自動ガイドボットの分析と改善

自動ガイドボットの分析と改善

概要
自動ガイドボットの分析では、ボットでのやりとりのデータを、改善に役立つ分かりやすい情報として確認できます。開始、完了、離脱したやりとりの件数、利用者が離脱した箇所、担当者に転送されたタイミングなどを把握することが可能です。利用者が操作しにくい箇所を特定し、根拠に基づいてフローを改善できます。

自動ガイドボットの分析の概要

自動ガイドボットの分析では、ボットでのやりとりのデータを、改善に役立つ分かりやすい情報として確認できます。開始したやりとりの件数、正常に完了した件数、利用者がフローから離脱した箇所、担当者に転送されたタイミングを確認することが可能です。

データ分析の専門知識は必要ありません。ダッシュボードでは、サポート部門の管理者、製品責任者、分析担当者などが問題をすばやく把握し、データに基づいて判断できます。

自動ガイドボットの分析が役立つ場面

自動ガイドボットの分析は、次のような場合に役立ちます。

  1. やりとりのフローの有効性を測定したい場合
  2. 顧客が操作に詰まったり離脱したりしているブロックを特定したい場合
  3. 経路ごとに利用が集中する時間帯を把握したい場合
  4. 担当者への転送を減らし、やりとりの完了率を高めたい場合
  5. 新しいフローのバージョンを公開した後の成果を確認したい場合
  6. 移動ブロックを使用して、対象のフローと他のフローとの間での移動状況を確認したい場合
  7. Webhookや連携機能の使用状況を確認し、サーバー側の処理が想定どおり動作しているかどうかを確認したい場合

自動ガイドボットの分析で分析できるデータ

自動ガイドボットの分析では、主に次の2つの単位でデータを分析できます。

  1. やりとりの分析データ:開始から終了まで、やりとりがどのように進んだかを確認できます。開始、完了、離脱、失敗したやりとりや、担当者に転送されたやりとりなどを分析できます。
  2. ブロックの分析データ:フロー内の各ブロックの利用状況を確認できます。離脱したブロック、訪問回数の多いブロック、移動ブロックの使用状況、Webhookの実行回数などを分析できます。

これらの情報を組み合わせることで、やりとりの進み方、利用者が離脱する箇所、各ブロックの利用状況を把握し、改善すべき箇所を特定できます。

ダッシュボードの概要



自動ガイドボットの分析ダッシュボードは、指標カード、グラフ、詳細レポートで構成されています。すべてのデータには、選択した期間、経路、言語、フローのバージョンなどのフィルターが反映されます。

ダッシュボードの上部では、次の操作を実行できます。

  1. 期間の選択
  2. 指標の更新
  3. レポートのエクスポート

確認すべき主な指標

以下では、各指標の集計対象と見方について説明します。

指標 表示内容 確認する目的
やりとりの合計 選択した期間内に開始されたやりとりの合計件数です。終了方法は問いません。 フロー全体の利用量やアクセス状況を把握できます。
完了したやりとり フローの最後のブロックまで到達したやりとりの件数です。 フローの完了状況を把握できます。
離脱したやりとり 最後のブロックに到達する前に終了したやりとりの件数です。 フロー内の操作しにくい箇所や分かりにくい手順の特定に役立ちます。
やりとりの平均所要時間 利用者がやりとりのフロー内で費やした平均時間です。 フローの複雑さや利用者の操作負担を把握できます。
担当者への転送 Zoho Deskのインスタントメッセージの経路で、担当者への転送ブロックが実行された回数です。 人による対応が必要になる箇所を把握できます。
やりとりの失敗 ブロックに関するエラーや処理の失敗によって終了したやりとりです。 すぐに確認が必要な設定や連携の問題を把握できます。
重要
[担当者への転送]のデータは、担当者への転送ブロックを含む公開済みのフローが、Zoho Deskのインスタントメッセージの経路に関連付けられている場合にのみ記録されます。この指標が表示されない場合は、担当者への転送ブロックが有効で、フローがインスタントメッセージの経路に公開されていることをご確認ください。

関連情報:担当者への転送ブロックの詳細

ダッシュボードでのやりとりの増加と完了状況の確認

このセクションでは、やりとりの件数や完了状況の推移と、利用者が離脱している箇所を把握できます。

一定期間におけるやりとりの件数

選択した期間内に開始されたやりとりの件数の推移を表示します。増加傾向、販促施策や告知の影響、季節的な利用増加などを把握できます。選択した経路で顧客が開始したやりとりが対象です。


完了と離脱

完了したやりとりと、離脱したやりとりの件数を比較します。フローを変更した結果、完了件数が増えているか、利用者の途中離脱が増えているかを確認できます。適切に機能しているフローでは、通常、離脱したやりとりより完了したやりとりの方が多くなります。


やりとりの離脱のポイント

フローが完了するまでにやりとりの離脱率が最も高いブロックが表示されます。通常、これらのブロックを優先して改善します。該当するブロックの内容、質問、次のブロックへの移動方法を確認します。


訪問回数の最も多いブロック

フロー内で最も頻繁に実行されたブロックを表示します。訪問回数の多いブロックは、多くの顧客に共通する要望に対応している場合があります。これらのブロックは、分かりやすく、すばやく、安定して動作するようにします。わずかな改善でも、多数のやりとりに効果が及ぶ可能性があります。


利用が集中する時間帯の特定

訪問者の活動が最も多い時間

選択した期間のやりとりを、1時間単位で表示します。各棒は、その時間帯に開始されたやりとりの件数を表します。担当者の配置計画、販促施策や告知を実施する時間帯の検討、アクセス急増の把握に役立ちます。完全に自動化されたフローでも、販促施策や大規模な告知の実施時など、アクセスが集中する時間帯を把握するのに役立ちます。


移動ブロックの分析

このセクションは、移動ブロックを使用して同じフロー内または別のフローへ利用者を移動させている場合に使用します。

移動ブロックの利用状況

移動ブロックを使用した利用者の移動状況を、同じフロー内およびフロー間で確認できます。複雑なフローの経路や、フローの再利用状況を把握できます。確認できる項目は次のとおりです。

  1. 内部の移動ブロックの使用状況:同じフロー内で、ブロック間を移動したやりとりの件数を表示します。
  2. フロー間の移動ブロックの使用状況:このフローから別のフローへ移動したやりとりの件数を表示します。

移動ブロックの利用状況(流入)

他のフローの移動ブロックを経由して、このフローに入ったやりとりの件数を表示します。どのフローからこのフローが利用されているか、利用者がこのフローのどこから開始しているかを把握できます。各行には次の情報が表示されます。

  1. このフロー内の移動先ブロック。
  2. 移動元のフロー名とブロック名。
  3. 受信したやりとりの合計件数。
  4. 直前の期間と比較した値の増減率。

言語と連携の分析

このセクションでは、言語や連携ごとに利用者がフローをどのように使用しているかを把握できます。

最も使用頻度の高い言語

選択した期間における、各言語で行われたやりとりの件数を表示します。言語は使用件数の多い順に並び、最も使用頻度の高い言語が先頭に表示されます。この指標には、期間、バージョン、経路のフィルターが反映されます。言語フィルターは反映されません。



Webhookの実行回数

選択した期間に各Webhookが実行された回数を表示します。連携の動作を確認し、Webhookの実行回数の異常な増減を特定できます。急激な増減は、連携の問題やフローの動作の変更を示している可能性があります。


フィルターの活用

期間フィルター

次の期間でデータを絞り込めます。

  1. 過去7日間
  2. 過去1か月間
  3. 過去3か月間
  4. 過去1年間
  5. 独自に指定した期間

重要
データの量が多い場合、3か月より前の指標は、ダッシュボードに表示されないことがあります。過去のデータをすべて確認するには、レポートのエクスポート機能を使用します。

移動ブロックのフィルター

移動ブロックの分析データは、次の条件を使用して絞り込むことができます。

  1. 移動件数(最大)
  2. 移動件数(最小)
  3. 増加率
  4. 減少率

Webhookの実行回数のフィルター

Webhookの使用状況は、次の条件を使用して絞り込むことができます。

  1. 実行回数(最大)
  2. 実行回数(最小)
  3. 増加率
  4. 減少率

レポートのエクスポート

分析レポートをエクスポートすると、すべてのデータをダウンロードしたり、分析結果をチームと共有したりできます。エクスポートは、次のような場合に役立ちます。

  1. より多くのデータを確認する場合。
  2. 製品を利用していない関係者と分析結果を共有する場合。
  3. 表計算ソフトやBIツールを使用して、さらに詳しく分析する場合。

エクスポートしたレポートの列

レポートをエクスポートすると、ダッシュボードに表示されない情報もファイルの列として出力されます。以下では、各レポートに含まれるすべての列について説明します。

やりとりと問い合わせの対応関係

自動ガイドボットの分析では、セッションの合計件数、完了したセッション、離脱したセッションなど、やりとり単位の指標を確認できます。ただし、どのやりとりからどのZoho Deskの問い合わせが作成されたかを、エクスポートした分析レポートで確認することはできません。

自動ガイドボットから問い合わせを作成すると、Zoho Deskの問い合わせ作成APIを通じて問い合わせが作成されます。作成された問い合わせ番号や問い合わせに関するその他の情報は、Zoho Desk側で保存、管理されます。

問い合わせ番号や問い合わせの詳細は、Zoho Desk内から確認する必要があります。
どのやりとりからどの問い合わせが作成されたかを記録しておく必要がある場合は、問い合わせの作成時や連携処理時に、やりとりと問い合わせを識別するための情報を取得して保存するようにしてください。

セッションのレポート

このレポートでは、言語、フローのバージョン、経路ごとに、やりとりの件数、結果、所要時間を確認できます。

内容
言語 やりとりで使用された言語です。
バージョン やりとりの実行時に有効だった公開済みフローのバージョンです。
Facebook Messenger / LINE / Instagram / WhatsApp / Telegram / Web 該当する言語とバージョンの組み合わせについて、各経路のセッション件数です。経路ごとに個別の列が表示されます。
セッションの合計件数 該当する言語とバージョンの行について、すべての経路を合計したセッション件数です。
完了までの平均所要時間(分) 利用者がフローを完了するまでに費やした平均時間(分)です。最後のブロックまで到達したセッションだけが集計されます。
完了したセッションの合計件数 利用者がフローの最後のブロックまで到達し、正常に完了したセッションです。
離脱したセッションの合計件数 利用者がフローの最後のブロックに到達する前に終了したセッションです。

セッションの活動レポート

このレポートでは、時間帯と経路ごとのやりとりの件数を確認できます。利用が集中する時間帯の特定に役立ちます。

内容
時間 セッションが行われた時間帯(0~23時)です。
経路 セッションが行われた経路です。たとえば、Web、WhatsApp、Instagramなどです。
セッション 該当する時間帯と経路の組み合わせにおけるセッション件数です。
セッションの合計(時間帯) 該当する時間帯について、すべての経路を合計したセッション件数です。
経路あたりの平均セッション数 該当する時間帯の経路あたりの平均セッション数です。

ブロックのレポート

このレポートでは、フロー全体のブロックの利用状況を種類ごとに集計し、フロー間の移動状況も確認できます。

内容
 ブロック名
フローの作成画面でブロックに付けた名前です。
ブロックの種類 ブロックの分類です。たとえば、メッセージ、移動、Webhook、質問などです。各行には、フロー内にある同じ種類のブロックがまとめて表示されます。
重複を除く訪問数 この種類のブロックを1回以上通過した、重複しないやりとりの件数です。移動ブロックを使用している場合は、別のフローに移動した訪問者数を示します。 
再訪問数 同じやりとりの中で、この種類のブロックを再度訪問した回数です。
離脱 この種類のブロックで、フローを完了せずに終了したやりとりの件数です。
移動先のフロー名 この種類のブロックから別のフローへ移動した場合の、移動先フローの名前です。該当しない場合は「-」が表示されます。
移動元のフロー名 利用者の移動元となった親フローの名前です。この場合、現在のフローが移動先です。該当しない場合は「-」が表示されます。
移動件数(流入) この種類のブロックについて、他のフローの移動ブロックからこのフローに入ったやりとりの合計件数です。

やりとりが失敗する原因

ブロックレポートでは、訪問回数や離脱など、ブロック単位の利用状況を確認できます。ただし現在は、個々のやりとりが失敗した正確なブロックや技術的な原因を特定することはできません。
やりとりは、次のような理由で失敗する可能性があります。
  1. 連携ブロックの失敗
  2. Webhookの失敗
  3. ネットワークや接続の問題
  4. やりとりの途中でフローが無効化または削除された
  5. その他のフローの実行または設定の問題
現在、自動ガイドボットの分析では、個々のやりとりが失敗した正確な理由を示す詳細な診断情報や、ダウンロード可能なレポートは提供されません。失敗したやりとりを調査する場合は、該当するフローの設定、連携、Webhookをご確認ください。

連携レポート

このレポートでは、各Webhookまたは連携が実行された回数を経路別に確認できます。

内容
ブロック名 実行元がWebhookブロックか連携ブロックかを示します。
Web / WhatsApp / Instagram / Telegram / Messenger / LINE 各経路でWebhookまたは連携が実行された回数です。経路ごとに個別の列が表示されます。
実行回数の合計 該当するサービスの行について、すべての経路を合計した実行回数です。
最終実行日時 Webhookまたは連携が最後に実行された日時です。サービスが現在も有効で応答していることを確認するために使用します。

自動ガイドボットの分析を効果的に活用するためのヒント

  1. フローを更新するたびに離脱箇所を確認します。
  2. 完了したやりとりと担当者への転送を合わせて確認します。
  3. 利用が集中する時間帯を確認して、担当者の配置を計画します。
  4. 新しいバージョンを公開した後、指標を比較します。
  5. 内容を改善する前に、ブロックのエラーを解消します。
ヒント
数値だけでなく、顧客が何を達成しようとしているかに注目してください。

[担当者への転送]の指標のトラブルシューティング

やりとりが担当者に転送されているのに[担当者への転送]の指標の件数が想定と異なる場合は、担当者への転送ブロックが実行された時点で公開中だったフローのバージョンを表示していることをご確認ください。

件数に差異がある場合は、次の点を確認します。

  1. やりとりが担当者に転送された時点で、どのフローのバージョンが公開され、有効だったかを確認します。
  2. 自動ガイドボットの分析で、同じフローのバージョンを選択します。
  3. ダッシュボードとレポートで同じフローのバージョンを使用し、該当する期間と経路のフィルターもそろえて比較します。
  4. ダッシュボードとレポートで異なるフローのバージョンが表示されている場合は、担当者への転送時に使用されたバージョンと一致していることをご確認ください。

これにより、正しいフローのバージョンで行われた担当者への転送処理を確認できます。

よくある質問

質問:自動ガイドボットの分析を使用するには、データ分析の専門知識が必要ですか?
回答:いいえ。ダッシュボードは、サポート部門の管理者、製品責任者、分析担当者が専門的なデータ分析の知識がなくても問題をすばやく把握し、判断できるように作られています。
質問:ダッシュボードに3か月より前のデータが表示されないのはなぜですか?
回答:データ量が多いため、ダッシュボードには3か月より前の指標が表示されない場合があります。それより前のデータやすべての過去データを確認するには、レポートのエクスポート機能を使用します。
質問:やりとり単位のデータとブロック単位のデータの違いは何ですか?
回答:やりとり単位のデータでは、開始、完了、離脱、失敗、担当者への転送など、開始から終了までの進み方を確認できます。ブロック単位のデータでは、離脱したブロック、訪問回数の多いブロック、移動ブロックの使用状況、Webhookの実行回数など、フロー内の各ブロックの利用状況を確認できます。
質問:どのブロックから優先して改善すればよいですか?
回答:まず[やりとりの離脱箇所]を確認します。フローの完了前に最も多くのやりとりが終了したブロックです。該当するブロックの内容、質問、次のブロックへの移動方法から確認します。
質問:フローが完全に自動化されている場合でも、利用が集中する時間帯を確認する意味はありますか?
回答:はい。完全に自動化されたフローでも、時間帯別の件数を確認することで、アクセスの急増を把握し、販促施策や告知などによる利用の集中に備えられます。
質問:[言語]フィルターは、[最も使用頻度の高い言語]指標に反映されますか?
回答:いいえ。[最も使用頻度の高い言語]指標には、期間、バージョン、経路のフィルターが反映されますが、[言語]フィルターは反映されません。
質問:Webhookの実行回数が急に増減した場合、何を意味しますか?
回答:急激な増減は、連携の問題やフローの動作変更を示している可能性があります。サーバー側の処理が想定どおり動作しているかどうかをご確認ください。
質問:エクスポートしたデータには、すべての指標が含まれますか?
回答:エクスポートでは、選択したフィルターを適用した分析データを取得できます。セッション、セッション活動、ブロック、連携の各レポートで確認できるデータが含まれます。ただし現在、エクスポートしたレポートには、個々のやりとりのセッションとZoho Deskの問い合わせ番号との対応関係や、個々のやりとりが失敗した詳しい理由は含まれません。
質問:自動ガイドボットの分析をチームと共有できますか?
回答:はい。エクスポートしたレポートは、製品にアクセスできない関係者とも共有できます。
質問:やりとりの失敗原因となったブロックを特定できますか?
回答:現在はできません。自動ガイドボットの分析では、個々のやりとりの失敗原因となった正確なブロックや技術的な理由を特定できる詳細な診断情報は提供されません。ブロックレポートでは、訪問回数や離脱など、ブロック単位で集計した情報を確認できます。ただし、個々のやりとりが失敗した根本原因を特定することはできません。