サポート担当者はそれぞれに異なる才能や特性を持っています。そのため、それぞれの担当者が自分の力を最大限に発揮できるようにするには、それぞれの特性に合った業務環境が必要でしょう。Zoho Deskの[操作性向上のための設定]では、自分の特性や好みに合わせて画面の内容をどのように表示するかを指定することが可能です。たとえば、画面上の重要な情報やリンク箇所を強調表示するように設定したり、画面の拡大/縮小率やフォントのサイズを細かく指定したりすることができます。このように、各担当者が自分の特性や好みに合わせて設定を行うことで、より効果的に業務に取り組むことができるようになります。
設定を行うには、画面右上にあるプロフィール写真のアイコン→[各種設定]をクリックし、表示された画面の下部にある[操作性向上のための設定]をクリックします。
視覚補助に関する設定
重要情報の強調表示
問い合わせに関する重要な情報を目立つ色で表示することで、問い合わせの一覧から各問い合わせの概要を把握しやすくなります。たとえば、問い合わせの一覧表示において、問い合わせの番号や担当者、連絡先情報などを目立つ色で表示できます。
一度に大量の情報が目に入ると混乱しやすい担当者などは、この設定によって情報を処理しやすくなります。また、このように重要度に応じて情報を色分けして表示することで、集中力が持続しやすくなります。
リンクの下線表示
ページ内のリンクのテキストを下線付きで表示できます。
これにより、ページ内のどの部分にリンクが設定されているかを把握しやすくなります。また、意図せずにリンクをクリックしてしまうような事態を防止できます。特に、色が識別しにくい担当者の場合は、この設定により操作を行いやすくなります。
クリックできる範囲の強調表示
この設定を有効にすると、ページ内のリンクの周りに枠が表示され、どの部分をクリックできるのかがひと目で分かるようになります。たとえば、問い合わせの詳細ページで問い合わせの送信者(顧客)の情報を確認したい場合、件名の下にある顧客名が強調表示されるようにすることで、どの部分をクリックすれば顧客の情報を確認できるのかを把握しやすくなります。また、マウスやタッチパッドなどによる細かい操作が困難な場合にも、リンクの周囲に枠が表示されることで、リンクをクリックしやすくなります。
高コントラスト
視力が低かったり色覚に異常があったりすると、画面上のテキストを読みにくいと感じることがあります。
このような場合に、高コントラストの設定を利用すると、明るい色と暗い色の区別がはっきりし、画面上のテキストや表示要素(線、ボタン、スクロールバーなどを認識しやすくなります。
アニメーションの動きの制限
画面上で確認してほしい内容を目立たせるために、アイコンなどの要素を動かす設定(アニメーション)が使用されることはよくあります。一方で、このような動きが目に入ってくることで、目がちかちかしたり、本来集中したいはずの内容に集中できなかったりすることがあります。
こちらの設定項目では、アニメーションの動きを制限することで、このような問題を緩和することができます。この設定は、てんかん、めまい、視覚に関する疾患などを患っている場合に特に有効です。
また、アニメーションの動きを利用中のブラウザーやデバイスの設定に合わせて自動で減速させることもできます。
スポットライト(閲覧用の補助枠)
ページ上に表示されている情報の量が多いと、重要な情報を読み取ることが難しいと感じる担当者もいるでしょう。そのような場合には、スポットライト(閲覧用の補助枠)が役立ちます。スポットライトを使用するとマウスのカーソルを重ねた部分一帯のみが明るく表示され、残りの部分は暗めの色で表示されます。この機能は、注意を持続させることや文字を読むことに困難を覚える担当者に役立ちます。
独自のスクロールバー
Zoho Deskの独自のスクロールバーを使用すると、マウスなしでZoho Deskを利用している場合には特に、ページ内を楽に移動できるようになります。独自のスクロールバーは、動作が軽い上に、Zoho Deskの全体のデザインにもフィットします。
コンテンツの表示サイズに関する設定
ページ上のコンテンツ(内容)をどのくらいの大きさで表示したいかを指定できます。ズームの度合い(ページをどれくらい拡大/縮小して表示するか)や、ページ上に表示するフォントのサイズを指定できます。視力がよくない場合には、この機能を活用することで画面上の内容が見やすくなります。
ズームの度合い
目盛り上のいずれかの位置、または、目盛りの左右にある[-]/[+]ボタンをクリックすることで、ズーム(拡大/縮小)の度合いを設定できます。
また、設定したズームの度合いに合わせて、フォントのサイズを自動で調整する設定を有効にすることもできます。
表示フォントのサイズ
目盛り上のいずれかの位置、または、目盛りの左右にある[-]/[+]ボタンをクリックすることで、ページ上に表示するフォントのサイズを指定できます。
操作性向上のための設定画面へのアクセス方法
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Zoho Desk
を開きます。
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画面右上にある
プロフィール写真のアイコン
をクリックし、[各種設定]を選択します。
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表示された画面の下部にある
[操作性向上のための設定]
をクリックします。
メモ:
通常、操作性向上のための設定画面には、画面下部のメニューに表示されているアイコンをクリックすることによってもアクセス可能です。
キーボード操作
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マウスやタッチパッドによる操作が難しい場合には、
キーボード操作
によって画面上を移動したり、画面上の項目を選択したりできます。
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また、データの作成や、特定のページ/セクションなどへの移動は、
キーボードショートカット
によっても可能です。キーボードショートカットの一覧には、
[Shift]キー + [?]キー
を押すことで、Zoho Deskのどのページからもアクセスできます。
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画面上の内容を視覚的に認識することが難しい場合には、
画面読み上げ機能(スクリーンリーダー)
と
キーボード操作
によってZoho Deskを利用することもできます。
関連情報:画面読み上げ機能(スクリーンリーダー)の使用時のキーボード操作