Zoho CRMのシステム基盤の概要

Zoho CRMのシステム基盤の概要

Zoho CRMでは、Zoho独自のシステム基盤でデータ管理が行われます。AWS、Azure、GCPなどの外部サービスは使用されません。このページでは、Zohoのシステム基盤、データセンターの選択方法、テナントの分離について説明します。

Zoho独自のシステム基盤でのデータ管理

Zohoでは、外部サービスからシステム基盤を借りずに、Zoho独自のシステム基盤でデータ管理が行われます。開発や組織運営についても、自社のリソースのみで行われます。Zohoには、世界中に16件のデータセンターがあります。顧客、Zohoサービス、AIサービスに関するデータは、これらのデータセンターにおいて安全に管理、保存されます。

データ管理は、Zohoのシステム基盤においてのみ行われます。外部サービスのクラウド環境に顧客のデータが共有されることはありません。顧客のデータは、データの通信時と保存時に暗号化されます。

保存時のデータの暗号化は、AES-256暗号化方式で行われます。また、通信時のデータの暗号化については、TLS 1.2/1.3をもとに行われます。前方秘匿性(PFS)と呼ばれる仕組みを通じて、不正なアクセスからデータを保護することができます。

顧客による地域の選択  

Zohoに登録する際には、国を選択できます。この項目は、IPアドレスをもとに自動で入力されます。こちらで選択した国に応じて、アカウントのデータセンターが決定します。

データセンターは、選択後、変更することはできません。選択したデータセンターに応じて、該当の地域の法や規制が適用されます。機能や操作性の観点から、最も近いデータセンターが新しい顧客に対して自動で割り当てられます。必要に応じて、登録時にデータセンターを選択できます。

Zohoは、各国や地域の法や規制に準拠します。これらの法や規制に関する要件を満たすため、各国や地域に対応するデータセンターを選択することをお勧めします。

データセンター

各国や地域には、メインとサブのデータセンターがあります。サブのデータセンターは、メインのデータセンターにおいてエラーや障害が発生した際に使用されます。不具合が発生した場合でも、サービスを引き続き利用することができます。  Zohoの各データセンターのサービス提供地域については、こちらをご参照ください(英語のページが表示されます)。

マルチテナントとテナントの分離  

Zoho CRMのデータ管理は、マルチテナントで行われます。顧客は基盤となるハードウェアやアプリケーションを共有しますが、データはソフトウェアおよびデータベースのレベルで分離されています。

組織の登録時には、固有の組織IDが関連付けられます。各種操作は、組織IDのフィルターを適用した場合においてのみ行われます。あるテナントのデータが別のテナントのデータにアクセスすることはできません。アプリ単位でアクセス権限を管理することで、元データがシステム基盤に共有されている場合においても、データを分割して安全に管理することが可能です。

この管理方法はZoho独自のものでありませんが、データを厳重に管理するのに適しています。組織IDのフィルターは、複数のテナントの間で厳格な境界として機能します。各種データ、処理、管理機能、AIサービスへのアクセス時において、必ず適用されます。

サンドボックス環境  

本番環境に加えて、Zoho CRMにはサンドボックス環境が用意されています。

サンドボックスとは、Zoho CRMのテスト用の環境です。本番環境とは別の独立した環境であり、さまざまな機能を本番環境と同様に追加できます。追加した機能をリアルタイムでテストすることが可能です。組織全体で使用するZoho CRMに設定を適用したり、コードを記述したりする前に、サンドボックスでこれらの設定やコードによるエラーが発生しないかどうかを確認するのに役立ちます。複数のサンドボックスを作成することもできます。本番環境への影響を気にせずにテストを行うことが可能です。テストの完了後、サンドボックスで行った変更内容を本番環境に適用できます。

管理者は、1つのアカウント内に複数のサンドボックスを作成し、それぞれのサンドボックスで設定をテストすることができます。組織の要件に合わせて、設定、サンプルデータ、一部のデータ、完全データの4種類のサンドボックスを作成することが可能です。

ワークフロー、ブループリント、キャンバスのレイアウト、カスタム関数、連携、自動化ルールなど、さまざま設定や機能をサンドボックスでテストできます。開発者は、本番環境のデータを変更せずにサンドボックスでユーザーを追加したり、役職や権限を設定したりすることが可能です。

AIサービス  

Zoho CRMには、Ziaによるデータの予測、生成機能などのさまざまなAI機能が用意されています。Zoho CRMのデータが管理されているのと同じシステム基盤内において、これらの機能を利用することが可能です。ZiaのLLM(大規模言語モデル)は、米国、インド、ヨーロッパのデータセンターに設置されているZohoのサーバーで管理、実行されます。Zohoの設定を通じてLlama、DeepSeekなどの独自のオープンソースモデルが使用されているシステム基盤においても、同じ内容が適用されます。AIによるデータ生成のために使用された顧客のデータは、組織の該当のデータセンター内で管理、保存されます。外部のAIサービスに送信されることはありません。

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