個別変数の作成

変数とは

変数とは、自動ガイドボットのフローで値を保存するための仕組みです。ボット利用者に入力／選択してもらった内容を保存するために使用できます。

また、複数の場所で同じ値を表示したい場合にも使用することが可能です。

たとえば、「お名前をご入力ください」という質問に対して、顧客が「田中」と入力したとします。この場合、次の質問では顧客の入力内容を反映させて、「田中さん、次の選択肢からいずれか1つをご選択ください」といった質問を表示できます。

変数には、ブロック変数、個別変数、共通変数、会話変数の4種類があります。これらの変数は、それぞれ目的と利用範囲が異なります。

要件に応じて、これらの変数を使い分けることが可能です。

変数を使用するメリット

ボット利用者に入力／選択してもらった情報を保存し、以降のやりとり中に表示できます。
ボット利用者の情報を自動ガイドボットの応答メッセージで使用することで、やりとりを円滑に行うことができます（例：名前の表示）。
重要な情報を保存、管理できます。後でこれらの情報を表示したり、他の場所で使用したりすることが可能です。
変数として保存された情報をすぐに確認、参照できます。
ブロック変数、個別変数、共通変数、会話変数の4種類の変数を使い分けることで、情報を適切に表示、管理できます。

個別変数とは

個別変数とは、特定の自動ガイドボットのフロー内においてのみ使用できる変数です。複数の部門や他のフローで使用することはできません。個別変数には、特定の値をあらかじめ指定することができます。

たとえば、「予約」という自動ガイドボットのフロー内において、「クーポン」という個別変数を作成するとします。この場合、「予約」のフロー内の任意のブロックにおいてこの個別変数を使用できます。ただし、「クーポン」の個別変数を他のフロー（例：問い合わせ）で使用することはできません。

顧客が入力した内容を表示するブロック変数とは異なり、あらかじめ指定した値をフロー内で表示したい場合に役立ちます。

個別変数を作成するには

1.個別変数を追加するフローの編集画面を開きます。

2.画面左側のメニューから［@］アイコンをクリックします。変数の追加画面が表示されます。

3.［変数の種類］の項目で［個別変数］を選択します。

4.［個別変数を追加する］をクリックします。

5.変数名と変数の値を入力し、データの種類を選択します。

6.［保存する］をクリックします。

データの種類を選択することで、個別変数の値が該当のデータの種類かどうかを検証し、適切な形式の値を保存することができます。

個別変数の作成に関する留意事項

1.選択可能なデータの種類は、以下のとおりです。

テキスト
数値
画像
音声
動画
図形
日付
日時
ファイル

2.画像、音声、動画の各ファイルのサイズの上限は、14MBです。WhatsAppの経路の場合、各ファイルのサイズの上限は10MBです。

フロー内で個別変数を使用するには

1.フローの作成画面で［+］アイコンをクリックし、ブロックの作成画面で［@］アイコンをクリックします。

2.一覧から対象の個別変数を選択します。

自動ガイドボットでの表示例：

フローでの個別変数の使用例

同一情報の表示：個別変数を使用することで、同じフロー内の各ブロックにおいて、あらかじめ指定されている同じ値を表示できます。チャット内で表示する情報に一貫性を持たせることが可能です。
設定の効率化：個別変数をブロックに追加するだけで、特定の情報を入力する手間を省くことができます。自動ガイドボットのフローを効率よく作成、設定することが可能です。
特典の提供：特定の自動ガイドボットのフロー内において、割引や特典に関する情報（例：割引コードなど）を個別変数として設定し、特定の条件に該当する顧客に対して提供することができます。必要に応じて個別変数の値を変更することが可能です。
フロー専用の変数の作成：特定の自動ガイドボットのフロー専用の変数を作成できます。フローごとに変数を管理したい場合に役立ちます。
管理の効率化：フローごとに個別変数の値を設定することで、チャットボットの設定管理を効率化できます。他のフローに影響を与えることなく、更新や変更をより簡単に行うことができます。