今日の営業では、単なる売り込みや交渉活動を超えて、見込み客に対して、その時々でいかに適切な対応を行うことができるかに受注がかかっていると言っても過言ではありません。見込み客に満足してもらえるような対応を行うことができれば、受注につながるばかりでなく、受注後も長期的で良好なお付き合いができたり、商品やサービスのファンになってもらえたりする可能性が高くなります。
[次の最適な顧客対応]に関するZiaの提案機能を利用すると、受注に向けて商談を進めていくために最適な対応内容を確認できます。
適切な対応を適切なタイミングで行うことができれば、成果につながります。しかし、商談の獲得から受注までの各ステージ(段階)において、必要な対応は異なります。フォローアップ電話、商品やサービスの紹介、見積書のメール送信。どの場面においても、状況に応じて対応内容を調整していくことが重要です。
ただし、対応中の商談がたくさんあり、それぞれのステージが異なる場合はどうでしょう。この場合、商談ごとに最適な対応を考えるのは大変です。
[次の最適な顧客対応]に関するZiaの提案機能を利用すれば、このような問題に悩まされることはありません。Ziaにより、各ステージで最適な対応が提案されます。これにより、すべての商談において、最適なタイミングで最適な対応を行うことができます。
[次の最適な顧客対応]に関するZiaの提案機能
[次の最適な顧客対応]の提案機能が有効になっていると、各商談の進捗に応じて、Ziaにより、次の最適な顧客対応が提案されます。
たとえば、購入の
意思決定
は、営業活動において重要なステージです。このステージでは、何が購入の妨げとなっているかを理解し、導入事例や社内向け説明資料など、意思決定の一助となる情報を提供することが大切です。ある商談について、Ziaから、商談先の顧客に対して2日以内にメールを送信することを提案されたとします。そこで、提案に従い、購入の意思決定を支援するための情報を記載してメールを送信すると、顧客から反応が得られる可能性が高くなります。
利用可能なプラン
必要な権限:
すべての
ユーザー
が、提案内容を表示できます。
管理者
権限のあるユーザーは、組織全体に対して機能を有効にできます。
利用条件:
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ユーザー数が20人以上の
組織
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米国(US)、ヨーロッパ(EU)、インド(IN)、中国(CN)、オーストラリア(
AU)のデータセンター
におけるZoho CRMを利用している組織
提案内容の決定方法
Ziaにより、完了済みの商談データをもとに、類似する商談が1つのステージから別のステージに進むのにかかる時間が計算されます。さらに、業種、商談の種類、リピートの有無などのパターンと、有効な行動の相関が分析され、次の行動が提案されます。
これにより、失注を防止し、受注確度を高めることができます。
メモ
:
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提案機能は、
[商談]
タブでのみ利用可能です。提案内容は、未完了で有効な商談にのみ表示されます。この機能が有効になる前に、しばらく更新されていない商談や無効になっていた商談は、提案の対象になりません。
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Ziaによるデータ学習や提案の実行には、24時間程度かかります。
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Ziaによるデータ学習や提案の実行には、受注した商談データが
500件
以上必要です。また、それぞれのデータに対して、
5件
以上の完了した活動(通話、メール、予定、タスク)が関連付けられている必要があります。
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過去の商談データに基づき、顧客に対する最適な対応の内容とタイミングが提案されます。
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Ziaから提案された期間に対応を行わなかった場合や、対応前に顧客(連絡先)から連絡を受けた場合は、Ziaにより、再度、分析が実行され、新しい提案内容が表示されます。
[次の最適な顧客対応]の表示場所
[次の最適な顧客対応]に関するZiaの提案は、商談内のウィジェットとして表示されます。営業活動の進行状況に基づき、以下の3種類の行動が提案されます。
Ziaから提案された内容をクリックすると、直接、予定/通話/メールの作成が可能です。
顧客(連絡先)とのやりとりがすでに適切な間隔で行われている場合、Ziaによる提案は行われません。ウィジェットには、対応不要である旨のメッセージが表示されます。
メモ
:
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通話機能を利用するには、Zoho CRMで利用中の組織において電話連携の設定が有効になっている必要があります(
関連情報:
Zoho CRMにおける電話連携
)。
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Zoho CRMからメールを送信するには、新しいメール連携の設定が有効になっている必要があります(
関連情報:
IMAPとPOPのメール設定
)。
[次の最適な顧客対応]に関する提案を有効にする方法
[次の最適な顧客対応]
に関する提案を有効にするには:
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[設定]→[Zia]→[レコメンド]→[システムによるレコメンド]
に移動します。
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[システムによるレコメンド]
のページで、
[商談を受注につなげるための、次の最適な顧客対応]
の切り替えボタンをクリックにして、有効にします。