WebオートメーションはZoho RPAの主要機能で、Web上のタスクを簡素化し、自動化するために設計されています。Webページの操作、データの抽出、処理の実行を自動化できるため、手作業が不要になり、プロセスの効率が大幅に向上します。
RPA Webオートメーションの処理を設定するには、Webブラウザー拡張機能をインストールする必要があります。
詳細はこちら。
対応するブラウザーのバージョン。
Google Chrome
Mozilla Firefox
Ulaa
Microsoft Edge
個別指定への対応
Webタスクでは、オートメーションの作成時に特定のWeb要素を識別して選択するための個別指定が利用できるようになりました。手動で設定することなく、UI要素を正確に識別できます。
利用可能な処理
1. URLを開く
Webブラウザーで指定したURLに移動します。
例:ワークフローの開始地点としてWebサイトやWebアプリケーションに移動する場合に、この処理を使用します。
設定
[ブラウザーを選択]:RPAフローの実行に使用するWebブラウザーを選択します。
[バックグラウンドで実行]:ブラウザーを前面に表示するか、オートメーションをバックグラウンドで実行するかを選択します。
[URL]:移動先のWebサイトのURLを入力します。
[開く場所]:新しいURLを開く方法を指定します。新しいタブまたは同じタブのどちらで開くかを選択します。
2. クリック
Web要素(ボタンやリンクなど)に対するマウスクリックを再現します。
例:ECサイトを自動化する場合、ボットが[カートに追加]ボタンをクリックして、商品をショッピングカートに追加できます。
設定
[クリックの種類]:シングルクリック、ダブルクリック、右クリックの中から、実行するクリックの種類を選択できます。
3. カーソルを合わせる
Webページ上の要素にマウスカーソルを合わせ、ツールチップを表示したり、非表示のメニューやドロップダウンメニューを表示したりします。
例:Webページのナビゲーションメニュー項目にカーソルを合わせると、通常は各メニュー項目の機能を説明するツールチップが表示されます。
設定
4. テキストの設定
Webページ上の指定したUI要素のテキスト属性にテキストを書き込みます。テキスト項目や入力ボックスへのテキスト入力に使用できます。
例:Webサイトのお問い合わせフォームで、名前の項目に入力します。
設定
[入力テキスト]:入力項目に入力するテキストです。
[入力項目にすでにテキストがある場合]:入力項目に既存のテキストがある場合の処理方法を指定します。次の操作を選択できます。
- [テキストを置換]:既存のテキストを新しいテキストに置き換えます。
- [テキストを追加]:指定したテキストを既存のテキストに追加します。
5. テキストの取得
Webページ上の指定したUI要素からテキストの内容を抽出します。
例:天気予報のWebサイトで、[テキストの取得]を使用して現在の気温を抽出し、表示できます。
6. チェックボックスの設定
Webページ上のチェックボックスや切り替えスイッチをオンまたはオフにします。
例:WebサイトやWebアプリケーションでは、プッシュ通知、メール通知、アプリ内通知など、さまざまな通知の設定をユーザーがカスタマイズできる場合があります。通常、これらの設定はチェックボックスや切り替えスイッチで管理されます。この処理を使用してタスクを自動化できます。
設定
[UI要素セレクター]:UI要素セレクターを使用すると、Webページ上の特定のチェックボックス要素を識別し、ページ上の要素の状態に応じて値をtrueまたはfalseに設定できます。
各種UI要素セレクターの詳細はこちら
[チェックボックスの値]:チェックボックス項目に割り当てる値、つまりオンまたはオフを指定します。
7. チェックボックスの状態の取得
チェックボックスがオンかオフかを判定します。
例:Webサイトのフォームで、ユーザーが利用規約に同意しているかどうかを確認します。
設定
[UI要素セレクター]:UI要素セレクターを使用すると、Webページ上の特定のチェックボックス要素を識別し、ページ上の要素の状態に応じて値をtrueまたはfalseに設定できます。
各種UI要素セレクターの詳細はこちら
8. 項目の選択
Webページ上のドロップダウンリストから項目を選択します。
例:オンライン旅行予約サイトでは、出発地と目的地が通常ドロップダウンリストで表示されます。[項目の選択]処理を使用して、このタスクを自動化できます。
設定
[操作]:対象の要素に対して実行する操作を選択します。利用可能な操作は次のとおりです。
- [値で項目を選択]:値に基づいてリスト項目を選択します。
- [値]:選択する要素の値を入力します。
- [インデックスで項目を選択]:リスト内の位置に基づいて項目を選択します。
- [インデックス]:選択する要素のインデックスを指定します。インデックスは1から始まります。
- [すべてクリア]:選択されているすべての項目をリストから解除します。
Webページ上のHTMLテーブルからデータを抽出します。
例:配送関連のWebサイトでは、重量に基づく配送料や配送先がテーブルに表示されることがあります。[テーブルデータの抽出]処理を使用して、このタスクを自動化できます。
設定
[UI要素セレクター]:UI要素セレクターを使用して、Webページ上の指定した対象テーブルからデータを抽出します。この値は、HTML DOM内の<table>要素に対応している必要があります。各種UI要素セレクターの詳細はこちら
[抽出するデータ行数]
HTML表の先頭行から抽出するデータ行数を指定します。
- 値を設定しない場合、利用可能なすべてのデータ行が抽出されます。
- 先頭から特定の行数を抽出するには、その行数を入力します(例:10)。
- 指定した行数が総行数を超える場合、利用可能なすべての行が抽出されます。
例:表に15行あり、20を指定した場合、利用可能な15行すべてが抽出されます。
Webページ上のラジオボタンを選択します。
例:ECサイトの購入手続きページでは、利用可能なラジオボタンの一覧から希望する支払い方法を選択します。この操作は、[ラジオボタンの選択]処理を使用して自動化できます。
設定
Webページ上の特定のラジオボタンが選択されているかどうかを確認します。
例:購入手続きページでは、クレジットカード、デビットカード、PayPalなどの支払い方法は通常、ラジオボタンで表示されます。ラジオボタンの状態の取得処理を使用すると、選択されている項目を確認できるため、自動処理で支払い方法を適切に判別できます。
設定
Webページのスクロールを自動化し、特定のコンテンツを表示したり、長いWebページ内を移動したりできます。
例:ECサイトで[スクロール]処理を使用して商品一覧をスクロールすると、すべての商品を読み込み、データを抽出できる状態にできます。
設定
[スクロールの種類]:Webページ上でスクロールする方法を指定します。次の選択肢を利用できます。
- [UI要素セレクター]:UI要素セレクターに基づいて、Webページ上の特定の要素までスクロールします。各種UI要素セレクターの詳細はこちら
- [ピクセル数によるスクロール]:指定したピクセル数に基づいてWebページをスクロールします。
- [スクロール方向]:縦方向または横方向のどちらにスクロールするかを選択します。
- [ピクセル数]:スクロールするピクセル数を指定します。上または左にスクロールするには、負の値を使用します。
13. ホットキーの送信
キーボードショートカットを自動化し、Webアプリケーション内で特定の処理やコマンドを実行できます。
例:現在開いているWebページをブックマークに追加するには、Ctrl + Dを使用できます。
設定
- [セレクターの種類]:XPath、ID、Name、CSSセレクターなど、さまざまな種類のセレクターを利用できます。
- [セレクター]:対象にする要素のWebコンポーネントまたはロケーターの値を入力します。この値は、HTML DOM内の要素に対応している必要があります。
[修飾キー]:ホットキーに使用する修飾キーを選択します。Ctrl、Alt、Shift、Winを利用できます。
[キー]:修飾キーと組み合わせてホットキーを構成するキーを選択します。
[生成されたホットキー]:生成されたホットキーの組み合わせが、参照用としてこの項目に表示されます。
14. テキストの入力
Webページ上の入力項目やフォームにテキストまたはデータを入力する処理を自動化します。
例:[テキストの入力]処理を使用してログイン情報とパスワードの入力を再現し、オンラインストアのポータルアプリにログインできます。
設定
- [セレクターの種類]:XPath、ID、Name、CSSセレクターなど、さまざまな種類のセレクターを利用できます。
- [セレクター]:対象にする要素のWebコンポーネントまたはロケーターの値を入力します。この値は、HTML DOM内の要素に対応している必要があります。
[入力テキスト]:項目に入力するテキストを入力します。
[キーの挿入]:入力テキストにEnter、Tab、Escなどの特殊キーを含めるには、この設定を使用します。
[入力項目にテキストがある場合]:入力項目内の既存のテキストを処理する方法を選択できます。
- [テキストの置換]:既存のテキストを新しいテキストに置き換えます。
- [テキストの追加]:既存のテキストの末尾に新しいテキストを追加します。
[入力前にクリック]:入力を開始する前にUI要素をアクティブにするには、この設定を使用します。
[キー入力間の遅延(ミリ秒)]:より自然な入力速度を再現するため、各キー入力の間に設ける遅延時間をミリ秒単位で設定します。
15. 要素の存在確認
Webページ上に特定のテキストまたはUI要素が存在するかどうかを確認できます。
例:注文の購入手続きページでクーポンコードを適用する前に、[クーポンを適用]項目が存在するかどうかを確認できます。
設定
[Webページの確認]:Webページに要素またはテキストが含まれているかどうかを確認します。
[テキスト]:検索するテキストを入力します。
16. 切り替え
Webアプリケーション内で開いている別のウィンドウやフレームにフォーカスを切り替えます。
例:複数の旅行Webサイトを切り替えて料金と空き状況を比較し、顧客向けの航空券やホテルの予約を自動化できます。
設定
[切り替え先]:タブ、または現在有効なタブ上のiframeのどちらに切り替えるかを選択します。
[タブのインデックス]:切り替え先のタブのインデックスです。たとえば、ブラウザーの最初のタブに切り替えるには、1を指定します。
[iframeの選択]:次の基準に基づいてiframeを選択できます。
- [iframeのインデックス]:Webページ上でのiframeの順番
- [名前またはID]:対象のiframeの名前またはID。
- [UI要素セレクター]:UI要素セレクターを使用すると、Webページ上の特定のiframe要素を特定して切り替えることができます。
17. Webページの更新
Webページを再読み込みまたは更新し、最新のコンテンツにアクセスする処理を自動化します。
例:Webスクレイピングで最新のデータを抽出するために、金融ニュースのWebサイトを定期的に更新できます。
18. 要素セレクターの取得
ページ上の特定の検索テキストに対応するHTMLセレクターを取得します。現在は、一致するHTML要素のXPathのみ取得できます。一意の属性(IDや特定のクラス名など)がない場合や一貫していない場合、またはページ上で要素の位置が固定されていない場合に特に便利です。
例:オンラインバンキングのポータルでは、通常、口座明細に[明細をダウンロード]リンクがありますが、明細の対象期間やページのバージョンによって正確な位置が異なる場合があります。[要素セレクターの取得]で「明細をダウンロード」というテキストを指定すると、要素のXPathを取得し、後続の処理で使用できます。
[検索テキスト]:要素セレクターを取得するために、Webページ上で検索する表示テキストを入力します。
[完全一致]:表示テキストが入力したテキストと同一の要素のみが、一致とみなされます。
[部分一致]:表示テキストに入力したテキストが含まれる要素が、一致とみなされます。
出力例:(複数のセレクターが一致する場合)
- {
- selectors_list : [
- {
- full_xpath : '/html/body/div/div/div/div/section/ol/li/p'
- },
- {
- full_xpath : '/html/body/div/div/div/div/section/ol/li[3]/p'
- },
- {
- full_xpath : '/html/body/div/div/div/div/section/ol/li[5]/p/b'
- },
- {
- full_xpath : '/html/body/div/div/div/div/section[2]/div/a'
- },
- {
- full_xpath : '/html/body/div/div/div/div/section[2]/div/a[2]'
- },
- {
- full_xpath : '/html/body/div/div/div/div/section[2]/div/a[3]'
- }
- ]
- }
19. Webページの詳細の取得
現在のWebページからURL、ページタイトル、またはその両方を抽出します。
例:オンライン資料や記事の参照リストを作成する場合、[Webページの詳細の取得]処理を使用して各サイトのタイトルとURLを自動的に抽出し、スプレッドシートやWebアプリケーションにまとめることで、参照元を簡単に管理できます。
20. 次のページに進む
Webブラウザーで、閲覧履歴の次のページに移動します。
例:ECサイトの商品一覧など、複数ページに分割された項目一覧の次のページに移動します。
21. 前のページに戻る
Webブラウザーで、閲覧履歴の前のページに戻ります。
例:ECサイトで特定の商品の詳細を表示した後、[前のページに戻る]処理を使用して商品一覧に戻ることができます。
22. ブラウザーを閉じる
Webブラウザーのセッションを終了し、開いているすべてのタブを閉じます。
例:すべての処理が完了したら、[ブラウザーを閉じる]処理を使用して自動化プロセスを終了します。
UI要素セレクター
UI要素セレクターを使用すると、Webページ上の特定の要素を正確に識別して操作できます。セレクターを使用することで、ボタンやテキスト項目などを自動処理で特定し、クリック、入力、データ抽出などの操作を実行できます。要素を適切に識別できるよう、さまざまな種類のセレクターに対応しています。
操作しやすいように、Webタスク間でセレクターをコピーして貼り付けることもできます。
セレクターの種類:
ID
このセレクターは、一意のid属性を使用してHTML要素を指定します。この属性は、HTMLドキュメント全体で一意になるように設計されています。
使用する場合:一意で変更されにくいIDを持つ要素に適しています。通常、利用可能な場合は最も信頼性が高く、高速なセレクターです。
例:id='myLoginButton'
Name
このセレクターは、name属性を使用してHTML要素を指定します。name属性は、入力項目、ラジオボタン、チェックボックスなどのフォーム要素でよく使用されます。
使用する場合:フォームのコントロールを操作する場合、特に複数の要素が同じ名前を共有する可能性がある場合(ラジオボタンのグループなど)に便利です。
例:name='usernameField'
CSSセレクター
CSSセレクターは、HTML要素の選択やスタイル設定に使用するパターンです。タグ名、クラス、ID、属性、または他の要素との位置関係に基づいて、要素を簡潔に指定できます。
使用する場合:表示スタイルのプロパティや共通の属性に基づいて要素を指定する場合に便利です。多くの一般的な用途では、XPathよりも読みやすく効率的です。
例:div.product-card > h2.title(product-cardクラスのdivの直接の子要素である、titleクラスのh2を選択します)
XPath
XPathは、HTML(およびXML)ドキュメント内を移動し、要素を選択するための言語です。絶対パスや相対パス、属性、テキスト内容、複雑な条件を使用してドキュメント構造をたどり、要素を特定できます。
使用する場合:他のセレクターでは対応しにくい複雑な状況に便利です。一意のIDやクラスを持たない要素や、DOM内の他の要素との関係に基づく要素を選択できます。
例://input[@type='text' and @placeholder='Enter your email'](typeが「text」で、placeholder属性が「Enter your email」の入力項目を選択します)
Shadow DOM
Shadow DOMは、カプセル化された非表示のDOM構造を作成するためのWeb標準です。次の3つの主要コンポーネントで構成されます。
Shadow Host:非表示のShadow DOMを含む通常のHTML要素
Shadow Root:JavaScriptによってShadow Hostに追加され、独立したDOM境界を作成する分離されたエントリーポイント。
Shadow Tree:Shadow Root内にある、実際にカプセル化されたHTML、CSS、JavaScriptのコンテンツ。
Shadow Tree内のHTML、CSS、JavaScriptはすべてメインドキュメントのDOMから分離されるため、スタイルの競合を防ぎ、再利用性を高めることができます。
使用する場合:Shadow DOMの一部である要素を操作する場合に必要です。これらの要素はカプセル化されているため、メインドキュメントから標準のセレクターを使用して直接アクセスすることはできません。
メモ:Shadow DOM内の要素を操作する場合、UI要素(Shadow Treeの要素)へのXPathのみを使用する必要があります。セレクターの種類にはShadow DOMを指定し、セレクター値には対象要素へのXPathを指定してください。
[セレクター]。
対応するセレクターの種類に応じた値を入力します。
待機時間の設定
待機時間を設定すると、UI要素の操作時に適切な一時停止を追加できます。読み込み中であることやUI要素が画面に表示されていないことが原因で処理が失敗しないよう、待機時間を設定できます。
[処理前の待機時間(ミリ秒)]:対象のUI要素が操作可能かどうかにかかわらず、後続の処理を実行する前にボットが待機する固定時間をミリ秒単位で設定できます。
[処理後の待機時間(ミリ秒)]:現在の処理が完了した直後に、自動処理が待機する固定時間をミリ秒単位で設定します。データの保存、画面の切り替え、ファイルのダウンロードなど、自動化フローの次の手順に進む前に、処理後の動作が完了するまで短時間待機する必要がある場合に便利です。
[要素の待機時間(ミリ秒)]:関連する処理を実行する前に、特定のUI要素が画面に表示されるまで自動処理が待機する最長時間をミリ秒単位で指定します。固定の待機時間とは異なり、動的に待機します。指定したタイムアウト時間内に対象の要素が表示された場合、自動処理はすぐに続行されます。たとえば、タイムアウトを15,000ミリ秒(15秒)に設定し、要素が10秒後に表示された場合、自動処理は10秒後に続行されます。タイムアウト時間内に要素が表示されなかった場合、処理でエラーが発生する可能性があります。
メモ:一定の待機時間が必要な場合は、[処理前の待機時間]を使用して、固定された予測可能な待機時間を設定します。特定のUI要素の読み込みに必要な時間だけ待機して実行時間を最適化するには、[要素の待機時間]を使用します。これにより、自動処理を効率化できます。