WhatsAppの会話ベースの価格モデル(2022年2月版)

WhatsAppの会話ベースの価格モデル(2022年2月版)


WhatsApp Business APIの価格モデル

WhatsAppが発表した2022年の新しい価格モデル(料金体系)では、会話した分だけ請求されます。メッセージごとではなく、一連のメッセージからなる会話(セッション)ごとに料金が発生します。

会話ベースの価格モデルとは?

送信メッセージごとに請求されるのではなく、会話ごとに請求されます。企業側がメッセージを送信してから24時間以内に顧客とやりとりするすべてのメッセージが1件の会話としてカウントされます。


会話の種類

WhatsApp Businessの会話には、顧客側が開始する会話と企業(ビジネス)側が開始する会話の2種類があり、それぞれ料金設定が異なります。企業側が開始する会話とは、企業が顧客にテンプレートメッセージを送信して開始する会話です。また、顧客からのメッセージへの返信であっても、メッセージの受信から24時間以上が経過してから返信した場合は、企業側が開始する会話としてみなされます。なお、どちらの種類の会話においても、会話(セッション)が有効である間(企業が最初にメッセージを送信してから24時間以内)は、何件でもメッセージをやりとりできます。

1. 顧客側が開始する会話:

顧客からのメッセージに企業が24時間以内に返信することによって開始する会話です。企業側はテンプレートを利用する必要はありません。企業側が顧客に返信すると、24時間の顧客サービス時間枠が開始します。24時間の顧客サービス時間枠が有効である間は、追加料金なしで何件でもメッセージをやりとりできます。

2. 企業側が開始する会話

企業側が24時間の顧客サービス時間枠外に顧客にメッセージを送信することによって開始する会話です。Meta(WhatsAppサービスの提供企業)から承認を受けたメッセージテンプレートを利用する必要があります。顧客からの返信を受信した後は、テンプレート以外の内容のメッセージを送信できます。

24時間の顧客サービス時間枠とは?

24時間の顧客サービス時間枠とは、顧客との会話において、自由にメッセージを送信できる時間の枠のことです。この時間枠は、顧客が開始した会話において企業が最初に返信した時点、企業が開始した会話において企業が顧客にテンプレートメッセージを送信した時点で開始します。
企業側が会話を開始するときの最初のメッセージには、テンプレートメッセージのみ送信可能です。それ以外の場合、24時間の顧客サービス時間枠内であれば、企業は顧客にテンプレート以外の内容のメッセージを送信できます。24時間の顧客サービス時間枠外に送信されたメッセージは、新しい会話として処理されます。
WhatsApp Businessのメッセージ送信には、顧客の連絡先データの電話番号の情報が利用されます。そのため、顧客の電話番号は、国番号を含む最大15桁の数字(E.164形式)で入力されている必要があります(例:+81-xx-xxxx-xxxx)。また、WhatsApp Businessのメッセージを顧客に送信する場合は、顧客からあらかじめ同意を得ておくことをお勧めします。

会話ベースの価格モデルの仕組み

WhatsAppの価格モデルは、メッセージごとの課金から会話ごとの課金に変更になりました。24時間の顧客サービス時間枠内でやりとりするメッセージ数に制限はありません。請求は、会話ごとに行われます。
  • 顧客側が開始する会話と企業(ビジネス)側が開始する会話の両方において、毎月、最初の1,000件までの会話は無料です(2022年2月時点。2023年6月以降は、顧客側が開始する会話のみが毎月1,000件まで無料です)。なお、月末時点で余った無料会話分を翌月に繰り越すことはできません。
  • サービスを利用するためのポイントを購入する際には、3%の手数料が発生します。
  • 会話ごとの料金(国別、米ドル)

    企業側が開始

    顧客側が開始

    アルゼンチン

    $ 0.0526

    $ 0.0316

    ブラジル

    $ 0.0500

    $ 0.0300

    チリ

    $ 0.0757

    $ 0.0454

    コロンビア

    $ 0.0100

    $ 0.0060

    エジプト

    $ 0.1073

    $ 0.0644

    フランス

    $ 0.1432

    $ 0.0859

    ドイツ

    $ 0.1365

    $ 0.0819

    インド

    $ 0.0066

    $ 0.0040

    インドネシア

    $ 0.0316

    $ 0.0190

    イスラエル

    $ 0.0300

    $ 0.0180

    イタリア

    $ 0.0643

    $ 0.0386

    マレーシア

    $ 0.0732

    $ 0.0220

    メキシコ

    $ 0.0349

    $ 0.0105

    オランダ

    $ 0.1485

    $ 0.0891

    ナイジェリア

    $ 0.0516

    $ 0.0310

    パキスタン

    $ 0.0473

    $ 0.0142

    ペルー

    $ 0.0598

    $ 0.0179

    ロシア

    $ 0.0663

    $ 0.0398

    サウジアラビア

    $ 0.0325

    $ 0.0195

    南アフリカ

    $ 0.0280

    $ 0.0168

    スペイン

    $ 0.0615

    $ 0.0369

    トルコ

    $ 0.0100

    $ 0.0030

    アラブ首長国連邦

    $ 0.0316

    $ 0.0190

    イギリス

    $ 0.0647

    $ 0.0388

    北アメリカ

    $ 0.0147

    $ 0.0088

    アフリカのその他の国

    $ 0.1208

    $ 0.0363

    太平洋アジアのその他の国

    $ 0.0745

    $ 0.0224

    中央および東ヨーロッパのその他の国

    $ 0.0835

    $ 0.0250

    ラテンアメリカのその他の国

    $ 0.0706

    $ 0.0423

    中東のその他の国

    $ 0.0727

    $ 0.0218

    西ヨーロッパのその他の国

    $ 0.1324

    $ 0.0397

    その他

    $ 0.0483

    $ 0.0145

    WhatsAppの会話ベースの価格モデルは、2023年6月に改定されました。これにより、現在、会話を行うにはインスタントメッセージ連携用のポイントを購入する必要があります。また、毎月1,000件の無料会話は、顧客側が開始する会話にのみ適用されます。

    インスタントメッセージ連携を利用するためのポイントの購入手順

        1. 画面右上の(設定)アイコンをクリックします。
        2. [経路]の欄の[インスタントメッセージ]をクリックします。
        3. [インスタントメッセージ]のページで、[ポイントを購入する]をクリックします。
        4. 購入するポイント数を指定します。1ポイントあたり2ドル(米ドル)と3%の手数料が発生します。
        5. [決済する]をクリックして、支払い処理をします。
    処理が完了すると、購入分が[利用可能なポイント]に追加され、メッセージの送信を開始できます。

    例:

    2ポイント購入する場合、1ポイントあたり2ドルの料金に、手数料3%を加えて、合計で4.12ドルが請求されます。
    2×2×1.03=4.12ドル
    顧客側が開始する会話は、WhatsApp Businessのアカウントごとに毎月1,000件まで無料です。

    1,001件目の会話

    日本の顧客からのメッセージに24時間以内に企業側が返信した場合、0.0224分のポイントを使用します。
    そのため、ポイントの残高は4 - 0.0224 = 3.9776になります。

    1,002件目の会話

    日本の顧客からのメッセージに24時間以内に企業側が返信した場合、0.0224分のポイントを使用します。
    そのため、ポイントの残高は3.9776 - 0.0224 = 3.9552になります。

    この時点での利用可能なポイントの残高3.9552(顧客側が開始する会話は1,000件分までは無料で、1,001件目からポイントを消費します)。より詳細な具体例については、こちらをご参照ください。

    メッセージの送信制限



    WhatsApp Businessでは、企業側が送信するメッセージの件数には、利用開始後の日数に応じた制限があります。制限は、4段階で適用されます。
    第1段階(初日~2日目):24時間ルールに従って企業側から1,000件まで会話を開始可能
    第2段階(3日目~4日目):24時間ルールに従って企業側から10,000件まで会話を開始可能
    第3段階(5日目~6日目):24時間ルールに従って企業側から100,000件まで会話を開始可能
    第4段階(7日目以降):24時間ルールに従って企業側から無制限に会話を開始可能

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