要点:開封率とクリック率から、キャンペーンが連絡先にどの程度届き、関心を引いているかが分かります。これらを改善するには、追跡可能なHTMLメールを使用し、簡潔で誠実な件名を付け、明確なCTAボタンを追加して、適切に分類したアクティブな連絡先に最適なタイミングで送信します。Apple Mailのプライバシー保護機能により開封率は実際より高くなるため、主にクリック数で成果を判断してください。
開封率とクリック率は、メールキャンペーンの成果と到達度を測る指標です。マーケティング施策が順調であれば、キャンペーンの開封率とクリック率は良好な値になります。
開封率とクリック率のインフォグラフィック
開封率だけでは、信頼できる指標とはいえなくなっています。Apple Mailのプライバシー保護機能では、メールが自動的に読み込まれ、誰もメッセージを読んでいなくても開封として記録されるため、レポート上の開封率が実際より高くなります。クリック率のほうが適切な指標であり、通常は数%台前半で、多くの場合は約1~3%です。ただし、業種やリストによって異なります。反応率が低いとメールの到達率に悪影響を及ぼす可能性があるため、両方を確認してください。開封率とクリック率をさらに向上させるためのポイントを以下に紹介します。
HTMLで作成したコンテンツの使用
開封率とクリック率を改善するには、まずキャンペーンからできるだけ多くの情報を取得することが重要です。テキスト形式のみのメールでは、開封率を追跡できません。一方、クリックは追跡できます。Zoho Campaignsでは、テキスト形式メール内のリンクをトラッキングURLに置き換えます。それでも、開封とクリックの両方を追跡し、効果の有無を確認できるよう、HTMLで作成したメールコンテンツの使用をおすすめします。
仕組みは次のとおりです。メールキャンペーンを送信するたびに、非表示の1ピクセル画像がメール本文に配置されます。これはWebビーコンまたはトラッキングピクセルと呼ばれます。受信者がキャンペーンメールを開くとピクセルが読み込まれ、開封として記録されます。受信者がメール本文内のいずれかのリンクをクリックすることを、クリックスルーと呼びます。メールコンテンツをHTMLで作成すると、画像ピクセルは初期設定で埋め込まれます。Apple Mailのプライバシー保護機能ではピクセルが自動的に読み込まれるため、開封されたからといって、必ずしもメールが読まれたとは限りません。このため、クリックのほうが信頼できる指標です。
件名
開封率は、主に件名の付け方によって決まります。受信者が最初に目にする件名からは、メールの内容以上に、送信者の意図や組織の印象が伝わります。メールキャンペーンを成功させるには、思わずクリックしたくなる魅力的な件名を付けることが重要です。効果的な件名を作成する方法をご参照ください。
件名を作成する際は、以下のよくある間違いを避けることをおすすめします。
今日のスパムフィルターでは、特定の単語よりも送信者の信頼性や反応率がはるかに重視されます。それでも、スパム送信者が多用する表現は避けてください。メールが迷惑メールフォルダーに振り分けられる理由をご参照ください。また、件名は短くしてください。モバイル画面に表示できる文字数は限られているため、重要な言葉を先頭に配置します。
目的のWebページに正しく移動できる、目立つCTAボタンをメールコンテンツに設置します。ハイパーリンクではなく、できれば小さなクリックアニメーション付きのボタンを使用してください。受信者がスクロールせずに確認できる位置(ファーストビュー)にボタンを配置すると、クリックしやすくなります。ありきたりな「こちらをクリック」ではなく、「購入する」、「詳しく見る」、「入手する」、「送信する」など、受信者に行ってもらいたい操作を表す動詞を使用すると、CTAボタンをより魅力的にできます。
受信者のタイムゾーンの考慮
各地域のユーザーがメールを開く可能性の高い時間を判断するには、連絡先の地理的なタイムゾーンを把握することが重要です。受信者が実際にメールを確認している時間にメッセージを送信すると、開封率が高くなります。メールの送信先によって、受信者がメールを開いたり、受信トレイを確認したりする可能性は異なります。たとえば、アジア諸国では、通常、夜遅い時間帯にメールが確認されます。[送信]ボタンをクリックする前に、送信先地域のユーザー属性を考慮してください。Zoho Campaignsでは、各受信者のタイムゾーンまたは最適な開封時間に合わせて送信することもできます。メールキャンペーンの送信と予約をご参照ください。
ユーザー属性
当然ながら、性別、職業、年齢、所得水準などのユーザー属性は、キャンペーンの内容を左右します。これらの要素を分析し、対象グループごとにより具体的なコンテンツを作成することで、反応率を高められます。たとえば、高価格帯の商品に関するキャンペーンでは、上位ランクの顧客を対象にします。ターゲットマーケティングをご参照ください。
セグメント化
セグメント化とは、さまざまなユーザー属性に基づいて配信リストを分割することです。これにより、最も関連性の高い対象にキャンペーンを送信でき、売上の向上につながります。セグメントの作成方法をご参照ください。
言語の重要性
海外の受信者を対象とする場合は、地域ごとの母国語にメッセージを翻訳すると非常に効果的です。連絡先が使用しない言語でメールを送信すると、受信者側のシステムで関連性が低いと判断され、メールが迷惑メールフォルダーに振り分けられる可能性があります。
関心のない連絡先や非アクティブな連絡先は、開封率やクリック率が低下する最大の原因です。開封だけでなくクリックも基準にして対象の連絡先を特定し、再度関心を引くための施策を実施するか、配信リストから削除してください。再エンゲージメントキャンペーンの作成方法と配信リストの整理をご参照ください。
送信頻度
連続するメールキャンペーンの送信間隔は、開封率とクリック率に大きく影響します。送信頻度が高すぎると、連絡先に不快感を与える可能性があります。一方、送信間隔が長すぎると、送信者のことを忘れられる可能性があります。市場や対象者に応じて、メッセージの最適な送信頻度を見つけることが重要です。目安となる送信頻度は週2通です。送信頻度の上限設定を使用すると、各連絡先へのメール送信頻度を制限できます。
送信前のテスト
広範囲にキャンペーンを配信する前にテストを行い、何が効果的で何がそうでないかを把握しましょう。A/Bテストは、メール内容の効果を測定するのに適した方法です。開封数ではなく、クリック数に基づいて効果の高いパターンを決定します。
パーソナライズ
メールに相手に合わせた工夫を加えましょう。連絡先の相手を下の名前で呼んだり、誕生日に特典を送ったりすることで、関心を引きやすくなります。
モバイル対応メール
多くの人は携帯電話でメールを確認します。そのため、メールキャンペーンはすべてのモバイル端末に対応させる必要があります。モバイル端末では表示領域が限られているため、件名とプリヘッダーの内容は簡潔にしましょう。オンラインサービス(下の画像を参照)を使用すると、受信者の端末でどのように表示されるかを確認できます。
レイアウトの統一
コンテンツのレイアウトを統一し、読者に一貫性のある親しみやすい印象を与えましょう。ホームページに似たデザインにし、ロゴを含めることをお勧めします。
未開封メールの再送
メールが開封されなかった場合は、件名とプリヘッダーのテキストを変更して再送できます。ただし、すでにメールを開封した受信者には再送しないようにしてください。一部の「開封」は自動的に記録されるため、クリックしていない連絡先は最初のメールを実際には見ていない可能性があります。
リンク切れの解消
メール内のCTAとすべてのリンクが正しく機能し、受信者を目的のページに移動させることを確認してください。