A/Bテストは、Webページの2つ以上のバージョンを比較し、コンバージョンの観点からオーディエンスに対して最も効果的なバージョンを特定するのに最適な方法です。場合によっては、作業を迅速化し、マーケティング効果を最大限に高めるため、複数のA/Bテストを同時に実行したいこともあるでしょう。初期設定では、PageSenseで複数のテストを実行している場合、1人の訪問者が同時に複数のテストの対象になることがあります。訪問者に複数のテストページを表示するこの方法は、ページ同士がまったく関連していない場合や、異なる目標を測定している場合に適しています。
ただし、以下のようなケースでは、1人の訪問者を同時に複数のテストの対象にすると、テスト同士が干渉し、A/Bテストの結果に偏りが生じる可能性があります。
同じページで2つ以上のテストを実行する場合
複数のテストで同じ目標を測定する場合
ファネル分析(購入者の行動ファネルやメールマガジン登録ファネルなど)のように、同じフロー内のテストページ間で訪問者が操作する場合
あるテストで収集したデータに別のテストが干渉するのを防ぎ、1つのテストに参加している訪問者が別のテストにも参加しないようにするには、PageSenseで相互排他グループを作成します。この詳細設定を使用すると、相互に排他的な複数のテストをグループ化でき、次のメリットがあります。
同じページで実行中の複数のテストが訪問者に表示されない
異なるテスト間で訪問者が重複しないため、正確なレポートを維持できる
テストデータの偏りを排除し、コンバージョン率の変化を正しいテストに関連付けられる
たとえば、クリスマスシーズンにECサイトでさまざまなテストを実施するとします。訪問者がホームページを訪れ、テストAの対象になります。その後、商品ページに移動すると、テストBが表示されます。最後に、商品をカートに追加して購入手続きに進むと、テストCが適用されている特定の商品に追加のクーポン割引が表示されます。
最終的に、訪問者がWebサイトで商品を購入すると、コンバージョンとして記録されます。
各テストで得られたコンバージョンに基づいて、次の点を確認できます。
クリスマスキャンペーンの成功に最も貢献したテストのバリエーション
いずれかのテストのバリエーションが、別のテストのデータや結果に干渉しているかどうか
ホームページのテストによって訪問者が提供中の特典を確認し、関連する商品ページに移動したのかもしれません。または、商品ページのテストで魅力的な新商品を見たことがきっかけとなり、商品をカートに追加した可能性もあります。あるいは、購入手続きページのテストで表示された追加のクーポン割引が、他のすべてのテストよりも大きな影響を与え、商品の購入につながったのかもしれません。
しかし、異なるテストページ間には無関係で把握しにくい操作が存在する可能性があるため、サイト上でどのA/Bテストがより多くのコンバージョンや売上を獲得したのかを簡単に判断することはできません。この問題に対処する最も簡単な方法は、相互排他グループを作成することです。
相互排他グループを作成すると、訪問者のトラフィックを実行中のA/Bテストに分配し、各訪問者グループが1つのテストだけに参加するように設定できます。これにより、訪問者に表示されたバリエーションが別のテストの結果に影響を与えることもありません。訪問者から見ると、ページにアクセスした際に実行および表示されるテストは1つだけになるためです。
メモ:より信頼性の高い結果を得るため、相互排他グループ内のすべてのテストを除外グループに追加してから開始することをお勧めします。
たとえば、クリスマスシーズンにECサイトで複数の販促キャンペーン案をテストするとします。この場合、相互排他グループを作成してサイト上の複数のテストを除外グループに追加すると、訪問者にそのグループ内の複数のテストが表示されないようにできます。
上記の例では、Webサイトを訪れる訪問者の50%を一方のテストに割り当て、残りの50%をもう一方のテストに割り当てることができます。相互排他グループでのトラフィックの割り当ての仕組みをご確認ください。
相互排他グループに新しいテストを追加するには
テストを追加するグループを選択し、[+]アイコンをクリックします。次に、ドロップダウンから新しいテストと、対象に含める訪問者の割合(%)を選択します。
完了したテストを相互排他グループから削除するには
完了したテストを削除するグループを選択し、テスト名の横にある[閉じる]アイコンをクリックします。
情報:排他グループからテストを削除すると、それまでそのテストの対象だった訪問者は排他グループから除外されます。そのため、これらの訪問者には、その排他グループ内の他のテストやキャンペーンは表示されません。ただし、このグループ外で実行中のテストやキャンペーンがあり、その訪問者がターゲット条件を満たしている場合、そのテストやキャンペーンが表示される可能性があります。
相互排他グループを削除するには
一覧から削除するグループを選択し、[その他]アイコンをクリックして、メニューから[削除]を選択します(図を参照)。
排他グループ内のテストをアーカイブするには
一覧からアーカイブするグループを選択し、図のように[アーカイブ]ボタンを選択します。
テストを検索して排他グループに戻すには
PageSenseでは、テストが相互排他でない場合、訪問者はWebサイトで実行中のすべてのテストに直接振り分けられます。たとえば、テストAが表示された訪問者には、テストBも表示される可能性があります。そのため、訪問者の重複により、AとBの結果に偏りが生じる可能性があります。
一方、テストが相互排他の場合、PageSenseはランダムな値を選択して訪問者をグループ内のいずれかのテストに振り分け、その値をCookieに保存します。たとえば、テストAとBが相互排他の場合、PageSenseはランダムな値を選択し、訪問者をテストAまたはテストBのいずれかに振り分けます。これにより、各排他グループから訪問者に表示されるテストは1件のみになります。
メモ:相互排他グループ内のテストのトラフィックの割り当てを変更しても、再訪問者には変更前に表示されたテストやキャンペーンが引き続き表示されます。新規訪問者には、新しいトラフィックの割り当てに基づいてテストやキャンペーンが表示されます。テストA:トラフィックの50%を割り当て
テストB:トラフィックの50%を割り当て
この場合、PageSenseは訪問者の約半数をテストAに、残りの半数をテストBにランダムに振り分けます。これにより、同じユーザーに対してテストが重複しなくなります。
次に、排他グループにテストをさらに2件追加し、トラフィックを次のように再割り当てするとします。
テストA:トラフィックの25%を割り当て
テストB:トラフィックの25%を割り当て
テストC:トラフィックの25%を割り当て
テストD:トラフィックの25%を割り当て
更新後のトラフィックの割り当てにかかわらず、再訪問者には、最初に表示されたテストAまたはBが引き続き表示されます。再訪問者にはテストCやDは表示されません。一方、新規訪問者には4件のテストのいずれかが表示される可能性があります。テストA、B、C、Dは、それぞれ約25%の訪問者に表示されます。
例2:1件のテストで訪問者が重複し、2件のテストが相互排他グループに含まれる場合
PageSenseで3件のテストを実行し、そのうち1件では訪問者が重複し、残りの2件は排他グループ「ABC」に含まれ、トラフィックが次のように割り当てられているとします。
トラフィックの100%がテストAの対象
トラフィックの50%がグループABC内のテストBの対象
トラフィックの50%がグループABC内のテストCの対象。
この場合、すべての訪問者にテストAが表示されます。一部の訪問者にはテストBが表示され、その他の訪問者にはテストCが表示されます。ただし、テストBとテストCの両方が表示される訪問者はいません。これは、テストBとCが同じ排他グループに含まれ、相互排他になっているためです。つまり、すべての訪問者には、テストAとともにテストBまたはCのいずれかが表示されます。