さまざまな業務において、重要な情報や状況の変化を見逃さないように、更新履歴を管理することは非常に重要です。たとえば、営業では、それぞれの見込み客や商談の状況を把握するために、見込み客のステータスや商談のステージを管理することが極めて重要です。Zoho CRMでは、このような情報を管理するための選択リストの値が更新されるたびに、値の履歴を自動的に記録できます。記録した値は、時系列で一覧で確認することが可能です。
具体的な利用例で詳しく見てみましょう。
利用例1: ある営業マネージャーは、見込み客への対応を次のステップに進めるためのプロセスにおいてボトルネックとなっているステータスを把握したいと思っています。そこで、[見込み客のステータス]の選択リスト項目の値の履歴を有効にし、見込み客が各ステータスで停滞している期間を確認することにしました。値の履歴により、見込み客は[連絡済み]のステータスに遷移するまでに、[未連絡]のステータスで「15日間」停滞していたことがわかりました。このことを受け、初回の連絡を早めに行えるように対策をとることで、ボトルネックを解消できました。
利用例2: ある営業マネージャーは、見積書のステージごとに、変更理由を確認したいと考えています。そのため、[変更理由]というカスタム項目を作成して追加したうえで、選択リスト項目[見積書のステージ]の値を有効にし、値の履歴の関連リストに[変更理由]の項目を表示するように設定しました。これにより、ステージが変わったときの変更理由を確認できるようになりました。
値の履歴を有効にできる選択リストの項目は、タブごとに1件です。対象の選択リストの項目の設定において値の履歴を有効にした場合、履歴はすべてのレイアウトで有効になります。 値の履歴の関連リストには、5件の標準項目(選択リストの値/期間/更新日時/更新者/変更後の値)が表示されます。これとは別に、追加で 10件の項目 を選択することが可能です。
値の履歴を有効にするには
選択リストの値の履歴は、該当のデータの詳細画面の関連リストに表示されます。
関連リストに表示する項目は、変更可能です。
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