印象に基づくタイプ分析では、顧客が、検出された印象に基づいて推奨者または批判者として分類されます。なお、この分析においては、顧客の数のみが考慮されます。
1.顧客の傾向
顧客の傾向の表では、一定期間における、印象のタイプ(カテゴリー)別の顧客数を確認できます。たとえば、受注(購入)に至った顧客とのやりとりから、印象のタイプが肯定的な顧客が当初10人いたとします。ですが、3か月後に顧客の傾向の表を見てみると、引き続き肯定的な顧客の数は5人になったことが分かったとします。一方、否定的な印象を持った顧客は新たに13人増えたのにもかかわらず、肯定的な印象を持った顧客は新たに増えなかったということが分かります。このような情報を確認して、必要な対応を検討できます。
分類は、Ziaによって行われます。過去3か月間の顧客の印象に基づき、顧客は6つのタイプ(カテゴリー)に分類されます。
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新しい推奨者:
Zoho CRMへのデータ登録後、初めて肯定的な印象を示した顧客
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新しい批判者:
Zoho CRMへのデータ登録後、初めて否定的な印象を示した顧客
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推奨者から批判者:
最初は肯定的な印象を示していたものの、後から否定的な印象を示した顧客
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批判者から推奨者:
最初は否定的な印象を示していたものの、後から肯定的な印象を示した顧客
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継続的な推奨者:
2件以上のやりとりで肯定的な印象を示した顧客
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継続的な批判者
:2件以上のやりとりで否定的な印象を示した顧客
Ziaによる顧客印象分析を有効にすると、顧客とのやりとりに基づいて顧客(見込み客や連絡先)が分類されます。上の表は、対象期間における顧客の印象に基づいて、顧客を6つのタイプ(カテゴリー)に分類したものです。表示される値は、設定した期間によって変化します。
メモ:
同一の顧客から複数の印象が検知されると、Ziaが印象の傾向を分析できない場合があります。
2.顧客の傾向の推移
顧客の傾向に基づいて、グラフが作成されます。特定の期間における推奨者数(新しい推奨者、批判者から推奨者)と批判者数(新しい批判者、推奨者から批判者)の推移が表示されます。
3.顧客の傾向のコホート図
顧客の傾向のコホート図では、一定期間における推奨者数(新しい推奨者、批判者から推奨者)と批判者数(新しい批判者、推奨者から批判者)と全体の顧客数が表示されます。このグラフは、顧客のタイプがどのように変化していくか、傾向を把握するのに役立ちます。
4.顧客の傾向における上位3件のキーワード
特定の期間において顧客が言及した上位3件のキーワードとその回数が、顧客のタイプ(新しい推奨者、批判者から推奨者、新しい批判者、推奨者から批判者)ごとに表示されます。変化の原因を示すキーワードを確認できます。
5.印象情報の取得後に変換された見込み客の合計
このグラフでは、受注(購入)に至る前に顧客から取得した印象情報(肯定的/否定的/中立的)の割合と、受注に至った顧客数の合計を示しています。たとえば、否定的な印象を示しているにも関わらず、受注に至った顧客が多い場合は、否定的な印象の原因を突き詰め、改善を試みる必要があります。放っておくと、受注数が下がっていく恐れがあります。
6.印象情報の取得後に失注した見込み客の合計
このグラフでは、失注前に見込み客から取得した印象情報(肯定的/否定的/中立的)の割合と、失注した顧客数の合計を示しています。印象情報は、失注する直前の見込み客とのやりとりにおけるキーワードに基づいています。このグラフは、見込み客から受注に結びつかなかった理由を分析するのに役立ちます。たとえば、見込み客との最後のやりとりのメールに「品質が悪い」といったキーワードが含まれていた場合、すぐに改善のための対策をする必要があります。
7.見込み客の変換(商談化)数のコホート図(印象別)
変換(商談化)前に特定の印象を示した見込み客数を、各印象が示されてからの経過時間ごとに確認できます。たとえば、下の図は、肯定的な印象を示し、その日のうちに変換(商談化)された見込み客の人数が47人ということを示しています。
8.見込み客の変換(商談化)数のコホート図(キーワード別)
このコホート図では、一定期間に変換(商談化)された見込み客数を、キーワードごとに表示します。変換(商談化)された見込み客が、どのキーワードをどのタイミングでよく使用していたかを確認するのに役立ちます。
9.見込み客の変換(商談化)の傾向
折れ線グラフによって、見込み客のデータが作成されてから経過した時間ごとに、見込み客の変換率(商談化率)を印象別に確認できます。
10.見込み客の失注数のコホート図(印象別)
このコホート図では、失注した見込み客数を、印象ごと/期間ごとに確認できます。
11.見込み客の失注数のコホート図(キーワード別)
失注前に特定のキーワードを使用した見込み客について、各キーワードが使用されてからの経過時間ごとに失注数を確認できます。失注した見込み客が、どのキーワードをどのタイミングでよく使用していたかを確認するのに役立ちます。
12.見込み客の失注の傾向
折れ線グラフによって、見込み客のデータが作成されてから経過した時間ごとに、見込み客の失注率を印象別に確認できます。
13.肯定的な傾向の分析