集計数式

集計数式

レポートを作成するにあたって、対象のデータをもとにその合計や平均を計算することがあります。Zoho Analyticsには、「集計数式」と呼ばれる機能が用意されています。集計数式を使用することで、合計や平均などの集計処理を行い、出力値をレポートに反映させることができます。

集計数式とは、データに対して集計やグループ化などの計算処理を適用するための数式です。集計数式では、合計(SUM)や平均(AVG)、件数(COUNT)などの集計関数を使用して、集計結果を算出します。集計数式によって出力される値は、数値のみです。レポートの作成においては、通常の列と同様に、集計数式を使用してレポートを作成することが可能です。集計数式に対応しているレポートは、グラフ、ピボットテーブル、要約レポートです。集計数式の主な特徴は、以下のとおりです。

  • 集計数式の出力値は、数値のみです。
  • 通常の数式列とは異なり、集計数式の作成に使用したテーブルに、集計数式の出力値を表示するための列は 表示されません 。ただし、レポートの作成においては、通常の列と同様に、集計数式を使用してレポートを作成することが可能です。
  • 集計数式の出力値は、レポートの対象データをもとに算出されます。同じ集計処理を行う数式であっても、レポートの対象データの範囲によって、出力値は異なります。
  • 集計数式は、数式列と同様の方法で作成できます。

Zoho Analyticsには、さまざまな 標準の集計関数 が用意されています。これらの標準の集計関数をもとに集計数式を作成することが可能です。また、標準の集計関数と加減乗除などの基本的な算術演算子(+、-、/、*)を組み合わせることで、独自の集計数式を作成することもできます。

集計数式の作成

集計数式を作成するには、以下の手順を実施します:

  • 対象のテーブルの画面上部で [追加する]→[数式を追加する]→[集計数式] の順に選択します。



  • 集計数式の追加 画面が開きます。集計数式の画面右側の[列]タブには、レポートの作成元となるテーブル内の列がすべて表示されます。[関数]タブには、集計数式を作成するにあたって使用可能な 標準関数 が表示されます。関数に表示される情報アイコンにマウスのカーソルを合わせると、対象の関数に関する簡単な説明が表示されます。関数の構文や使用例を確認することもできます。
  • [数式名] の欄に集計数式の名前を入力します。
  • [データの種類] のメニューから、集計数式の出力値のデータの種類を選択します。集計数式によって出力される値は、数値のみです。データの種類には数値、正数、小数、通貨、割合(%)のいずれかを選択できます。
  • 画面下部のメモの欄には、集計数式の 関連付け先となるテーブル 名が表示されます。作成した集計数式は、こちらに表示されるテーブルに自動で関連付けられます。
  • 数式 の編集欄に数式を入力します。集計数式の追加画面の [列] [関数] タブ内の一覧から列/関数をクリックすると、数式の編集欄に対象の列/関数が追加されます。

    メモ: ルックアップ列を通じて結合されているテーブルの列を挿入することもできます。[列]タブの画面内のテーブルの選択欄には、元テーブルに関連付けられているテーブルがすべて表示されます。テーブルを選択すると、該当のテーブルに含まれている列が表示されます。この列をクリックすることで、集計数式の編集画面に挿入できます。

  • 以下の画像では、 利益率 を算出するための集計数式を作成しています。
    例: (Sum( "StoreSales"."Sales")-Sum("StoreSales"."Cost"))/Sum("StoreSales"."Cost")*100



  • [保存する] をクリックします。

集計数式の結果は、作成元のテーブルに 列として追加されません 。ただし、レポートを作成する際には、通常の列と同様に一覧に表示されます。必要に応じて、作成した集計数式や既存の集計数式を編集できます。編集するには、対象のテーブル内の任意の列で右クリックして、 [数式を追加する]→[数式を編集する] の順に選択します。集計数式に対する各種操作方法については、こちらをご参照ください。


標準の集計関数

Zoho Analyticsには、集計数式の作成に役立つさまざまな 集計関数 が用意されています。また、 標準関数 を合わせて使用することもできます。要件に合わせて独自の集計数式を作成することが可能です。 


既存の集計数式を使用した集計数式の作成

Zoho Analyticsでは、既存の集計数式を使用して新しい集計数式を作成できます。既存の集計数式をもとに新しい集計数式を作成することで、より高度な集計数式を簡単に作成することが可能です。また、作成した集計数式はテーブル内で一元管理できます。

新しい集計数式を作成する際、既存の集計数式は他の列と同様に集計数式の編集画面の [列] タブ内に表示されます。集計数式は名前が茶色で表示され、データの種類を表す記号と共に 記号が表示されます。 集計数式に対する操作は、テーブル内の通常の列に対する操作と同様です。[列]タブ内で対象の集計数式をクリックすると、集計数式の編集欄に対象の集計数式が追加されます。上記の例で説明した、利益率を算出する集計数式をもとに、費用の割合を算出する集計数式を作成するとします。この場合、利益率を算出するための既存の集計数式を使用することで、費用の割合を算出するための新しい集計数式を簡単に作成できます。例: 1 - "Profit"


集計数式を使用したレポートの作成

テーブル内の通常の列の場合と同じ操作で、集計数式を使用してレポート(グラフ、ピボットテーブル、要約レポート)を作成できます。レポートを作成する際には、対象のテーブル内の列が、画面左側の欄にすべて一覧表示されます。テーブルに集計数式が追加されている場合は、画面左側の欄に集計数式も同様にすべて表示されます。こちらの欄から集計数式をドラッグ&ドロップすることで、レポートを作成できます。

下記の画像では、集計数式「Total Profit」(利益合計)が列の一覧に追加されています。すべての集計数式には、データの種類を表す記号がアイコンとして表示されます。

集計数式を使用してレポートを作成するには、ワークスペースの画面左側のメニューから [データ] をクリックし、集計数式の作成に使用したテーブルを選択します。

集計数式を使用したレポートの作成方法は、テーブル内の通常の列をもとにレポートを作成する方法と同様です。集計数式の出力値は、レポートの対象データをもとに算出されます。同じ集計処理を行う数式であっても、レポートの対象データの範囲によって、出力値は異なります。下記の画像のグラフでは、各年の利益合計が表示されています。利益合計の値は年ごとに計算され、グラフに表示されます。



集計数式を使用してレポートを作成する際、対象の集計数式に対して、累計や移動計算などの処理を組み合わせてることが可能です。適用する計算処理を選択するには、レポートの作成画面で集計数式を作成欄にドラッグ&ドロップし、表示される選択肢(初期設定は[実際の値])から処理内容を選択します(テーブル内の通常の列に対する操作と同様です)。


集計数式の共有

テーブルを 共有 する際、テーブル内の集計数式はテーブル内の通常の列と同様に扱われます。テーブルを共有すると、テーブル内で作成された集計数式もすべて共有されます。共有ユーザーは、共有されたテーブルをもとにレポートを作成する際に、これらの集計数式を使用することができます。

メモ:
  • 共有ユーザーは、共有されたテーブル内の集計数式を編集/削除したり、書式設定を変更したりできません。レポートの作成時にのみ集計数式を使用できます。また、共有ユーザーが ワークスペース管理者 ではない場合、共有テーブルに独自の集計数式を追加することはできません。

数式の表示/編集

作成したすべての集計数式は、テーブルの画面内から 管理 できます。集計数式を表示/編集/削除したり、書式設定を変更したりすることが可能です。これらの管理操作は、数式列と同様です。テーブル内の数式列/集計数式を表示/編集するには、以下の手順を実施します:

  • 対象のテーブルを選択します。
  • 画面上部で[追加する]→[数式を編集する]の順に選択します。
  • 以下の画面のように、 数式の編集 画面が開きます。テーブル内の数式列/集計数式がすべて表示されます。



  • 集計数式を編集する場合は、[集計数式]タブに移動し、対象の集計数式にマウスのカーソルを合わせて [編集する] をクリックします。
  • 数式の編集 画面が開きます。
  • 列の作成手順と同様に既存の集計数式を編集できます。
    • 数式の編集: テーブル内の集計数式を編集できます。編集するには、対象の集計数式にマウスのカーソルを合わせて[編集する]をクリックします。
    • 数式の削除: テーブル内の集計数式を削除できます。削除するには、対象の集計数式にマウスのカーソルを合わせて[削除する]をクリックします。
    • 数式の書式設定: 集計数式の書式設定を編集し、テーブル内での表示形式を変更できます。集計数式のデータの種類に応じて、配置、小数点、通貨記号などの変更が可能です。集計数式の書式設定の編集方法は、通常の列における書式設定の編集方法と同様です。列の書式設定に関する詳細については、 こちら をご参照ください。