個人がアプリを利用すると、そのデバイスがZoho Appticsに登録され、デバイスIDという一意のIDが割り当てられます。デバイス単位の追跡では、収集されたすべてのデータポイントがこのデバイスIDに関連付けられ、該当するデバイス上のアプリ内で発生した操作に基づいて記録されます。
これらの操作は主に個々のイベントとして取得されるため、この追跡方法はイベント単位の追跡とも呼ばれます。ただし、このデータはユーザーではなくデバイスに関連付けられる点に注意してください。
そのため、デバイス単位の追跡は次の用途に適しています。
- デバイス単位でユーザーの行動を把握する。
- ユーザーのログイン機能が利用できない、またはログイン状況が一定でない場合に追跡する。
- プライバシーに配慮し、個人識別情報を含めずに分析データを収集する。
デバイス単位の追跡とは異なり、ユーザー単位の追跡では、セッションやデバイスをまたいで、すべての操作や活動がアプリを利用する個人に関連付けられます。これは通常、登録またはログイン後に割り当てられるユーザーIDという一意のIDを使用して個人を識別することで実現します。
ユーザー単位の追跡では、次のことができます。
- デバイスやプラットフォームをまたいで、1人のユーザーの利用経路を追跡する。(例:同じユーザーがiPhone、タブレット、ブラウザーを使ってアプリのWeb版にアクセスする場合)
- ユーザーごとのエンゲージメントと利用継続率を測定する。
- セグメントやコホートを使用して、ユーザーの行動をより正確に分析する。
この方法は、長期的な行動分析、個別に最適化された体験の提供、ライフサイクルの追跡に適しています。
ユーザー属性
ユーザーの操作(イベント)に関連付けられる追加の属性である
カスタム属性とは異なり、ユーザー属性は特定のユーザーに直接関連付けて追跡する属性です。アプリのユーザーに関連付けて追跡する、特定のキーと値のペアです。Appticsでは、
定義済みのユーザー属性と
カスタムユーザー属性の2種類を設定して追跡できます。
定義済みのユーザー属性
Appticsには、ユーザーIDに関連付けて追跡できる15件の定義済みユーザー属性があります。Zoho Appticsが提供する定義済み属性は次のとおりです。
- first_name
- last_name
- company_name
- email_address
- contact_number
- country
- region
- city
- geo_location
- gender
- plan_type
- timezone
- language
- engagement_score
- dob
カスタムユーザー属性
アプリ用に追加で設定して追跡できるユーザー属性です。Appticsが提供する15件の定義済みのユーザー属性とは別に、アプリの要件に合わせて最大30件のカスタム属性を追加できます。
メモ:アプリのユーザー属性を設定する前に、以下のルールと制限事項を確認してください。
ユーザー属性を設定する際のルールと制限事項
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ルールと制限事項
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詳細
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設定可能なユーザー属性数
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45件(定義済みの属性15件+カスタム属性30件)
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属性キーの最大長
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50文字
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属性値の最大長
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255文字
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オブジェクト(ユーザー)ごとに設定可能な最大属性数
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45件 |
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使用可能なデータ型
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文字列型、boolean型、integer型、long型、float型、double型
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JSONオブジェクトの最大長
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18,000
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検証時の動作
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無効なキーのみが無視され、
その他の有効なキーは追跡されます。
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SDKから追加できるユーザー属性は45件までです。上限に達すると、46件目のカスタム属性は無視されます。設定された上限の範囲内で、要件に応じて属性に優先順位を付けて使用することをお勧めします。
Appticsコンソールの[ユーザー]ページ
アプリのユーザー属性を設定して追跡を開始すると、Appticsコンソールの[ユーザー]ページで、アプリに登録されているすべてのユーザーのリストを確認できます。
- 左側のメニューから[マーケティング担当者]→[ユーザー]に移動すると、全期間のユーザー数と、選択済みの日付の範囲における新規ユーザー数を確認できます。
- 下にスクロールすると、登録されているすべてのユーザーとその詳細がユーザーリストに表示されます。詳細には、ユーザー名、メールアドレス、最終アクティブセッション、登録日時、ユーザーID、ユーザーに関連付けられた登録済みのデバイス数、所属するユーザーグループ数などが含まれます。
- データへのアクセスに必要な権限がある場合は、[マスキング済み]をクリックすると、ユーザーIDとメールアドレスを表示できます。
ユーザーIDとメールアドレスの違い
ユーザーIDは、開発者が各ユーザーに設定する一意のIDです。任意のデータ型を使用できます。
例:ユーザー名、数値ID、メールアドレス形式のテキストなど。
一方、メールアドレスはAppticsで個別の定義済みユーザー属性であり、常に有効なメール形式で入力する必要があります。
例:abc@domain.com
Appticsコンソールでは、ユーザーIDとメールアドレスはユーザーリスト内の別々の列に表示され、機密情報はデフォルトでマスキングされた状態になります。
メモ:
- [ユーザー]ページの表示や、ユーザーID、メールアドレス、ユーザー属性などのユーザー詳細へのアクセスは、役割に基づいて制御されます。適切な役割と権限を持つプロジェクトのメンバーのみ表示できます。
- ユーザー情報が表示されるたびに、Zohoのプライバシーポリシーに基づき、Appticsコンソール内のプロジェクトの操作履歴に記録が作成されます。
ユーザー属性の管理
- [ユーザー属性の管理]をクリックすると、Appticsコンソールでアプリのすべてのカスタムユーザー属性、定義済みのユーザー属性、削除済みのユーザー属性のリストを表示できます。
ユーザー属性の削除
登録済みのユーザー属性は編集できません。ただし、既存のカスタムユーザー属性はコンソールから削除できます。上限を超えた場合は、不要になった属性を削除し、後でSDKから新しいユーザー属性を追加できます。
- 属性リストで、各属性の横にあるごみ箱アイコンをクリックします。
- 確認用のポップアップが表示されます。続行するには、[はい、削除]をクリックします。
- [削除済み]をクリックすると、削除されたすべての属性のリストを表示できます。
メモ:
- コンソールから削除できるのはカスタムユーザー属性のみです。設定済みのユーザー属性は削除できません。
- カスタム属性を削除すると、元に戻すことはできず、それ以降は追跡されません。関連データもコンソールで利用できなくなります。削除した属性を再度追跡するには、SDKで再設定する必要があります。
ユーザーデータのエクスポート
[ユーザー]ページから、ユーザー属性を含むユーザーデータを.CSVファイル形式でエクスポートできます。ユーザーID、最終アクティブ日時、登録日時、ユーザーに関連付けられているデバイスの合計数、ユーザーが所属するユーザーグループの合計数を含むユーザーリストをエクスポートしてダウンロードできます。
- [エクスポート]オプションをクリックします。
- エクスポートリストを作成するためのポップアップが表示されます。
- エクスポート名を入力し、データをエクスポートする日付の範囲を選択して、含める項目または除外する項目を選択します。
- エクスポートリストをパスワードで保護する場合は、こちらでパスワードを追加することもできます。
- 必要な詳細を入力した後、[エクスポート]をクリックします。
- エクスポートが作成されると、[エクスポートリスト]からダウンロードできるようになります。
- ダウンロード可能な有効なエクスポートのリストと、エクスポート名、エクスポート日時、有効期限の日時、エクスポートのステータスなどの詳細が表示されます。
- ダウンロードアイコンをクリックしてエクスポートデータをダウンロードでき、必要に応じてエクスポートを削除できます。
メモ:
- 各エクスポートは作成後7日間利用でき、その期間を過ぎると自動的に期限切れになります。
- エクスポートのダウンロードは役割に基づく処理であり、自分の役割にエンゲージメント管理権限がある場合にのみ実行できます。
ユーザーのプロフィール
ユーザーのプロフィールには、そのユーザーの詳細情報が含まれます。プロフィールは、そのユーザーについて追跡されている一連のユーザー属性に基づいて作成されます。設定済みのユーザー属性、カスタムユーザー属性、個々のユーザーに関連付けられているデバイスのリストなど、関連するすべての属性を表示できます。簡単に言うと、ユーザーリストの表の各行が個々のユーザーのデータです。
- ユーザーのプロフィールを表示するには、ユーザーリスト内の個々のデータをクリックします。設定済みのユーザー属性とカスタムユーザー属性を使用して追跡されたすべてのユーザー属性など、ユーザーの詳細が表示されます。
- ユーザーに関連付けられているすべてのデバイスのリストと、デバイスID、デバイスの種類、デバイスのモデル、アプリのバージョン、OSのバージョン、追跡のステータスなどの詳細を表示できます。
ユーザー属性による検索
ユーザー属性を個別指定の検索フィルターとして使用し、アプリで追跡されている設定済みの属性とカスタム属性に基づいてデータを絞り込むことができます。
- [ユーザー属性でフィルター]をクリックします。
- ユーザー属性を選択し、データの絞り込みに使用する条件パターンを設定します。AND-ORロジックに基づいて条件を設定できます。
- 絞り込んだデータや値の件数、合計、平均、最小値、最大値の計算などの集計処理を設定したり、絞り込んだデータをグループ化して並べ替えたりすることもできます。これにより、特定のデータをわかりやすい形式で簡単に掘り下げて確認できます。
- 必要なフィルターを適用した後、[適用]をクリックします。
- 適用したフィルターと選択済みの日付の範囲に基づいて、該当するすべてのユーザーのリストが表示されます。
エッジケース
- セッションの追跡とコンソールでの詳細表示には、7日間の制限があります。セッションが7日以内に完了した場合にのみ、Appticsで追跡されます。クラッシュが発生しても、7日後もセッションが開いたままの場合、セッションデータは追跡されず、コンソールでも利用できません。
- セッションが7日以内に完了した場合、そのセッションデータは後でコンソールに表示されます。
- .CSV形式でエクスポートされたデータでは、ユーザー名、年齢、組織などのユーザー属性は個別の列として含まれません。代わりに、リスト内の各ユーザーについて追跡されたコンマ区切りのキーと値のペアとして表示されます。