Zoho Campaignsの概要

Zoho Campaignsの概要

Zoho Campaignsは、AIを活用して企業と顧客の円滑なコミュニケーションを支援する、複数の配信経路に対応したマーケティングツールです。見栄えの良いメール、SMS、WhatsAppのキャンペーンを作成し、適切な相手に適切なタイミングで配信できます。受信者がメッセージにどう反応したかも確認できます。また、メールの開封回数やリンクのクリック回数など、メールに対する反応を確認することも可能です。自動化処理を設定し、指定した日時にフォローアップメールを自動で配信できます。メールを手動で配信する手間を省くことが可能です。 

Zoho Campaignsはメールに加えてSMSやWhatsAppのマーケティングにも対応しており、さまざまな方法で顧客に情報を届けられます。他のZohoサービスや外部サービス/アプリとの連携も可能です。連絡先、キャンペーン、マーケティング活動などのデータを一元管理できます。

このページでは、Zoho Campaignsの主な機能について説明します。

メールマーケティング 

メールマーケティングでは、メールを通じて多くの対象者に連絡できます。商品・サービスや組織の最新情報などを対象者に届けることができます。対象者との関係性を深めるのに役立ちます。また、対象者に対して関連性のあるメッセージを配信し、商品やサービスの購入、サブスクリプションの更新などの特定の行動を促すこともできます。メールマーケティングを適切に実施することで、対象者との関係性を強化し、組織の成果につなげることが可能です。

メールマーケティングが重要な理由   

メールマーケティングは歴史が長く、ビジネスの規模にかかわらず有効なマーケティング手法のひとつです。広く普及した連絡手段であるメールを通じて、対象者に情報を直接伝えることができます。メールマーケティングが重要である主な理由は、以下のとおりです。
  1. 他のマーケティング手法に比べて費用対効果が高い
  2. 顧客の行動や要件に基づいてメッセージをカスタマイズできる
  3. 顧客との長期的な関係性を構築できる
  4. 開封数やクリック数など、数値で確認できる成果が得られる 

メールマーケティングを活用できる組織    

組織の規模にかかわらず、メールマーケティングは対象者との関係性を深めるのに役立つ手法です。メールマーケティングを活用できる組織の例は、以下のとおりです。
  1. 顧客層の拡大を目指す中小企業
  2. 対象者が多く、さまざまなキャンペーンを実施する企業
  3. 商品の販促や特典の提供を行うECサイト運営企業
  4. 寄付者や支援者とのやりとりを行う非営利組織
  5. 更新情報や最新情報を共有する教育機関、クリエイター、サービス事業者  
活用例
利用例
川根太郎は小規模な事業を営んでいます。メールマーケティングを活用して顧客を増やし、既存顧客との関係も深めたいと考えています。そこで、商品を宣伝し、顧客に最新情報を届けて再購入を促すためのメールマーケティング計画を立てました。まず、興味や購入履歴に応じて顧客をグループ分けし、それぞれに合ったメールを送れるようにします。
新商品を発売したときは、その商品に興味を持ちそうな顧客に案内メールを送ります。役立つ情報、事業の最新情報、特別な割引などを知らせるメールマガジンも定期的に配信します。しばらく購入していない顧客には、個別の特典を紹介するメールを自動配信するよう設定します。開封数、クリック数、コンバージョン数などを確認して成果を把握し、その結果を今後のキャンペーンの改善に役立てます。

A/Bテスト 

A/Bテストを実施して、複数のバージョンについてメールの配信結果を比較できます。テスト用のメールを作成するにあたって、件名、配信元名、メールアドレスを変更したり、メール内に異なる行動喚起(CTA)ボタンを追加したりすることが可能です。受信者の反応について理解を深めるのに役立ちます。

テストの実施後、開封率やクリック率などが優れていたバージョンのメールを、残りの連絡先に対して配信できます。より良い成果が見込まれるメールを配信することが可能です。
活用例
利用例
期間限定セールのメールを配信するにあたって、キャンペーンの成果を高めたいとします。この場合、A/Bテストを実施して、件名の異なるバージョンのメールを作成できます。両方のバージョンのメールを少数のグループの顧客に配信し、どちらのバージョンが開封率やクリック率が高いかを比較することが可能です。メールの開封率やクリック率などが優れていたバージョンを特定した後、特定したバージョンのメールを残りの連絡先に対して配信できます。キャンペーンの成果を高めるのに役立ちます。

メールテンプレートの活用        

  1. Zoho Campaignsには、さまざまなメールテンプレートが用意されています。ニュースレター、歓迎/お礼メール、お祝いメッセージ、イベントのお知らせなど、要件に合わせて使用するメールテンプレートを選択できます。
  2. テンプレートの編集画面では、ドラッグ&ドロップの簡単な操作でメールをカスタマイズできます。複雑なプログラミングコードを記述する必要はありません。
  3. Zoho Campaignsのテンプレートはすべて、さまざまなデバイスや画面のサイズでも適切に内容が表示されるよう設計されています。受信者のデバイスや画像のサイズを気にかけることなく、メールを配信できます。
  4. Zoho Campaignsでは、プログラミングコードを記述して、キャンペーンメールを詳細に作成することもできます。
  5. 別のサービスやツールのメールテンプレートがある場合、HTMLやZip形式でメールテンプレートをZoho Campaignsにインポートできます。

テンプレートエディター

ベテランでも初めてでも、Zoho Campaignsのドラッグ&ドロップ操作で簡単に使用できるテンプレートエディターで、魅力的なキャンペーンをデザインできます。編集画面で利用できる機能は次のとおりです。
  1. レイアウトの細かな調整:メールのデザインをより細かく調整できます。背景色、画像、要素間の余白、内側の余白、枠線、配置など、各部分の見た目を自由に設定できます。特別な操作を覚えなくても、洗練されたメールを簡単に作成できます。
  2. モバイル表示:スマートフォンでメールがどう見えるかを確認できます。モバイル向けの画面を個別に編集し、調整することもできます。小さな画面に合わせて配置を調整すると、どの端末でも読みやすいキャンペーンを作成できます。
  3. 動的コンテンツの作成:高度な条件を指定し、1通のメールの中で対象となる連絡先のセグメントごとに異なる内容を表示できます。
  4. 再利用できるブックマークと共通のデザイン設定:よく使う要素を保存して使い回せます。共通のデザイン設定も一か所で管理できるため、ブランドの見た目を統一できます。
  5. Ziaコンテンツ分析:AIが誤字脱字や文法の誤り、文章の改善点を提案し、配信前に問題を見つけるのに役立ちます。
  6. 生成AIによる文章作成:何もない状態から書き始めずに、編集画面で直接文章の下書きを作成できます。この機能は最終的な公開時に、すべてのデータセンターで同時に利用できるようになる予定です。 

SMSマーケティング 

米国、カナダ、インドの連絡先に対して、利用中のSMSサービスを通じて、SMSキャンペーンを配信できます。Zoho Campaignsには15社以上の外部SMS配信サービスを連携させることもできます。さまざまな国にSMSを配信でき、メールとSMSのマーケティングを一つのサービスで管理できます。配信したSMSキャンペーンに関して、レポートを通じてキャンペーンの成果を確認することも可能です。
活用例
利用例
Zoho CampaignsでSMSキャンペーンを作成し、注文の確認や配送状況に関するメッセージを顧客に配信できます。また、SMSキャンペーンを通じて、期間限定セールに関するメッセージを顧客に配信することも可能です。SMSキャンペーンを配信するにあたって、米国の連絡先に対してはZoho Campaigns独自のSMSサービスを使用し、他の国の連絡先に対しては他のSMSサービスプロバイダーを使用できます。レポートをもとに、SMSキャンペーンに関する各種指標データを確認することも可能です。

WhatsAppマーケティング   

Zoho Campaignsでは、連絡先とWhatsAppでやりとりし、相手に合わせた販促メッセージを送ることで、商品やサービスを紹介できます。WhatsAppキャンペーンとは、WhatsAppテンプレートを指定した受信者に配信するための一連の設定と処理です。配信先、配信に使用する電話番号、配信日時を選択できます。Zoho CampaignsでWhatsAppメッセージを新しく作成すると、その内容はWhatsAppテンプレートとして自動保存され、今後も利用できます。 
活用例
利用例
川根太郎は、購入の各段階で顧客に情報を届け、つながりを維持するため、Zoho CampaignsのWhatsAppキャンペーンを使っています。注文確認、発送状況、配達のお知らせなど、重要な情報をWhatsAppで送っています。期間限定の割引案内や顧客に合った商品の紹介、カートに商品を残したまま購入していない顧客へのお知らせなど、販促にも活用しています。WhatsApp Businessアカウントを連携することで、顧客が日常的に利用しているWhatsAppで直接連絡できます。配信状況や顧客の反応もレポートで確認できます。

ワークフロー 

Zoho Campaignsでは、ワークフローを通じて自動化処理を設定できます。購入後のフォローアップメール、サブスクリプションのリマインダー、カート放棄の連絡、登録後の歓迎メールなど、配信頻度の高いメールの自動化を図ることが可能です。メールの開封やリンクのクリックなど、連絡先の反応に応じて、メールを自動で配信するように設定することもできます。メール配信を自動化することで、最適なタイミングでメールを配信することが可能です。顧客との関係性を深めるのに役立ちます。
活用例
利用例
商品を購入した顧客に対して、購入から数日後にフォローアップメールを自動で配信するよう、ワークフローを設定します。商品に関するフィードバックの収集や関連商品の提案を効率よく実施できます。また、カートに商品を追加した後に購入手続きを行わなかった顧客に対して、ワークフローを通じてフォローアップメールを自動で配信することも可能です。顧客との関係性を深め、商品の購入を促すことができます。

連絡先の管理    

  1. 連絡先のインポート:ファイルのアップロード、Zoho製品や外部アプリとの連携、APIを使って、Zoho Campaignsに連絡先を追加できます。
  2. 連絡先の管理:興味・関心、購入傾向、属性、キャンペーンへの反応などに応じて、連絡先を配信リストやセグメントに分類できます。連絡先に対してトピックを割り当てることもできます。トピックを割り当てると、関連情報のみが連絡先に配信されるようになります。
  3. 高度なセグメント分け:複数の条件や反応に関する指標、条件グループを組み合わせ、対象者を細かく絞り込んだセグメントを作成できます。
  4. 連絡先の増加:用意されている登録フォームを用途に合わせてカスタマイズし、新しい連絡先を集められます。作成した登録フォームをWebサイトに追加し、新しい連絡先の情報を収集することが可能です。
活用例
利用例   
以下では、オンラインストアで子供服を販売している組織を例に説明します。この組織では、Zoho Campaignsを使用することにしました。表計算シートに保存されている既存の連絡先を、Zoho Campaignsにインポートしました。その後、顧客の購入履歴と過去のメールに対する反応をもとに、顧客を分類しました。次に、「特典」、「新商品」、「最新情報」などのトピックを割り当てました。これにより、各顧客に対して興味のある内容のメールのみを配信することが可能です。また、登録フォームをWebサイトに追加しました。新規訪問者に対して、興味のあるトピックの選択を促すことができます。これにより、適切な配信リストに連絡先を追加し、適切なメッセージを効率よく配信することが可能です。  

連携    

Zoho CRMなどのZoho製品と連携し、各サービス間で連絡先や顧客情報を簡単に同期できます。外部サービス/アプリと連携し、データを同期することも可能です。サービス/アプリの画面を切り替える手間を省くことができます。ShopifyやZoho Commerceなどのオンラインストアサービスと連携し、購入手続き、フォローアップ、カート放棄などの各種リマインダーを送信できます。
活用例
利用例   
上記の組織の例において、Zoho Campaignsの他にもさまざまなサービス/アプリを使用しようしているとします。Zoho CampaignsとZoho CRMを連携することで、顧客の詳細を自動で同期し、常に最新の状態に保つことができます。また、Shopifyと連携し、連絡先に対してカート放棄に関するリマインダーを送信することも可能です。

分析      

  1. Zoho Campaignsには、メール、SMS、WhatsApp、連絡先、ECサイトの各ダッシュボードがあります。ECサイトのダッシュボードでは、投資収益率、売上、注文、カートの状況を確認できます。
  2. Zoho Analyticsと連携すると、連絡先の各項目やメール、SMS、WhatsApp、ワークフローでの操作など、マーケティングデータを自動で同期できます。情報を手作業でまとめることなく、横断的なレポートや詳しい分析を利用できます。
  3. 3つの配信経路に共通する連絡先スコアリングや、結果を一貫して把握するためのUTMパラメーター管理も利用できます。
活用例
利用例
上記の例において、キャンペーンの送信後にレポートを確認できます。レポートには、メールの開封回数、リンクのクリック回数、登録解除の回数などの各種指標データが表示されます。レポートを通じてメールの開封が最も多かったのがモバイルデバイスであり、特定の地域でメールの開封が多かったことが判明したとします。この場合、これらの分析情報をもとに、モバイルデバイスに適したキャンペーンを作成し、該当の地域に対象を絞ることができます。メールに対する反応を高めるのに役立ちます。また、メールの問題点を特定して対処することで、キャンペーンの成果を高めることも可能です。    

メールの到達率の維持とコンプライアンス    

  1. Zoho Campaignsでは、さまざまな国や地域のプライバシー保護に関する法律や規制に準拠できます。メールでのやりとりを安全に行うことが可能です。
  2. Zoho Campaignsにおいて、SPF、DKIM、DMARCによる配信元ドメインの認証が可能です。配信したメールが相手の受信トレイに到達する可能性を高めることができます。
  3. メールキャンペーンは、Zoho Campaignsの本文の審査チームと担当者によって審査されます。メール配信の推奨事項や、GDPR、CAN-SPAM、CASL、HIPAAなどの法令に従っているかを確認し、受信者に安全に配信できるようにします。

関連情報

  1. Zoho Campaignsの画面の概要をご確認ください。
  2. Zoho Campaignsの仕様をご確認ください。
  3. 管理者向けの初期設定を進め、ユーザーがZoho Campaignsを利用できるようにします。
  4. Zoho Campaignsの機能を拡張するには、開発者向けガイドをご参照ください。
  5. Zoho Campaignsで使われる用語は、用語集をご参照ください。

サポート 

  1. サポートへのお問い合わせ
  2. Zoho Campaignsのコミュニティに参加すると、ほかの利用者と交流し、情報を得られます。
  3. 新機能や機能の改善については、リリースノートをご確認ください。
  4. Zoho Campaignsの概要を知るには、ライブWebセミナーにご参加ください。