数式項目は、複数の項目の値を組み合わせて計算やテキスト結合などの処理を行ったり、項目の値に処理を加えて別の値に変換したりする際に使用します(例:複数の数値項目の値の合計を算出する、日付項目の値に指定した日数を加えた日付を表示する)。数式項目では、さまざまな種類の関数を使用して、計算や変換の処理を行うことが可能です。数式の作成においては、入力値(引数)としていずれかの項目を指定します。また、必要な処理を行うための関数を挿入します。また、数式内で使用した項目や関数に応じて、出力値(戻り値)の種類を指定します。また、数式では、加減乗除などの四則演算や値の比較のための演算子を使用することができます。
数式の設定では、出力されるデータの種類を指定します。
区切り文字を用いてテキスト([]内に指定した値)を結合します。
例:ARRAYJOIN([{従業員番号},{労働時間}],'-')
結合対象の値が、[]内に列挙されています(値を配列として指定します)。この例において、従業員番号の値が「Z001」、労働時間の値が「5」の場合、出力値は「Z001-5」になります。
従業員番号は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値が、出力値に含まれます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
複数の値を1つの値に結合します。項目の値ではなく特定のテキストを個別に入力して使用する場合、一重引用符(')で囲んでください。
例:CONCATENATE({機能},'-',{対象})
この例では、2つのカスタム項目の値の間に「-」という文字を挿入する形で結合し、1つの値として出力しています。他のカスタム項目の値を追加して結合することも可能です。
機能と対象は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値が、出力値に含まれます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値やテキストなどを含めることも可能です。
入力値として指定したテキストの文字数を出力します。
例:LEN({デザイン情報})
「デザイン情報」というテキスト項目の値の文字数を出力します。空白文字も文字数に含まれます。デザイン情報という項目に、「新デザインを適用予定」というテキストが入力されている場合、出力値は「10」になります。
デザイン情報は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値をもとに、出力値が算出されます。なお、他のテキストのカスタム項目を含めることも可能です。
値1が値2より大きいかどうかを検証します。式の内容が当てはまる場合はtrue(真)、それ以外の場合はfalse(偽)が出力されます。
例:{売上} > {経費}
売上と経費は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値をもとに、出力値が算出されます。なお、他の数値のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
値1が値2より小さいかどうかを検証します。式の内容が当てはまる場合はtrue(真)、それ以外の場合はfalse(偽)が出力されます。
例:{完了度} < 80
完了度は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値をもとに、出力値が算出されます。なお、他の数値のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
値1が値2以上であるかどうかを検証します。式の内容が当てはまる場合はtrue(真)、それ以外の場合はfalse(偽)が出力されます。
例:{利益} >= 10,000
利益は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値をもとに、出力値が算出されます。なお、他の数値のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
値1が値2以下であるかどうかを検証します。式の内容が当てはまる場合はtrue(真)、それ以外の場合はfalse(偽)が出力されます。
例:{時間} <= 15
時間は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値をもとに、出力値が算出されます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
値1と値2が等しいかどうかを検証します。式の内容が当てはまる場合はtrue(真)、それ以外の場合はfalse(偽)が出力されます。
例:{手数料} == 15,000
手数料は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値をもとに、出力値が算出されます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
値1と値2が等しくないかどうかを検証します。式の内容が当てはまる場合はtrue(真)、それ以外の場合はfalse(偽)が出力されます。
例:{タスクの種類} != 'その他'
この数式では、種類が「その他」以外のタスクを特定できます。「総経費」の値が100000で「人数」の値が20の場合、一人あたりのコストとして5000が出力されます。
タスクの種類は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値をもとに、出力値が算出されます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
指定されたすべての引数が真かどうかを確認できます。
例:AND({完了度}<=90,{完了度}>=50)
この数式では、完了度が50から90の範囲にあるものを識別できます。完了度の値が50以上90以下である場合、true(真)が出力されます。それ以外の場合、false(偽)が出力されます。
完了度は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値が、出力値に含まれます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
値1と値2のうち、いずれか1つにあてはまるかどうかを検証します。
例:OR({利益率}>10,{売上}>{経費})
この数式では、プロジェクトの状況が適正であるかどうか識別できます。利益率の値が10を超えているか、売上が経費より大きい場合、true(真)が出力されます。それ以外の場合、false(偽)が出力されます。
利益率、売上、経費は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値が、出力値に含まれます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
条件式に当てはまる場合は値1を出力し、それ以外の場合は値2を出力します。
例:IF({予定コスト}<{実績コスト},'予算超過','予算内')
この数式では、予算を超過しているか、予算内に収まっているかを出力できます。実績コストが予定コストより大きい場合は「予算超過」と出力され、それ以外の場合は「予算内」と出力されます。
予定コストと実績コストは、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値をもとに、出力値が算出されます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
また、次のような処理も可能です。
例:IF({個数}>10, '15,000円', IF({個数}<=7, '5,000円', '10,000円'))
この例では、個数が10を超える場合は「15,000円」が出力されます。それ以外の場合は、入れ子になっているIF関数の中身をもとに値が出力され、7個以下の場合は「5,000円」、それ以外の場合は「10,000円」が出力されます。
個別に指定した数値や項目に保存されている数値を加算します。
例:{材料費} + {実績コスト}
この例では、「総経費」という数式項目を作成します。「材料費」の項目値が20000で「実績コスト」が30000の場合、50000が出力されます。
材料費と実績コストは、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値をもとに、出力値が算出されます。なお、他の数値のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
個別に指定した数値や項目に保存されている数値を減算します。
例:{売上} > {経費}
この数式では、利益を算出します。「売上」の値が80000で「経費」の値が50000の場合、30000が出力されます。
「売上」と「経費」は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値が、出力値に含まれます。なお、他の数値のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
個別に指定した数値や項目に保存されている数値をかけ合わせた値(積算した値)を算出します。
例:{1単位あたりのコスト} * {量}
この数式では、総経費を算出します。「1単位あたりのコスト」の値が2000で、「量」の値が80の場合、「総経費」として16000が出力されます。
「1単位あたりのコスト」と「量」は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値が、出力値に含まれます。なお、他の数値のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
個別に指定した数値や項目に保存されている数値を割った値(除算した値)を算出します。
例:{総経費} / {人数}
この数式では、一人あたりの経費を算出します。「総経費」の値が100000で「人数」の値が20の場合、一人あたりのコストとして5000が出力されます。
「総経費」と「人数」は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値が、出力値に含まれます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
個別に指定した数値や項目に保存されている数値の平均を算出します。
例:AVERAGE({費目1},{費目2},{費目3})
この数式では、異なる種類の費目の平均値を算出します。たとえば費目1の値が90000、費目2の値2が80000、費目3の値が100000の場合、平均値として90000が算出されます。
費目1、費目2、費目3は、カスタム項目として作成した項目の名前です。この項目の値が、出力値に含まれます。なお、他のカスタム項目の値、数式項目の値、個別に指定した数値などを含めることも可能です。
個別に指定した数値や項目に保存されている数値の件数を算出します。テキストの値の件数は算出されません。
例:COUNT(1,2,3,'','四')
この数式では、数値の値の数を算出します。テキストや空白スペースの数は含まれません。数値のカスタム項目の値や個別に指定した数値を含めることは可能です。
指定した値以下の直近の整数を出力します。
例:INT({利益})
この数式では、利益の値を四捨五入した値を算出します。たとえば、利益の項目の値が89.48の場合、89が出力されます。
指定した数値の中の最大値を出力します。
例:MAX(0.06*{価格},1000)
たとえば、手数料率が6%で、手数料の最低金額が1,000円だとします。この場合の算出方法としては、価格に6%をかけた金額と1,000円のうち、どちらか大きい方を用います。「価格」の値が20000で手数料率が6%の場合、0.06*20000という式により、算出値は1200です。1000より大きいため、1200が出力されます。この結果、数式の算出結果は1200になります。
指定した数値の中の最小値を出力します。
例:MIN({費目1},{費目2})
この数式では、費目ごとの値のうち、一番小さな値を算出します。たとえば費目1の値が25000、費目2の値2が30000の場合、最小値として25000が算出されます。
値を割った余りを出力します。
例:MOD({合計人数},{机1台あたりの人数})
この数式では、割り算を行った結果の余りを出力します。「合計人数」の値が50で「机1台あたりの人数」の値が3の場合、50÷3の余りである2が出力されます。たとえば、1台につき3人座れる長机があり、50人参加する場合に、余りの人数である2人については予備の椅子を用意するといった対応のための計算が可能です。
精度に応じて、指定した値に最も近い整数を出力します。
例:ROUND({価格} * {割引率}, 2)
この数式では、割引額を算出します。小数点以下の桁数は、精度で指定した値に応じて決まります。たとえば、「価格」の値が999で「割引率」が7%の場合、割引額として、999×0.07の小数点以下2桁までの値である69.93が出力されます。
個別に指定した数値や項目に保存されている数値の合計を算出します。
例:SUM({負債},{資本})
この数式では、資産の値を算出します。「負債」の値が100000で「資本」の値が10000の場合、資産の値として110000が出力されます。
2つの日付の差分を、指定した単位に応じて出力します。
例:DATETIME_DIFF({作業開始日},TODAY(),'DAYS')
この数式では、2つの日付の差を算出できます。「作業開始日」が2021年7月15日(07-15-2021)で、今日の日付が2021年7月20日(07-20-2019)だとします。単位に「DAYS」(日)を指定した場合、5日が出力されます。入力値(引数)として特定の日付を指定する場合、一重引用符(')で囲んでください。なお、サポートされている日付形式は、「mm-dd-yyyy」です。
入力値として指定した日付から日の部分の値を取得し、1から31の数値で出力します。
例:DAY({期限})
この数式では、指定された日付の日の部分の値を取得できます。たとえば、「期限」の日付が2021年7月15日(07-15-2021)の場合、15が出力されます。入力値(引数)として特定の日付を指定する場合、一重引用符(')で囲んでください。なお、サポートされている日付形式は、「mm-dd-yyyy」です。
入力値として指定した日時から時間の部分の値を取得し、0から23の数値で出力します。0は午前0時、23は午後11時を表します。
例:HOUR({期限})
入力値(引数)として特定の日時を指定する場合、一重引用符(')で囲んでください。サポートされている日時形式は、「mm-dd-yyyy hh:mm」です。
入力値として指定した日時から分の部分の値を取得し、0から59の数値で出力します。
例:MINUTE({期限})
入力値(引数)として特定の日時を指定する場合、一重引用符(')で囲んでください。サポートされている日時形式は、「mm-dd-yyyy hh:mm」です。
入力値として指定した日付から月の部分の値を取得し、1から12の数値で出力します。
例:MONTH({期限})
入力値(引数)として特定の日付を指定する場合、一重引用符(')で囲んでください。なお、サポートされている日付形式は、「mm-dd-yyyy」です。
現在の日時を出力します。
例:NOW()
今日の日付と時刻(12時間表記)を出力します。
例:TODAY()
現在の日付から対象の日付までの日数を算出します。
例:FROMNOW({開始日})
現在の日付が2021年7月20日(07-20-2021)で、「開始日」が2021年7月15日(07-15-2021)の場合、5日が出力されます。入力値(引数)として特定の日付を指定する場合、一重引用符(')で囲んでください。なお、サポートされている日付形式は、「mm-dd-yyyy」です。
指定した日付の週番号を出力します(番号は、年の初めから数えられます)。
例:WEEKNUM({期限})
たとえば、「期限」が2021年7月15日(07-15-2021)の場合、週数として28が出力されます。入力値(引数)として特定の日付を指定する場合、一重引用符(')で囲んでください。なお、サポートされている日付形式は、「mm-dd-yyyy」です。
指定した日付の年の部分の値を出力します。
例:YEAR({開始日})
たとえば、「開始日」の日付が2021年7月15日(07-15-2021)の場合、2021が出力されます。入力値(引数)として特定の日付を指定する場合、一重引用符(')で囲んでください。なお、サポートされている日付形式は、「mm-dd-yyyy」です。
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