ
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[取引条件]項目は、[請求書]、[見積書]、[注文書]タブでのみ使用できます。
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この項目は新しいデータに対してのみ表示されます。既存のデータページには適用されません。
税率のカスタマイズ
[税率]項目では、顧客に販売する商品に、さまざまな種類の税率を定義できます。税率を追加すると、顧客への見積書、注文書、請求書の作成時に、税金の種類と税率を選択できます。たとえば、消費税=10.5%、VAT(付加価値税)=1%などです。
各種書類(見積書、注文書、請求書など)の作成時に品目で商品を選択した際、商品の税の値を編集できます。
税率をカスタマイズするときに、請求書の作成時に税率を修正できるようにするか、自動計算にするかを選択できます。
税率の変更:
このオプションをチェックした場合のみ、CRMユーザーが品目で税率を変更できます。組織で税率の変更が制限されている場合、このオプションのチェックを外す必要があります。税の値の変更は制限することをおすすめします。権限の取り違えのないようにするため、このオプションは制限期間内(6ヶ月間)のみ利用できます。
請求書への税率の自動入力と関連付け:
このオプションを選択すると、初期設定で、各種書類で商品に税を関連付けられます。また、品目を追加する度に、税率が自動的に算出されて入力されます。商品に税を自動で関連付けない場合は、このオプションのチェックを外してください。
メモ
複数の税の値に、同じ税ラベルを使用できます。たとえば、商品AのVAT値が4%、商品BのVAT値が3%であるとします。税項目は、両方のインスタンスに対して異なる値を持つVATにすることができます。
税率を追加するには
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管理者権限でZoho CRMにログインします。
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[設定] > [カスタマイズ] > [タブ&項目]
の順に移動します
。
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タブリストビューから
[商品]
タブを選択します。
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[価格情報]
セクションまで下にスクロールします。
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[税]
項目で
[設定]
アイコンをクリックし、
[税率のカスタマイズ]
オプションを選択します。
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ポップアップウィンドウで、新しい税金を追加する場合は
[追加]
アイコンを、既存の税金を削除する場合は
[削除]
アイコンを、必要に応じてクリックします。
行をクリックしてドラッグし、順序を前後に並べ替えます。
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[保存]
をクリックします。
税率を使用するには
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[請求書]
タブをクリックします。
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[請求書]ホーム
ページで、
[+]ボタン
をクリックします。
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[新しい請求書]
ページで、顧客と商品の詳細を入力します。
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[商品の詳細]
セクションで、
[税]
の横にある
[編集]
アイコンをクリックします(品目の小計を計算した後)。

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表示されるポップアップで、税率を追加または変更します。
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[適用]
をクリックします。
ステージと確度の値の関連付け
商談ステージの基準を定義することは、組織全体の営業パイプラインのパフォーマンスを特定するうえで非常に重要です。ステージの確度は、2つの重要な要素である
売上予測の種類
と
売上予測のカテゴリー
に応じて決まります。これら2つの値は、商談のステージを表すのに役立ちます。
ステージと確度の関連付けページでは、次の操作を実行できます:
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組織全体の営業プロセスに合わせた、さまざまな種類の商談ステージの作成
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商談ステージへの確度の値の関連付け
確度(%)は、商談受注の可能性を表します。また、商談金額に基づく商談の売上見込みの算出にも使用されます。
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売上予測の種類の関連付け
商談の受注により、[売上予測]タブで設定された目標が実現できます。商談のステージは営業パイプラインでの進捗を表すため、商談が受注/失注/進行中であるステージを定義する必要があります。商談の分類方法は、次の3通りです:
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未完了:商談がまだ営業パイプラインの中間ステージにあり、受注/失注していないことを表します
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受注:商談が受注したことを表します
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失注:商談が失注したことを表します
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売上予測のカテゴリーの関連付け
メモ
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営業パイプラインをより正確に分析するために、商談ステージにはそれぞれ異なる確度の値を割り当てます。
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ステージごとに、0~100の範囲で確度を割り当てます。
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商談が成立したときには確度の値に100を使用し、失注した場合は0を使用すると良いでしょう。
ステージと確度の値を関連付けるには
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管理者権限でZoho CRMにログインします。
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[設定] > [カスタマイズ] > [タブ&項目]
の順に移動します。
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[商談]タブの横にある
[その他の操作]
アイコンをクリックし、
[ステージと確度の関連付け]
を選択します。
[商談]タブ内の対象のレイアウトの横にある
[その他の操作]
アイコンをクリックして、
[ステージと確度の関連付け]
を選択することもできます。
または、レイアウトを開き、
[設定] > [ステージと確度の関連付け]
をクリックすることもできます。
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[ステージと確度の関連付け]
ページで、次の手順を実行します:
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一覧から
[レイアウト]
を選択します:
-
一覧から、商談のステージと、それに対応する商談受注の[確度]、[売上予測の種類]、[売上予測のカテゴリー]を入力します。
-
追加
(
)アイコンをクリックすると、さらに商談のステージを追加できます。
-
削除
(

)アイコンをクリックすると、商談のステージを削除し、既存の[確度]を別の商談ステージの値に割り当てられます。
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既存の商談のステージを変更するには、対象の
ステージ名
の内側をダブルクリックして、新しい名前を入力します。
-
行をクリックしてドラッグすると、ステージの順序を並べ替えられます。
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[保存]
をクリックします。
連絡先の役割のカスタマイズ
新規顧客の獲得時には、別の担当者(連絡先)に連絡して、商談を確定させることも必要です。連絡先の役割は、潜在顧客企業の担当者の役割を把握し、常に適切な担当者と適切な話し合いを行うために役立つ情報です。たとえば、商品価格と割引については財務マネージャーに、商品機能については製品マネージャーに説明するべきです。
連絡先の役割として、意思決定者(財務)や商品管理担当者、調達担当者、その他の役割などを使用できます。ただし、連絡先の役割は、特定のビジネスプロセスに基づき、カスタマイズできます。
連絡先の役割の値をカスタマイズするには
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管理者権限でZoho CRMにログインします。
-
[設定] > [カスタマイズ] > [タブ&項目]
の順に移動します
。
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タブのリストビューから
[商談]
タブを選択します。
-
[タブの設定]
アイコンをクリックし、
[連絡先の役割]
を選択します。
-
[連絡先の役割の編集]
ページで、次の手順を実行します:
-
連絡先の役割を更新したら、
[保存]
をクリックします。
連絡先の役割を連絡先に追加するには
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[商談]
タブをクリックします。
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[商談]ホーム
ページで、必要な商談を選択します。
-
[商談の詳細]
ページの
[連絡先の役割]
セクションに、その商談に関連付けられている連絡先のリストが表示されます。
[連絡先の役割を追加]
リンクをクリックします。


[連絡先の役割の関連付け]
ページで、追加する連絡先のチェックボックスをオンにします。
すべての連絡先を関連付ける場合は、
[すべて選択]
チェックボックスをオンにします。

連絡先ごとに、
[連絡先の役割]
ドロップダウンリストから役割を選択します。
すべての連絡先に役割を関連付けた後、
[保存]
をクリックします。
連絡先の直属の上司の追加
営業の商談の管理には、常に、連絡先との複数回の話し合いや会議が伴います。ただし、メインの連絡先の担当者が対応できない場合や、会議に出席できない場合もあります。このような予想外のシナリオによって、営業プロセスに絶えず遅れが生じることになる場合もあります。このような状況を回避するために、メインの連絡先の担当者が不在の場合に、代わりの連絡先として対応できる担当者を、直属のマネージャーとして記載しておくことができます。
Zoho CRMの
[連絡先]
タブで、
[直属の上司]
項目を使用して、連絡先に直属のマネージャーを割り当てできます。この項目はルックアップ項目であり、取引先に関連付けられている連絡先のみを表示できます。
ただし、連絡先が
[直属の上司]
項目に表示されない場合があります。このような状況を取り上げた2つの例を、次に紹介します:
メモ
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[直属の上司]項目は、インポート時に関連付け項目の下に表示されません。
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取引先名が手動で、またはAPIを使用して、編集/変更された場合、設定された連絡先名は[直属の上司]項目に表示されません。
連絡先の階層の表示
[取引先]
タブと
[連絡先]
タブの両方のデータの関連リストで、連絡先の直属の上司と、全体の階層構造を確認できます。
[連絡先]タブ:
[直属の上司の連絡先]
という名前の関連リストが作成され、連絡先の直属の上司と、全体の階層構造が表示されます。
[取引先]タブ
:
[連絡先]
関連リストから、連絡先階層を表示できます。