エージェントを本番環境で公開する前に、設計どおりに動作することを確認する必要があります。テストではその検証を行い、デプロイによって実際の業務で利用できるようにします。
テストを開始する前に、テスト環境の仕組みを理解しておくとスムーズです。
エージェントのツールは、動作するためにパラメーター値を必要とします。たとえば、CRMのレコードを取得するツールであれば、どのタブのどのレコードIDを使用するかを指定する必要があります。テストフローでは、各パラメーター値について「どこから値を取得するか」と「テスト実行時に実際に使用する値」を決めます。
各パラメーターは、次のいずれかの方法で指定できます。
Model:エージェントが、指示内容と会話のコンテキストに基づいて自動的に値を判断します。エージェントが妥当な値を推測できるパラメーターに使用します。
On-Trigger:エージェントがトリガーされたタイミングで、値が動的に渡されます。たとえば、エージェントをCRMレコードページ上のボタンとしてデプロイしている場合、record_idはトリガー時に渡されます。テスト中は実際のトリガーがないため、これらの値は手動で入力する必要があります。
Constant:あらかじめ固定値を定義します。パラメーターが常に同じ値になる場合に使用します。たとえば、エージェントが常に「Deals」タブのみを扱う場合は、module_api_nameを定数として「Deals」に設定します。
一部のパラメーターは任意項目です。テストシナリオで不要な場合はチェックを外してください。
エージェント詳細ページの右上で、Test Agentをクリックします。
必要な接続を設定します。
右側にTools Param Mappingパネルが表示されます。
一覧に表示されている各パラメーターについて、取得元としてModel、On-Trigger、またはConstantを選択します。
テストウィンドウ上部のEdit Parametersをクリックします。
On-Triggerに設定されているパラメーターには、ここでテスト用の値(例:CRMの実際のrecord_id )を入力します。
チャット欄にプロンプトを入力し、Generateをクリックします。
プロンプトが、設定したツールとロールに沿った内容になっていることを確認してください。
エージェントの応答内容を確認します。
期待どおりでない場合は、指示文を調整したり、パラメーターのマッピングを見直したり、別のプロンプトを試してください。
会話履歴をリセットして、前回のコンテキストを引き継がずに別のシナリオをテストしたい場合は、Clear Chatを使用します。
出力結果が安定して信頼できる状態になるまで、設定とテストを繰り返します。これが、エージェントをデプロイする準備が整ったサインです。
Edit ParametersパネルのCopy Parametersボタンを使用すると、ツール名、パラメーター、値が、エージェントをAPI経由でデプロイする際に要求ボディのsystemArgsとして利用できる形式でコピーされます。
エージェントのツールがCRMやDeskなどのサービスへの接続を必要とする場合、テスト前にそれらの接続を用意しておく必要があります。接続は次の2つの方法で設定できます。
エージェント詳細ページから:[Tools]セクションの横にあるManage Connectionsをクリックし、エージェントのツールに接続を関連付けます。
[Settings > Connections]から:あらかじめ接続を作成しておくと、テスト時に利用できるようになります。
詳しい手順は、Setting up Connectionsを参照してください。
テストが問題なく完了したら、デプロイに進みます。エージェント詳細ページの右上にあるDeployドロップダウンをクリックします。
次の2つのオプションが表示されます。
これは標準的なデプロイ方法です。パラメーターのマッピングを確認し、エージェントが利用する各サービスに対して接続を関連付けてからデプロイします。
エージェント詳細ページで、Deploy> Deploy using connectionをクリックします。
右側にTools Param Mappingパネルが表示されます。テスト時に設定したパラメーターを確認し、本番用に必要に応じて調整します。完了したら、Nextをクリックします。
次に、Service Deployment Detailsダイアログが表示されます。エージェントのツールが利用する各サービスごとにカードが表示されます。各サービスについて、次の設定を行います。
エージェントをデプロイするサービスで、Set As Targetをクリックします。
サービスに複数のポータルがある場合は、Portalを選択します。
[Associate a Connection] で、既存の接続を選択するか、Newをクリックして新しい接続を作成します。
[Deploy] をクリックします。
このオプションでは、エージェントは Zoho 製品内の 1 ユーザーとして、独自の ID と権限を持って動作します。
エージェント詳細ページで、Deploy> Deploy as digital employeeをクリックします。
エージェントをデプロイする製品を選択します。
[同意] ページで、エージェントによる製品へのアクセスを承認します。[同意] チェックボックスをオンにし、Continueをクリックします。
[Applications] で、正しいアプリケーションとポータルが選択されていることを確認し、Continueをクリックします。
[Permissions] で、エージェントに想定される操作に応じてロールと権限を選択します。[Save] をクリックし、続けて Continueをクリックします。
[Agent Details] で、エージェントの名、姓、メールアドレスを入力します。Continueをクリックします。
[Summary] を確認し、Doneをクリックします。
デプロイ後
デプロイが完了すると、エージェント詳細ページにデプロイ状況が表示されます。[Observability] タブでパフォーマンスを継続的に監視し、[Versions] でバージョンを管理できます。
変更が必要な場合は、エージェントの設定を編集して再デプロイします。変更のたびに新しいバージョンが作成されるため、いつでも変更内容を追跡し、必要に応じてロールバックできます。