問い合わせの順繰り(ラウンドロビン)形式での割り当て

問い合わせの順繰り(ラウンドロビン)形式での割り当て

順繰り(ラウンドロビン)のルールを設定すると、指定した担当者またはチームに問い合わせを適切に分配して自動で割り当てることができます。割り当て方式としては、 [負荷に応じた割り当て][名前順の割り当て][スキルに応じた割り当て]のいずれかを選択できます。つまり、対象者リスト内の名前順で割り当てることも、担当者の負荷やスキルを考慮して割り当てることも可能です。

たとえば、20件の新しい問い合わせを、4人の担当者に割り当てたいとします。ここで、[負荷に応じた割り当て]が適用されると、負荷の少ない担当者から順番に問い合わせが割り当てられます。[名前順の割り当て]が適用されると、問い合わせが対象者リスト内の名前順で割り当てられます。[スキルに応じた割り当て]が適用されると、4人の中で必要なスキルを持つ担当者に問い合わせが割り当てられます。

負荷に応じた割り当て
負荷に応じた割り当ての方式では、担当者の負荷バランスを考慮した割り当てが可能です。設定した上限に達するまで、最も負荷の低い担当者に、問い合わせが割り当てられ、すべての担当者の問い合わせ件数が同じになるまで割り当てが続きます。全員の負荷が同じになると、問い合わせは順繰り(ラウンドロビン)方式で担当者に割り当てられます。

利用条件
必要な権限

この機能は、[業務の自動化]の権限を持つユーザーのみが利用できます。

順繰り(ラウンドロビン)ルールは、次の2つの手順で作成できます:
  • 順繰り(ラウンドロビン)ルールの作成
  • 対象の設定
    • 問い合わせの条件の指定
    • 割り当て方式の指定
    • 割り当て先の担当者/チームの指定

順繰り(ラウンドロビン)の用語集
  1. 順繰り(ラウンドロビン)ルール 順繰り(ラウンドロビン)ルールの設定では、割り当てルールの実行タイミング(問い合わせの作成時/更新時)と、対象(問い合わせの条件、割り当て方式、割り当て先の担当者/チーム)を指定します。順繰り(ラウンドロビン)のルールは、条件を満たす問い合わせに対して実行されます。また、1件のルールに対して、対象(問い合わせの条件、割り当て方法、割り当て先の担当者/チーム)を複数設定することが可能です。

  2. 問い合わせの上限 担当者1人あたりの問い合わせの担当件数の上限を設定できます。これにより、担当者に大量の問い合わせが割り当てられてしまう事態を防止することが可能です。

  3. 対応残の割り当て 問い合わせの上限を設定した場合、上限を超えたために担当者に割り当てることができなかった問い合わせは対応残に追加されます。[対応残の割り当て]の設定を有効にすると、対応残の問い合わせを担当者に一括で割り当てることができます。設定を無効にすると、対応残の問い合わせは手動で割り当てる必要があります。

  4. 対応残の上限 1人の担当者に一括で割り当てることができる対応残の問い合わせの上限です。対応残の問い合わせは、作成時間または期限に基づいて、割り当てることができます。作成時間の場合、最初に作成された問い合わせが、最初に割り当てられます。期限の場合、期限が迫っているものから順に割り当てられます。

順繰り(ラウンドロビン)ルールの作成
ヘルプデスクの自動化を管理する権限を持つユーザーが、Zoho Deskで順繰り(ラウンドロビン)ルールを作成できます。
新しいルールを作成するには:
  1. 上部バーの [設定] アイコン  ( ) をクリックします。
  2. [設定] ページで、 [自動化] の下の [割り当てルール] をクリックします。
  3. [割り当てルール] のサブメニューで  [順繰り(ラウンドロビン)] をクリックします。
  4. 画面右上の [新しい順繰り(ラウンドロビン)割り当て] をクリックします。
  5. [新しい順繰り(ラウンドロビン)割り当て] のルール設定ページで、 ルールの 名前 説明 を入力します。
  6. ルールの実行タイミングを設定します。
    [問い合わせを作成する]とき [問い合わせを更新する]とき 、またはその両方を選択できます。
  7. [対象を追加する] をクリックします。



  8. [対象の追加] ページで、次の手順を実行します:
    • ルールの 条件 を設定します。
      [+]アイコンをクリックすると、複数の条件を追加できます。その場合、条件パターン(
      AND/OR演算子)を指定できます。
    • 割り当て方法 として [負荷に応じた割り当て][名前順の割り当て][スキルに応じた割り当て]のいずれか を選択します。
    • 問い合わせを割り当てる担当者のリストを指定します。次のいずれかを選択できます:
      • 担当者 :ドロップダウンメニューから、担当者を選択します。
        部門のすべての担当者を追加するには、  [担当者を選択]の欄で[すべての担当者] を指定します。
      • チーム: ドロップダウンメニューからチームを選択して、すべての担当者を追加します。
        [この割り当てから担当者を除外する] 設定をクリックすると、特定の担当者を除外できます。 



  9. [保存する] をクリックします。
新しい順繰り(ラウンドロビン)ルールが作成されます。対象から担当者を削除するには、対象の設定欄で編集アイコンをクリックし、削除する担当者の上で[x](削除)アイコンをクリックします。また、対象をすべて削除するには、 対象の設定欄で[削除] アイコン  をクリックします。

メモ:
  • 順繰り(ラウンドロビン)ルール1件当たりに、最大 5件の対象 を関連付けることができます。
  • 部門ごとのルール数の上限は、プロフェッショナルプランで10件、エンタープライズプランで15件です。
  • 順繰り(ラウンドロビン)ルールでは、該当の問い合わせの受信時や更新時にすぐに適用されます。
  • その他の自動処理によって一度割り当てられた問い合わせは、順繰り(ラウンドロビン)ルールによって再割り当てされません。
  • 問い合わせは、 メール 経路においてオンライン(対応可能)のステータスである担当者に割り当てられます。ただし、オフラインの担当者を含めて割り当てるように設定することも可能です。
  • 順繰り(ラウンドロビン)ルールで問い合わせが割り当てられると、問い合わせの履歴に記録されます。
  • 対応残(未割り当て)の問い合わせは、問い合わせに対する顧客からの返信を30日以内に受信した場合にのみ、順繰り(ラウンドロビン)方式で割り当てられます。

順繰り(ラウンドロビン)の設定
担当者1人当たりの問い合わせ上限、未対応分の割り当てなど、順繰り(ラウンドロビン)ルールを設定できます。
順繰り(ラウンドロビン)を設定するには:
  1. 上部バーの 設定 アイコン  をクリックします。
  2. [設定] ページで、 [自動化] の下の [割り当てルール] をクリックします。
  3. [割り当てルール] のサブメニューで、 [順繰り(ラウンドロビン)] をクリックします。
  4. [順繰り(ラウンドロビン)] ページで、右上にある […](その他)アイコンをクリックします。



  5. [順繰り(ラウンドロビン)設定] メニューで、次の手順を実行します:
    • [オフラインの担当者を含む]:
      有効にすると、メール経路でステータスがオフラインである担当者にも問い合わせが割り当てられます。
    • [問い合わせの上限] :
      担当者1人に対して割り当て可能な問い合わせ数の上限を指定できます。
    • [対応残の割り当て]:
      有効にすると、担当者が対応できない際に作成された問い合わせが一括で割り当てられます。
    • 担当者1人当たりの [対応残の上限] を設定します。
      担当者1人あたりに一括で割り当てることのできる対応残の問い合わせ数の上限です。
    • 対応残の問い合わせを割り当てる条件を選択します。
      作成日時 または 期限日 による一括割り当てを選択できます。
    • 受信した新しい問い合わせの処理方法を選択します。
      [担当者に割り当てる] または [対応残に追加する] のいずれかを選択できます。前者では、新しい問い合わせは対応可能な担当者に割り当てられます。後者では、新しい問い合わせは対応残に追加され、先に受信した問い合わせから順に処理されます。
  6. [適用する] をクリックします。
順繰り(ラウンドロビン)の設定が保存されます。設定内容は、 スキルに基づく 割り当て方法にも適用されますのでご注意ください。


名前順の割り当て 

順繰り(ラウンドロビン)形式の一種である「名前順の割り当て」は、問い合わせを一定の順序で均等に担当者に割り当てたいときに使用できます。この方式では、割り当て対象のリスト内での担当者の名前の並び順に基づいて問い合わせを割り当てることができます。

 

つまり、割り当てる担当者の順番は、ルールの設定時に各担当者を追加した順番で決まります。たとえば、ジョン(John)、ベン(Ben)、エイミー(Amy)の3人の担当者をこの順番でルールに追加した場合、最初の問い合わせはジョン(John)に割り当てられ、その後、ベン(Ben)、エイミー(Amy)の順に割り当てが行われます。 

 

割り当ての対象として[すべての担当者]または特定のチームを選択した場合、割り当ての順番は各担当者名のアルファベット順になります(ただし、名前がアルファベット表記である場合に限ります)。つまり、上記の例の場合は、エイミー(Amy)、ベン(Ben)、ジョン(John)の順番になります。名前がアルファベット表記ではない場合は、Zoho Deskの組織に先に追加された担当者が、割り当ての順番でも先になります。 

メモ: 

  1. オフラインの担当者を含める場合:[オフラインの担当者を含める]設定を有効にすると、オンラインの担当者とオフラインの担当者の両方を含めた順番で割り当てが行われます。 
  2. 担当者を追加または削除した場合:[問い合わせの割り当て対象]の項目で担当者を追加または削除すると、担当者のリストが更新され、割り当ての順序もリセットされます。問い合わせの割り当ては、更新後のリストで先頭になった担当者から改めて開始されます。ただし、問い合わせを担当者ではなくチームに割り当てた場合、このようなリセットは発生しません。  
  3. 割り当ての対象に[すべての担当者]または特定のチームを選択すると、その中に同名の担当者が存在する場合があります。その場合、同名の担当者は、ユーザーID(ユーザーがZoho Deskに追加されたときにシステムによって自動生成されるID)によって区別されます。Zoho Deskの組織に先に追加された担当者が、割り当ての順番でも先になります。
  4. 名前順の割り当てでは、[オフラインの担当者を含む]設定が無効になっている場合、オフラインの担当者は割り当て対象から除外されます。同様に、[問い合わせの上限]の設定が有効になっている場合、問い合わせの割り当て件数が上限を超過している担当者は、割り当て対象から除外されます。除外された担当者は割り当て可能な状態になるまでスキップされます。このスキップ処理は、管理者による設定に基づいて行われます。管理者は、ステータスがオフラインの担当者を除外するかどうかや、各担当者に最大何件まで問い合わせを割り当てるかを指定できます。

順繰り(ラウンドロビン)の名前順ルールを作成するには:

  1. (設定)アイコン[自動化][割り当てルール][順繰り(ラウンドロビン)]の順に移動します。
  2. [新しい順繰り(ラウンドロビン)割り当て]をクリックします。
  3. 作成するルールの[ルール名][説明]を入力します。
  4. ルールを実行するタイミングを指定します。
    問い合わせが作成されたとき問い合わせが更新されたとき、またはこの両方を選択できます。
  5. [対象の追加]をクリックします。 
  6. [対象の追加]ページで、次の手順を行います。
    1. ルールの条件を指定します。
    2. 複数の条件を追加する場合は、[かつ]、[または]の演算子を使用できます。
    3. [順繰り(ラウンドロビン)の種類]として[名前順の割り当て]を選択します。
    4. 問い合わせを割り当てる対象として、担当者を個別に指定するか、[すべての担当者]を選択して部門内の全員を指定するか、あるいは、特定のチームを指定します。
      部門やチーム内の一部の担当者を除外したい場合は、[この割り当てから特定の担当者を除外する]チェックボックスを選択して、除外する担当者を指定します。




  7. [保存する]をクリックします。
ルールの並べ替え
順繰り(ラウンドロビン)ルールの一覧ページにおける並び順は、必要に応じて変更できます。複数の順繰り(ラウンドロビン)ルールがある場合、問い合わせが各ルールの条件に一致するかどうかの確認は、ルールの一覧ページにおける並び順に基づいて、上から順に行われます。問い合わせが複数のルールの条件を満たした場合、その問い合わせは最初に一致したルールに基づいて割り当てが実行されます。ルールの一覧ページでの初期設定の並び順は、ルールの作成日時の古い順です。ルールを並べ替えると、各問い合わせに対してルールの条件が確認される順番を変更できます。
順繰り(ラウンドロビン)ルールを並べ替えるには:
  1. 順繰り(ラウンドロビン)のルールの一覧ページに移動します。
  2. 該当のルールにカーソルを合わせ、 [並べ替え] アイコン( )をクリックします。
  3. ルールを ドラッグ ドロップ で並べ替えます。
  4. [順番を保存する] をクリックします。

順繰り(ラウンドロビン)ルールの無効化
順繰り(ラウンドロビン)ルールは必要に応じて無効にすることができます。一度無効にしたルールを再度有効にした場合も、以前の設定をそのまま利用できます。
ルールを個別に無効にするには:
  1. 設定アイコン→[自動化]→[割り当てルール]の順に移動し、画面左側のメニューで [順繰り(ラウンドロビン)]をクリックします。
  2. [順繰り(ラウンドロビン)] のルールの一覧ページで、該当するルールの欄に移動し、[無効にする] アイコン( )をクリックします。
無効化したルールは、 [無効] の一覧に移動します。無効なルールを再度有効にするには、 該当のルールの欄で[有効にする] アイコン( )をクリックします。

すべてのルールを一括で無効にするには:
  1. 設定アイコン→[自動化]→[割り当てルール]の順に移動し、画面左側のメニューで [順繰り(ラウンドロビン)]をクリックします。
  2. [順繰り(ラウンドロビン)] のルールの一覧ページ  ページの上部の 切り替えスイッチ をクリックして、設定を無効にします。
  3. すべてのルールがすぐに無効になります。

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