レイアウトルールの概要
レイアウトルールでは、ユーザーが入力した値に応じて、データのレイアウトに表示する内容を切り替えられます。すべての項目、セクション、ボタン、一覧を常に表示するのではなく、必要な情報を必要なタイミングで表示するようにルールを設定できます。画面がすっきりし、ユーザーは案内に沿ってフォームを入力できます。
たとえば、保険会社のフォームでは、すべての保険商品で扶養家族の情報を表示する必要はありません。生命保険の場合にのみ必要です。レイアウトルールを使用すると、ユーザーが[生命保険]を選択するまでは[扶養家族の情報]セクションを非表示にし、選択後に自動で表示できます。
同様に、採用フォームではすべての候補者に面接評価項目を表示する必要はありません。選考段階を通過した候補者にのみ表示できます。レイアウトルールを使用すると、[候補者のステータス]が[面接予定]に設定されるまでは[面接評価]セクションを非表示にし、設定後に自動で表示できます。
利用できるプラン/サービス:プロフェッショナルプラン、エンタープライズプラン、アルティメットプラン。
必要な権限:権限設定で[カスタマイズの管理]権限が有効なユーザーが利用できます。
レイアウトルールの仕組み
レイアウトルールでは、ルールを実行する基準となる[基準項目]を指定します。基準項目の値が設定した条件に一致すると、レイアウト上で1つ以上の処理が実行されます。項目やセクションの表示、値の自動入力などを行えます。
1つのルールに複数の条件を設定でき、各条件から複数の処理を実行できます。このため、データのステータスが変化しても、1つのルールで処理の各段階に対応できます。
具体的な仕組みを、例を使って説明します。
例1:ジルカー保険会社
ジルカー保険会社では、顧客からの問い合わせをCRMのタブで管理しています。顧客が希望する内容や選択する保険の種類に応じて、フォームに異なる項目、セクション、案内を表示する必要があります。
同社が実現したい内容と、それに対応するレイアウトルールの条件や処理は次のとおりです:
1.[希望する内容]が[保険]、[扶養家族あり]が[はい]の場合:
a)項目の表示:[保険の種類]項目を表示します。
b)項目の値のレコメンド:[保険の種類]項目に[生命保険]を提案します。
2.[保険の種類]が[生命保険]の場合:
a)セクションの表示:[扶養家族の情報]セクションを表示します。
b)項目を必須にする:[扶養家族の氏名]と[生年月日]を必須にします。
c)項目の値の設定:[保険料]に、計算した基本保険料をあらかじめ入力します。
d)メッセージの表示:[扶養家族の氏名]の横に、本人確認書類を確認するよう案内を表示します。
e)リンクの表示:[保険金請求履歴を表示]リンクを表示します。
f)項目の検証:保存前に[生年月日]の確認を求めます。
3.[車両の種類]が[商用車]の場合:
選択リストの値の表示:[許可証の種類]の選択肢を[貨物車両]と[旅客車両]に限定します。
4.[保険契約のステータス]が[発行済み]の場合:
a)項目を読み取り専用にする:[車両の種類]項目を編集できないようにします。
b)関連リストの表示:[メモ]関連リストを表示します。
c)ボタンの表示:保険契約の更新ボタンを表示します。
このように、特定の項目値に応じて、項目、セクション、サブフォームの表示/非表示を切り替えられます。項目の必須化、編集の禁止、値の自動入力、関連リスト、ボタン、リンクの表示も動的に実行できます。
例2:ローンの申請
この例では、1つのレイアウトルール「申請ステータスのルール」で、ローンの申請処理の全体を管理します。基準項目は[申請ステータス]です。処理の各段階に応じて、必要な項目、セクション、設定が適用されます。
タブの設定
ルールを設定する前に、タブに次のセクションを用意します:
- セクションI:申請情報
- セクションII:融資の詳細
- セクションIII:書類
- セクションIV:担保の詳細
- セクションV:信用評価
- セクションVI:支払いの詳細
- セクションVII:融資実行の詳細
1.[申請ステータス]が[申請済み]の場合:
a)項目を読み取り専用にする:申請後に編集できないよう、[申請日]と[支店]を編集不可にします。
b)メッセージの表示:申請から24時間以内にローン担当者を割り当てるよう案内します。
2.[申請ステータス]が[審査中]の場合:
a)セクションの表示:[ローンの詳細]セクションを表示します。
b)選択リストの値の表示:[ローンの種類]を[個人向けローン]、[自動車ローン]、[住宅ローン]に限定します。
c)項目の値のレコメンド:[金利]に標準の開始金利を提案します。
3.[申請ステータス]が[書類確認]の場合:
a)項目を必須にする:[本人確認書類]、[住所確認書類]、[収入証明書]を必須にします。
b)項目の検証:提出された書類と[収入証明書]の内容を確認するよう求めます。
4.[申請ステータス]が[担保評価]の場合:
a)セクションの表示:[担保の詳細]セクションを表示します。
b)項目の値の設定:[必要担保価値]を[ローン金額]の120%として自動計算します。
5.[申請ステータス]が[信用評価]の場合:
a)項目を必須にする:[信用スコア]と[リスク区分]を必須にします。
b)項目の検証:信用情報機関のレポートと[信用スコア]の内容を確認するよう求めます。
c)メッセージの表示:融資可能額が申請したローン金額を超えないよう案内を表示します。
6.[申請ステータス]が[承認済み]の場合:
a)セクションの表示:[支払いの詳細]セクションを表示します。
b)関連リストの表示:[支払い予定]関連リストを表示します。
c)ボタンの表示:[EMIの支払い予定を作成]ボタンを表示します。
7.[申請ステータス]が[融資実行済み]の場合:
a)セクションの表示:[融資実行の詳細]セクションを表示します。
b)項目を読み取り専用にする:変更できないよう、[融資実行日]と[融資実行額]を編集不可にします。
c)リンクの表示:[融資実行伝票]リンクを表示します。