Mailchimp拡張機能を使用すると、Mailchimpのキャンペーン(配信するメールの情報や設定)と配信先のデータをZoho CRMに同期できます。さらに、双方向の同期を設定することで、MailchimpとZoho CRMとの間でデータを相互に同期することが可能です。同期の設定内容に応じて、Mailchimpの配信先のデータはZoho CRMの[連絡先]/[見込み客]タブに自動的にインポートされ、キャンペーンのデータは[キャンペーン]タブにインポートされます。
メモ:MailChimp拡張機能は、日本(JP)、米国(US)、ヨーロッパ(EU)、中国(CN)、インド(IN)、オーストラリア(AU)、カナダ(CA)、サウジアラビア(SA)のデータセンターに登録されているアカウントにおいてのみ利用可能です。
拡張機能のインストール
Mailchimp拡張機能のインストールは、Zoho CRMの設定画面、またはZoho Marketplaceから実行できます。
Zoho CRMからインストールするには
Zoho CRMにログインし、[設定]→[マーケットプレイス]→[すべて]の順に移動します。
[すべての拡張機能]タブに、利用可能な拡張機能が表示されます。
[Mailchimp]を見つけてクリックします。
拡張機能の詳細情報が表示されます。
[インストールする]をクリックします。
利用条件に同意して、[Continue to Install](インストールを続ける)をクリックし、進みます。
[Choose Users/Profiles](ユーザー/権限の選択)の設定画面で、インストール対象として次のいずれかを選択して[Confirm](確定する)をクリックします。
[Install for admins only](管理者のみ):管理者権限を持つユーザーのアカウントにのみ、拡張機能がインストールされます。
[Install for all users](すべてのユーザー):すべてのユーザーのアカウントに、拡張機能がインストールされます。この拡張機能を使用するには、Mailchimpアカウント(Mailchimpへのユーザー登録)が必要です。
[Choose profiles](選択した権限):選択した権限を持つユーザーのアカウントに、拡張機能がインストールされます。こちらを選択した場合、[Continue](続ける)をクリックして、一覧から対象のユーザー権限を選択します。
[Authorize](認証する)をクリックします。
この手順を省略した場合は、後で[Setup](設定)ページから操作できます。これには、[設定]→[マーケットプレイス]→[すべて]の順に移動します。Mailchimp拡張機能の詳細ページを開き、[Authorize](認証する)をクリックします。
新しいタブで、Mailchimpアカウントのメールアドレスとパスワードを入力し、[Log In](ログインする)をクリックします。
連携の確認画面で、[Allow](許可する)をクリックします。
拡張機能のインストールとアカウントの認証が完了すると、Zoho CRMに3つのタブが追加されます。[Mailchimp]、[Mailchimp Audiences](Mailchimpの配信リスト)、[Mailchimp Segments/Tags](Mailchimpのセグメントとタグ)です。
メモ:Mailchimpでのデータの処理は、Mailchimpの米国データセンターでのみ行われますのでご注意ください。
Mailchimpのデータの同期
拡張機能により、MailchimpとZoho CRMとの間でデータが同期されます。どちらからどちらに同期するか、方向を選択できます。また、同期時に既存のデータを保持するか、上書きするかを選択することも可能です。
Zoho CRMにインポートしたMailchimpのキャンペーンと配信先のデータは、Zoho CRMの[キャンペーン]タブで確認できます。また、Zoho CRMにインポートしたMailchimpの配信先データの詳細は、[Mailchimp Audiences](Mailchimpの配信リスト)タブや[Mailchimp Segments/Tags](Mailchimpのセグメントとタグ)タブで確認することもできます。
Mailchimpアカウントに外部のeコマース(EC)サイトを連携して利用している場合、該当のサイトでカート内に放棄された商品は、Mailchimpの[Abandoned checkouts](放棄されたカート)に自動的に追加されます。該当のデータは、今後受注につながる可能性があるため、Zoho CRMの[商談]タブに追加して管理できます。
同期の設定を行うには
[Mailchimp]タブに移動します。
設定画面が表示されます。
[Sync Settings](同期の設定)で、[Bulk](一括)または[Selective](限定)のいずれかを選択します。
一括同期を選択すると、連絡先/見込み客に対応するすべてのデータを同期できます。また、限定同期を選択すると、特定のデータのみをインポートできます。
[Sync Type](同期の種類)で、[One Way](一方向)または[Both Ways](双方向)の同期のいずれかを選択します。
一方向の同期を選択すると、MailchimpからZoho CRMへ、またはZoho CRMからMailchimpへのどちらか一方向でのみ、データが同期されます(双方向には同期されません)。双方向の同期を選択すると、Zoho CRMとMailchimp間でデータが相互に同期されます。
一方向の同期を選択した場合、[Sync Behaviour](同期の方向)で、[Mailchimp to Zoho CRM](MailchimpからZoho CRMへ)または[Zoho CRM to Mailchimp](Zoho CRMからMailchimpへ)のいずれかを選択します。
[Conflict Behaviour](不整合の処理)で、データの重複が発生した場合に実行する処理として、[CRM always wins](Zoho CRMのデータを常に優先する)または[Mailchimp always wins](Mailchimpのデータを常に優先する)
のいずれかを選択します。[CRM Always wins](Zoho CRMのデータを常に優先する)を選択した場合、既存のZoho CRMのデータが保持され、Mailchimpの新しいデータで上書きされることはありません。
定期同期を有効にした場合は、同期の間隔として[hourly](毎時)、[daily](毎日)、[weekly](毎週)のいずれかを選択します。
eコマース(EC)サイトのストアでカート放棄された商品の同期設定では、[Yes](はい)または[No](いいえ)のいずれかを選択します。
対象のストアを選択します。
[次へ]をクリックします。
[Mappings](関連付け)セクションで、次の手順を実行します。
MailchimpのデータをZoho CRM内のどこに保存するかを選択します。Mailchimpの配信先データを保存するタブを選択します。
[Yes]または[No]を選択して、対象とするMailchimpのAudience(配信リスト)の一覧を設定できます。Zoho CRMから同期された連絡先データは、選択したMailchimpのAudience(配信リスト)の一覧に保存されます。
[Yes](はい)を選択した場合、ドロップダウンから対象のMailchimpのAudience(配信リスト)を選択します。
[Merge Fields](項目の関連付け)のセクションで、Mailchimpの項目とZoho CRMの項目の関連付けを設定できます。Mailchimpそれぞれの項目の値を同期して保存する対象のZoho CRMの項目を指定します。ただし、あらかじめ設定されている項目の関連付けは、変更できません。
[Sync Now](同期する)をクリックします。
同期が完了すると、同期の詳細がダッシュボードに表示されます。ダッシュボード内にある[Sync Now](同期する)をクリックし、手動で同期することも可能です。[Reports](レポート)では、Mailchimpを使用して送信したすべてのメールの一覧が表示されます。 同期の設定は、[Settings](設定)画面で、いつでも変更できます。
Mailchimpの配信リストへの配信先(連絡先/見込み客)の手動追加
連携を有効にすると、設定内容に応じて自動で同期が行われます。さらに、Zoho CRMで見込み客/連絡先を選択して、Mailchimpの特定の配信リストに手動で追加することも可能です。
配信リストに見込み客/連絡先を手動で追加するには
Zoho CRMで[見込み客]タブ、または[連絡先]タブを開きます。
同期する見込み客/連絡先の横にあるチェックボックスを有効にします。
[Add Contact to Mailchimp List](見込み客/連絡先をMailchimpに追加する)設定をクリックします。
該当のデータを同期する対象の[Mailchimp Audience](Mailchimpの配信リスト)を選択します。
該当のデータを同期する対象のタグを選択します。
[Add Contacts](見込み客/連絡先を追加する)をクリックして終了します
。
同期された見込み客/連絡先は、[キャンペーン]/[Mailchimp Audiences](Mailchimpの配信リスト)/[Mailchimp Segments/Tags](Mailchimpのセグメントとタグ)タブに一覧で表示されます。
Mailchimpでの配信登録/配信停止に関する処理のZoho CRMへの反映
Mailchimpで配信先の登録や登録解除(配信停止)に関する処理が行われた場合、Zoho CRM内の該当の見込み客/連絡先データのステータスが自動で更新されます(Zoho CRMで更新があった場合も同様です)。ステータスは、該当のデータの[メール対象外(オプトアウト)]項目に表示されます。また、概要のデータの詳細ページで、[キャンペーン]関連リストの[反応ステータス]列にも表示されます。
つまり、Zoho CRMで[見込み客]/[連絡先]データの[メール対象外(オプトアウト)]項目の値がTrue(真)に変更されて配信停止になった場合、Mailchimpでも該当の配信先データが登録解除(配信停止)されます。また、Zoho CRMで[メール対象外(オプトアウト)]項目の値がFalse(偽)に変更されてメール配信が有効になった場合、Mailchimpでも該当の配信先へのメール配信が有効になります。
同様に、Mailchimpでいずれかの配信先が配信リストから登録解除された(配信停止になった)場合、Zoho CRMで[見込み客]/[連絡先]データの[メール対象外(オプトアウト)]項目の値がTrue(真)に変更されます。Mailchimpでいずれかの配信先に関する配信登録が行われてメール配信が有効になった場合、Zoho CRMで[見込み客]/[連絡先]データの[メール対象外(オプトアウト)]項目の値がFalse(偽)に変更されます。また、該当のデータに関連付けられているキャンペーンの[反応ステータス]項目の値も同様に更新されます。
Zoho CRMで配信登録/配信停止の情報を確認するには
Zoho CRMで、対象の見込み客/連絡先データの詳細ページを開きます。
[見込み客情報]/[連絡先情報]セクションで、[メール対象外(オプトアウト)]項目の値を確認します。True(真)の場合は登録解除済み(配信停止)、False(偽)の場合は配信登録中(配信可能)であることが分かります。
該当の見込み客/連絡先やキャンペーンの詳細ページで、関連リストの[反応ステータス]を表示します。こちらでも同様に配信登録/配信停止の情報を確認できます。
配信したメールに対する反応の確認
見込み客/連絡先データの詳細ページの[Mailchimp Campaigns]関連リストでは、配信したメール(キャンペーン)ごとの反応を確認できます。同様に、[キャンペーン]の詳細ページの[見込み客]/[連絡先]の関連リストで、メールへの反応を配信先ごとに確認できます。
メールへの反応を配信先ごとに確認するには
Zoho CRMで[見込み客]/[連絡先]タブに移動します。
対象の見込み客/連絡先データを選択して、詳細ページを開きます。
該当の見込み客/連絡先に関連付けられているメール(キャンペーン)は[Mailchimp Campaigns]の関連リストに表示されます。
また、メール(キャンペーン)ごとの反応の件数が表示されます。数字をクリックして関連リストに移動すると、各メールへの反応の詳細(送信/開封/クリック/不達)を確認できます。
メールごとの反応を確認するには
Zoho CRMで[キャンペーン]タブに移動します。
Mailchimpで作成したキャンペーンのデータが一覧に表示されます。
対象のキャンペーンをクリックして、詳細ページを開きます。
[Email Activities](メールへの反応)の関連リストに、配信したメールに対する配信先の反応が一覧に表示されます。
また、配信先ごとのメールへの反応数が表示されます。数字をクリックすると、メールへの反応の詳細(送信/開封/クリック/不達)を確認できます。
シグナル通知の表示とカスタマイズ
Zoho CRMのシグナル機能を利用すると、データに関するさまざまな更新情報をまとめて確認できます。このシグナル機能の通知欄では、他の情報とあわせて、Mailchimpでのメール配信(キャンペーン)に関連する更新情報を確認することが可能です。初期設定では、新しい配信先が追加されたとき、配信先が登録解除したとき、配信先の詳細が更新されたときに、シグナルに通知されます。Zoho CRM画面の右上にあるベル型のアイコンをクリックすると、通知内容を確認できます。
シグナル通知をカスタマイズするには
画面の右上にあるベル型のアイコンをクリックします。
シグナルの通知画面の下部にある[設定]をクリックします。
[シグナル設定]画面で、受信する通知内容のチェックボックスを選択します。
[保存する]をクリックします。
拡張機能のアンインストール
Mailchimp拡張機能をアンインストールすると、Zoho CRMに同期済みのMailchimpの配信リストに関する情報が、[Lead Source]、[Mailchimp_id]、[Mailchimp Preview URL]などのカスタム項目とともに完全に削除されます。
Zoho CRMに同期済みの配信先とキャンペーンのデータはそのまま残ります。アンインストールする前に、残しておきたいデータがすべてZoho CRMに同期済みであることをご確認ください。削除したデータは復元できませんのでご注意ください。
拡張機能をアンインストールするには
[設定]→[マーケットプレイス]→[すべて]の順に移動します。
[インストール済み]タブをクリックすると、インストール済みの拡張機能が一覧に表示されます。
[Mailchimp]を見つけて、下部にある[Uninstall](アンインストールする)リンクをクリックします。
確認画面で[Ok]をクリックして、拡張機能をアンインストールします。