Slack拡張機能

Slack拡張機能

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Slack拡張機能は、日本(JP)、米国(US)、ヨーロッパ(EU)、インド(IN)のデータセンターに登録されているアカウントでのみ利用できます。
Slackは、グループチャットやファイル共有が可能なビジネス向けのコミュニケーションツールです。外部サービスとの連携によって柔軟な活用が可能です。

Slack拡張機能を利用すると、Zoho CRMの画面上で、Slackのチーム内のユーザーやチャンネルに対して簡単に情報を共有できます。

Slack拡張機能では、次のことが可能です。
  • Slackのチーム内のユーザーやチャンネルにZoho CRMのデータを共有する(概要表示のあるタブ内のデータが対象です)
  • Slackのチーム内のユーザーやチャンネルにZoho CRMのレポートやダッシュボードのグラフを共有する
  • ワークフロールール(自動処理ルール)ですぐに実行する処理を設定し、Slackのチーム内のユーザーやチャンネルのメンバーに通知する
  • Zoho CRMカレンダー内の活動(予定、タスク、通話)に関するリマインダー通知をSlackで受け取る
利用条件
前提条件:
管理者があらかじめSlack拡張機能を有効にして、対象のSlackアカウントとの連携を設定し、対象のチームを追加する必要があります。

Slack拡張機能の設定

最初に、管理者がSlack拡張機能を有効にして、連携するSlackアカウントを指定して、チームを追加する必要があります。有効化後、拡張機能の設定で指定したSlackのチーム内のユーザーやチャンネルに対してのみ、Zoho CRM内のデータを共有できるようになります。




Slack拡張機能を設定するには
  1. [設定] [マーケットプレイス] [すべて] の順に移動します。  [Slack for Zoho CRM] を見つけてクリックします。
    拡張機能の詳細が表示されます。



  2. [有効にする] をクリックします。確認画面で、サービス規約に同意し、再び [有効にする] をクリックします。
  3. [インストール済み]タブにSlack拡張機能が表示されます。 [Add to Slack] (Slackに追加する)をクリックします。



    Zoho CRMにチームを追加済みの場合は、[Allow another team](他のチームを追加する)をクリックして、さらにチームを追加できます。
  4. 表示された画面で、 Slackのドメイン(ワークスペースのURL) を入力し、 [続行する] をクリックします。

    Slackにサインイン済みの場合は、所属しているチームの一覧が表示されます。一覧から、Zoho CRMアカウントに連携するチームを選択します。
  5. Slackのドメインのメールアドレスとパスワードを入力して、 [サインイン] をクリックします。
  6. Zoho CRMによるアクセスを許可する内容を確認し、 [許可する] をクリックします。

Slackのチーム内のユーザー/チャンネルへのデータの共有

Slackのチーム内のユーザーやチャンネルに対して、Zoho CRM内のデータを共有できます(概要表示のあるタブ内のデータが対象です)。また、レポートやダッシュボードのグラフを共有することも可能です。

拡張機能の設定時にデータの共有を許可していない場合、データを共有しようとした際に、許可を求められます。

Slackのチーム内のユーザー/チャンネルにデータを共有するには
  1. 共有するデータをクリックします。
  2. 該当のデータの詳細ページで、画面の右上にあるその他の操作ボタン( )をクリックし、メニューから [Slackで共有する] を選択します。
  3. 表示された画面で、次の詳細を入力します。
    • 概要情報と一緒にSlackに投稿するメッセージを入力します。
    • 共有先のSlackの チーム を選択します。
      管理者が拡張機能の設定で指定したチームで、かつ自分が所属しているチームのみが、選択対象として一覧に表示されます。
    • 通知先として、チーム内のユーザーまたはチャンネルのいずれかを選択します。
    • 通知先のユーザー/チャンネルを選択します。
    • [保存する] をクリックします。


Slackのチーム内のユーザー/チャンネルにレポートを共有するには
  1. 共有するレポートをクリックします。
    なお、グラフのあるレポートのみが対象です。
  2. レポートの詳細ページで、グラフの右上にある [︙] (その他の操作)をクリックし、メニューから[Slackで共有する]を選択します。
  3. 表示された画面で、次の詳細を入力します。
    • レポートと一緒にSlackに投稿するメッセージを入力します。
    • 共有先のSlackのチームを選択します。
      管理者が拡張機能の設定で指定したチームで、かつ自分が所属しているチームのみが、選択対象として一覧に表示されます。
    • 通知先として、チーム内のユーザーまたはチャンネルのいずれかを選択します。
    • 通知先のユーザー/チャンネルを選択します。
    • [保存する] をクリックします。


Slackのチーム内のユーザーやチャンネルのメンバーへの自動通知

ワークフロールールのすぐに実行する処理として、Slackでの通知を設定することが可能です。これにより、データが条件に一致した際に、Slackのユーザーやチャンネルにすぐに通知を送信できます。たとえば、商談の受注時にすぐに実行する処理として、上司とチーム内のメンバーが参加するチャンネルに自動的に通知するように設定できます。Slackで情報共有することで、相談やアドバイスなどのやりとりをすぐに開始できます。

ワークフロールールですぐに実行する処理を追加するには
  1. [設定] [自動化] [ワークフロールール] の順に移動します。
  2. ワークフロールール の一覧ページで、対象のルールを選択します。
  3. [すぐに実行する処理] [通知] [Slack] の順にクリックします。



  4. 表示された画面で、次の詳細を入力します。
    1. 通知内に含めるメッセージを入力します。
      データの項目から値を挿入する場合、「#」を入力して項目を選択します。



    2. 通知先のSlackの チーム を選択します。
      管理者が拡張機能の設定で指定したチームで、かつ自分が所属しているチームのみが、選択対象として一覧に表示されます。
    3. 通知先として、チーム内の ユーザー または チャンネル のいずれかを選択します。
    4. 通知先のユーザー/チャンネルを選択します。
    5. [保存する] をクリックします。


Zoho CRMの活動に関するリマインダーのSlackでの通知

Slack拡張機能により、Zoho CRM内の予定、タスク、通話の予約に関するリマインダーをSlackで受け取ることができます。 

Slackでのリマインダー通知を有効にするには
  1. Zoho CRM のカレンダーに移動します。
  2. カレンダー画面で、右上の [詳細設定] [設定] の順にクリックします。
  3. カレンダーの設定画面で、 [Slack経由のリマインダーを無効にする] のチェックボックスの選択を解除します。
  4. リマインダー通知を有効にするチームを選択します。
  5. [保存する] をクリックします。


Slackを通じたシグナル通知の有効化

Zoho CRMのシグナル機能を利用すると、さまざまな経路を通じて顧客から連絡があった際に、すぐに確認できます。たとえば、電話、チャット、メール、Webフォームなどを通じて顧客から連絡があったときに、リアルタイムに通知を受け取ることができます 

Slack拡張機能を有効にすると、シグナル通知をSlackでも受け取ることができるようになります。これにより、Zoho CRMとSlackのどちらの画面からでも、顧客に迅速に対応できます。

Slackでのシグナル通知を有効にするには
  1. Zoho CRMにサインインし、 [設定] [チャネル] [シグナル] の順に移動します。
  2. シグナル設定の画面で、[Slack]欄で通知対象の項目のチェックボックスを選択します。
    たとえば、[通話]の 不在着信のチェックボックスを選択した場合、Zoho CRMで不在着信があった場合に、Slackで通知を受け取れます。
  3. 設定が完了したら、 [保存する] をクリックします。

Slackのチームの設定情報の削除

必要に応じて、管理者はZoho CRMに追加したSlackのチームの設定情報を削除できます。削除すると、該当のチームの設定情報がZoho CRMアカウントから削除され、該当のチーム内のユーザーはZoho CRMからSlackに投稿できなくなります。さらに、該当のチームに関して、ワークフロールールのすぐに実行する処理として設定済みの通知が削除されます。

Slackのチームの設定情報を削除するには
  1. Zoho CRMの管理者アカウントにサインインします。
  2. Zoho CRMにサインインし、 [設定] [マーケットプレイス] [すべて] の順に移動します。
    [インストール済み] タブをクリックします。インストール済みのすべての拡張機能が表示されます。
  3. [Slack for Zoho CRM] を見つけてクリックします。
    連携用の設定に追加済みのSlackのチームが一覧に表示されます。
  4. 削除するチームの ごみ箱 (削除する)アイコンをクリックします。

スラッシュコマンドの入力によるZoho CRMデータの取得

スラッシュコマンドは、「/」(スラッシュ)記号から始まるコマンドです。Slackでは、チャット画面でスラッシュコマンドを入力することで、データに対するさまざまな処理を簡単に実行できます。Slack拡張機能では、スラッシュコマンドの入力により、Slackで直接Zoho CRM内のデータを取得して表示できます。

Zoho CRMの特定のタブ内のデータを取得するには、以下のスラッシュコマンドを使用します。

処理内容
スラッシュコマンド

特定のタブからすべてのデータを取得する
/zcrm タブの英語名
/zcrm leads

取得するデータを絞り込むには、スラッシュコマンドで検索条件を指定できます。たとえば、会社名、姓、電話番号を組み合わせた条件を指定して一致するデータのみ取得することが可能です。検索結果を絞り込むことができ、目的のデータを見つけやすくなります。

検索条件を指定してデータを絞り込むには、次の2つの方法があります。

  1. 全体検索 :指定した値をZoho CRM全体で検索します。
    構文 :/zcrm タブの英語名 検索語
    :/zcrm leads zylker
    Zoho CRM内で「zylker」という項目値を持つデータがすべて抽出されます。
     
  2. タブごとの検索 :特定のタブ内で指定した条件に一致するデータを検索します。
    Syntax : /zcrm タブの英語名 [項目の英語名] 条件種別 [値]
    /zcrm leads [last name]=[ohtani]
    [見込み客]タブ内のデータのうち、[last name]が「ohtani」であるデータが表示されます。

項目の種類ごとに利用可能な条件種別は、以下のとおりです。

項目の種類
利用可能な条件種別
テキスト
  • starts with(次の値で始まる) begins with(次の値で始まる)
  • ends with(次の値で終わる)
  • is =(次の値と等しい)
  • contains(次の値を含む)
数値
  • =
  • >
  • <
  • >=
  • <=
真偽値(チェックボックス)
  • is(次の値と等しい)
  • =

(値には true または false を指定可能)

例:

/zcrm leads [phone] starts with [555,234,912],[company] contains [zyl],[email] starts with [ohtani, kenta],[company] is [zylker].

上記の条件の内容

(電話番号が555または234または912で始まる)かつ(会社名にzylを含む、または会社名がzylker)かつ(メールアドレスがohtaniまたはkentaで始まる)

入力可能なスラッシュコマンドとその入力例は、次の表のとおりです。

処理内容
スラッシュコマンド

特定のタブからすべてのデータを取得する
/zcrm タブの英語名
/zcrm leads
指定した項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名]=[値]
/zcrm leads [last name]=[ohtani]
複数の項目について指定した値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名1]=[値1] [項目の英語名2]=[値2]
/zcrm leads [last name]=[ohtani] [lead source]=[展示会]
指定した値のいずれかの項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名]=[値1,値2,値3]
/zcrm leads [lead source]=[Webフォーム, 展示会, 営業電話]
指定した値で始まる項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名] starts with [値]
/zcrm contacts [first name] starts with [kenta]
指定した値で終了する項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名] ends with [値]
/zcrm contacts [first name] ends with [kenta]
指定した値を含む項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名] contains [値]
/zcrm accounts [email] contains [ohtani]
指定した値よりも大きい項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名] > [値]
/zcrm leads [annual revenue] > [5000000]
指定した値未満の項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名] < [値]
/zcrm deals [amount] < [2000000]
指定した値以上の項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名] >= [値]
/zcrm deals [discount] >= [15]
指定した値以下の項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名] <= [値]
/zcrm leads [age] <= [40]
指定した条件でtrueまたはfalseの項目値を持つデータを取得する
/zcrm タブの英語名 [項目の英語名] is [true/false]
/zcrm contacts [email opt out] is [true]

スラッシュコマンドを入力するには

  1. Zoho CRM情報を共有するチャット画面に移動します。
  2. メッセージの入力欄に、上記のいずれかのコマンドを入力します。
    例: /zcrm leads ohtani
  3. コマンドを入力すると、検索結果が表示されます。
    検索結果は、自分とチャットの相手にのみ表示されます。
  4. 検索結果を他のユーザーに共有するには、  [この(タブ名)を共有する] ボタンをクリックします。



  5. 該当のデータが、他のユーザーにも共有されます。
メモ:
  • Slackでスラッシュコマンドを使用して取得できる項目の種類は、以下のとおりです。
    • テキスト(1行)
    • テキスト(複数行)
    • メール
    • 選択リスト
    • 複数選択リスト
    • ルックアップ
    • 数値
  • タブの英語名は、複数形にする必要がありますのでご注意ください。「leads」(見込み客)、「contacts」(連絡先)、「accounts」(取引先)、「deals」(商談)と入力します。単数形のタブ名は、スラッシュコマンドでは利用できません。
  • 条件種別では、大文字と小文字が区別されます。
  • スラッシュコマンドによるデータの検索は、[見込み客]、[連絡先]、[取引先]、[商談]の4つのタブに対して実行できます。
  • 検索の条件には、最大5つの項目を指定できます。
  • 検索結果は、10件のみ表示されます。
  • 敬称、日付、日時の項目は、検索では使用できません。
  • 1つの項目に対する検索条件として指定できる値の件数の上限は、10件です。

Slack拡張機能の無効化

Slack拡張機能は、必要に応じていつでも無効にすることが可能です。 [無効にする] ボタンをクリックすることで、Slack拡張機能を無効にできます。無効にすると、関連するSlack関連の機能をすべて利用できなくなります。

Slack拡張機能を無効にするには

  1. Zoho CRMの管理者アカウントにサインインします。
  2. [設定] [マーケットプレイス] [すべて] の順に移動します。
    [インストール済み] タブをクリックします。インストール済みのすべての拡張機能が表示されます。
  3. [Slack for Zoho CRM] を見つけてクリックし、 [無効にする] ボタンをクリックします。



  4. または、[インストール済み]タブで [Slack for Zoho CRM] を見つけて、下部にある [Uninstall] (アンインストールする)リンクをクリックことで、拡張機能をアンインストールすることも可能です。


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