BYOCの作成と設定

BYOCの作成と設定

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BYOCとは 

Bring Your Own Carrier(BYOC)サービスを設定すると、電話番号を移行することなく、Zoho Voiceの機能を活用してビジネス電話基盤を最適化できます。既存の通信事業者をZoho Voiceのクラウドプラットフォームに接続することで、ビジネス用電話番号を利用できます。

 

BYOCを設定すると、通話トラフィックの処理経路を一部調整し、SIPトランクを介することで、高い相互運用性と拡張性を実現できます。BYOCソリューションにより、Zoho Voiceサービスの契約者は、Zoho Voiceクラウドプラットフォームと現在利用中の通信事業者との間に、パブリックインターネット経由でSIPトランクを定義できます。

 

BYOCソリューションを利用するための前提条件

Zoho Voiceを現在利用中の通信事業者と連携させるには、現在利用中の通信事業者が次の条件を満たしていることを確認してください。

  • SIPに準拠していること

  • TCP、UDP、TLSのトランク転送プロトコルに対応していること。サポートされるのはIPv4上のTCP、UDP、TLSのみです。IPv6には対応していません。

  • パブリックにルーティング可能なIPアドレスまたはドメイン名を1つ以上保有していること

BYOCの設定によるメリットを得られる対象 

BYOCは、組織が現在利用中の通信事業者とZoho Voiceの双方のメリットを最大限に活用するための通信戦略です。

BYOCによる組織にとってのメリット。

  • Zoho Voiceが電話番号を提供していない国でもZoho Voiceを利用できます。

  • 現在の電話番号を維持したまま、Zoho Voiceへ簡単に移行できます。

  • 現在の通信事業者を継続利用しながら、Zoho VoiceのIVRコールキューメトリクスPower Dialerなど、音声通話をプログラム可能にする高度なクラウド電話機能を利用できます。

  • 現在利用中の通信事業者との長期契約を継続できます。

  • 希望する通信事業者が提供する一貫した料金体系のメリットやロイヤルティ割引を継続できます。

  • 番号移行の効率的な代替手段になります。通信事業者によっては、番号移行に手間、時間、費用がかかる場合があります。

  • Zoho Voiceプラットフォームを通じて、各国の通信事業者が保有する電話番号在庫に一元的にアクセスでき、グローバル展開を拡大できます。

  • 複数地域でコンプライアンスを確保し、通話ルーティングや提供内容をより細かく管理できます。

 Zoho VoiceでのBYOCの設定 

 はじめに 

  1. 新しいBYOCトランク用に、SIPトランクIPアクセス制御リスト設定・定義します。

Notesメモ:これらを定義できるのは、特権管理者と管理者のみです。

  1. 定義した各BYOCトランクは、Zoho Voiceによる追加の確認対象となります。承認されると、トランクのステータスは有効になり、通話の転送と受信が可能になります。

  2. BYOCトランクが承認されたら、既存の電話番号を新しく承認されたBYOCトランクに追加します。Zoho Voiceは通話によるワンタイムパスワードで確認し、電話番号を承認します。

  3. 追加した電話番号のすべての通話設定を、[通話設定]ページで設定します。

  4. Zoho Voiceを利用して、既存の通信事業者から通話を発信および受信します。

 

Zoho Voiceで新しいBYOCトランクを作成して設定する詳細な手順は以下のとおりです。

 BYOCトランクの作成

  1. 左側のメニューバーで[設定]→[BYOC]を選択します。

  2. [BYOC]ページで、[+追加]ボタンをクリックして、新しいBYOCトランクを作成します。

  3. BYOCの追加フォームに移動します。このフォームでは、新しいBYOCトランクの設定を追加し、Zoho Voiceと現在の通信事業者との間で通話を処理する方法を定義できます。

  1. [名前]項目に、新しいBYOCトランクを識別できる適切な名前を入力します。

  2. SIPトランクとIP ACLの詳細を入力します。

BYOC SIPトランクの定義

  • [SIPトランク]セクションで、Zoho Voiceが通話の発信に使用できるよう、現在の通信事業者に属するパブリックにルーティング可能な完全修飾ドメイン名ホスト名、またはIPアドレスを、関連付けられた優先度レベルとともに複数設定します。

  • [SIP URI]項目:現在の通信事業者から提供された、パブリックにルーティング可能なSIPドメインホスト名、またはIPアドレスの一覧を追加します。

  • [プロトコル]項目:接続の確立に使用する、現在の通信事業者がサポートしている適切なトランクのトランスポートプロトコルを指定します。

Notes

メモ:IPv4上のUDP、TLS、TCPのみがサポートされています。IPv6はサポートされていません。

  • [優先度]項目:現在の通信事業者の各SIPドメインに、1~10の優先度番号を割り当てることができます。Zoho Voiceは、通話の処理時に優先度レベルに基づいてSIPトラフィックをルーティングします。番号が小さいほど優先度が高くなります。最も優先度の高いトランクで障害が発生して利用できなくなった場合、SIPトラフィックは次に優先度の高いトランク経由で再ルーティングされます。

  • [ユーザー名]項目と[パスワード]項目は任意です。必要に応じて、SIPトランクに接続するための認証情報を設定できます。

  • 複数のエントリーを追加するには、[+]ボタンをクリックします。同様に、エントリーを削除するには、[X]ボタンをクリックします。

IP ACLの定義

  • [IP ACL]セクションで、受信トラフィックの送信元となる現在の通信事業者のIPアドレスを定義します。受信トラフィックへのアクセスは、指定されたIPアドレスのみに許可されます。

  • [IPv4]項目と[ビットマスク]項目:Zoho Voiceが受信SIPトラフィックを検証して許可できるよう、既存の通信事業者から提供された複数の公開SIPシグナリングIPアドレスを追加します。

  • 複数のエントリーを追加するには、[+]ボタンをクリックします。同様に、エントリーを削除するには、[X]ボタンをクリックします。

  • 新しいBYOCトランクのSIPトランクとIP ACLの設定を保存するには、[保存]をクリックします。保存すると、BYOCホームページにリダイレクトされ、新しく作成されたトランクが現在のステータスとともに一覧表示されます。

BYOCのステータス

  • [設定の承認ステータス]には、Zoho Voiceでの承認ステータスが表示されます。利用可能なステータス:保留中、承認済み、却下。

  • [トランクPBXステータス]には、承認済みの設定のZoho Voice PBXシステムへの導入ステータスが表示されます。利用可能なステータス:有効、無効。

Notesメモ:新しく保存したBYOCトランクの[設定の承認ステータス]「保留中」、[トランクPBXステータス]は「無効」と表示されます。これは、確認のためZoho Voiceでトランクが審査中であることを示します。

  • トランク設定を編集するには、[編集]アイコンをクリックします。送信済みのトランクを削除するには、[削除]アイコンをクリックします。

Notesメモ:すでに承認済みのトランク[設定の承認ステータス]:確認済み、[トランクPBXステータス]:有効)を編集すると、確認のためZoho Voiceに再送信されます。

BYOC番号の追加

承認が完了すると、トランクのステータスが有効になり、通話を発着信できるようになります。

  1. [BYOC]ページで、承認済みのBYOCトランクをクリックします。[詳細]タブと[番号]タブが表示されます。

  2. [詳細]タブをクリックして、設定を確認、編集します。

  1. [番号]タブに移動し、ご利用中の通信事業者の番号をZoho Voiceに追加します。


Notes

メモ:BYOC番号とその設定は、BYOCトランク設定がZoho Voiceで正常に確認された後にのみ追加できます。

  1. 番号を追加するには、[+追加]ボタンをクリックします。

  1. 登録する番号を1件ずつ[番号]項目に追加します

  2. 各番号について、所有権の証明として有効な書類を添付します。

Notesメモ:有効な書類として、現在ご利用中の通信事業者からの番号購入請求書を使用してください。

  1. 番号をさらに追加するには、番号項目にカーソルを合わせ、右側の+(プラス)アイコンをクリックします。

  2. 必要な番号と対応する請求書類をすべて追加したら、[保存]をクリックします。

  3. 次に、各番号の[ワンタイムパスワードを認証]ボタンをクリックし、該当する番号への通話で受信したワンタイムパスワードを入力して、各番号を認証します。

     有効なBYOCトランクに追加された各番号は、Zoho Voiceによる追加の承認の対象となります。

     承認されると、すべての着信通話と発信通話がZoho Voice経由で管理されます。

     BYOCトランクから番号を削除するには、その番号の横にある[X]ボタンをクリックし、変更内容を保存します。

Warning 免責事項:番号を削除すると、その番号ではZoho Voice経由で通話を発信または受信できなくなります。

Notesメモ:特定のBYOCトランクに関連付けられる通信事業者は1社のみです。組織内で複数のBYOCトランクを作成、設定し、各トランクを世界中のさまざまな通信事業者に接続できます。

 Zoho Voiceトランクの詳細 

以下は、Zoho Voiceで設定する内容と同様に、通信事業者側で設定する必要がある詳細です。

Zoho VoiceのSIPトランクURI

通信事業者側から通話を転送する必要があるトランクURIです。

米国DCの場合。

  • sip.zohovoice.com:5060 - TCP/UDP

  • sip.zohovoice.com:5061 - TLS

EU DCの場合。

  • eu-sip.zohovoice.com:5060 - TCP/UDP

  • eu-sip.zohovoice.com:5061 - TLS

 Zoho Voiceの通話発信元IP

Zoho Voiceからの通話を受信するために、通信事業者側で許可リストに追加する必要があるIPアドレスです。

米国DCの場合。

  • 8.33.38.218

  • 8.33.38.222

  • 8.47.10.219

EU DCの場合。

  • 139.162.137.101

  • 139.162.165.201

BYOC設定に関連する料金

BYOCトランク設定料金 

BYOCは、トライアルプランおよびアドオンなしのSoloプランを除くすべてのプランのユーザーが利用できます。BYOCトランクの設定が完了すると、20USDが1回限りの費用として請求されます。

 

説明

料金

BYOCトランク設定費用
(設定後に1回のみ差し引かれます)

20USD/トランク

 

通話料金 

すべての着信通話と発信通話の請求は、通話を処理する現在の通信事業者の料金に従います。

通信事業者から請求される通話料金に加えて、Zoho Voiceでは、無料通話分を差し引いた後、Zoho Voiceを使用して発信または受信する各通話に対して0.003USD/分が請求されます。

Business PhoneプランおよびEnterprise Telephonyプランをご利用のユーザー向け。

説明

料金

着信通話の処理料金

0.003USD/分

発信通話の処理料金

0.003USD/分