ファネルチャート

ファネルチャート

ファネルチャートは、一連のデータをファネル(じょうご/ろうと)の形で表したグラフです。段階/区分ごとに値を表示するのに役立ちます。たとえば、営業段階別の顧客数の変化を表すファネルチャートでは、条件確認、見積もりの提示、交渉、受注などの商談の各段階における顧客数、各段階の割合、最初の段階から受注の段階に変換された割合(コンバージョン率)などをひと目で把握することができます。営業やマーケティングなど、さまざまな分野において役立つグラフです。

ファネルチャートの作成

Zoho Analyticsでは、以下の種類のファネルチャートを作成できます。 

単一系列

単一系列のファネルチャートでは、指標として1つの列(データ系列)を指定します。指標の列の値を複数の段階/区分に分けて集計し、段階/区分ごとに異なる枠/色で表示します。単一系列のファネルチャートを作成するには、以下の手順を実施します。

  1. グラフの設計画面を開きます。以下のように列を配置します。
    • [X軸] - 分析軸として使用する列(ファネルチャート上の各段階に分割する基準にする列)を配置します(例:テキストの列)。
    • [Y軸] - 指標として値を集計する列を配置します(例:数値/通貨の列)。
  2. [クリックしてグラフを表示する]をクリックします。初期設定の種類のグラフが作成されます。
  3. 画面上部のツールバーから[その他のグラフ]アイコンをクリックし、グラフの種類を[ファネルチャート]に変更します。

以下の動画は、営業段階別の顧客数の変化を表すファネルチャートの作成例です。 



複数系列

複数系列のファネルチャートでは、指標として複数の列(データ系列)を指定します。列ごとに値を集計し、段階/区分ごとの集計値を、異なる枠/色で表示します。それぞれの段階/区分(例:営業段階/ステージ)を表す枠の大きさは、Y軸に配置した各列の値の大きさを表します。複数系列のファネルチャートを作成するには、以下の手順を実施します。

  1. グラフの設計画面を開きます。 
  2. [Y軸]の欄に、指標として値を集計する列を配置します(複数)。
  3. [クリックしてグラフを表示する]をクリックします。初期設定の種類のグラフが作成されます。
  4. 画面上部のツールバーから[その他のグラフ]アイコンをクリックし、グラフの種類を[ファネルチャート]に変更します。

以下の動画は、見込み客の人数、見込み客から発生した商談の件数(見込み客から取引先/連絡先/商談に変換された人数)、受注した商談の件数を表すファネルチャートの作成例です。




グラフのカスタマイズ

Zoho Analyticsには、グラフをカスタマイズするためのさまざまな機能が用意されています。以下では、ファネルチャートでカスタマイズ可能な内容について説明します。主なグラフのカスタマイズ方法については、こちらをご参照ください。




ファネルチャートをカスタマイズするには、以下の手順を実施します。

  1. 対象のファネルチャートを開きます。
  2. 画面右上の[設定]アイコンをクリックします。設定画面が開きます。こちらから、以下の内容をカスタマイズできます。

データのラベルの表示

ファネルチャート内の各データに、割合または値をデータのラベルとして表示できます。データのラベルを表示するにあたって、選択可能な内容は以下のとおりです。 


  • - Y軸の値をラベルとして表示します。 
  • 割合(%) - Y軸の値を全体とした各段階/区分の値の割合をラベルとして表示します。
    • 実際の値 - 各段階/区分の値の割合をラベルとして表示します。
    • 直前の値との比率 - 各段階/区分において、直前の段階/区分の値との割合をラベルとして表示します。
    • 最初の値との比率 - 各段階/区分において、最初の段階/区分の値との割合をラベルとして表示します。

値と割合の両方をラベルとして表示することもできます。また、データのラベルを表示しないように設定することも可能です。表示しない場合は、各チェックボックスのチェックを外します。 


コンバージョン率の表示

最上部のデータが最下部のデータに変換された割合(コンバージョン率)を表示できます。コンバージョン率は、ファネルの最上部と最下部の値を比較して算出されます。





ファネルチャートのデザイン

ファネルチャートのデザインを選択できます。選択可能なデザインは以下のとおりです。 

  • 比重を考慮した高さ - 段階/区分の値の大きさに比例して、ファネルチャート内の各段階/区分の高さが決定します。



  • 均一の高さ - ファネルチャート内の各段階/区分の高さが均一になるように指定します。



  • 比重を考慮した幅 - 段階/区分の値の大きさに比例して、ファネルチャート内の各段階/区分の幅が決定します。






凡例の値の表示

凡例の項目に、対応する値を表示するかどうかを指定できます。表示する場合、対応する値の書式設定を編集することも可能です。 


ファネルチャートの作成に使用可能な列の種類の組み合わせ

ファネルチャートを作成するにあたって、各軸に使用できる内容とその組み合わせは以下のとおりです。



 


X軸
Y軸

テキスト
ツールチップ
組み合わせ1
分析軸
集計値
--
集計値/
個別値
(任意)
集計値/
個別値
(任意)
組み合わせ2
(任意)
集計値(複数)
--
集計値/
個別値
(任意)
集計値/
個別値
(任意)


  • 分析軸:分析における軸を表す値です。通常、テキストの値(例:段階、区分、プロセス、ステージ)が該当します。 
  • 集計値:列において集計を行った結果の値です(合計や平均などの集計関数が適用された値)。集計数式の計算結果も含まれます。 


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