上司が見込み客や商談の受注見込みについて意見を聞きたがっても、自分には会議室で詳しく話す余裕がない場合もあります。会議を開いて最新の進捗状況をかんたんに報告することがベストな方法と思われるかもしれません。しかし、会議を開くためには、会議室の予約、他の参加者への通知、会議に必要な手配に貴重な時間を割くことになるでしょう。
Zoho CRMとZoho Cliqを連携することで、現在いる場所でこれらの議論に参加することができるようになります。これで、かなり時間が節約できるはずです。商談の進捗状況を確認したいときに、メールを送信したり、会議室を予約したりする必要はありません。Zoho CliqでチームとZoho CRMのデータを共有して、更新を依頼するだけです。
この連携機能により、次のことが可能になります:
管理者権限を持つユーザーが、Zoho CRMでZoho Cliq連携を設定できます。Zoho Cliq連携を有効にすると、Zoho CliqのすべてのチャンネルとユーザーでZoho CRMデータを共有できます。
Zoho CRMでZoho Cliq連携を設定するには
Zoho CRMから直接、Zoho Cliqのユーザーやチャンネルとデータを共有できます。これには、 概要ビュー を持つすべてのタブが含まれます。また、Zoho CRMレポートまたはダッシュボードのグラフも、Zoho Cliqのユーザーやチャンネルと共有できます。
Zoho Cliqのチャンネルまたはユーザーとデータを共有するには
Zoho Cliqのチャンネルまたはユーザーとレポートを共有するには
Zoho CRMのワークフローのルールは、定型的な営業活動の自動化に役立ちます。たとえば、Zoho CRMのメール通知、項目の更新、タスクの割り当て、Web通知(Webhook)の実行、カスタム関数の実行を自動化できます。「大規模商談のルール」の例を考えてみましょう。このルールでは、5万ドルを超える大規模商談が作成されるたびに、営業担当マネージャーに自動的にメール通知が行われます。 Zoho Cliq連携を有効にすると、上記以外にも、Zoho Cliqの特定のチャンネルまたはユーザー、タブに関連付けられているZoho CRMユーザーに対して自動通知を実行できます。自動通知は、以下の宛先に送信できます:
Zoho Cliq通知を実行するには
セールスシグナルは、通話、チャット、メール、顧客サポートの問い合わせなど、複数のコミュニケーション手段で顧客から連絡を受けるたびに送信されるリアルタイムの通知です( 関連項目: セールスシグナル )。
Zoho CRMとZoho Cliqを連携すると、これらの重要なセールスシグナル通知をZoho Cliq経由で受け取ることができます。これにより、Zoho CRMとZoho Cliqのどちらを使用しているかに関係なく、顧客に迅速に折り返し連絡をすることができます。
Zoho Cliq経由でセールスシグナル通知を有効にするには
この連携機能により、Zoho Cliqで直近のタスク、通話、予定を通知するよう選択できます。これは、Zoho CRMでZoho Cliq用の活動リマインダー通知を有効にするだけで設定できます。
Zoho Cliqからのリマインダー通知をオンにするには
特定の商談や顧客についてチャットでチームと話し合うときに、より的確な議論をするために、特定のデータに関するZoho CRM情報が必要となる場合があります。1つのデータを参照するだけのためにZoho CRM とCliqを何度も切り替えるのは面倒な場合があります。この2つのアプリケーションの連携により、チャットウィンドウを離れることなく、Zoho Cliqコマンドを直接使用して特定のZoho CRMデータを取得できるようになりました。
各項目の種類で利用できる比較演算子は、次のとおりです:
項目の種類 |
対応している比較演算子 |
テキスト項目 |
|
数値項目 |
|
真偽値 / チェックボックス |
(指定値は、 true または false です) |
/zcrm leads [phone] starts with [555,234,912],[company] contains [zyl],[email] starts with [peter, smith],[company] is [zylker].
意味
(phone starts with 555 or 234 or 912) and (company contains zyl or company is zylker) and (email startswith peter or smith).
Zoho Cliqで入力できるチャットコマンドは、次のとおりです:
目的 |
スラッシュコマンド |
例 |
特定のタブから、指定した値を持つすべてのデータを取得する |
/zcrm module [値] |
/zcrm leads [佐藤] |
指定した項目値を持つデータを取得する |
/zcrm module [項目] = [値] |
/zcrm leads [姓]=[佐藤] |
複数の指定した項目値を持つデータを取得する |
/zcrm module [項目1] = [値1] [項目2] = [値2] |
/zcrm leads [姓] = [佐藤] [見込み客のデータ元] = [展示会] |
項目値が指定した値のいずれかであるデータを取得する |
/zcrm module [項目] = [値1,値2,値3] |
zcrm leads [見込み客のデータ元] = [Webフォーム,展示会,営業電話] |
指定した値で始まる項目値を持つデータを取得する |
/zcrm module [項目] starts with [値] |
/zcrm contacts [名] starts with [詩織] |
指定した値で終わる項目値を持つデータを取得する |
/zcrm module [項目] ends with [値] |
/zcrm contacts [姓] ends with [佐藤] |
指定した値を含む項目値を持つデータを取得する |
/zcrm module [項目] contains [値] |
/zcrm accounts [メール] contains [onc] |
指定した値より大きい項目値を持つデータを取得する |
/zcrm module [項目] > [値] |
/zcrm leads [年間売上] > [50000] |
指定した値より小さい項目値を持つデータを取得する |
/zcrm module [項目] < [値] |
/zcrm deals [金額] < [20000] |
指定した項目以上の項目値を持つデータを取得する |
/zcrm module [項目] >= [値] |
/zcrm deals [割引] >= [15] |
指定した項目以下の項目値を持つデータを取得する |
/zcrm module [項目] <=[値] |
/zcrm leads [年齢] <= [40] |
条件で指定されたとおり、項目値がtrueまたはfalseであるデータを取得する | /zcrm module [項目] is [true/false] |
/zcrm contacts [メール対象外(オプトアウト)] is [true]
|
Zoho Cliqコマンドを入力するには
Zoho Cliq連携が有効になると、アカウントでZoho CRMチャットボットが自動的に登録されます。チャットボットを利用すると、Zoho Cliqチャットやチャンネル内でZoho CRMデータを検索できます。
[詳細]アイコンをクリックして、Zoho Cliqチャットまたはチャンネルから直接[見込み客]、[取引先]、[連絡先]タブの既存データにメモを追加できます。これは、チャットウィンドウからZoho CRMアカウントに対して、データに重要な詳細情報を直接追加する場合に便利です。
[無効化] リンクをクリックすると、連携全体を無効化できます。無効にすると、Zoho Cliq経由で共有できるZoho CRMのすべてのオプションが使用できなくなります。
Zoho Cliq連携を無効化するには
「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。
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