条件処理

条件処理

Zoho Flowの条件処理の機能により、特定の条件に基づく判断や、処理の遅延実行など、高度な作業の自動化が可能です。また、カスタム関数を用いてZoho Flowの機能と組み合わせることで、ビジネスニーズに応じた自動化プロセスのカスタマイズができます。

Zoho Flowには、フローの制御、通知、カスタム関数の3種類の条件処理があります。

フローの制御

フロー制御のビジネスニーズに合わせたワークフローをカスタマイズするための実行処理の要素は、次のとおりです。

変数の設定- 変数を作成して、定数値または数式の結果を割り当てることができます。

分岐 - 条件に応じて処理を実行するようにワークフローを設定できます。

待機- 条件に応じて、処理の実行を待機することができます。待機の要素には、[Delay For](待機日時)と[Delay Until](待機時間)の2種類があります。 設定可能な再度待機には、次の2種類があります。

通知

通知を送信するワークフローを設定することができます。

メールの送信- 任意のメールドメインからメールを送信するワークフローを設定できます。

メールアドレスの確認方法

カスタム関数

Zoho Flowでは、Deluge(Zoho独自のプログラミング言語)を使用して、カスタム関数を作成できます。詳細はこちら。



各実行処理の要素について、以下で説明します:

フローの制御

変数を設定

「変数の設定」の要素で、変数を作成して、値を割り当てることができます。この値は、固定値または計算式結果のいずれかを設定することが可能です。たとえば、「age」という変数を作成し、固定値として「18」を設定します。

また、「age」に、実行条件の変数から取得した「10」という値を足して、その結果を「age」に設定することができます。この場合のコードは次のようになります:age=${trigger.age+10}

変数を設定するには:

  1. 編集画面の左側にある[実行処理]タブをクリックします。

  2. [フローの制御]タブから[変数を設定する]をドラッグ&ドロップします。

  3. 次の[設定]画面には、初期設定の[変数名]が入力されます。また変数名を編集することが可能です。変数名を変更する場合は、次のことに注意してください:
    • 変数名は文字で始まる必要があります。変数名には英数字とアンダースコアを利用することができます。
    • 変数の名前が重複しないよう、各変数には独自の名前を設定することが必要です。なお、変数名には、空白やその他の特殊文字を使用することはできません。
    • 同じ変数名を複数の処理に使用する場合、その変数名に最新の処理結果が保存されます。
      例:「dateFormatter2」という変数の最新の処理結果は、「new_deal」という変数に保存されます(「discountCalc」という変数が複数の処理で使用される場合)。
  4. 変数に割り当てる値を入力します。値は固定値(文字列として扱われます)や計算式の結果として設定することができます。たとえば、「180」 は固定値の例で、${trigger.cost+500} は計算式結果の値の例です。

  5. [完了する]をクリックします。

変数に割り当てる値を、続いての処理に関連付けることが可能です。

例:QuickBooksから商品の金額と配送料を計算できます。設定変数は、QuickBooksから金額を取得し、設定された計算を実行します。 たとえば、QuickBooksから送料を含む商品の合計金額を計算したい場合、「変数の設定」機能が使用できます。この機能を使用すると、商品価格をQuickBooksから引き出し、送料を加え、商品の総価格を計算することができます。



分岐

分岐機能の使用例を挙げてみましょう。たとえば、お問い合わせメールの件名に「問題」という語句が含まれている場合に、特定のワークフローを実行するように設定できます。さらに、1つではなく複数の条件を設定し、それらの条件が成立した場合に特定の処理を実行するように設定を行うことができます。

例:Zoho Deskで問い合わせに更新があったときに件名やステータスなどの情報に応じて、さまざまなタスクを実行するようワークフローをカスタマイズできます。そのワークフローには、Zoho Projectsにタスクを追加したり、Googleの表計算シートを更新したり、Slackへのメッセージ送信したりするフローを設定できます。

分岐を設定するには:

  1. 編集画面の左側にある[実行処理]タブをクリックします。


  2. フローの設定画面には、[フロー制御][分岐]の順に移動すると分岐の設定画面が開きます。ここでは分岐処理を行うために条件を設定できます。分岐には3つの項目(以前の処理の変数項目、条件処理、比較対象)の値を入力/設定します。



    上記の例では、問い合わせの件名に「エラー」という語句が含まれている場合、条件が成立すると判定されます。

     

    テストの条件の追加:
  3. テスト条件には複数の条件を追加し、それぞれをグループ化することもできます。新しいグループやテスト条件を追加すると、ANDやORの条件処理を選択するドロップダウンが表示されます。
    「AND」条件処理では、すべてのテスト条件が成立した場合のみ、結果は真と判断されます。
    「OR」条件処理では、1つのテスト条件が成立した場合でも、結果は真になります。



    例:問い合わせの件名に「エラー」または「問題」が含まれる場合、結果は真になります。この結果は続くテスト条件と共に評価されます。問い合わせの分類が「問題」でないと仮定しましょう。その場合、全体の結果は偽となり、このグループ条件は満たされません。
  4. 複数のテスト条件を1つのグループにまとめた場合、そのグループ全体の結果は各条件を順番に評価することによって出されます。グループ内に新しいテスト条件を追加するとき、既存の条件の上にカーソルを合わせて、「+」マークをクリックし、追加の条件を設定します。


    グループの追加

    Zoho Flowでは、グループ条件はAND関数やOR関数を用いて、複数の条件を組み合わせることができます。複数の条件や条件のグループの結果(真または偽)を計算する際、個々の条件の結果ではなく、条件のグループ全体の総合的な結果に基づいて最終的な結果が算出されます。この概念は、数学での演算子の優先順位に似ており、まず特定のグループ内(括弧内)の条件を評価し、他の条件と合わせて総合的な結果が計算されます。
    論理式では、「T」は真、「F」は偽を表します。T || T & F & T のような式を評価する際には、AND演算(&)がOR演算(||)よりも優先されます。まず、AND演算、つまり T & F & T の部分を評価します。真と偽をAND演算で組み合わせると、結果は偽(F)となります。したがって、式は T || F に簡略化され、この場合、OR演算が適用されると、一方が真であれば結果は真(T)となります。この処理は、条件をグループ化せずに評価するのと同様です。 しかし、(T || T) & (F & T) のように括弧を用いる場合、最初に括弧内の式を解決します。T || T と F & T を独立して評価すると、それぞれ真(T)と偽(F)となります。そして、これらの結果にAND演算を適用すると、T & F は偽(F)という結果になります。この括弧を用いた例では、複数の条件をグループ化して評価する処理に相当します。
  5. 新しいグループを追加するには、[グループを追加する]をクリックします。

    例:下記の画像にある例の場合、問い合わせの件名は「error」や「issue」、問い合わせの種類は「problem」、問い合わせのステータスは「open」の場合のみに成立します。

  6. [完了する]をクリックします。
  7. 条件名をクリックすることで、条件名を変更できます。


  8. この条件の結果が真である場合に実行する処理を、分岐ボックスの右側に追加します。
    条件の結果が真であれば、Zoho Projectで新しいタスクを作成するワークフローが実行されます。


  9. 条件を追加するには、条件の下に表示されている[+]マークをクリックして追加します。また、どの条件でも成立しない場合に実行する処理は、分岐の下部に追加することができます。このような処理は[初期設定の処理]と言います。



    上記の例で、は両方の条件が成立しない場合、Slackチャンネルでメッセージが送信されることが初期設定の処理となります。
注意: 
  1. ドロップダウンには、アプリケーションの初期設定で利用可能な変数のみが表示されます。また、Zoho Projectのカスタム項目や実行条件や処理の出力値を変数に設定したい場合、[変数を設定する]を使用して設定できます。このように設定した変数は、フロー内のすべての処理と条件で利用することができます。
  2. また、Webhookの出力値の場合にも、[変数を設定する]を使用して、条件や処理に利用することができます。詳細はこちら。

待機

フロー内の処理は、一定期間、または、スケジュールに基づいて遅らせることができます。この待機機能により、フローの一部の処理が完了した後、残りの処理は後から実行するような設定が可能です。

例:フォームの送信完了後30分でメールを送ることが可能です。または、イベントに登録した人々へ後日いっせいにメールを送信することもできます。

注意:待機用のオプションでは、日付や時間の期間をプログラム言語でなく、自然言語で入力できます。たとえば、「3日間」、「1か月」、「4週間」などのを使用できます。期間の開始時間には、現在の時間が使用されます。たとえば、午後2時に3日間の待機動作を設定すると、それは作成日から3日後の午後2時に実行されます。 

待機を設定するには:

  1. 編集画面の左側にある[実行処理]タブをクリックします。

  2. [フローの制御]タブから[待機]をドラッグ&ドロップします。待機の時間設定には、[Delay For](待機日時)[Delay Until](待機時間)の2種類があります。 設定可能な再度待機には、次の2種類があります。[待機の設定]画面には、[Delay For]が自動的に設定されています。
  3. 遅延の時間として任意の分、時間、日、週を選択することが可能です。たとえば、Zoho Inventoryで注文書が作成された後、1時間後に感謝のメールを送ることもできます。


  4. 特定の日付まで処理を待機する場合、[Delay Until]をクリックし、カレンダーから日付を選択します。また、「年」や「月」を設定する場合、この項目をクリックすると、選択可能な年と月が表示されます。



    例:イベントに登録があった際に、Slackチャンネルへ通知を送信するワークフローが設定されているとします。また、イベントの2日前には、参加者へリマインダーメールを送るスケジュールも設定されているとします。この一連の処理は、最初にSlackチャンネルへのメッセージを送信し、その後、次の処理は一時的に休止します。イベントの2日前になると、フローが再起動し、すべての登録者のメールアドレスにリマインダーメールを送信することで、フローが完了します。


  5. [完了する]をクリックします。

通知

メールを送信する

[メールを送信する]機能を使用することで、任意のメールアドレスにメールを送信するワークフローを設定することができます。送信者のメールアドレスには、自社のメールアドレスではなく、Zoho Flowで生成される送信専用のメールアドレスが表示されます。ただし、返信アドレスに自社のアドレスを設定することもできます。

例:自社の求人に応募した候補者に自社のドメイン(メールアドレス)からメールを送信するようにワークフローが設定できます。差出人のアドレスには、Zoho Flowで生成された送信専用のアドレスが表示されますが、候補者が返信すると、ワークフローに指定した自社のメールアドレスに送信されます。メールを設定するには:

  1. 編集画面の左側にある[実行処理]タブをクリックします。

  2. 次に、[通知]をクリックします。

  3. [メールを送信する]を編集画面にドラッグ&ドロップすると、設定に必要とする詳細を入力する画面が表示されます:
    差出人
    送信者のメールアドレス(返信先は[差出人]メールアドレスに設定されます)
    終了
    受信者のメールアドレス
    件名
    メールの件名
    メッセージ
    メールの本文

  4. 追加設定を表示するには、メッセージ項目の下にある[詳細設定]をクリックします。
    CC
    CC(カーボンコピー)とは、メールの機能の一種で、メールのコピーを転送したい追加の受取人のメールアドレスを指定する際に使用します。
    BCC
    BCC(ブラインドカーボンコピー)とは、メールの機能の一種で、複数の受取人のメールアドレスへ同時に送信する際、受取人以外の送信先メールアドレスを伏せて送信する際に使用します。
  5. [完了する]をクリックします。

メールアドレスの確認方法

[メールを送信する] の機能を使用すると、独自の[差出人]の メールアドレス(例:sales@yourdomain.com)からメールを送信するワークフローを設定することが可能です。指定する差出人のメールアドレスは、Zoho Flowのメールサーバーから送信されますので、のアドレス(ドメイン)を認証することが必要です。認証の処理が完了すると、認証済みのメールアドレスを[差出人]および[返信先]アドレスに使用することができます。

メールアドレスを認証するには:

  1. [メールを送信する]画面で、[差出人]アドレス項目の横にある[+新しいメールアドレスを追加する]をクリックします。
  2. [メールアドレス]項目にメールアドレスを入力し、[認証する]をクリックします。
  3. ワンタイムパスワード(OTP)が、認証対象のメールアドレスに送信されます。メールで受信したOTPをコピーし、[認証コード]項目に入力し、[認証する]をクリックして認証を完了します。

注意:未認証のメールアドレスを指定する場合や認証処理を完了しない場合、noreply@zohoflow.comが初期の差出人メールアドレスとして使用されます。